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真っ先に私に挨拶をしてくれたコンスタンツェにときめきラブハート。
あけまして、おめでとう。今年と言わず、これからもよろしくね。
[コンスタンツェのメッセージを届けに来てくれた黒電話型小型精霊をむぎゅう。]
>>+1
ソバは、海老天がいい。ソバにはコレ。っていうわけじゃなくて、ただ海老天が好きなだけだけど。
[なんて蕎麦談義に花を咲かせつつ、バジルのゲームブックの行く末を固唾を飲みながら見守っている間に、一家の誰かしらがまた図書館で本を借りてきたようだ。
新たに増えたのは、ガルシアとマリエッタ。]
あ、二人とも、いらっしゃい・・・って私が言うのも、変かな。
今年は、ここで一緒に年越しだね。
[バジルや新たに来た二人と他愛のない話を繰り広げていれば、あっという間に時間は経ち・・・
その後、紅白を横目に年越し海老天ソバを啜っている最中に家の子供達は限界を迎えたらしい。
母親が絵本を読んだりして女の子達を寝かしつけている間に、カウントダウンは始まり・・・そして、時計が、テレビ画面や携帯に表示された時刻が0:00を刻む。]
あけまして、おめでとう。今年もよろしく。
[年が明ければ、皆で新年の挨拶をし合っただろう。]
[大晦日の夜。今宵も母は子にねだられて、絵本の続きを読み始める。
12月31日はシンデレラデー。
ガルシアが語っていたその事を知ってか知らずか、その日読み聞かせた絵本の内容は、シンデレラを中心とした物だった。]
「いじわるなママハハや姉達に
ある日、そんなシンデレラを置いて姉たちはお城の舞踏会へと行く事になりました。
『私も舞踏会に行きたかった・・・』
ぽつり、呟きながらいつものように家のホウキがけをするシンデレラ。
そんな彼女の前に、一人の魔法使いが現れました。
――中略――
こうして、見事ガラスの靴にピッタリだったシンデレラは、王子さまの所へと嫁ぐ事になり、二人は幸せに暮らしました。」
「お姫様となり第二の人生を歩み始めたシンデレラ。
いつからか、白く透き通るような肌を持つ彼女の事を、人々は「白雪姫」と呼ぶようになりました。
しかし、平民から成り上がった彼女を快く思わない女性は多く、隣国の第二王女様もその一人でした。
彼女はかつて、王子の婚約者の第一候補とまで言われていたのですが、シンデレラの登場によって王子へと寄せていた淡い想いが砕け散ってしまったのです。
『誰がどう見たって、王子様に相応しいのはこのわたくしなのに!私の方が、あの子よりもよっぽど美人でしょう!?』
魔法の才能があった王女は、相談役として魔法で作った喋る鏡に叫びます。
『お言葉ですが王女様、世界で一番お美しいのは紛れもなく白雪姫でございます。』
――中略――
魔法を使い王子の城に潜入した王女は、白雪姫に毒りんごを食べさせる事に成功します。
しかし、王子の口づけによって白雪姫は無事息を吹き返したのでした。」
「『白雪姫が生き返ったと知られれば、再び命を狙われるかもしれない。心苦しいが、君を守る為、犯人が見つかるまでは、君は死んだ物として世間には公表しなくてはならない。』
王子様の言葉に従い、白雪姫はしばらくの間質素な服を着て名前を変えて、村娘として生きていく事になりました。
それから数ヶ月・・・誰もが予期せぬ事態が起こりました。
なんと、王女のいる隣国が、王子の国へと宣戦布告をしたのです!
このままでは多くの死者が出てしまう。もしかしたら、王子様も殺されてしまうかもしれない。
何が出来るかはわかりませんが、とにかく一刻も早くお城に戻ろうとする白雪姫。そんな彼女の前に、一人の魔法使いが姿を表します。
彼女はかつて・・・白雪姫がシンデレラだった頃、魔法を使ってお城の舞踏会に参加させてくれた、あの魔法使いでした。」
「魔法使いが言うには、彼女と隣国の第二王女は昔、同じ先生の元で魔法を習っていた間柄だと言うのです。
そして、この戦争を仕掛けたのは他でもない、その第二王女だと魔法使いは言いました。
『悪事に手を染めた事で、王女の心は汚れてしまったわ。
心が歪むと、それはやがて身体にも現れる。だから彼女は、白雪姫を亡き者にしても世界一の美女にはなれなかったの。
その後も王女は鏡に聞いては、自分が醜くなった事で、自分の代わりに世界一の美女になった女性に毒りんごを食べさせて回り始めたわ。
それを繰り返しているうちに王女は心も顔も、どんどん醜くなって行ってしまった。
そして、やがて王女はいっそ、自分以外の全ての女性の命を奪ってしまおうと思うようになったの。
そのために彼女は、あることないこと、自分の父である隣国の王にそそのかして、戦争を仕掛けさせたのよ。決して王子様だけは死なせないように、上手く誘導して、ね。』」
「どうにかして王女を止めたい。だけど王子は戦争で手一杯だから、どうか白雪姫に手を貸して欲しい。
そうお願いする魔法使いに、白雪姫は力強く頷きます。
しかし、隣国までの道は長く険しい物。女二人では、少々心細いです。
誰かに護衛を頼めないだろうか。白雪姫は考え、やがて昔知り合った一人の老人の顔を思い出します。
ここから少し離れた村に住んでいる、花さかじいさんと呼ばれている老人は、かつて鬼を退けるほどの剣術の達人だったと聞きます。
老いたとは言え、彼がいれば百人力。そう考えた白雪姫と魔法使いは、花さかじいさんの元を訪れ、王女を止めるため協力して欲しいとお願いしました。
『・・・あいわかった。人々の笑顔だけが今の私の生きがいなれば。
ひとつこの国に、大きな笑顔の花を咲かせに参りましょうか。』
・・・こうして、白雪姫と魔法使いと、花さかじいさんの冒険の旅が始まるのでした。」
[・・・そこまで読んだ所で、母親はすうすうと規則正しい寝息を聞きつける。
見ればやはり女の子は既に寝てしまっていたようで。今日はここまでと本を閉じた。]
おせち、美味しかった・・・今年は貰い物だったけど、お店のおせちってお肉が多いんだね。
・・・それともうちがほとんどお肉を入れてないだけなのかな。
バジルのゲームブックも、先が気になる所。
皆年末年始も結構お仕事な人がいたみたいで、お疲れ様。(もふもふ
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