情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
――人を殺すことに慣れるということは、己の命の価値すら見失うこと。生き残るために成るものじゃない。
[ふとヤコブとシモンのやり取りを耳にしたならば、丁度考えていた話題と一致したために呟きとして己の喉から漏れ出した。
それの声は小さく、談話室にいた人には聞こえただろうか聞こえなかっただろうか。どちらにせよ気にすることではないと、目を閉じて静かに意識を埋没させた。]
/*さて、回想をどうしようか。
ぶっちゃけ何も考えてない。
周りの人が過去の設定とか色々考えているのにビビッて適当に取り繕って考えたものが、まさか今日まで回想し終わらないものになるとは……。
……?
[思いがけずかけられた声>>46に、目を開ける。詳しく話してくれと望まれたため、当然のように口を開いた]
昔、ある人に聞いた話だよ。大した話じゃない。
或いは、単に“慣れる”という言葉の定義の違いかもしれない。
[シモンの瞳を覗きこみつつ、そう前置きする。そういえば、“彼女”に教わった話を他人にしたのは初めてかもしれないと、特に感慨があるわけでもなく考えた。]
例えば、日常生活――この状況で日常などという言葉を使うのはどうにも皮肉めいているかもしれないのだけれども――の中で慣れるということは、価値を見失うということ。
この例えはいささか語弊を生むかもしれないけれども、敢えて気にせずに言うのであれば、人は当たり前のように食事をとるし、眠りもする。もちろん、楽しんで食事を取る人なんかもいるのだろうけれども、真に慣れたと呼べる行為に対しては楽しむ感情すら生まれない。
人の命を奪うことに慣れるということは、命というものの尊さを貶める行為に他ならない。命を奪うことに慣れてしまえば、その行為に何も思うことはなくなり、何時しか他人と自分の命の区別すらつかなくなる。
そんな人間が、自分の命に価値を見いだせるはずがない。
殺人鬼なんていう存在でさえも、そこに何らかの感情が含まれているのであれば本当の意味で慣れたとは言えないのだろうさ。戦場で戦う兵もまた然り――或いは、“適応”や“順応”なんて言葉を使うのが適当かもしれない。
だから、この世に本当の意味で人殺しに“慣れた”人間なんて殆どいないのだろうね。そう考えると、余計なことを呟いたのかもしれない。成ろうとして成れるものじゃないから。
[最後に、「まぁ、言葉遊びみたいなものかもね。人から聞いた話だから、多少は勝手な解釈が含まれていたりするかもしれないし、否定とかされても反論に困るのだけれども」と付け加えたのだった。]
/*どう見てもただの言葉遊びです。本当にありがとうございました。
うーみゅ。この話をもっと深くできるような思考力を付けたいね。私の思考力だとこれが限界。
/*そうそう。実際人狼がいなくなったなんてどうやったらわかるのさ!って突っ込み入れると、それを見なかったことにしないとエピローグがエピローグにならない気がしてならないので突っ込んでません。
なんかこういうところ難しいね。また書いてはまた消してって作業結構やってるし。
ん、良いよ。僕も行こう。
[シモンに誘われた>>79ために、やはり当然のように是と応える。自分が殺した相手であり、加えて幼なじみでもある人間の捜索だ。通常ならば、誘われるまでもなく同行を申し出て然るべき場面だろう。
いや、同行を申し出るには幼なじみであるという理由だけで十分だ。それでも敢えてシモンの方から誘いを入れてくるあたり、意識的か無意識的か、此方の性質を悟り始めているのかもしれない。もしも誘われなければ、きっと己は捜索に行かないで、変わらず石像のようにじっとし続けていたのだろうから。
シモンの瞳を覗き込み、そこに映る興味を読み取りながら考えた。**]
─宿屋三階・ニコラスの部屋─
[扉を開けて部屋へ踏み込むシモン>>81に続き、部屋へと入る。当然ながらニコラスはいなかった。まぁ、仮にいたとしても驚きすらしないのが己なのだろうけれども。]
──……。
[…は部屋に入ると、何かを感じ取ったかのように、引き出しを開ける。中には、手紙が入っていた>>3:214。]
──エルナ、君宛だ。
[手紙を手に取ると、己は当然のようにエルナへと渡そうとする。エルナはそれを受け取っただろうか。
自分の殺した相手の遺したものだ。普通ならば中身を確かめるか懐に忍ばせるかはするだろう。
しかし、自分は普通ではない。中身を気にする感情など持ち合わせない。
──或いは、ニコラスの何らかの願いが己に宿ってしまったのかもしれない。
と、漠然と考える。中身を気にせずエルナへと手紙を渡そうとする姿はその場の人に、どのように捉えられるだろうか。それもやはり、漠然と考えた。**]
―回想・約十年前C―
[その日の空は牢獄のような雨雲に閉ざされて、日差しは完全に遮られ、暖気が悉く食い尽くされていた。
吹き荒ぶ風は悲鳴を上げるかのように跳ね回り、木々へと襲いかかっているかのようだった。空間そのものが、酷く暴力的なもののように感じたのを、今でも脳裏に焼き付いているかのように、鮮明に覚えている。]
ん、塞がるまで、あと二日三日ってところかな。
[それは誰に頼まれてか外界と村とをつなぐ道を確認しに行ったときのこと。
異変に気が付いたのは、確認事項を確認し終えて店へ戻ろうとしたとき、この日が、“彼女”と出会った日とやけに似ているということに、気が付いたときのことだった。]
あれは……。
[自分と同じくらいの年齢の女性が――凡そ一年と半年前に姿を消した“彼女”が――倒れていた。]
―回想・約十年前C―
[その日の空は牢獄のような雨雲に閉ざされて、日差しは完全に遮られ、暖気が悉く食い尽くされていた。
吹き荒ぶ風は悲鳴を上げるかのように跳ね回り、木々へと襲いかかっているかのようだった。空間そのものが、酷く暴力的なもののように感じたのを、今でも脳裏に焼き付いているかのように、鮮明に覚えている。]
ん、塞がるまで、あと二日三日ってところかな。
[それは誰に頼まれてか外界と村とをつなぐ道を確認しに行ったときのこと。
異変に気が付いたのは、確認事項を確認し終えて店へ戻ろうとしたとき、この日が、“彼女”と出会った日とやけに似ているということに、気が付いたときのことだった。]
あれは……。
[自分と同じくらいの年齢の女性が――凡そ一年と半年前に姿を消した“彼女”が――倒れていた。]
[よく見るまでもなく、その女性は血に塗れていた。空気に触れてからどれだけの時間が経っているのか、血は既に固まっており、まるでその女性の身体の一部であるかのようだった。
血がこの上なく似合っていた。血を流しているのではなく、まるで血から女性を求めて張り付いているかのようにすら思えるのだった。雪に染み込んだ血の赤は、女性を中心に根を伸ばし、雪からすら生命力を奪っているかのような、どこか禁忌めいた神聖さを主張する。
――あの日と、全く同じだった。]
生きてる?
[近づいて、空気の温度と同じような声質で問いかける。最初、助けるという考えはなかった。誰からも望まれていなかったから。]
――あはは……。もう会わないって決めていたのに、私も滑稽なものね。
――ええ……生きているわ。久しぶりね。助けて頂戴。丁重に、誰にも見られないように。
[彼女は寒さに絡め取られてしまったかのような弱弱しい微笑みを向けながら、そう応えてきた。それはまるで、今にも燃え尽きてしまいそうな燈火のようで、しかし、その反面で自分勝手な要求ばかり向けてくるのは相変わらずのことだった。]
[その後、店へ連れ帰るとスープとパンを振る舞った。「――相も変わらず現実的な料理ね」と言いながらも、彼女の見せる笑顔は瞬く星の煌めきのようで、己の乾いた心も水源を得たかのように、どこか安らぎを覚えているのだった。
彼女についていた血はやはり彼女のものではなく、つい先程喰らったばかりの人間のものだとのことだった]
[食事が終わると、彼女は無風状態の水面のように、打って変わって静かになった。
それからしばらくの間は、無言の状態が続く。彼女は何も望んでいなかったし、こちらから一年半の空白の理由を聞くこともなかった]
――聞かないの?一年半も、ここに来なかった理由。
[沈黙を嫌ってか、あるいは気まぐれか、彼女は水面に表れた波紋のように、ぽつりと声を漏らす。]
聞いて欲しいの?
[尋ねると、彼女は「――そうね。そうして頂戴」と、やはり弱弱しく答えてくる。]
――私ね。本当はもう二度と貴方に会わないつもりだったの。私の特異性は知っているわよね?
――私の願いが、貴方を欲しがっているの。貴方の、その機械のような呼吸を止めてしまえと。貴方の、その処女雪のような身体を貪り喰ってしまえと。
[彼女が言うには、突如としてこの村に訪れなくなった理由は此方を喰らわないようにするためらしい。こう、言葉にしてしまえば単純だけれども、彼女にとってこのことはそう単純な話ではない。彼女は此方のことを喰らいたいと願った。それと同時に、彼女は此方を喰らいたくないと願った。彼女にとって、何かを願うことの意味は想像を絶するほど大きい。故に、彼女は過去に一度たりとも相反する願いを同時に抱いたことなどなかったし、本来であれば抱くはずのないものだった。恐らく彼女は、膨らみ続ける願いに身を裂かれ、心が壊死していくかのような感覚を味わっていたことだろう。]
良いよ、僕は。君が望むのであれば。
[──喰らわれてしまっても。
そんな此方の言葉に、彼女は何も応えなかった。
──その日、彼女は泣き疲れた子供のように、穏やかな寝息を立てて意識を閉じるのだった。]
―回想・約十年前C終了―
/*まさかの終わらないという事態発生。つかなげぇーのです。回想しすぎぃー。すみません。
今日死ぬようなことがあったら墓下で続きを書こうそうしよう。
どうしてこうなったんだ……。そしてやはりオチは未定。
―談話室―
[談話室へ戻ると、その場にいる人間には特に興味を持つこともなく、適当な位置に移動して例のごとく石像のようにじっとし始めた。シモンはヨアヒムに気が付いたようだったが、特に気に留めず、単独で談話室にまで戻ってきたのだった。]
[誰かにエルナとシモンについて尋ねられたのならば、エルナについては部屋に戻った>>109と。シモンについては何やら確認したいことがあったらしい>>106ために置いてきたとでも、軽い状況説明も交えながら答えただろうか。その他にも、何かを望まれたのであれば応え、何も望まれなければ何もしなかっただろう。]
置き忘れか……。なるほど確かに、我ながら、らしくない。
[返ってきた聲に、ただそう返す。]
まぁ、僕は望まれなければ動けない。特に望まれなければ、今日どうするかは君に任せるよ。
[と、「誤魔化しようはある」との聲に対してはそう返した。]
/*
あー……どうしよっかねぇ、これ。
確定回されちゃったことはまぁ個人的に禁止してないから問題なし。
様子からヨアヒムが死ぬ場合のことも考えてはいたけれど、今から襲撃ロル回すのは……。
というか大分最後まで展開見え始めた感。
んー、どうしよ。
パン屋 オットーは、青年 ヨアヒム を投票先に選びました。
/*
あーうー。動くにしても、設定上ヨアヒムが殺されるまで動けないし。殺された後でも今の全員の居場所的に一人だけを襲撃する展開とかキツイ。
ちゃんと相談しておくべきだった。
しかも、寝不足続きでもう結構つらい。
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新