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釣り客 ルートヴィヒは、ランダム を投票先に選びました。
― サロン ―
あなたと、共に。
[半身の言葉に声を重ね、誓うように片手を上げる。>>2:79
その手に反応するかのように、サロンの外に広がる風景の向こうから交点が近づいてきた。]
[程なくその光点は翼の先端に灯をともした複葉機の形になり、サロンの前を横切って近くの湖面に着水するのが見えた。]
それで、トール。
実は先ほど本国より危急の報せが入りまして、貴方にはすぐに戻っていただかなくてはならなくなりました。
お湯は使われましたか?
料理は――包んでいただきましょうか。
迎えの機は貴方しか乗せる余裕がないようです。
私は遺憾ながら今しばらくこの宿におりますから、気を付けておかえりください。
[にこやかに微笑んで、臨時便>>2:#2を指し示し、帰還を促した]**
― サロン ―
[アレクトールを乗せた複葉機が飛び去っていく。
その翼が見えなくなるまで、サロンの窓から見送っていた。
帰り支度を手伝った時に荷物に入れたものには気づいてもらえるだろうか。
先ほど宿のフロントで頼んでおいた、カフェ『アンダー・ザ・ローズ』特製の「薔薇のスイーツコース・お土産付き」のチケットを忍び込ませておいたのだが。
国での厄介な問題を片付けるだろう彼への、ねぎらいのつもりだった。]
さて。
次の迎えの機が到着するのはいつになりますやら。
[待ち人来たりて去ったので、再び待機時間になってしまった。
食事の続きでもしましょうか、と宴会場に向かう。
先ほど、聞き覚えのある鼻歌が聞こえてきて止んだから、宴会場の中が大惨事になっていないとも限らないけれど、乱闘の音は無かったから、きっと誰かが止めたのだろう。]
― 宴会場 ―
[宴会場の扉を潜り、中をざっと確かめる。
思った通り、さほどの騒ぎにはなっていないことを確認してから、鼻歌の元凶に一瞬視線を留めた。
やはりというか既知の人物ではあったが、素知らぬ顔で視線を外して料理が並ぶ場所へ向かう。
紅茶とケーキ二切れ、それとフルーツ盛り合わせの皿を手にテーブルに着き、喧騒を眺めながら食べ始めた。]
[デザートを楽しみながら宴会場の声に耳を傾ける。
シルキーと話している彼女が占い師らしい(勘違い)ことや、どこからか届く叫び声なども聞いていたが、どうも先ほどから、あまり近づきたくない場所から、気になる単語がいくつも聞こえてきた。
太陽とか、戦争したとか、挑んでみたいとか。]
…………。
[しっかりケーキふた切れとフルーツ盛り合わせを平らげてから、話をしている二人の方へと歩み寄った。]
お久しぶりですね、タクマ・ナギ。
盛り上がっていらっしゃるようですが、なんの話をされているんです?
[相手方に、失礼、とひとこと断りを入れてから、タクマに視線を向けた。]
/*
相手が私とオズの中身を知っていると思えばこその、お気楽な突撃です。
ええ、まあ。
宴会場に入った時からこうなるのはわかりきってましたね。
/*
あっ。
でももうすぐ更新ですから、うっかり誰かが落ちると話が途中で尻切れトンボ。
タクマだけ墓落ちとなると、悪夢ですねぇ……
はい?
私が何者か、ですか?
[ごく穏やかに話に入っていったつもりだったのだが、もう一人の男に睨まれた。>>45
なにか機嫌を損ねるようなことをしたのか、と考えるより先にいわれのない敵意への反発を返しかける。
だがよくよく相手を観察すれば、どうやら帯に刺してある団扇を向いていた。]
……ああ、これ、ですか?
フロントで配られていたものをもらってきただけですが、要りますか?
[まさか相手が貴族嫌いなどとは想像もつかず、未だ疑問符を頭の中に飛ばしながら団扇を勧めてみる。]
はあ…。そうですか。
[些か芸のない返答になってしまった。
けれども、そうとしか答えようもないだろう。
幸いというべきか、別に自分は貴族ではないが、目の前の男が放つ気配はどことなく危険だった。
こんな男をトールに近づけたら、なにが起きるかわかったものではない。
気を付けよう、と心に留める。]
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