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[ぶっきらぼうな言葉と裏腹に、冷えて赤くなった手を包んでくれる彼にニコリと微笑む。もう既に頬も鼻も赤くなっていることだろう。]
真っ白で綺麗ですぐに溶けてしまう儚さで、それでいて冷たくて痛みを残していくなんて、雪ってズルい。
[態とらしく拗ねたような顔をして見れば、口から出るのはそんな言葉で。
包まれていた手からスルリと抜ければ、まだ冷えたままの手を半分マフラーで隠れた彼の頬に押し当てる。]
ふふ、冷たい?
[悪戯っ子のように笑えば、彼を見上げながらそう言い。]
[見慣れた彼女の微笑だが、肌は寒さで淡く赤色に染まっている。見ている此方まで寒くなりそうだ。あまり長散歩せずに早めに帰った方が良いだろうか、と思案していると、幼馴染は雪へ文句を言い始める]
……冷たいと言うだけで、十分有罪だ。
[彼女の珍しい表情を見つめつつ、少しずれた賛同をして]
でも、御前は好きなんだろう。
[有罪ではあるが、彼女を喜ばせるものなら、まあ許容しなくもない。既に形を崩しかけた塀の上の雪玉を見つめていると、包んでいたはずの彼女の手の感覚が消え]
ッ……!?
[唐突に頬に走る冷たさ。声を上げるのは何とか堪えたが]
ば、馬鹿!冷たいに決まってるだろうが!
[手を振り払うことはせず、しかし笑みを浮かべる彼女へ詰め寄る]
[ただ、子供みたいな楽しそうな顔を見つめていると、怒る気も失せ。マフラー越しに彼女の冷たい手に触れて、体温が戻るのを待った]
全く……。
[やがて少し温まれば、ぶつぶつと言いながら自分のマフラーを彼女へ巻き直す]
風邪ひかないうちに、帰るからな。
[白い息を吐きながら、手を差し出した]
[それでも好きなんだろう?と問われれば、好き、と小さく答える。]
何だか、雪を見ていると、赦される気がして…
何から、と聞かれると困るのだけれど。
[困ったような笑みを浮かれば、漠然とした答えが溢れる。自分でもよく分からないの、と続けて。
悪戯に反応する相手を見、詰め寄られても笑顔をままで。感覚を失いかけていた手は温められてそれを取り戻し、指先に触れた頬の感触が伝わる。大人しくマフラーを巻かれれば、えへへ、と笑い、出された手に指を絡ませた。]
ずっとこうしていたい。
[どこかで聞いたセリフを繰り返す。けれどその声には茶化すような響きはなく、心からの声。]
[困ったような笑みを浮かべる相手をじっと見つめる]
―――……。
[彼女は罪からは一番遠い存在に思えた。ただ、何故か否定の言葉を告げるのが躊躇われて、黙り込む。
マフラーを譲ったので、先ほどより風が冷たい。しかし笑う相手の顔を見れば、まあ良いかと内心で呟いた]
『ずっとこうしていたい』
[その言葉は先日の出来事を思い起こさせ、胸がざわつく。自然と繋いだ指先に、力が籠る]
別に特別なことじゃないだろ。
来年も、再来年も。また来れば良い。
雪なんてこれからも、飽きるほど見れる。
[ずっと一緒にいるのだから]
……ただ。
[暫くの逡巡の末、付け足される言葉]
ときどき、ヴィオが、
何処か遠くに行ってしまいそうな気がする。
それが。
[ぽつり、ぽつりと]
怖い。
[彼女を困らせるだけだと、分かっているのに]
>>56 ローズ
記憶力が良いと言え。
大丈夫だ、元から効果は然程期待していない。
[酷いことを言いつつ、食事をとる相手を横目に珈琲を啜る]
>>66 フィオン
元々、返ってくることを余り期待していなかったからな。
[声もかけず上着だけ放置した訳だし、そういえば彼はどうやって自分のことを知ったのだろう。
そんな思案をしていると、不良部下に対しての感想を耳にし。彼から聞いたのか、と事実とは異なっていたが納得する]
正直なところ、突然真面目になっても怖い。
適当なことやって痛い目見るのは自分なんだがな。
まあ、俺には関係ないが。
[しかし仕事のやり方を教えてくれと頼まれたような。82%位は改心する気があるのだろうか]
[繋いでいる手にぎゅっと力が籠るのを感じる。答えるように軽く握り返しながら、彼の声を聞く。巻いてもらったマフラーに顔を埋めるようにして、彼の匂いを吸い込めば、何だか込み上げるものに少し胸が詰まる。]
来年も、再来年も……
[確かめるようにその言葉を辿れば、ニコリと笑みを浮かべた。
──彼が言うならきっとそうなる
そんな気がする。]
そうね、飽きるほど、見れる……
[今までもそうだったから。
きっとこれからもそう。]
[ただ、と付け出される言葉にふと足を止め、彼に向く。ぽつりぽつりと紡がれる言葉を拾い上げるように受け止めてゆく。
──怖い──
自分の中にある漠然とした不安。彼が居れば緩和されるそれは、彼を不安にさせているのだろうか。ほんの少し困ったように笑う。]
大丈夫。
私はずっとギィと一緒、だから。
[それでも彼への想いは変わらない。
それはずっと。傍に、居たい。
ほぅ、と白い息を吐けば、そっと背伸びをし、彼の首に腕を回してそっとその唇に触れた。]
ヴィオはともかく、
俺はそういうものからは縁遠い存在だと思う。
[笑う相手に真顔で首を傾げながら、まあ、彼が納得しているなら別に良いのだけれど]
……ん?あの馬鹿も風邪ひいてたのか。
いや、別用だ。
出来るだけ苦い奴を頼む。
[用途にやや難がありそうだ]
[彼女は再び、困ったように笑う。そんな顔をさせたい訳ではないのに]
分かっている。
[大丈夫、一緒だ、という言葉に返す声。
漠然とした不安に苛まれるなんて、馬鹿げたことだと理解はしている。けれど、止まないざわつきは、何故]
ヴィオ。
[彼女との距離が縮まる。触れる温もりに目を伏せる。
相手の身体を抱き寄せて、ゆっくりと頬を寄せる。伝わる体温は、きっと既に少し冷えている]
俺は多分。
君が考えているよりも、君のことが好きだから。
[顔をあげて、真っ直ぐに彼女の瞳を見つめる]
愛してる。
[あの時言えなかった言葉を囁いて、口付けた]
[身体を抱き寄せられ囁かれる言葉に、再びあらゆる感情が湧き上がる。形の見えない不安感を押しやるように、その力に身を委ねる。触れた唇からの熱に溶けてしまうような、そんな心地で。]
私、も。
[そっと唇を離せば、限りなく近い距離で彼を見つめる。]
愛して、る…
[言い慣れない言葉はぎこちなく、居たたまれなくなって目を逸らせば、首元に抱き着いた。]
[間近な距離で、たどたどしく紡がれる言葉。照れたように顔を隠す仕草。全てが愛らしく、愛しく思えた。冷たくなった彼女の髪を梳くように、何度も何度も優しく撫でる。
このまま時が止まれば良いのに。
ずっと一緒だから大丈夫だと言う想いと裏腹な願いが、脳裏を過って消えた。
やがて日も傾いて来て、一層凍えるような風が吹き抜ける]
……戻るか。
[名残惜しそうに彼女から離れて。それでもやはり、手は差し出した]
まあ、楽しかった。
[帰路の途中、呟くように零すのは短い言葉]
ありがとう。
[ちらりと幼馴染の方を見て、微笑んだ**]
[ ──このまま壊れないで──
何故かそう強く願う気持ち。髪を撫でる手も、抱き締めてくれる腕も、大好きな声も全部目の前にあるのに。
名残惜しげに離れた彼に、向ける瞳はほんの少し揺れていて。
差し出された手を握れば、確認するように指を絡める。]
こちらこそ、ありがとう。
[努めて明るく、ニコリと微笑む。目の前の彼が微笑んでくれる。これだけで心は満たされてゆく。]
[花屋からの帰り道、珍しく寄り道をした]
―――…アデル、居るか?
[既にコンラートは帰っていただろう。間が良いのか悪いのか不明である。大した用事ではなく、飲食物を買い込んで持ってきただけだ。余っても困るものでもないだろう。
留守なら扉に袋をひっかけて戻る心算で。
留守でなかったとしても彼の姿を一目確認すれば、不愛想に袋だけ押し付けて帰ってしまうだろうけれど**]
[夜が怖い、と。
知っていれば、離れなかっただろうに。
揺れる瞳に隠れた想いに、届かない**]
苦い薬ぃ?
いーけどさー
なんか微妙に嫌がらせというかツンデレな匂いなんだけどー...
(苦い薬と言われれば幾つか探し始めて)
えぇとこれは俺用の甘いので、こっちはあんまり苦くなくて...
錠剤?粉?
……嫌がらせだな。
[ツンデレとの二択ならば確実に此方だと、自信を持って回答した。それはそれでどうか]
自分用は甘いのか。
粉で。
[より飲みにくそうだから、と言う理由なのは言うまでもない]
俺苦いのきらいだもん
代わりにちょっと効き目弱いけどね
知り合いの医者にかかると一番効くけど苦い薬くれるからさー
ちょっとした風邪なら自分で治す癖ついちゃった
(懐からだけでなく腰の鞄から取り出した粉薬を差し出して)
汎用性高くするために強い効果は犠牲にしてるから、継続的に飲むようにって言ってあげて
一週間分。その間あまり無理しないようにって
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