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[アレクシスの腕の中>>28飛行により起きる振動が体を包んでも意識は戻らず、夢の中をさまよっている。]
うーん、うーん……
[眉根を寄せ唸る。]
ね、
ねこ、
ねこの大群が…わたしの周りに…っ
[でもどこか幸せそうな寝顔であった。
故に、アレクシスの私室に運ばれるまでそのまま眠ってしまった。]
[寝台に横たえられ落ち着いた環境に置かれたことで>>45、精神は安定し、寝息も穏やかなものとなる。
やがてローズマリー>>46の甘さと苦さが混ざった芳香が鼻孔をくすぐると、ゆっくりと目を開ける。]
……此処は?
[倒れたところまで記憶はあったが、見知らぬ天井と部屋に途惑い、ゆっくりと体を起こす。]
アレクシスさま…ありがとうございます。
[声に振り向けば顔なじみの天使。>>49表情も和らいだものになり、頭を下げてからカップを両手で受け取る。
両手に伝わる熱と立ち昇る湯気が心を落ち着かせた。]
…あっ、フェリクスさんとユーリエちゃんは…
[一口啜ると倒れる直前助けに戻って来てくれた彼らを思い出す。
また捕らえられてしまっただろうか、それとも。
目の前に居る彼が知っているとは限らないが、尋ねられずに居られなかった。]
それが…
[此処に至るまでの経緯を説明する。
霧を飲み込みシルキーに斬りかかったこと、身体も炎に包まれたこと。
シルキーにも異変が生じたこと。
収容所の様子を見に行くと、何者かの手により鍵自体が壊され件の二人が逃げたこと。
自分が疑われたのを見て引き返してくれ、シルキーの一喝により疑いは晴れたこと―。]
[断片的な情報>>61だが、二人の行方を掴むには事足りた。]
…そう、ですか。
………。
[確かに更に逃げていたのならもっと宮殿内は騒がしい筈だ。
何とも言えない気持ちになり顔を伏せる。]
一体…この天界で何が起きているのでしょうか。
[再びカップに唇を触れさせながら、憂いを帯びた瞳を水面に落とした。]
/*
昨日から悩んでるのですが、
シメオンさんへの無茶ぶりはやってはいけない類の無茶ぶりというより、押し付けだったのではないか、と
せめてメモで振っていいか確認を取るべきでした
私は、収容所前での一件といい、自分善がりや自己満足なロルを回し過ぎでした
エピで改めて謝罪とお礼をお伝えできればよいのですが…
本当に申し訳ないです
*/
[聞かされた事柄は、自らや出会った人物たちに起きたのとはまた別の現象で驚く。>>64
そう、霧が引き起こしたに違いないのだ。しかし―それでは説明がつかないことも―]
……すみません、お言葉に甘えさせて頂きます。
[ティーに映る自分の顏は酷かった。見つめる視線にハッとして微笑みを浮かべるも、疲労の色は隠せない。
けれども茶を啜り熱が喉を通って胃へと届く程、怠さは和らぐ気がした。]
けれど、くだけた口調の貴方さまは見てみたかったですね。
[全て飲み終えると彼にカップを返し、教えられた霧による現象のひとつを挙げる。
生真面目で、悩みすぎて水浸しになる彼が、どのような変貌を遂げたのか。好奇心が疼く。]
そのほうがモテるかもしれませんよ。
[くすくす笑ってからかってみた。]
オクタヴィアさんを口説いてしまいたくなる程度には、ね。
[ いつも誂われている意趣返しとまではいかないが、好意を持っているのは確かである。
あの時の口調を思い出しつつ、耳元でからかい返してみたり ]
それは頼もしいです。
もし、私にも何かあったらそのときは…頼みますね。
[また霧が襲ってくるかもしれない。その時を考えて憂鬱になりかけるが。元気になったら彼らに逢いにいくのもいいかもしれない。]
…?
[近付いてくる顏に引くことなく、小首を傾げて―]
……っ!
[囁かれた言葉は鼓膜へ響き、理解するまで一瞬の時間を要した。
生真面目な彼からは想像もつかない台詞に、目許を僅かに赤らめる。]
ま、まだ霧の効果が続いているんじゃないんですか…?
[動揺していることを悟られないよう立てた膝に顔を埋め、そっぽを向いた。]
そう、でしょうか
[ いつもの口調に戻ってしまった ]
それでも、何かと気遣ってくださるオクタヴィアさんに好意を持っているのは事実でございます……よ?
[ からかうはずが本格的に告白になりそうである。 ]
えっ…
[普段の口調に戻ってしまい、背けていた顏を彼の方へと向ける。]
………私も、対等に接してくれるアレクシスさまは…嫌いではないです…。
…でも、あの…私は人間で…貴方さまは、天使です…。
人間が…物珍しいだけでは…。
[自分のように天界へと導かれた者は少ない。周囲が天使ばかりという環境で彼の存在は救いであった。
しかし色恋沙汰とは生涯縁がなかった為、困惑しきりベッドのシーツを手繰り、紅い顔を伏せる。]
確かにオクタヴィアさんの出自は興味を引いてやまないものではございますが…
それ以上に貴女の慈悲や立ち居振る舞いは
わたくしたち天使にはない魅力がございます。
[ 経験に裏付けされた性格的な深みは座学だけの天使には得ることができないもので ]
それに、すでに貴女は天に召されてらっしゃいます。
その点で言えば、正確には私達と同じ、といえるのではありませんか?
他の天使が何を言おうと、わたくしは、オクタヴィアさんを違う存在とは思っておりませんよ?
[ 穏やかに、告げた ]
[面と向かって褒められると、どうにも落ち着かなくなる。
無意味に自らの髪を弄り、言葉を探した。]
…アレクシスさま…。
[彼の言うことは最もかもしれない。
主に望まれ主の傍へと招かれた者。
そこに翼の有無はない。
何より日頃より分け隔てなく接している彼の言葉だからこそ、頷けるものがあった。]
……そう言っていただけて、嬉しいです。
私は…一度主の愛を、存在を否定しました。
生き延びたことを罪と感じ、主に身も心も捧げることで贖罪を求めた…。
だから余計に…天使と私は違うのだと、思い込んでいた。
[胸に下げたロザリオを両手で持ち、目を閉じる。]
それでも主は断じることなく招き、アレクシスさまと出会うきっかけを下さった。
改めて、主の愛とお導きに感謝しないといけませんね。
[もしアレクシスがいなかったら、天使に対しての違和感は憎悪となっていたかもしれない。
はにかみながら、主への感謝を述べる。]
そうでございます。わたくし達の出会いも主のお導きかもしれません。
わたくしは、そう、信じたいと存じます。
[ オクタヴィアの肩に手を回し、そっと、抱きしめた ]
[肩に回された手は、確かに男の手だった。]
…あっいた、
[そのまま目を閉じ彼に身を任せようとしたが、鈍い痛みが走る。]
…すみません、騒ぎの時…強く掴まれて…。
[先程伝えた収容所前での騒ぎの際、血気盛んな天使がオクタヴィアを抑え込んだ。
服に隠れて見えないが、肩や腕に痣が出来ているかもしれない。]
あぁ、申し訳ありません。
痛い思いをさせてしまって。
……すこし、よろしいですか?
[ 強く掴まれた、という話を聞いて、謝る。
癒やしの歌を口ずさみつつ、痣になっていそうな部分を探すように擦る、そうすることで、痛みは少しではあるが、癒えることだろう。 ]
いえ、とんでもないです。私の不注意で…。
[謝る彼に慌てて首を横に振る。
許可を求められずとも、自然と肩や腕を彼に差し出した。
シルキーのように強烈な力ではない、仄かに暖かさを感じる、まるで彼のような癒しの力はじんわりと染み渡る。]
……アレクシスさん。
よければ、直接…お願いできますか?
[静かに名を呼ぶと、襟元を止めているボタンを外す。
そのほうが効気が良いように思えての提案だ。]
…私の、不徳が招いたことで…。
申し訳ありません、何から何まで。
[顏を顰める。事実露出が少ない服の下は、赤い痣がいくつか出来ていた。
そもそも自分が彼らの信頼を得ていれば―悔いても事態はよくならない。
頭を下げながら、彼に身を任せた。>>116]
ああ…気持ちいい。
[揉むだけではなく暖かな光が体内に入ってくるのがわかる。思わずつぶやいた。]
ちょ、ちょくせつ…ですか…?
[ 何を照れているのだろうと思いつつ。
それがオクタヴィアの願いであれば叶えてやりたいと ]
わ、わかりました。
[ 上半身の服を脱いでもらって、オクタヴィアの腕に、肩に、触れてゆく。
他の天使には感じたことのない柔らかな感触。
あまり凝視しないように目を伏しがちにして、
先ほどと同じように癒やしの歌を口ずさみ、傷を癒してゆく ]
[服の下にはキャミソールが一枚。
肩や腕は完全に露出させた。
赤黒い痣に癒しの手と力が降れていく。
BGMには彼の奏でる穏やかな歌声。
みるみるうちに白い色を取り戻していった。]
…すみません、ちょっと…眠く…
[大分リラックスしたことで、瞼が重くなる。
ふらついて、彼の頭に額を預ける形になった。]
[ 目の前に近づくオクタヴィアの顔
無垢な様子で眠そうなその表情は、とても愛おしくて…本で読んだあることを試してみたくなり。 ]
……オクタヴィアさん……
わたくしの我儘を一つだけ、叶えさせてください。
[ オクタヴィアの柔らかな唇に、自身の唇を触れさせて、掠めるようなキスをした。
人はこうして愛を確かめる。ということを思い出してしまったのだ。 ]
……もうしわけ、ありません。
[ 柔らかな感触は、いままで感じたことのないもので。愛おしさがこみ上げると同時に、無理に唇を奪ってしまったことへの罪悪感などもないまぜになって、謝罪の言葉を口にするしかなかった ]
[撫で摩られた場所から痣が消え白い肌を取り戻していく。]
そうですね。
皆様、傷がついてもすぐ治されるか、つかないので、つい自分の躰のことを忘れがちになります。
でもこうして世話を焼かれるのは、嫌いじゃないで…す……
[次第に瞼が視界を閉ざしていき、彼の肩へ額を預けていく。]
……すみません、このまま…。
[眠気に逆らうことなく、そのまま意識を手放した。*]
…なんでしょ、…っ
[揺蕩う意識の海の中、ゆるりと顏を上げた先。
すぐ近くに彼の顏があり、唇には柔らかい感触。
何かと尋ねる前に、温もりは離れ、ただ熱だけが残る。]
……いやでは、ないです…よ。
[僅かずつ熱が頬に溜まる。瞳が揺れ、何度も口を開いたり閉じたりして紡いだ言葉は、なんともあやふやな言葉だった。]
……どうか、抱きしめていて…このまま。
[意識を手放す直前。微笑みながら頬を彼の首筋に寄せる。
キャミソールの肩紐がずり落ちたのにも気にも留めず、おずおずと両腕を彼の胴に回して。
温もりをしかと感じながら眠りに落ちた。**]
[ 胴に手をまわされたので、オクタヴィアに添い寝する形で二人で横になる。
『嫌ではない、』
その言葉に赤面するばかりである。
柔らかな感触を胸に感じて妙な胸の高鳴りが収まらない。
もう一度だけ、オクタヴィアの唇に口づけをして、あとはオクタヴィアの寝顔をずっと、飽きることなく眺めるのであった ]
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