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斬撃の翼 クレステッド は 彷徨える貴人 ファミル に投票した
...っ!
[ シュテラの顔に再び浮かんだ微笑みに、男は息を詰める ]
シュテラ、貴女は......
[ 迷いに足元を掬われるな、と、そう言った銀月の奏者の声は今も耳に残る、けれど ]
ぐ...
[ 揺らぐ心の隙をつくように、内部で暴れ出すモノの気配に、眉を潜めて、刃を揮うことも、引く事も出来ぬまま、向けられた銃口を見つめた ]
[ それは危険な賭けだった。
狂った男の遺した遺産…少年の頃に植え込まれた、暗示と狂気の種。
一度は逃れたと思ったソレが、半年前…再び目覚めたのを感じ…己の意を保つ為の唯一の手段を選ばざるをえなかったのだ ]
[ 即ち、『異形種』との融合を果たし、不完全な人造の「種」を抑え込むこと ]
[ その道を選べば、元の場所に戻ることは出来ない…そうと知りながら、男は選んだ。
その結果、愛する者に狩られることになろうとも ]
[ 狩られる事を望んだわけでもない。それが彼女を傷付ける事は判っていたから。
何も告げずに彼女の元を去り、命の決着までも委ねる勝手は、余りにも不実だと、自覚していた。
だから、彼女が自分を追ってきたなら、全力で戦い、拒み、追い払うつもりだった ]
[ けれど、男は、結局、彼女の想いを拒みきることは出来なかった。いや、本当は心のどこかで、こうなることを望んでいたのかもしれない…だからこそ、弱点を隠さぬまま、戦いを続けたのかもしれなかった ]
シュ、テラ……
[ 身を貫いた弾丸の熱さを感じながら、いつかのように、男は微笑む… ]
貴女は、ほんとう、に…強く、なった…
[ 失われていく血と共に、異形としての姿も解けて、今は、人の姿で ]
とどめを…さしなさい…それが、貴女の…仕事、です…
[ 謝罪の言葉すらもう、紡げない。せめてどうか、最後まで、勝手な男だったと、いつかそう気付いて、忘れてくれることを、祈るだけ** ]
/*
ちなみに、万一勝ってたら、一時的に狂気の「種」に支配される流れだったかもね。そして抑え込んで泣きながら逃げる。(結局逃げるらしい
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ガートルードさん、良いキャラだよね。
このヘタレに爪の垢煎じて飲ませたいわ。(しみじみ
[ 裏で、ネタバレをぽちぽちちゅう ]
[ 胸に食い込んだ弾丸は、ヒトの身であればそれだけで致命傷となり得るもの。けれど、異形獣の核を大量に取り込み続けた男の身体は、心臓に達しようとする傷ですら、すでに塞ぎ、癒そうとし始めている。
だから、トドメを刺すなら、今しかないのだ、と…自身も傷だらけになりながら、声を震わせて己の名を呼ぶシュテラに、伝えようとして ]
シュテラ…
[ 願う言葉>>*55を耳にして、顔を歪めた ]
それ、は…無理です。
[ 拒絶ではなく、無理だ、と、そう言葉にしたのは、自身も考えた事があったからだ。
融合体となり、核を取り出せば、狂った種を抑える力を維持したまま、ヒトの世に戻ることの出来る可能性はゼロではない。失敗したとしても…命を失うだけならば、いまここで彼女にトドメをさされるのと代わりはないだろう ]
[ けれど、それは、あまりにも危険だった ]
核を取り出せば…私は、意志を失うかも、しれない…そうなれば、あなた、を…
[ 殺してしまうかも、と、言いかけて、はっと言葉を飲み込む。
自分を殺せと、さもなければ彼女を殺すと、そう自分は告げた筈だ、それなのに、この言い草は何だ? ]
甘いのは…私、ですね。
[ 微かな笑みが、男の顔に浮かぶ。
結局、自分は、彼女の命を奪う事など、本気で考えては、いなかったのだ、と ]
……もし、核を取り出したなら、ここに留まっては、いけません…私がどうなろうと…そのまま置いて、離脱してください。
[ 失敗しても、成功しても…核を奪われて、すぐに動くことは出来ないだろう。だから、その前に離れろと、そう告げる ]
約束してくださるなら…貴女の好きにして構いません、シュテラ…
私は…貴女に、負けたのですから。
[ 戦いに負け、何より、彼女の変わらぬ命がけの愛情に、自分は負けた。ならば…彼女の命を守れる間だけは、何があろうと、自分を抑えきろうと…そう決意して* ]
/*
もうね、ほんっとーに、このこヘタレすぎて、シュテラさんには申し訳なくてね、土下座の準備は万端だよorz
[ 彼女が、彼の申し出た約束に、是を返したなら、男は、小さく息を吐いて、左腕を差し出す ]
核は...ここです。
[ 差し出された二の腕の、関節に近い部分、皮膚の奥に埋まる銀の輝きは見えただろうか?
いずれにせよ、彼が戦いの間、左の翼だけは無傷で保とうとした意味は、シュテラにも判っただろう** ]
/*
えーと、現状
狼/狼/誘/誘/村/狙/妖で、狼1残りは確定だから、普通にはエピ入りしない、でいいんですかね?
ソマりんが落ちたらシュテラ吊り、落ちなかったらユーリエ吊りでエピ、と。
まあ、墓下組はのんびり待つだけっちゃ、待つだけw
/*
おっと、よそ見してたら、一気にログが進んでるら...
ええと...これ、こっそり死んだり消えたりしたら、ヘタレ王決定かも?
まあ、やらんけど。
それでこそ、貴女です、よ...シュテラ...
[ こちらの持ちかけた約束に、依頼があるからと、口にするシュテラの生真面目さに、目を細める。
銀の眷属としての本能は、彼女を...ハンターを止めろと疼くけれど、最早それに従うつもりは失せていた ]
[ そして、アーミーナイフを取り出した彼女に、生死の全てを預けるつもりで目を閉じかけた所で、投げ返された「約束」 ]
それ...は...
[ 正直、生き延びたとしても、彼女の傍に居られるとは思っていなかった。リバーサーは協会の厳しい管理下に置かれるものだったし、それ以外に、自分には危険な不確定要素もある。生涯監禁される公算の方が高いくらいだ。
しかし... ]
判りました。約束しますよ。
二度と...黙って貴女を置いては逝きません。
[ 難しいと判っている約束を、男は敢えて承諾した。恐らくは、その約束が、己の命の楔となる...そう、感じたから ]
グ...アァ...!
[ 核を抉り出される瞬間には、声を堪えきることは出来なかった。己の存在の根源、その一部となっているモノを無理矢理に引き剥がされる、苦痛と絶望的な喪失感...
それでも、何とか、意識を完全に失うには至らなかったのは、融合体となって、まだ半年であった事が、幸いしていたのか、それとも目前にシュテラの姿があったからか ]
は...
[ 短機関銃を手元に置いて、シュテラが離れて行った時には、口のきけるような状態ではなかった。表面上の傷は大きくなくとも、内部では、まさに内蔵がひっくり返るような激しい変化が起こり始めている。
戻ってくる、と告げられた言葉に、僅かに微笑みらしきものを浮かべて頷くのが精一杯で ]
は...くぅ...!
[ シュテラの姿が視界から遠ざかり、声の聞こえない場所まで離れたかと思われた頃、身を折り曲げて苦悶の声をあげる ]
来る、な
......nein!
[ 辺りを舞う銀の光が、彼の周りに引き寄せられるように集まって、激しい拒絶の意志に、再び散り離れる ]
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