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―宿の外―
[真っ赤なサンタ服(ミニスカ)の羊飼いは真っ赤になって俯いていたが、人の気配>>+1>>+2にばっと顔を上げる。]
お、お前ら………。
[知り合い二人――とまだ思っている相手が此方に気付くと。
綿飴の雪を蹴り上げるようにしながら近づき、いきなりヨアヒムの胸倉を掴もうとして。]
はあ?カタリナさん?
何他人行儀なこと……。
て、ちょっと待て。今なんてった?
[幼馴染の筈のヨアヒム>>+7は今、住んでいる村が違うと言ったのか。
睨むのは変わらずに胸倉を掴む手を離す。]
……どういう事か説明しろ。
[羞恥心を誤魔化す為、腕を組み仁王立ちして問うた。]
……………。
つまり。
二人ともヨアヒムと神父だがあたしの知っている奴とは違うって事か。
変な世界だと思ったけど、なんでそんなややこしい事になってるんだ?
[簡単に宿の中で起こっている事の説明を受け。
神父>>+8から自己紹介もあり、改めて宿の中に居るペーターの姉であるカタリナ=イェーガーを名乗った。]
あたしは誰かが『めりーさんを離したら、皆元の場所に帰れない』って言っているのが聞こえたから外に出たんだが。
何故か宿に戻れなくなって、あいつらと一緒に締め出されてたんだ。
[そう言って大人しくしている白い犬と狼のコンビへと視線をやった。]
犬の方がヴァイスで、狼がヤキソバン……いや、ヴォルフだ。
ほら、挨拶しろ。
[狼の視線が冷たく思えたのは気のせいだろう。
手招きすると白い犬のほうは小走りで近づいてきて、尻尾を振りながら神父とヨアヒムに交互に見た。]
しっかし。
ヨアヒムが二人か。
ますますややこしいなあ。
[宿の中に様子を聞いた後、一人ごちる。
いざ二人に同時に対面した時は、バイオリンの目印にすればいいと今は単純に考えておくとして。]
「めりーさん」を探すのに異存はないよ。
というか、あたしもそのつもりだったし。
ついでにこんな悪戯した奴にはお仕置きもしてやらないと。
[ヨアヒム>>+17やジムゾン>>+18へと頷き。]
えっ!?
[ヨアヒム》>+19が弟の名を呼ぶのを聞いた。
それに返る返事の声>>+21も。
慌てて振り返れば、宿の中に居る筈の弟の姿がそこにあって。]
ペーター!!
[駆け寄ってくる弟を抱きとめようと両腕を開き、駆け出しかけて。
今の自分の服装に気がついた。]
こ、これは違う!
違うんだ!!あ、あたしのじゃない!!
……っ……ペーター!?
[後退り、こける弟>>+23に手を差し伸べるべきか、逃げ出すべきか。
相反する感情にあわあわと立ち尽くす。]
し、神父って聖書に銃を仕込んでいるものなのか?
[冷静な思考を取り戻そうと少し前の話題>>+26を口にする。]
その手の銃は流石に撃った事ないし。
猟銃じゃなきゃ、これは撃てないし……――。
[片手を胸元に添えかけ、止まる。
銀の弾丸のペンダントが無い。
御守りを何処で手放してしまったのだろうと疑問が過ぎり、すぐに霧散する。]
ま、まあ、無くても包丁でも何でも使って、気合で相討ちくらいには持ち込める……!
[一体何と戦っているんだ。
今聞かれれば、間違いなく羞恥心なのだが。]
あ、頭打たなかったか?
柔らかいとはいえ気をつけ…………。
[目を泳がせている間に弟>>+37の服まで変わった。]
は?え?
お前らなんて格好しているんだ?
[さらには神父がワンピースでヨヒムも耳と尻尾がついた――通常運転状態だ。
状況に追いつけず目を白黒させる。]
星雲の村って随分物騒だな。
[神父>>+45の説明に自分の事は全力で棚に上げた。]
でも、あたしのそっくりさんってのには会ってみたいな。
うちの村じゃ、子供が猟銃振り回すなだとか、女の癖にだとか、結構こそこそ言われたからさ。
…………。
こんな格好を見られたらなんて言われるか。
[特に仕立て屋には、ここぞとばかりに色々な服を薦められる気がした。]
あたしもそのめりーさんを探すつもりだったんだが。
それより先に、着替えを……。
[立ち上がる弟>>+46をまだ直視できずに、ちらりと視線を送る。]
――――!?
[すると突然ミニスカサンタ服がサリーへと変わった。]
ま、まただと!?
[思わず色気も何も無い声を上げるが。
すぐに身体に巻きついた薄布を邪魔そうに弄り出す。]
さっきよりはましだな。
動きづらいけど。すっごく動きづらいけど!
[薄布を外せば楽そうだが下は臍出しでサンタ服より露出が高かった。
心の中でだけ溜息を付いた。]
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