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風使い ドロシー は、学芸員 フレデリカ を占った。
風使い ドロシーは、白虚星 イェンス を投票先に選びました。
― 回想・谷の入口 ―
[>>0:325>>0:334 カークとフィオン、
幼馴染の《勇者》二人が顔を見合わせ、頷き合い、闇を孕む門へと近づいて行く。 ]
あの向こうは、あるがままの風は、もうない……
[ 先刻のため息と同じような幽かな呟きを口の中で噛み締める。
何を心得るべきか、覚悟を決めるべきか、己に言い聞かせるが如く。 ]
だが、息吹がこの胸内を渡る限り、
……風は、我と共にある。
[ 深く息を吸い込み、胸底から吐き出すと、
風笛のような響きと共に、とがった小さな唇から聖呪が光の粒を伴い迸っていく。
拙い足で進む自分よりも疾く、先へと進む仲間たちが見えない風の翼に加護されるようにと。>>1:1 ]
― 回想・谷の入口 ―
[ やがて見えてきた入口の、その佇まいに眉根を潜めた。 ]
セルウィン、なぜそんなところに座っているの、バルタザールも、
[ 続く言葉を考えあぐねた。
悠然とした二人の様子は、決戦に向かうべく先程までの戦士のものとは何かが違う。 ]
なに、……エレオノーレ!?
[ セルウィンとバルタザールの傍らに蹲っていたタチアナとエレオノーレ。
少年の小さな体がゆらめくように立ち上がり、溶けていく。
黒紫色のねっとりと流れる雫はひと固まりに集まり、尾長の鳥……のような形を取った。
その《鳥》が、この変異にも眉ひとつ動かさないセルウィンの腕に止まる。 ]
ちがう、鳥じゃない……
翼王の眷属にはあんな姿のものは……
……《魔》?
[ もはや、疑いようもなく、彼らは
《敵方》なのだと、その言動に思い知らされても、魔による一時的な支配もあるのだろうか、と考えている。
何をすべきか、
この場で、戦力を別たれた味方の守護を強めるべきか、
それとも風の偵を放ってあちらに行った者たちを探るべきか。
一瞬の逡巡の間に飛び出そうとしていたフィオンをヴェルナーが引き戻している。
常にヴェルナーと共にあり、その行動を制御しているフレデリカの異常は、ふたりの動きに紛れて最初はまったく目立たなかった。 ]
イェンスが……?
[ フレデリカを喪って機能を停止していたように見えたヴェルナーが不意に動き出し、傍らに歩み寄った弟の首を締め上げ、彼こそが《犯人》だと告げている。
周囲に寄り集まって来た魔物>>18
命を食らう呪の花、ねじくれた枝を腕のように突き出してこちらを捉えようと蠢く立ち枯れの木、
そうして、からくり人形の魔物。 ]
機械人形……?
[ ヴェルナーの腕から噴き出す苛烈な鉄の焔がそれらを
焼き尽くしていく。
それを助けるべく風の矢を送り、還る風が足元に吹き寄せた赤い花弁を見下ろした。 ]
術や力、姿形を写し取る魔……?
[ 震える花弁を指先でなぞると、風にほどけるように最期の一片が消えていく。 ]
操られている訳ではなく、
そうか……。
それでも、胸が痛む、
その戦いを見守るのがつらく、たまらなかった。
姿を奪われて中にあるのは別のものとはいえ、
イェンスを、弟を、
やはり今は元の彼とは違ってしまっているのだとしても、他でもない、《兄》がその手で斃そうとしているのだから。
弟……
エレオノーレ……?
[ ヴェルナーとイェンスの勝敗はすでに明らかだった。
風の矢を送る手を翻し、上向けた掌から吐息を闇の向こうへと送り出す。
しかし、千の目と万の耳を宿した偵知の風が一つ下の階層に辿り付く一足前に、勇者の一人がもう一人の勇者を手に掛けるという悲劇は起こってしまっていた。** ]
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風の力チートですなあ…
しかし一応外界にあるままの風を利用できなくなったので、自分の中にある息吹=風を外に向けて使っている分、威力はどんどん衰えていくという感じでひとつ
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