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[そんな、どこか和やかな空気を張りつめさせたのは、鏡越しの報せ。
先に戻るを促すレト>>27に返すより先に、鏡から指示が届く]
……ん、どうやら急いだほうがよさそうだな。
俺は、先に戻るが……道中、気を付けて。
[ばさり、翼を広げつつ、投げかけるのは案ずる言の葉。
天駆ける妖魔を相手取るならば、己が適任と知るから、迷いはないが。
同じ目的を持って場に集う者を案ずる気持ちも確かにあるから]
[空を翔け、拠点へ戻る最中に感じたのは強い水気。
それを齎した者が誰かは、その力の波動からはきと感じられる]
……さすがに……。
[強いな、という言葉は声にはならない。
代行者としてその対極を預かった時期もあったが、根本的な力量差に圧を感じていた事は否定できず。
その任も解かれた状態で近くに感じた力には、改めて、圧倒されるものを感じていた]
朱雀様が絶対無二と認める御仁だよなぁ……。
[ほろ、ともれたのは主が決して表に出さぬ心情の一端。
聞く者がないからこそ漏れたそれは風に散らして。
ふわり、拠点へと舞い降りた]
― 拠点 ―
……っと。
[舞い降りた先で待っていたのは、木気を高める女性の姿。>>36
治癒を言いつかって待っていた、との説明を聞けば、自然、表情も緩む]
そうか、ありがとう。
……正直、治療の類は苦手でね。
助かるよ。
[それでいて突っ込んでいき易い、という気質は知られていたかどうか。
ともあれ、今は文字通り翼を休めて治癒を受け入れる事に専念する。*]
― 拠点 ―
[請われるままに腰を下ろせば手を取られ、静かに術が紡がれる。>>76
伝わるのは穏やかな木気の感触。
木生火の理は陽気を紡ぎ出した事による消耗を癒し、宿る疲労を回復させる]
……ん、大分、楽になった。
[元より、木気にも縁ある身。
伝わる気の感触の心地よさにうっかり浸りそうになるものの、それはどうにか押し止め]
後は、腹ごしらえを確りすれば、すぐにも飛んでいけそうだ。
助力、感謝するよ……ええと。
[軽口混じりに礼を告げ、そこではた、とある事に気づく]
そういや、挨拶しそびれてたかな。
名は、既に知られてるようだけれど。
俺は、朱雀神が眷属、守護一族が当主カスパル。
……名を聞いても、よろしいかな?
[こて、と首を傾いで問いかけ、答えを得たならば]
じゃあ、改めて。
回復、ありがとう冬花殿。
……陽気使った後は、どうしてもバテちまうんでね……本当に助かった。
[邪気ない笑みと共に礼を告げた後。
物理的な回復のために、皆が集まる火の傍へと向かい]
レト殿もお戻りか。
……無事で、何よりだ。
[先に休息していた神将の姿に、小さく息を吐く。
声音に滲むのは、安堵の響き。**]
― 拠点 ―
[火の傍に向かえば、次々と気遣う言葉が向けられる。
水行の結界の内にある火行の身にはありがたいそれを拒む理由はなく]
ああ、ありがとう。
木気をわけてもらえて落ちついちゃいるが、やっぱり、ちゃんととるものとらんと持たないからなぁ。
[火に近い場所に腰を下ろして、茶と菓子の勧め>>82も素直に受け取る]
ウルズ殿……っていうのは、君か。
俺は、朱雀神が眷属、守護一族が当主カスパル。
お茶、ありがたくいただくよ。
[茶を淹れるとの申し出>>86に、名乗りと共にこう返し。
それから、交わされる現状についてのやり取りにしばし耳を傾けた]
……強き瘴気、か。
祝祭前に天上で討伐した連中も確かに強い気を持っちゃいたが……。
あれが、地上から気を逸らすためのもの……としたら。
こっちに大物がいても不思議はないかもな。
[主と共に対した者たちを思い起こしつつ呟いて、茶を味わう。
温かさが染みとおるような感覚にほっと息を吐きつつ、ふと、思い出したのは祭りで買いこんできた甘味の事]
っと、そうそう.
せっかくだから、これも出しておくか。
[言いつつ取り出したのは、彩とりどりの飴玉と、花を模った干菓子]
祭り屋台の菓子だが、味はいいし日持ちもいいから、こういう時には重宝するんだ。
[遠征の時に菓子類を必ず忍ばせて行くのは、眷属の間では知られた事。*]
― 拠点 ―
あ、いや、そこは気にしないでいいんだ。
俺も最初の集合の時に名乗らなかったし、合流した後もすぐに単独で動いちまったからね。
こちらこそ、すまなかった。
[謝罪>>95に返す口調は笑み共々に素。
こんな時に己を飾らぬは常の事。
代行者を務めていた頃は、軽すぎる、と突っ込まれたりもしたがそれはそれとして]
あー、敬称付けるのは癖みたいなもんだから。
……外し忘れる事があっても、ご容赦願いたい。
[殿なんて無しで、と言われ>>96、返した言葉は冗談めかしたもの。
とはいえ、癖になっているというのは本当なのだけれど]
……ああ、そうか。
天に在るものが、地に馴染み過ぎるのは正しき在り様を崩す……っていうのは、あるからな……。
[イングリッドの示す懸念>>97には、思う所もある。
状況はだいぶ違うが、その点はかつての自身に準えられる所もあった。
幼い頃、地上で長く過ごしたいと駄々をこねた時に母に言われた事。
本来天に在るべき己が、地に馴染み過ぎては正しき在り様を崩してしまうのだと。
仙花のように純粋な存在であれば、染まった場合の影響も大きいか……と思いながら持参した菓子を広げる。
それが感嘆されている>>101とは、思ってもみなかったりするが]
[やがて、水鏡から響く歌声。
覚えある声に瞬くは一瞬。
想い込められた声音、その響きに聴き入るように目を閉じる。
同時、思い返すのは、常日頃から母に注意されていた事。
『誰かが悲しむような無茶はするな』と。
常に心に刻む事だが、柔らかな歌声はふと、それを思い出させていた]
― 翌朝/洞窟前 ―
[その夜は穏やかなままに更け、朝が訪れる。
差し込む陽気、その感触に目を細めた後、休めたかという問い>>93に、はい、と頷いた]
手がかりなく闇雲に動くよりは、位置を絞れた方がいいからね。
案内、頼むよ。
[大体の位置しか、というクリフ>>102に声をかけ、その先導に従って森へと踏み込む。
相生の理にある木気の強い空間。
居心地は悪くはないが、逆に飲まれそうな感覚も覚えて。
これはこれで気合を入れる必要があるな、とそんな事を考えていた]
― 前夜/拠点 ―
[渡された茶と共に向けられる名乗り。>>107
呼び捨てを請われれば、内心続くなぁ、なんてちょっと思いつつ]
いや、こちらこそ名乗らないままで単独行動してたからね。
そこは、気にしないで。
あ、あと、敬称付けるのは、俺の癖みたいなもんだから。
[外し忘れる事もある、と冗談めかした口調で告げて]
どこからどこまでが繋がっているかは、読み切れないが。
発端からして、奇妙な点が多いからな、今回は。
先に倒した九嬰も相当に厄介だったし……気を付けるに越した事はないと思う。
[森林へと向かう視線>>108を追うようにそちらを見やりつつ。
武器的にも術的にも、森の中では立ち回りが難しいな、と。
思うのはそんな事]
ああ、買いに行くなら、屋台の場所教えるよ。
[広げた菓子を見て弾む声に、浮かぶのは楽し気な笑み。>>109]
祝祭の時には、普段は出てこないような菓子もひょっこり出てくるからね。
それを探して歩くのも、楽しいもんだよ?
[そう、告げる様子は一時、天の守護者ではなく祭り好きのお兄ちゃん、の態へと変わっていた。*]
― 東方・森林 ―
[自身の気を均すためにも、と周囲に意識を向けてみるも、土地の気に散らされ上手く行かない。
元より、探知の類は得手ではない──というのはさておいて]
……自分の属に、か。
火気……よりは、陽気を辿った方が探しやすいかな、俺の場合は……。
[聞こえた提案>>124に思案を巡らせるものの、それは警告の声>>116に遮られ]
……やはり、いる、か!
[鋭く閃く妖獣の一閃。
初撃は防御の陣で凌げた様子だが。>>120]
ったく、一筋縄じゃいかんのばかり揃ってないか、これ……!
[響く硬質の音>>126に、舌打ち一つ。
森の中では大振り主体の焔翼の太刀を顕現しても、役には立たない。
だからと言って、派手な火行の術も使えない。
と、なればできる事は自ずと限られる]
ここは、支援に回る所、か……!
[火気を持って土気を高め、陽気を持って瘴気を削る。
恐らくは最善と思えるそれを行うべく、腰に結んだ飾り帯、そこに揺れる鮮やかな朱色──朱雀神の羽根より作られた飾りを手に取った。**]
― 東方・森林 ―
[朱雀神の羽根を握り、気を凝らす。
意識を澄ませ、内なる火気と陽気を高めてそれを力へと変換する]
火和太陽,重疊起來,紡,作為浄的光。
消除毒氣,對我們的盟友們開拓道路。
[紡がれる言霊に応じ、舞い散るのは淡い朱の光。
それは妖魔を包む瘴気を和らげ、掻き消していく。
そこに重なる浄化の術。>>146
これならいける、と思いつつ、今は気を練る事に専念した。
妖魔との交差に動きかけるのは、武人としての本能か。
けれど、ここは彼らに任せられると思えばこそ、留まり、瘴気を鎮める事に専念して]
とった、か!
……って!
[妖魔の動きが止まり、身が傾ぐ。
投げだされるクリフの様子に思わず声が上がるものの、そちらはとっさに飛び出したレトに任せた。
距離的にも属的にも自分が動くのはちょっと難しいから]
……大丈夫……じゃ、なさそうだな。
[代わりにという訳でもないが、歩み寄るのはウルズの方。>>160]
消耗してるなら、ちょっとこれ、握ってるといい。
今なら、純粋な火気が満ちてるからね。
[言いながら、差し出すのは朱色鮮やかな羽根飾り。
土気を操る彼女であれば、火気補う事で回復を早められるだろうから。*]
[支援に徹していた身、気の消耗はあれど傷はない。
その消耗も、陽気を繰るが故に受けたものだから、皆に比べれば消耗は軽いのだが。
鏡を介して伝わる力は、柔らかく消耗を鎮めてくれるもの。
その感触には、とひとつ息を吐き]
(……表現下手でも気配りは上手い、って)
(言ってたっけなあ……)
[ふと、思い返すのは、そんな事。
言っていたのは、今は静かにねむる人たち、というのは余談として]
や、いいんだ。
必要な時に必要なものを出すのは当然だしね。
[差し出した朱色は受け取られ、短い言葉が返される。>>173
表情が綻ぶ様子に、こちらも自然と安堵が滲んだ。
鏡越しの癒しの後、改めて紡がれた言葉。>>175
立ち上がる様子も確りとして見え、気力充分と伺わせる]
助けになったなら、何よりだよ。
こういう時の出し惜しみは、逆に良くないからね。
[差し出された羽根飾りを受け取りつつ、紡ぐのはどこか軽い調子の言の葉、ひとつ。*]
俺は今、俺ができる最善をしたまで。
恩とか言わなくてもいいさ、同じ務めに就く者同士、支え合うのは当然だろ?
[笑みと共に向けられた言葉>>190に、何気ない口調でそう返す。
正しき巡りを導くために当たり前の事をしているのだから、と。
そんな持論を口にして]
[クリフが気配を追い、さらにイングリッドが地中を探る。
その結果、導き出された結論に、視線は自然、最初に向かった山岳の方へと向いた]
あの高さで見えた、って事は、そう遠くもないって事だからな。
確かに、ちょっと拙い、か。
[人の子と仙花が接するのも、仙花を狙う妖魔が人里に近づくのも。
これは厄介だな、と思う所に聞こえる、鏡越しのやり取り。
聞こえる声音、その響きにひとつ、瞬いた]
……うん、これは本当に、急いだほうがいい。
[玄武神の力を持ってすれば、妖魔の殲滅などは容易かろうが、そういう問題でもないだろう。
故に、西へと向かう歩みにためらいはない。*]
― 西へ ―
[先に訪れた時は空から向かった場所。
今度は目立たぬように、と皆と共に歩きで向かう]
……真っ直ぐ西に対して、左手の方……だったか。
歩いて向かえば、それなりの距離はある。
[先に見た位置取りを思い返しつつ、ウルズの問いに答える。
先に対した妖魔たちは引いているのかそれとも、と思いつつ、周囲を見回して]
……少なくとも、人里の方には進んではいない……かな?
[ウルズの示した方角>>204を見て、小さく呟く。
ならば重畳、早く追わなくては、と。
先に進むにつれて感じる瘴気に僅かに眉を寄せつつ、先へと進み]
……また、面倒そうなのが出て来たな……!
[不意に薙ぎ倒される木々、盛り上がる小山の如きもの。>>207
感じる瘴気に、とっさに掴んだのは羽根飾り]
跳陽的光!
放鬆毒氣,保持均衡!
[言霊紡ぎ、放つのは瘴気を鎮めるための陽気。
同時、内なる火気も高めて行く。*]
[ウルズとクリフ、二人の振るった武器が妖魔を捉え、その形が変貌していく]
これは……四凶か!?
だが、それにしては……。
[あまりにも実態が希薄すぎる、と思うのは以前、四凶が一と直接相対したがため]
何れにしても。
捨て置ける手合いじゃない、な……!
[小さく呟き、翼を広げる。
上からの強襲を仕掛けられるのは、自身の強み。
ならばそれを最大限に生かすのは自然な選択。*]
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