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せっかくだから、自称トレジャーハンター レト は プリースト リヒャルト に投票するぜ!
――回想・朝の出来事>>3エレオ――
ん。男に二言はないって聞いたことないか?
[くすくす笑いながら、驚いた様子のエレオノーレの頭をぽんぽんと撫でる。
そもそもデート、と言い出したのは彼女のほうで。
ワンピースの裾を握りしめる様子がなんとも初々しいというか、愛らしいというか]
田舎っぺって、そりゃ俺っちに対するあてつけかよ?
[そういって彼女の頬に手をやってうりうりと軽く揉みほぐす。
口調こそ彼女を攻めるような調子ではあるが、にこにこと笑うその表情はいたって穏やかなもの]
オーケー、了解した。
それまでには俺っちも用事すませてくるわ。
[うん、と頷く。
赤くなった頬に触れる指先が、微かな熱を伝えてきて。
同時に、忙しなく跳ねる彼女の耳が目に映る。
…わかりやすい反応が微笑ましいやら愛らしいやら]
― 回想・朝食とエレオと別れた後 ―
じゃ、俺っちが来るまでいい子にしてまっててくれよ?
[朝食を終えた後、宿屋の外で彼女と別れる。
と、その途中彼女の腕に手を伸ばすと、彼女の身体を此方に抱き寄せて、
その唇に軽くキスを落とす]
んじゃあな、続きはデートのあとにしようや。
[そう言って、にっと人の悪い笑みを浮かべてから彼女にひらり手を振ってその場を後にした。衣装が衣装でなければさぞ決まっていただろうと思うがそこは触れないでいてくれるとありがたい。]
[エレオと別れる前、いつもの宿屋のお嬢さんの姿を見ることはできなかったが、その代わり、酒場のマスターのものと思しき置き手紙を見つけることができた]
(……何やってんだあいつ)
[思わず手紙を握り締めそうになったが、そこはなんとか理性で耐えた。
シュテラとマスターの姿が見当たらないことといい、先ほど聞こえた騒がしい声といい――後者のほうは姿こそ見ていないが、何かしらのトラブルがあったものと見ていいだろう――少なくとも、マスターのほうは何か知っていると考えたほうがいいかもしれない]
マスターなぁ。
[残念なことに心当たりは全くない。
いや、マスター以上にシュテラのほうにも心当たりがないが。
彼女の部屋のほうにも顔を出したほうがいいんだろうか]
…とはいえ、飯のほうが先だわな。
[マスターにせよ、シュテラにせよ。
下手に探しに行くとそのまま飯を食い逸れる可能性がある。
まあ、簡単に食べられればいいかな、なんて思いながら
エレオノーレと一緒に朝食を作って食べることにした。
……とりあえず、パンケーキは作れそうだ。
そこに蜂蜜と…あとはバターでいいかな。
なお、龍の子のほうはというと……想像通りミルクが顔からお腹にかけて侵食してしまい、見るも無残なことになった。
仕方がないので酒場の外の井戸でごしごし体を洗ったあと、さっき借りていた部屋の窓辺に日向ぼっこをさせてもらうことにする。
当然留守番だ。
残念そうにきゅーきゅー鳴いているが、土産を買ってきてやるというと鳴き止むあたり単純というかなんというか]
さて、と。
……とはいえ、この格好はなぁ。
[相変わらず、身につけているものは女物――それも年端もいかなそうな女児が好みそうな衣装である。
さて、どうしようかと考えながら、まず向かった先は街のギルド。
珍妙な格好でやってきた自分を見て、顔馴染は腹を抱えて笑ってきた。
まあ、想像はついたが。
ひとまず事情を話したあと、アヴェの居場所がわかったら教えてほしいと伝える]
報酬については、まあ、これでどうだ?
[そう言って差し出したのは昨日手に入れた戦利品。
……ああ、“アガリ”のほうじゃない。
その前の“仕事”で手に入れてきたブツのほうだ]
……悪くは、ねーだろぉ?
[なぁ、と軽く肩を叩いて笑う。
によによとした笑いは、生憎俺の標準装備だ。
多少の危機は笑い飛ばせるくらいの肝の座らせ方をしないと
シーフにせよ魔法使いにせよこの世界ではやっていけないのだから]
[依頼を引き受けてもらったあと、ギルドを出れば、
もう既に火は高く登っていた]
やべ、そろそろ時間だわ。
[ぽつり呟いて宿屋に戻るが――そこに、彼女の姿はなかったのだった**]
― 昼・宿屋 ―
……。
[彼女を待つあいだ、手遊びにステッキを振ってみる。
さっきエレオノーレの衣服を出した時を思い出しながらステッキを触れば]
お、いい感じ。
[ステッキをひと振りすれば、コロコロ、と色とりどりの薄紙に包まれたキャンディが地面に転がり落ちる。ぱく、と試しにひと口食べてみれば、ほんのりと甘い優しい味が広がった。
ふむ、と残りの飴を手持ちの袋に入れておく。
ちなみに拾ったキャンディは様々な色の紙に包まれているが、そのうちピンクの紙に包まれたキャンディは実は口にした相手を発情させる効果があるのだが、そのときはそんなことがあるなど想像もしていなかったのだった。まる]
[それからしばらく、宿の外でエレオが戻ってくるのを待ったものの、
彼女が現れる様子は一向にない]
……まずったか?
[見た目はああだが、中身はそれこそ子供みたいなものだ。
そうでなくとも落とし穴に嵌ったりと
出会った時からもともと無防備なところはあったし]
(…変な奴に捕まってなきゃいいんだがな)
[やれやれと思いつつ、探しに行ってみることにした。]
― 昼・街中 ―
[正直、この格好で街をうろつくのはかなり恥ずかしい。
とはいえ、あまり遠くにいったとは考えられないので
まずは近くを探してみることにしよう]
よ、爺さん。
景気はどうだ?
[露天商たちが店を並べる広場に足を運ぶ。
このあたりは店を構えることができない貧しい商人や旅商人たちが
店を開く場所だが、同時に街中を行き交うさまざまな情報が集まりやすい場所でもあるのだ。
そして今話しかけたのは、顔馴染みの露天商。
自分がここに来たばかりの頃から何度か通わせてもらっている店でもある]
「……おう、どうした?
変な魔法でもあたっちまったか?」
さっすが爺さん、話が早いな。
ま、この衣装についてもそうだが、今日はちと人を探してるんだ。
[そう言って迷子になっているかもしれないエルフの話をする]
「……ふん。エルフの女か。
それならさっき町外れでそれっぽい女を見た奴がいるらしい」
マジか。やっぱあんたんとこの情報網は優秀だな。
「馬鹿者。人間の情報収集力を甘く見るんじゃない。
情報を集めるのになんでもかんでも魔法なんぞに頼ろうとする連中には負けん」
……ったく、痛いとこつくぜ爺さんは。
「ふん。それじゃ料金を払ってもらおうか。今日は一つで済ませてやる」
あいよ、サンキュ。
[この変わり者の爺さんの商売はちと変わっている。
欲しい情報を得るためには、爺さんが露店で売っているものを最低一つは買わないといけないことになっている。
どこから仕入れてくるのか品質も値もそこそこ悪くないのがいいところでもあるが]
んー……それじゃ、これを貰うわ。
[並べられた商品を見ていてふと目に止まったのは金と真珠でできた髪飾り。
なんとなく、あのエルフの青い髪に似合いそうな気がして、気がつけばそれを選んでいた。
毎度、と無愛想に呟く商人に金を支払うと、
先ほど買った髪飾りを懐にしまって、その場を後にした。]
― 町外れ ―
[露天商の爺さんに言われたとおり、
町外れをあちこち探していると、程なくして探していた彼女の姿を見つけることができた]
エレオノーレ…って、どうした?
[噴水の傍のベンチにしょんぼりとした様子で座り込むエルフに近づいてそう声をかける。
すっかり泥だらけになったワンピースといい、沈み込んだ様子といい、
何かあったのかとそっとしゃがんで彼女に視線を合わせるようにする。
それからそっと彼女の頬に手を伸ばして、落ち着かせるように優しくなでるだろうか]
まあ、無理に話せとは言わねぇが。
ひとまずいったん宿屋に戻ろうや。
[このままだとお互い恥ずかしいしなという声は内にしまったまま、そう彼女を促そうとする。
エレオノーレのほうはともかく、自分のこの格好は普通の服のように脱いだりはできないことは、先ほど彼女を待っているあいだに確認済だったりする。
どうやら魔法を使っても、それは同様らしい(というより、そもそもこの衣装が魔法が使えるようになった原因の可能性もある)
それから思い出したようにぽん、と軽く手を打つと]
ほら、これやるから。
[そう言って彼女の手のひらに先ほど魔法で作ったキャンディを握らせる。
薄紙の色は見ていなかったけれど、とりあえずさっき食べた分の味は悪くなかったし、気持ちが落ち込んだ時には甘いものがいいだろうと考えながら。
それから、嫌がられなければひょい、と彼女を姫抱きに抱えて宿屋のほうへ戻ろうとする**]
― 町外れ・エレオ>>120>>121>>122 ―
[間の抜けた声を上げる彼女>>120
此方に気づいてか、今にも泣き出しそうな顔をするのを見て]
なんで、って。
そりゃ、お前が約束の時間になっても来ないから
探しに来たんだろ。
[心配になったから、とは口が裂けても言えないあたりが
素直ではないところである。
約束を守れなかった、待ち合わせに行けなかったと、
落ち込んだ様子で言われれば]
…ばぁか。
今はこうして会えてるんだから、気にすんなよ。
[そう言って、頬をぽんぽんと優しく撫でる]
時間に間に合わなかったことよりも、
エレオノーレがどうしたいのかのほうが大事だろ?
[俺とデートしたいのかしたくないのか。
言いかけて字面と今のお互いの状況に気恥しさを感じて一瞬黙る。
と、次にはキリっと表情を引き締めたエレオノーレが話し始めて>>121]
<b>……オーケイ、さっき無理に話さなくていいといったな?
あれは嘘だ。
何があったのか詳しく聞かせろ。</b>
[少し目を離しているあいだにまた妙な言葉を話し始めたエルフに
何があったと内心少し頭を抱える。
それでも朝から続く不思議な語尾と、キリリとした表情の横で、
さながら仔犬の尻尾のようにピコピコ跳ねる耳が見えれば、
一瞬、困ったように苦笑したあと]
……オーケイ、さっき無理に話さなくていいといったな?
あれは嘘だ。
何があったのか詳しく聞かせろ。
[少し目を離しているあいだにまた妙な言葉を話し始めたエルフに
何があったと内心少し頭を抱える。
それでも朝から続く不思議な語尾と、キリリとした表情の横で、
さながら仔犬の尻尾のようにピコピコ跳ねる耳が見えれば、
一瞬、困ったように苦笑したあと]
よし、いい子はおとなしく黙ろうか?
……ただし悪い子には、
[――おしおきだ。
そう言うと、エレオノーレの腕を引っ張って此方に抱き寄せる。
瞬間、彼女の目には意地の悪い笑みを浮かべる此方の顔が見えたかもしれない。
抱き寄せた彼女の顎に添えた手をくぃと上げさせると、彼女の唇を自身のそれで塞いだ]
[彼女がおとなしくなるまで、暫くそうして唇を重ねていただろうか。
やがて、頃合を見計らってそっと顔を離すと]
よし、いい子になったな。
それじゃ戻るぞ。
[早口にそういうと彼女を抱き上げる。
なるべく平静を装うとしているものの、流石に人前で自分がしたことに気恥ずかしさを感じてか
髪のあいだから見える耳は真っ赤に染まっている。
……なんというか。勢いでやったものの、社会的な死は免れないような気がする。うん]
[手渡した飴を大事そうに手に持ちながら、ピコピコと耳を揺らす彼女を手に宿屋へと向かった**]
/*
しかしこう、あれだな……。
勢いでやってることが多すぎてエレオの中の人に負担かけてねーかが心配(反省
/*
>>144
なお、ああだこうだいっているがシルキーのことは単体好きです。
いい人だよな(自分視点面識ないが)
― 宿屋>>163 ―
[顔を赤くしたエレオノーレを連れて宿屋に戻る。
彼女に自分の部屋に連れていって欲しいとねだられれば、
そのとおりにしただろう。
彼女をそっとベッドに横たえさせると、携えていたステッキをひと振りする。
ぽん、と軽い音があたりに響きわたったかと思えば
彼女の着ていたワンピースはあっというまに元の真っ白な姿を取り戻した。]
「レト……さっきは約束守れなくてごめんなさいズラ…。」
[そうしてこれまでの経緯を語られる>>163
彼女が本当は仲間たちとともに自分の知らない処へ旅立つ予定だったこと。
それでも、ここに残ることを決めたこと。
仲間たちに落とし穴に落とされ、そのときに服が汚れてしまったこと。
森で出会った相手にこれからの生き方と、ついでに妙な喋り方を教わったということ。
彼女の傍らに腰掛けて、時折そっと頭を撫でながら彼女の話をただ黙って聞いていた。
そうして、彼女が語り終えて、
潤む瞳でぎゅ、と袖を握り締めてきたならば、そっとその唇に自身のそれを重ねた。先ほどのそれよりも幾分優しい、啄むようなキスを]
[愛なんて知らなかった。
父も母も育ての親も、周りの大人たちは誰も自分を愛してはくれなかった。
そんな大人たちの庇護ですら、この時代の流れの中で理不尽に奪われて。
だからこそ斜に構えた。
『愛されなくてもいい』と。
そんな捻くれた自分にとって、盗賊ギルドは都合のいいところだった。
斜に構え、周りを皮肉りながら一人で生きていくための技術を学んだ。
遺跡を巡って宝を探し、時に生きるために様々な手を尽くした。
そうやって生きてきたし、これからもずっとそうしていくのだと思っていた]
[最初に彼女を見かけたのはいつだったか。
故郷から出てきて、技術を磨いてトレジャーハンターとして活動を始めてそれほど経って居なかった頃だったと思う。
最初は、故郷で見ることのなかったエルフの姿が珍しかったのだと思っていた。
青い色の髪も、長い耳も色の白い肌も。
それが珍しくて、酒場で何度か見かける度に彼女のほうへと視線が行くのだと思っていた。
最初に彼女と話したときは、随分鈍くさい奴と思ったものだった。
それでも、何故かほうっておけなくて。
気がつけば彼女の世話を焼いていた。
そしてそれを、心の内ではそれが悪くないと思っていた自分に今更ながらに気づく]
[そして――…最初に彼女の笑顔を見たとき。
……もっと、彼女の笑った顔を見たいと思った。
彼女に、笑っていて欲しいと思った。
その笑顔を、そばで見ていたいと願った]
[重ねた唇からは、ほんのりとした甘さが感じられた。
さっき舐めていた飴の味だろうかとぼんやりと思う。
心なしか、昂るような感覚があるのは、想いを自覚したせいかはてまた飴のせいか]
なあ、エレオノーレ。
[唇を離したあと、心なしか赤くなった顔でベッドに横たわる彼女の耳許で囁く]
…一つ、頼みがあるんだ。
俺に、あんたの心を預けちゃくれねーだろうか?
俺も、あんたに自分の心を預けるからさ。
[一緒に生きていこうぜ、と。
そう低く囁けば、彼女の耳朶に優しくキスを落とす。
唇が触れるとともに、唇の音が、彼女の長い耳には聞こえたかもしれない]
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