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[カメラ背面は、張付き伸ばされた死人の姿が大写しになっている。
その特徴を伝えたローズマリーと覗き込んだカークの意味深長な話を、
ゾフィヤとの攻防の間に、耳から拾うと血の気が引いた。>>45>>46
画像データの露出に彼女の険が深くなり>>43
抑えた怒気が声を震わすのを聞けば、やや冷静さを取り戻し。]
……一般人ですよ。
報道協定がないからさらに信用ならないか。
[稚気じみたとも言える個人的な軍への嫌悪を彼女に向けていたと。
ストラップをカメラに巻いて電源を切ってから手渡した。]
協力はしますが、終わったらデータ以外は返してくれますかね。
一応は虎の子なんで。
[感情が乗らないように抑えたはずの声は、やはりどこか刺々しく。
カメラを渡した後も募る苛立ちは足踏みとなり表出した。
無意識に煙草の箱に手をやると、ビニルのつるりとした手触りがあった。]
[そうした具合であったので、茶の提案には助けられ。>>48
私は被りを振ってから食堂まで彼らの後を追った。
道すがら、カメラを失った手を鞄に突っ込むと昨晩増えたもう一箱。>>1:172
煙が非道く恋しくなったが、彼女のヒントを思い返すと衝動を抑制し。
この一箱は必要になるまで開けるまいと、私は意志を固めた。]
…………病か。
[新品のパッケージを破き、ジッポで火をつけると、
細く青い煙を吐き出しながら、展開した地図を眺めた。
注意深く淹れられた珈琲を傍らに何をすべきか思慮を巡らす。
行動を始める前に地図にペンを入れようとして、
ベルトバッグから物が落ちる隙間がまた開いているのに舌を打ち。
軍人は最早一人一人を見張ってもいられなだろうと思うが、
先に悪目立ちをしたばかりである。
行動が制限されないうちに遠方をとカフェ跡に目標を定めた。]
鬱蒼としてるな、直に向かうのは不味いか。
[3WAYバッグを部屋から取って、
地下の食料庫から保存糧食と手つかずの水を詰め込んで。
宿泊所からまっすぐ歩みを進めると、木々がずらりと立ちはだかる。
カフェ跡に向かおうとすると山林を突っ切る形になる。
方位磁針を取り出してまっすぐ向かうか悩み、
進路を取り直して、コテージ跡からカフェ跡へ回って行く道にした。]
コテージ跡:dice20
本館とコテージを繋ぐ廊下に、事務室があった。書棚に、古い冊子が幾つか。島史のようなものもある。
この島に炭鉱が見つかったのは、戦争中期の頃らしい。当初は島外より人夫を連れてきており、その頃には既に軍の診療所もあったという。やがて島民が炭鉱で働き始めるようになったのは自然の流れで、軍の診療所はいつしか炭鉱付属ではなく、島民全体を診るようになり、予防検診なども行うようになった。元々病院などなかった島であるので、島民には大層感謝され、それは当時、戦中の美談として知られたという。
/*
・参加者全員共通イベントが毎日1つ(必須)
・参加者が任意で(上限3回まで)行える探索イベント
ログは全体で共有か。
んーと、3回探索はしきりたいからカフェ跡まではソロで。
バルタry・ファミルの軍人組とユーリエが未エンカ。
—コテージ跡—
[コテージ跡まで歩を進めると、リゾート時代の夢の跡が私を出迎えた。
量産的な造りの建物自体には爪先ほども食指が動かない。
しかし、風に擦り切れた看板や鄙びた店々、潮に腐食されたドラム缶。
時の流れが付随すると凡庸な建物が一転、風情ある一景に変化する。
感嘆の声は波の音に持って行かれた。
つくづく、カメラを失う短気を起こしたのが惜しい。
奥歯を噛み締めながらコテージ跡を彷徨っていると、
本館との廊下の間に事務室を見つけた。]
お邪魔しますよっと。
[扉を開けると色褪せたカーテンの隣に書架があった。
窓の光が防がれていたため、冊子は状態が悪くなく読みやすい。
島の歴史についてのもののようだ。
戦争中期に炭坑を発見し、島外から人を集めた背景。
元は軍の施設であった診療所の役割を拡大した経緯などが、
詳しく記載されている。
美談として纏められているのが癪に障ったが、
本館内で見つけられなかった軍についての資料。
情報を持ち帰るため、背嚢の中に積み込む事にする。]
カフェ跡:dice55
正面のカフェ入口は施錠されたままだが、裏手に廻ると勝手口から屋内に入ることが出来た。食器や調理器具などは住民が退去した際に片付けられたのか残っていない。
棚を探ると、小さな救急箱があった。中には特に役立ちそうなものはなかったが、随分と黄ばんだ、古い藁半紙を折り畳んだ物が出てきた。島内一斉の、予防検診のお知らせのようだった。
/*
ぬー、ダイス目が振るわないな。
最後は宿泊所に戻ろうと思ったが……
状況を考えると探索って雰囲気でもないかもなー。
しかし、灯台下暗し。
メタ的にベースとなる宿泊所に良い手がかりはあるような気がする。
/*
カフェ跡:
比較的新しい設備です。早期に人が施錠し立ち退いた為か、
屋内の荒廃は他と比べ少ないようです。
ローリスクローリターンかもしれぬ。
カフェを連続で探すよかは余裕のあるうちに展望台か炭坑寄るか。
あ、鍵がないと宿泊所は開かん感じか。
閉鎖個所も同じ理由で後回しだな。
……なんか調子が狂うな。
[珍答に瞬きを繰り返し、信実に回答すべきか勘案。
濁しはぐらかして混ぜっ返せば、返答の堅さが薄れるだろうか。
否、この手の類いは冗句にすると話が脱線する。]
あー、そうですね。
人の視野はおよそ水平200度なんで声をかける前に、
視界に入るよう心がけてみるのは如何でしょうか。
近寄りすぎても驚きますんで、1メートルは離れるのがお勧めです。
[事務的な口調で立て板に水を流すように説明をし、
風変わりな自己紹介を受けると、噴き出すのを堪えようと腹と口元を抑え。]
ア、アルミ……ホイル……!
それはたいそうな間違われようで。2文字は合っているが。
[すっかり毒気を抜かれ、笑いで頬を引き攣らせながら手を差し出した。]
ダーフィトです、御存知でしょうが。
ダーフィトは、 ユーリエ を投票先に選びました。
はぁ……またあんたかはこっちの台詞だ。
ペンライトは人に向けるもんじゃないでしょ。
そっちもお疲れさん、俺俺詐欺ですか?
[フラッシュの奇襲を受けた目は昏さに慣れないが、声は間違いようもない。
気安い人物に温い安堵を覚えて、揶揄混じりに両手を挙げる。
表情をはっきりと見ることはできなくても、漂う空気で分かるのは小癪だが。]
……チョコレートよりうまかった。
[染み付いたフレーバーを誤摩化しても仕方ない。
暗に負けましたと語る行為はいっそ素直である。
ずらされて空いたスペースに勝手口を見つけ、中を探索したのかと合点し。]
めぼしいもんはありました?
良かないですよ、また癖になりそうだ。
[別の依存先も没収されれば必然、煙に収束する。
笑いを耳が捉えると、苦笑しつつ愚痴っぽい響きを落とした。
どうにもならぬ依存なら笑い飛ばすしかない。
煙草がなかった場合の精神を思うと、救われているのかもしれないが。]
パンドーロが転が……? それミイラ化してるんじゃないか。
腐りもせず残ってるんなら奇跡だ。
死した者の帰還ってのは意味深だけど。
……ま、あまり成果はなかったという感じですかね。
[探索情報に要らぬ遊び心が入る余地があるとは思わず。
落書きやパンドーロまで真面目に受け止めたのは、後に後悔することになる。]
[勝手口の隙間から身を捩じ入れ足を踏み入れた屋内は片付いており、
積もった塵や褪せた壁紙を除き、荒廃の陰がないに等しい。
踏み抜く穴もない床にパンドーロのミイラは欠片も存在しなかった。]
あいつ……謀ったな……!
くそっ、何度目だ。
[会う度にしてやられているのは気のせいではない。
冷蔵庫のビールを入れると会ってないときまで被害を被る計算。
見る人が居なくとも地団駄を踏むのも躊躇われ、ただ溜息が追加された。
背の鞄から懐中電灯を取り出して、
薄暗くなった屋内の棚を照らしながらひとつひとつ開けて行く。
カフェ跡の表記が嘘のように、皿の一つ、調理器具の類いすら見つからず。
結局手がかりらしきものは、
空ばかりが目立つ棚の幾つ目かに救急箱を発見しただけであった。
期限の切れたオキシドール、擦り切れた包帯。
持ち出すような価値のあるものはない。
新しい情報も予防検診の知らせが藁半紙に書いて配られていたと知る程度。]
[カフェ跡に見るものは存在しないと見て帰り道を急いだ。
暗くなっているが、それ故に山林を抜けるのは危ないとの判断。
方位磁針と地図さえあれば迷っても切り抜けられる自信はあるが、
虫や事故の可能性は減らしておきたかった。
直線上に並んだ配置を見るにどちらから戻っても大差ないが、
西回りを選んだのは路だけでも見ておこうと、
旧炭坑を途中通り過ぎたが暗い中では足下の悪さが致命傷となりかねない。
明日船が来るはずと思っていれば冒険はせず、外から見るだけにする。]
遠くまで出ていたんで遅くなってすみません。
成果は特にあがりませんでしたけど、おかげさまでピンピンしてます。
[彼女が軽やかに回転するのを見て、ほっと嘆息する。
表情声音も窺い知れず、見た目こそ常通りに見えるがどこか不穏が漂う。
囁かれる情報には軽くショックを覚えて、難しい顔をして額に手を当てた。]
重症って……そうか。
ユーリエというともう1人の女性か。
[炭坑現場での事故の話を聞くと、十字を切って御愁傷様と瞑目した。
怪我した姿も見ていなければ2人が事故にあった話も実感は遠い。
ただ、出会ったときの涙の跡を思い出せば繊細さが気になって。]
船でいたときに少し話したけど、心配だな。
ああ、彼女のこと見ておくよ。
わざわざ伝えてくれてありがとう。
[内緒と後ろに腕を回して頼む彼女の抱える寒さは知らずとも、
微笑みを保って内心を隠す性格は知っている。
去り際に無理はするなよと伝え、振り返らないままふらりと手を振った。
伝言板の確認後、上がった2階は八重から順に廊下を廻り。
異常がないか確認をしてから部屋で眠りについた**]
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