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[――苦しい。
心の内を言葉にされると、せき止めていた気持ちが、一気に溢れてしまいそうで。
おそるおそる瞳を上げると、困惑している彼の姿が写る。
この人は、受け止めてくれるだろうか。
わからないけれど、上手くも言えないけれど。
無意識に彼の服の裾を握って、]
…もし、
知らないままで居れば、私はきっと、もっと傷ついてた。
その通り。
気を遣ってくれていたのだと、
その厚意は、嬉しくて。
貴方がもしそれを隠したままで、そんなことを言うような人だったら、
…好きになんて、なっていないわ。
[やっとそこまで言葉にして、一息つき。不安げに彼の姿を見つめた]
困らせたくないし、
幸せになって欲しいの。
貴方が望むように、望む道を進んで欲しい。
…けれどその道を、何よりも邪魔するのは私だわ。
…呪いじゃなくて、桃の絆の方だったら、良かったのに。
そんな風に考えてしまう自分も、嫌い。
[握っていた服の裾を、そっと離した]
[寂しそうで、且つ何かに怯えているようで。
普段皆の前に見せる彼女とは異なる儚げな様子を前に
何処と無く感じる予感が、次第に形を成してゆく]
それは、LOVEの意味…、?
[「好きになんて――」そう紡ぐ彼女へ問い質してしまうのは
恋愛というものが、自分にはピンと来ないものだったからだろう]
さっきさ、耳にしたんだ。
「ひとを好きになると、独り占めしたくなる」って。
でも、僕を「独り占め」することは…出来ないよ。
…天使の彼が如何いう理由で矢を向けてくれたのか、
はっきりとした事は解らないけれど、
きっと、…彼なりの好意の形だと思うから、無碍にはしたくない。
それでも貴女は、僕を求めてくれるの?
[寂しそうで、且つ何かに怯えているようで。
普段皆の前に見せる彼女とは異なる儚げな様子を前に
何処と無く感じる予感が、次第に形を成してゆく]
それは、LOVEの意味…、?
[「好きになんて――」そう紡ぐ彼女へ問い質してしまうのは
恋愛というものが、自分にはピンと来ないものだったからだろう]
さっきさ、耳にしたんだ。
「ひとを好きになると、独り占めしたくなる」って。
でも、僕を「独り占め」することは…出来ないよ。
…天使の彼が如何いう理由で矢を向けてくれたのか、
はっきりとした事は解らないけれど、
きっと、…彼なりの好意の形だと思うから、無碍にはしたくない。
それでも貴女は、僕を求めてくれるの?
[離れ往く指先を此方から掬い上げ、握り込もうとし]
嘘をついてた。
僕はね、君の騎士なんかじゃない、奴隷だ。
君の身代わりに死に、じっと君の死を願う、
……僕にはそんな運命もあった、けれど――
そういうものを抜きにして、向けて貰えた気持ちはとても嬉しいよ。
けれど、僕の総てを差し出すことは、出来ない。
……同じ事を、天使の彼にも伝えておいたけれどね。
だから、僕の道とやらを心配する必要は、何処にも無いよ。
[ひどい意識の混在を犯してしまった。
無礼甚だしいと、頭を下げて]
すきだって、…ご主人様に言われたんだ。
でも僕は、その気持ちに応えることは出来ない。
恋愛、って良く解らないけれど、
僕、レト君の事もご主人様も好きだから。
二人共、幸せになってほしいなって、…今の素直な気持ちはそんなところ、なんだ。
甘くない…
[玄米茶を啜りながら、自己嫌悪に陥ること21秒。
すぐにしゃきりと顔を上げ、周囲の桃色の空気を見物中]
モテオーラ陣営撲滅!…とか思ってたけど
眺めてるとこっちもほっこりしてくるからまあ、いっか。
……そういえば小人族の従兄弟とか、いたっけ…
[記憶の糸を手繰り寄せ中]
…そう。
LIKEじゃなく、LOVEの意味。
[改めて口にするのは気恥ずかしい。
けれどどこかすっきりとした表情で、真っすぐに瞳を見つめて]
…好きな人に好意を寄せる人が多いのは、
とても喜ばしいことよ。
そして、…そうね。
桃の絆があっても、なくても
誰かを「独り占め」することなんてできないわ。
…貴方が許してくれるなら。
私は貴方を、求め続ける。
[彼の胸にサボテンの花を挿した]
あー…、うん。あのね。
さっき、意識の共有の糸を混在させちゃって、
彼に、君宛の返事を伝えちゃいました。…ごめんなさい。
[どちらかと言えば向こうの相手に無礼な間違いだが
彼女にも謝っておくべきと、頭を下げて。
何処か晴れやかな表情へと戻った彼女を
眩しそうに見つめ、小さく笑った]
許すも何も、…僕は君の奴隷なんだから
命令すればいいんだよ。
……まあ、そういうタイプじゃないか、うちのご主人様は。
[サボテンの、花。棘は無いのだろうけれど、…否、
ドライアイスを仕込む彼女の事だと、無礼にも警戒しつつ花弁を撫でる]
「内気な乙女」「秘めたる情熱」「枯れない愛」「燃える心」……、
都合の良さそうなのを、受け取っておこうかな。
あー…
あるあるぅ。
[ぽふり、彼の頭を撫でた]
[指先を握り込もうとされれば、されるがままに身を任せ]
騎士でも奴隷でもなく、
貴方は貴方よ。
命令して願いを叶えて貰っても、虚しいだけだわ。
…でも、1つ命令して良いなら。
「ご主人様」じゃなくて、カサンドラって呼んで。
[ドライアイスは流石に可哀想だったかしらと、キノコ型のちゃんとしたアイスを差し出した]
あっ…!!
[頭上のドーナツを取ろうとした瞬間、
輪の中にマリエッタが落ちてきた!!]
……すてきなベッドですね…。
[そっとマリエッタにハンカチを掛け、再び頭上へ乗せた]
[されるがままに撫でられている。
繋いだ指先は、逃げられてしまわねば安堵したのか、
緩慢に開放し]
…うん、そう言うと思った。
名前さ、…呼んでいいのかちょっとわからなくて…、
カサンドラちゃん?カサンドラさん?
――…ありがとう、ね。
君の幸福を、僕も何時も、願ってるから。
[呪縛が、溶けていく気がした。
アイスを貰って「やったー」と、子どものようにはしゃぎつつ食べた]
[子どものようにはしゃぎながらアイスを食べている様子を、微笑ましく見つめ]
呼び捨てで良いよぉ。
…ま、お好きにぃ。
据え膳食わねば、ねぇ…。
[ぼそりと、独り言を言って]
明日も貴方が、どうか幸せでありますように。
…これくらいは良いわよね?
[頬にそっとキスをした]
[ぺろり、きのこの傘から軸までを舌腹で舐めたてて
溶かし、滴る甘い汁を啜り――
という、些か奇妙な食べ方でアイスを平らげ
最後に舌舐め擦りを、ちろり]
じゃあ、…カサンドラ。
…うん?何か言った…?
[聴こえていないふりで、首をこてりと傾けかわいこぶってみた]
同じ祈りを僕からも――
[ひと房、黄金色の髪をそっと手に取り
其処へと口付けをひとつ、残して]
おやすみ、良い夢を。
[微かな寝息があちらこちらから聞こえる。
窓辺へと移動して、闇色から少しづつ藍色に染まる空を仰いでいた]
綺麗だなー…。
明日も同じように綺麗な空なのかは、解らないけれど。
[それでも、願う事にしよう。
明日の明けゆく空も綺麗なままである事を]
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