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―白い森―
[場所の見当ははじめからついていた。特に迷うことなく、導かれるように、その場所へ歩を進めると、無残なゲルトの遺体を目の当たりにすることとなる。正確には、状況からゲルトの遺体であると推察される遺体を、目の当たりにしたのだった]
――最早、遺体と言って良いのかも怪しいものだけれども。
[喰い残し――という言葉が自分の中ではしっくりくるのだった。
勝手知ったる相手の遺体を見ても、特に何も感じることはない。こういった無残な遺体を見ることははじめてではないし、敢えて理由を付けるのであれば、ゲルトの死はとっくに感知している。
近くに聳える深く抉られた無残な樹氷は、ゲルトの遺体を見下ろして嗤っているかのように見えた。]
――お休み、ゲルト。
[己から見たゲルトは、冬という季節の一部分になっているかのように見えた。冷気に絡め取られ、体現する死に侵されて。その様子は残酷で――瞬間に燃え尽きる星の煌めきのようで。昨晩見た月の妖艶さとどこか重なって見えるのだった。
その後、誰を呼びに行くでもなく漠然と遺体を眺めていた。他の誰かがやってきてこの様子を見たのであれば、知人の無残な姿に呆然としている様子と捉えられることもあるだろうか。
いずれにせよゲルトが死んで、その犯人――それが人狼であるかどうかはともかくとして――がいるのは明らかで、とは言うものの、人狼が本当に現れたのだと皆が確信に至るまでそう時間がかからないのかもしれない。と、やはり漠然と考えるのだった。]
/*まぁ、こんな感じで。ヨアヒムが動かないならたぶんオットーが動くのが分かりやすいかなと発見してみました。
こんな感じで良いのかはわからないけど。PL視点では割と私人狼です感出してみてたり。
[シモンに促され、宿へと戻る>>40。途中で何か手伝いを求められたら応じただろうし、特に求められなければ、自分から何かをするでもなく、ただ宿へと戻っただろう。それは大凡普段と変わらない己の行動パターンであるのだが、或いは友人を失って動転しているとでも捉えられることもあるだろうか。はたまた、普段通りであることに気付かれたのなら、あまりに冷静過ぎて気味悪がられることもあるだろうか。]
――寒い。
[道中、何気なく呟いた言葉は其れだけで、宿に戻ったあとは普段の自分らしく、求められることには応じ、それ以外は漠然とした時間を過ごすだろう。]
―回想・約十年前の冬A―
[店へ倒れていた、凡そ同い年くらいだと思われる少女を連れ帰る。
道中、「誰にも見られないで」だとか「女の子なのだからもっと割れ物を扱うように運びなさい」だとか、やけに我儘な女性であったが、特に何か思うこともなく、律儀にも、機械的にも、その全てに応えながら運びこんだのだった。]
ん、着いたよ。
じっとしてて。今救急箱を持ってくるから。
[そう告げて、少女を横たえる。その体は冬という季節に侵されたように冷たくなっていて、助けてと望まれた以上は、手当をした後に暖かいスープでも持ってきてやろうと考える。]
――ああ、救急箱はいらないわよ。怪我しているわけではないのだから。それよりも何か食べるものを頂戴。そうね……暖かいスープと、あとは美味しいパンでもあれば僥倖ね。
[そんなことを言ってくる。どうやら手間が半分に減ったようだった。怪我していないのに血まみれになっていた理由は別に望まれていないために聞くことはなく、言われた通りにスープとパンを、相手の望みを読み取って用意する。読み取った相手の注文はやけに多かったが、その全てに応えてやった。]
――へぇ、驚いた。貴方、ただの都合の良い男だと思っていたのだけれども。
[「――視えているのね」なんて言ってくるものだから、それが何について言及した言葉なのかは考えるまでもなく、ただ頷いて肯定する。
彼女は「そう。」と自分から聞いてきた癖に興味なさそうな反応を見せ、用意された食事を咀嚼し始める。]
――随分と現実的な料理ね。
[彼女はリスが木の実を咀嚼するように、小さな口へと食事を運んで行く。
自分の料理を現実的だと言われたのははじめてのことだった。むしろ、多くの客は望み通りのものが出てくることに驚いたりするものだった。]
――期待以上に期待通りなのよ。
[などと、聞いてもいないのに理由と思しきものを告げてくる。]
――ありがとう。美味しかったわ。
[彼女は全て食べ終わると、お礼を言って「こっちで良かったかしら?」などと聞きながら容器を片付け始めるのだった。変なところで律儀である。
容器を全て片付け終わると、彼女は不満そうに、無言でいる己に大して所謂じと目というやつを送ってくるのだった]
――あのね。「ありがとう」と言われたら「どういたしまして」と応えるの。そう応えるべきなの。それは完全ではないけれど、半ば定言的な命法よ。覚えておきなさい。
[そう言われると、敢えて否定するようなことはせずに「どういたしまして」と応える。]
――……本当に貴方って空っぽなのね。私とは正反対。どう?私がどうして血塗れだったのか、気にならない?
[彼女が放った「正反対」という言葉の真意は既に察していたが、そのことについては特に言及せず、突然向けられた質問へ応える。]
聞いて欲しいの?
[質問に質問を返す形で。彼女はそれに対して満足げに]
――ええ。聞いて頂戴。私、貴方に興味が出たの。
[と。どうやら質問に質問を返したこと自体も彼女の望みにそっていたようだった。]
――私ね、実は人狼なのよ。
[「どうして血塗れだったの?」と、改めて尋ねると、それに対して彼女はそう応えてきたのだった。
日差しが矢のように、鋭い冷気を帯びながら辺り一帯を刺し、貫く。木々は悲鳴のような風に煽られ続け、その日の風は、一日中吹き荒んでいたように記憶している。
その日の日差しは、あまりにも攻撃的だった。]
―回想・約十年前の冬A終了―
――別に、覗き見たわけじゃあないさ。僕が勝手に起きている間、君が勝手に事を運んだ。それだけ。
けど、もし望むのであれば睡眠を取って無理に意識を断絶するというのも別に厭わない。そうでもしないと勝手に悟ってしまうから。
――今のところ、同行するつもりはないしね。
[最後の言葉は敢えて付け加え、そう伝えると彼はどう感じただろうか。獣としての自分を持ちながらも、あくまで望まれたことに従う姿勢は変わらない。]
/*>>*6
そう、それ。実はその辺りの設定どうしようか割と悩んでる。
けど、今思いついた。今のうちに反応しておこう。
リアルががが。
[帰ってきた舌打ちには特別反応を示さず、“渇”かないのかという問いについて暫し考える]
そうだね……。恐らく、僕は今もまさに“渇”いている。
ただ、それを潤そうという感情がないだけで。
――とはいえ、僕の根底にあるのは生存欲。どうしようもなくなれば自然と潤そうとすることもあるだろう。
[こちらの感覚は相手にどれだけ伝わるだろうか。
その合間によく知った声>>*3>>*4>>*5を聞けば]
滅びを願う声が聞こえてくるから、僕が動くのもそう遠くはないのかもしれないけれど。
[と。付け加えれば、内なる獣も微かに反応しただろうか。**]
/*んー。そういえばゲルトの描写足りなかったか。赤見えてるだけに一応原型留めてない感出してたんだけど。
難しい。
とか書いてる場合じゃないのに、ついつい見ちゃうね。シカタナイネ。
[突如として向けられた疑問>>166には、やはり平然と反応を向ける]
ありえない。本当にゲルトの居場所を知っていたとして、僕が馬鹿正直に進んでいく様子を見せるとでも?
別に信じられないというのなら構わないけれども、この村で起こったことならば大方勘で検討が付く。ただ、それだけ。
[…は冷気を纏わせたような視線をヤコブへと向ける。]
それとも――
――僕を殺すかい?
[近寄りながらポケットに手を入れる彼>>166を見て、囚人を繋ぐ鎖のような冷徹な殺気を、絞め殺すように、封殺するように、絡ませて、縛り付ける。
生き残る術は“彼女”に一通り教わっている。明らかに素人の―平凡なパン屋の―放つそれではなかった。
もしも実際に刃を向けてくることがあれば応戦し、何らかの形で戦意が削がれていたのならば殺気を解いて]
ん、隠し刃はそんな簡単に見せるものじゃない。少し落ち着いて考えると良い。
[と告げ、ヤコブを昼食の準備にでも誘うだろうか。]
こんなときに食事なんて……か。
[ヤコブの言い捨てた言葉>>185を反復する。違う。こんなときだからこそ大切なのが食事だ。或いは、食べられなくても、そこにあるだけで大きく環境は異なってくる。慣れ親しんだリズムを保つことというのは、人が思う以上に大切なこと。自分で言うのも何だが、このような状況で率先して食事を作ろうとする存在は稀有なものだ。]
──冷静さを失えば、冬に呑まれるよ。
[生き残るためには状況に流されずに、状況を捕らえ、適応しろと教わった。呟いた言葉は誰に届くこともなく、空虚にさ迷っただろうか。
出した食事に対する反応で、その相手がどれだけ“闘えるのか”も見られる。別段、望まれてもいないため、そのような算段はなかったが、漠然と考えた。
その後、誰かに手伝われればその人と。誰もいなければ一人で昼食を用意して、昼食を済ませただろう。用意を手伝わなかった相手でも求められれば昼食を出すこともあるだろうか。**]
そうだね……。
[「“渇”いているのなら、喰ってくれば?」という聲>>*15に呼応するように、意識を自己へと埋めてみる。]
今日は、少なくとも自分から動くのは難しいかもしれない。限界が来るのは、恐らく明日だから。
[既に“渇”きは、かなり限界に近かった。しかし、限界に近い程度では動けない。と、聲を生みながら、過去に飢え死にしかけた時のこと>>1:119を思いだす。
望まれるなら可能だが、そうでなければできない。そう言外に含ませるという行為が、あまり好かれない傾向にあることは、経験則から帰納的に理解している。しかし、それが己だ。
この聲が届いたら、彼は一体どう感じるだろうか。考えながら、内なる獣の、飢えから来る鋭い視線を傍観するように感じていた。]
[この村に蠢く、様々な感情が頭の中をかき乱す。己に感情があるのなら、この上なく気分が悪くなっていたことだろう。
疑心暗鬼の連鎖は人の心を縛り付け、灰色に固めていく。覚悟と浅慮の境界すら曖昧にし、様々な思い込みが噴水のように湧き上がり、凍てついていく。酷い有様だ。]
――だからと言って、どうということもないのだけれども。
[心の中で呟く。このような状況にも適応できるタイプの一つが「観察のできる人間」だと教わった。この中では―少なくとも己に対しての視線では―シモンが当てはまるだろうか。あの観察>>196は疑似ではない正真正銘の観察だった。]
――当然、あの時間だけでは判断できないのだけれども。
[これもやはり、心の中で。
ペーターからヤコブへと向けられた敵意は己も関連していたためか一層強く流れ込んできたが、それでも流れ込んでくる全体の感情との対比ではごく一部にすぎないのだった。
やがて、ヤコブが再びやって来てからは、その行動を展覧会に飾られた絵画を見るかのように眺め、部屋へと戻っていくのだった。その間、誰かに何かを求められたのなら当然のように応じることもあっただろうか。**]
パン屋 オットーは、神父 ジムゾン を投票先に選びました。
パン屋 オットーは、シスター フリーデル を能力(襲う)の対象に選びました。
―自室―
[叫び声>>296が空気中を伝わって、鼓膜を震わせた。]
また、一人――いや、もしくは二人……か。
[付け加えた言葉は確信ではなく、今日に限っては、宿内に蠢く感情が煩くて、外のことまでは頼りの勘すら働かない。]
……。
[重たい身体を持ち上げて、立ち上がる。向かうのは叫び声の源泉、ペーターの元だった。これについては、驚くような感情こそ持ち合わせていないものの、自分でも予想外の行動だった。
実際にそこに辿り着くと、説明できないと告げるシモンの言葉>>333を含めてそこでの出来事には興味を示さず、ただ手当ての手伝いを申し出ただろうか。
――それは、誰に望まれて?
頭の中に、波紋のように、その問いが浮かぶ。しかし、それに答えられるだけの中身は己にはない。
望まれなければ行動しない己が、自発的に手当ての手伝いを申し出る姿――シモンをはじめ、他にもその場に人がいたならば、その行動はどのように捉えられただろうか。不気味に、或いは人間的に捉えられることもあったかもしれない。まるで感情を持ち合わせない己が。そう考えると、この上なく滑稽なことに感じるのだった。]
/*あぁ、酷い描写だ。
しっかし、襲撃に乗り出したときにきちんと回せるかな……。都合の良い日が微妙に一日ずつずれている哀しさ哉。
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