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………、
[改めて問い返されて、言葉に詰まった。
今の言葉でなにをどう確かめる必要があるのか。
頬に赤みが増す。腕をぎゅっと組んだまま、顔をうずめた]
そんなの、決まってるでしょ。
――……リエちゃんだよ。
こんなふうに女の子の身体になったせいで、って。
リエちゃん思うかもしれないけど、でも……
気の迷いでもなんでもいい。すき。
[そのまま顔は上げられなかった]
それは、女の子になる前から、
そう思っていたということか?
[顔を埋めた子にやはり手を伸ばして頭を撫でた。]
きっと、気の迷いだ。
こんなところに来てしまったんだもんな。
僕がちゃんと元の世界に戻すから。
[声は優しいトーンに染まり、
それから、その頭にキスをする。]
でも嬉しいよ。ありがとう。
やっぱり俺、
リエちゃんの疫病神だな……俺のとばっちりなんかで、
リエちゃんがそんな目に遭うなんて。
……ごめんね。
[腕をぎゅっとしてた手はそのまま身体に回された]
とすると、まだリエちゃんの中に、
そいつの一部みたいなの……残ってたり、するのかな?
[普段のただくっつくだけとはちがう、
そうっと繊細さを持って回された腕は、
愛しんで抱きしめるための腕。]
じゃ、あっちに戻ったら、な。
[そんな約束をするのは、
これから先がわからないからだ。
魔界にあって、魔の脚を持つ。
その意味は、]
もちろん、ずっと大好きだよ。
……思い出しちゃった、
1回目のキスのあと、リエちゃんと結婚できないって聞いてわんわん泣いたの。
一緒にいるには友達でいるのがいいって聞いて、だからいちばんのともだちでいたかった。
キスしたら思い出しちゃった。
リエちゃんは、男の俺じゃダメ?
[撫でられる手を留めるように手をやって]
だから気の迷いじゃないけど、
気の迷いでもいいんだ……女の子でいられるうちに。
フィーは可愛いな。
[止められた手、拒絶もせず、
その言葉をきいて]
僕はフィーが好きだよ。
いつも目が離せない。
だから、離そうと必死だった。
僕みたいな没落した友人がいたら、
君の周りによくないんじゃないかとも何度も考えた。
[そこでひと呼吸おいて]
でも、やっぱり、好きだなっていつも思っていた。
フィー、こっち向いてごらん?
[止められた手そのままかいくぐって彼を見る。]
フィーだから、救けにきたんだ。
[そして、顔を近づけると、その唇にに口付ける。
今度はその腕をからめとって、逆に抱きしめかえした。**]
……うん、
俺達だいすきな友達だって、
リエちゃんもそう思ってくれてるって、
ちゃんとそう思ってた。
[眼が離せないとか、よくないんじゃないかとか、
そんな言葉にこくこく、ふせた眼差しのまま頷いて、
だけどそれは友達としての意味だから、
少し、不安と戸惑いでやはり顔を上げられない。
実際今はじめて本当は男同士だし普通じゃない、そんなことを意識してしまって]
ん……、
[こっちを向くように促す言葉に、躊躇うように視線をあげた]
……リエちゃん、
[5回目の口付けの気配に、
ねだるように薄く口を開いてしまった。
子供のキスではない、大人の口付けがしたくて、
小さな舌は柔く先ほどの動きを真似て、誘う。
抱きしめ返される腕は、
心地よくてあっけなく陶酔に浸ってしまう。
本当はもっと深く、触れて欲しいのに*]
[ねだられる前に大人のキスを。
考えれば、彼が、彼女でいられる時間はもうないかもしれないわけで。]
後悔しない?
したとしても、責任とるけど。
[好きの境が、性別とか関係なくなって。
だって、攫われて、考える余裕もなく、救けにいくといったのだから。]
[そして、口づけを首筋にずらしたのは、
だいぶ長く、大人のキス。したあと。**]
[濡れた口唇が首筋に触れる、
声は喉奥に押し込んでも過敏に高く悲鳴じみて、
口付けのせいで、とっくに思考はぼうと霞んでいたから、
力の抜けた膝に考えなしにすがり付いてしまった]
……リエちゃん、
[いつも傍にいてくれて優しくて大好きで、
――こんな所まで来てくれた大事な友達。
こんな風に触れたくて、こんな風に触れて欲しいのは、
きっといけないことだとわかっている、だけど]
後悔しても、いいよ。
なんにも残らないより、ずっとマシ。
[何の損得もなく世間体もなくただ大好きだった、
それがダメだと知った時の幼い頃の切なさだって、
もう忘れたくない、だから]
[人の肌の感触を味わうのは、不慣れどころか、初めてだ。
自分の身体はひどく柔らかくて、感じやすくて、
これが女の子の感覚なのかと不思議に思ったけれど、
蓄積していくような熱と陶酔にすぐにそんな余裕は無くなって、溶かされてしまうのだ*]
― 記憶の書庫 ―
[フレデリクを抱きしめて、そのまま、しばし目を閉じていたけれど、
現れた扉。目を細める。]
さて、帰らなきゃな。
いや、ここにおいていくわけにはいかないよ。
[魔族の花嫁など、させるつもりは毛頭なくて]
[ただ、見上げた重厚な扉は、
どうやら、杖で叩いたぐらいでは、開きそうもない。
かけられた鍵を探す手も今は見つからない。
ただ、伝わってくるのは、
犠牲という代償を払えば、それは開かれるであろう、根拠はないが、絶対的な約束。
おそらく、魔界の入ってきたものとしての条件として、備わっているものなのかもしれない。]
捧げるものが必要ならば、
僕のこの杖を。
それでも足りないのであれば、この脚を。
[母からの大切な贈り物と、
魔界に入れる脚。
そうつぶやきながら、
月光石の杖を扉に振るうつもりだ。]
どうした?
[少し、フレデリクの声が不安げに感じるのは、
おそらく自分も不安をもっているからだろう。]
と、考え込んでも仕方ないか。
この扉、お前でも、さすがに壊すのはむりだろうし。
……だから、
魔王じゃなくて、
代償を払ってくれるリエちゃんに、
俺を全部捧げることにする。
おまえは、やっぱり可愛いな。
[その頭、髪を指で梳いてから]
なら、僕のものになればいい。
お前が男でも、女でも、
そんなこと気にはしないよ。
[その首筋に残る赤い痕。
フレデリクは捧げるというけれど、
きっと捧げたのは、溺れていくのはこっちだ。]
[杖をその扉、
月光石を押し当てる。]
僕らは帰るんだ。
どうか開けておくれ。
[その願いに月光石は光輝く。
扉は、どれほど、動くだろうか。]
気にしない、か。
……でもやっぱり、
元に戻らないほうがいいよねえ。
だって、女の子ならリエちゃんと結婚できるし!
[撫でられて満面の笑みである、
まだ魔界だということを一瞬忘れそうになる]
開いたな
[フレデリクには、やっぱり、
思うよりすごい力があると思った。
そう、素直に開いた扉に思わず、素直にほころんだのだ。]
フィー、手を貸してくれ。
[その右脚は、魔界の地から離れようとはしない。
きっと、それは、執着だ。
けれど…]
大丈夫、行ける。
[きっと、魔界から超えた時、
その脚は、もう二度と動かなくなるだろう。
魔界に踏み入れなければ、もう、うごかない脚だけど、
でも、それで、悲観することはない。]
お前がこれから支えてくれればいい。
そうだろう?
[フレデリクにそう問いかけた]
もう、魔界とはおさらばだ。
戻らないから、お前も攫われるなよ。
[そんな保証はないけれど、
花嫁は、つまりは逃げたのだと。
そして、フィーに救けてもらい、その扉をくぐることになる。**]
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