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[綿飴とマシュマロの雪原を歩いていると。
ロールケーキ森へと辿り着いた。]
なんだあれ?
メロンパン、の実か?
……なんか懐かしいなあ。
早く帰ってやらないと。
[村のパン屋の作る普通よりも少し甘いメロンパンを思い出して。
メロンパンの実を木を揺らして取ろうと足に力を込め。]
蹴ったら、流石にまずいか。
[今更だけれど食べ物を粗末にしてはいけません。
潰さないようにチョコレートコーティングの幹をゆすると、メロンパンの実が59個落ちてきた。]
あれ?ヨアヒム?
[風に乗って聞き覚えのあるバイオリンの音が聞こえた気がして。
落ちたメロンパンを幾つか抱えるとそちらへと走り出す。
すると見覚えのあるお菓子の家が見えてきたが、ある程度近づくとそれ以上先へはいけなくなった。]
どーなってんだよっ!
[苛立たしげに叫び、足を止める。]
はぁ……。
お前も締め出されたのか?
[近くに狼>>1:*16が居た。
謎の力の影響がお菓子の家の外にも多少漏れ出してきたのか、溜息をつきながら チャードル の格好で不思議と脅威を感じないその狼へと話しかけた。]
お前、狼の癖に人懐っこいな。
まるでヴァイスみたいだ。
[擦り寄ってくる白い狼>>*11。
行儀良く座る狼の前で膝を折り、飼い犬にしてやるように両手でもふもふと撫でた。]
そういや、ヴァイス何処行ったのかなあ。
この家に入る前まではいいたのに……。
[呟いた途端、背後でわふんと泣き声がした。]
なんだ、そんな所に居たのか。
[白い犬は主と狼を見比べて、千切れんばかりに尻尾を振っている。]
此処、変なんだからもう離れるなよ。
あたしを締め出した奴らを見つけ出すのにお前が必要だから。
だから喧嘩せずに仲良くしろよ。
ヴァイスと……シロ。
[白い狼にも勝手に単純極まりない名付けをして。
それぞれを頭をもう一度撫でた。]
[白い狼改めシロ>>*14からの視線が冷たい気がする。]
シロじゃ不満なのか?
どう見てもシロなんだけどな。
じゃあ、ヤキソバンバン?
[パン屋がいつだか作っていたマスコットの名前を真顔で言った。]
[ネーミングセンスにまるで絶望したかのように。
狼>>*15の尻尾が力無く落ちる。]
あ、やっぱダメか。
狼なのにパンの名前は嫌だよなあ。
[あはは、と笑って誤魔化す。
白い犬は流石にそれはない、とでも言いたげに主に向かってくうんと鳴いて、狼を慰めるように同じ白い毛皮に顔を擦りつけた。]
悪い悪い。
どっちもやなら狼だからヴォルフなんてどうだ。
分かりやすくていいだろ。
[しょぼくれているように見える狼の頭をくしゃくしゃと少々乱暴に撫でた。]
ってなんだこれ!?
また変わった!?
[気紛れな妖精が弟の願望を叶えた結果なのか。
突然、黒いチャードルは鮮やかな赤いサンタ服(ミニスカ)に変化した。]
な、ななななな……。
[短いスカートの裾を両手で押さえ。
羊飼いは真っ赤になってふるふると震えた。**]
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