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[ ようやくありついた食事に齧り付けば、なかなかの旨味と香ばしさが口に広がる。 ]
うん、美味いな。
[ 話に聞いた、昔の開拓船団に参加したと言う先祖は、巨大海老に何やら恨みがあったとか。これも先祖の敵討ちになるだろうか?などという考えがちらりと浮かんだ。* ]
― 水軍旗艦『八幡』・甲板 ―
[ 名を呼ばれ、驚くミヒャエルの様子に>>157男は目を細める。 ]
人の名を覚えるのは得意なのでね。それに、キタミ殿は、俺などより、余程活躍している。
ナハティガルの客人の案内に、戦闘時の対応...どれも立派なものだ。
[ 喋りながら、同時にもぐもぐと焼き海老を腹に収めていく。 ]
私の剣術は、姫君や王家の方々を守る為のもの。だが、この船は貴殿達の力で守られて居る。
つまり私達自身も、守ってもらっている立場だ。
おかげで、こうして、食事にもありつけたことだし。
[ 最後は冗談めかして、小さく目礼を贈り ]
...フィオン・カムナだ。今後ともよろしく頼む。
[ ミヒャエルは知らなかっただろうが、敢えて名乗るのは、珍しい事だった。* ]
― 水軍旗艦『八幡』・甲板 ―
[ ひととおりの食事と休息を経て、霧の様子を確かめようとするアデルに従い船縁近くへと足を運ぶ。>>179 ]
あの濃霧は、感覚自体も狂わせるものだったようですから、航路を逸れる船もあったかもしれません。
[ 薄れた霧の向こうに見える状況は、楽観視出来るものではない。しかし男は淡々と予測出来る事実だけを口にした。 ]
[ 異様な状況に、動きを止めたアデルの前に飛び込むようにして、届く範囲の手桶と船幽霊の腕を斬り飛ばす。 ]
姫君、下がってください!
[ 船幽霊、と、声が上がるのが聞こえた。>>184見たことは無いが聞いたことはある名だ。 ]
はっ!
[ 桶が返される前に蹴り上げて、同時に船幽霊の腕を斬り落とす。
ばしゃん、と蹴り上げられた桶から落ちた海水が、男にも跳ねかかったが、濡れる程度は想定内だ。 ]
姫の側に二人残して、後は船幽霊の排除と排水の援護に回れ!
[ 恐らく水以外の脅威は当面無い。ならば船を沈めぬ方が優先と、男は同僚の護衛達に指示を飛ばした。** ]
― 水軍旗艦『八幡』・甲板 ―
[ アデルが、とりあえず水のかからぬ場所まで避難したのを確認すると>>201男は、船縁の柵に片足を掛け、左肩に抜き身の刀を担ぐ。 ]
はっ!
[ 短い気合いと共に柵の上へと身を運び、細い足場を駆け抜けながら、波間から伸びる船幽霊の腕を撫で斬るように揮う。 ]
ふ...
[ たん、と柵を蹴り甲板に着地してから息を吐く。駆け抜けた船縁では、斬り落とされた船幽霊の腕の一列がまとめて波間に消えていった。** ]
/*
よいしょっと箱前到着。
姫君調子上がったようで何より。
最後の全部外したりしたらご先祖同様海に沈む予定だったりしました。
実は半ネタキャラなんだよ!いつでもネタる用意はできている!(ふんす)
― 水軍旗艦『八幡』・甲板 ―
[ ミヒャエルが、こちらに目を向けているとは知らず>>236...というか、誰かに注目されているという状況が一切頭に無く...露払いを終えると、再びアデルへと視線を向ける。>>232 ]
やはり、弓がお得意か。
[ 船幽霊との相性の悪さもあって精霊術には苦戦していたようだが暁の名を冠するに相応しい技に目を細める。 ]
[ 男は昔から、剣術では、誰にも遅れをとることはなかったが、弓術に関しては、アデルが修練を始めて程無く追い抜かれ、以来、勝てた試しがない。 ]
『俺は姫を護る護国剣士になるのに、これでは格好がつかないな。』
[ そんな風に、少女だったアデルにぼやいたのは、いつのことだったか。
護衛と次期女王としてではなく、幼馴染の縁戚として言葉を交わした頃は、随分と遠い。* ]
[ やがて、艦上では、数を減らした船幽霊の汲む水より、排水の方が優勢となり、どうやら沈没の危機は回避されそうに見えた。 ]
金ダライの効果もあったかな。
[ ミヒャエルが排水に使った手段は、男の目にも止まっていた。>>198攻防の盾にまで使う発想の柔軟さは>>225見習うべき所だと感じてもいる。 ]
また話す機会があるといいが。
[ 彼はきっと、アデルが女王となって治めるシンシャにとって必要な、要の一人となる。そんな予感があった。* ]
/*
ダーフィト氏のなかのひと、これはきょどるよね、わかります。
ラ神はこーゆーやつ。
さすがくろねこさんの村。(そこ
[ 船幽霊の後始末を見回っていた男は、上空からの警告を耳にするや>>255踵を返した。 ]
姫君を、船内に!!
[ 駆け戻りながら、鋭い声を姫の元に残る護衛へと投げる。 ]
[ 先刻の烏賊と違って、騎竜師が示したのは、両旗艦のほぼ中間地点。今までの事態から考えて、どちらかの艦が襲われるのは、ほぼ確実と思われた。 ]
先ほどの客将殿のような者もいますから、歯が立たぬということはないでしょう。
しかし艦数も減っていますからユウレンと連携をとる必要があります。姫君は、その連絡のためにも統制室へ詰められた方がいい。
[ アデルの疑念に>>264 応えながら、男は、そう促して、自らは船室の入り口で足を止める。]
くれぐれも、私が行くまで、外には出ないで下さい。
[ 念を押す唇には、笑みが浮かぶ。
男の役目は、ただ側に在る事では無く、護るべき相手に、敵の手が届く前に斬り捨てる事。
何よりも、かつて男を信じると言った、少女の言葉に報いる為に。>>252
それは、あの日...いや、もっと以前から...変わらぬ、最も大事なものを護ろうとする想いだ。** ]
― 水軍旗艦『八幡』・甲板 ―
[ アデルの言葉を受け、>>270男はスッと胸に手を当て一礼する。 ]
指揮権はなくとも、この船はシンシャの船、貴女の国の一部です。
[ いずれ女王となるアデルの率いるべき国...そんな彼女の立つべき場所は少なくとも最前線ではない。そんな事もアデル自身理解はしているようだった。>>271 ]
はい、海の底からでも必ず戻ります。御安心を。
[ 必ず戻れという言葉にも頭を下げたまま答え、船室の扉を閉める。 ]
さて、本気で波に攫われたのでは、笑えないが。
[ 扉を背に、海坊主の起こした波で大きく揺れる船上に足を踏ん張る。
ユウレンとシンシャ、両方の艦から艦砲と精霊術による攻撃は続いているが、攻撃の通りは今一つのようだ。 ]
[ 護衛を最優先とする以上、男はこの場を大きくは動けない。
上空ではナハティガルの騎竜師が海坊主を誘導するように動き、ミヒャエル達精霊師は、艦砲の制御を担っているのようだ。>>279]
せめても、か。
[ 腰を落とし、抜き打ちの一閃。暴れだした海坊主の起こした波が、精霊師達に迫る前に、剣風が水の勢いを削ぐ。
完全に波を防ぐほどの力は無いが、直撃を受けるよりはマシだろう。 ]
…と、いうか、今度も、相当に無茶だな。
[ 納刀し、視線を向けた先では、ユウレンの乗員の1人が、海坊主に対峙して、何やら投げつけた後に跳ね飛ばされたのが、今度は、はっきり見えた。>>276 ]
こちらを慮ってのことかも知れんが、それにしても...
[ シンシャの旗艦には王族が2人も乗船している。両国の関係を考えれば、ユウレン水軍が気遣ったとしても無理からぬことだが。 ]
怪我がなければいいが。
[ 政治的判断は、男の職務外ではあったが、同盟の相手側ばかりが危険を被る状況は、どうにも気に障り、思わずため息が漏れた。** ]
― 水軍旗艦『八幡』・統制室 ―
[ 海坊主が完全に沈んだのを確かめると、男は船内へと足を運び、統制室に向かった。 ]
だいぶ揺れましたが、お怪我は?
[ 顔を出した途端、口にするのは、アデルとその兄への安否確認だ。* ]
/*
いやうん、多分、イベント導入なんで、全員聞いてていいんだろうけどね。
水属性のキアラにだけ聞こえるとかいうパターンもあるし一応ね。>メモ
― 水軍旗艦『八幡』・統制室 ―
ご無事で何よりです。
[ アデルの返事に>>310そう返しながら、男は、ちらりと皇子の顔を見る。こちらも子供の頃からの付き合いで、何か言葉を飲み込んだらしいのは判ったが、追求は後回しにした。 ]
こちらも問題はありません。
大物はユウレンの方が片付けてくれましたから...
[ 声に多少苦さが混じったのは、アデルには気付かれたかもしれない。* ]
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