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[ヒュンと鋭い音が迫り、馬上に身を伏せる。
頭の上ギリギリを冷たい気配が飛んでいった]
一方的ってはいかないかっ。
[弓構えた亡者の姿を視界に捉え、乾いた唇を舌で湿す。
そちらに向き直るより近くに迫る別の気配。再び身を低めた直後、月白馬は強く大地を蹴った。
翡翠色の光>>71がフワリと人馬を包む]
[身を包む風によって動きは軽く。
鋭さ増した矢は迫ってきていた兵を捉えて馬上から叩き落とし、止めにサラーナが踏み抜いた]
向こうは、っと。
[後回しにした弓兵を確認すれば、流星雨>>88に巻き込まれて掻き消えゆくところだった]
あ、助かった。
凄いなぁ。
[手近な脅威が消えて、ホッと一息つく]
― 銀星平原・北部 ―
何か来た…!
[巨躯の騎兵>>103登場に小さく息を呑んだ。
勢いを失いかけていた亡者達も俄に活性化しているようだ。
対処法が浮かばず惑いかけたが、巨躯の兵の動きは大地の刃が鈍らせ、メレディスも宙から牽制するのが見えて]
わ、分かった!
よろしく!
[ジルの要請>>110を受け、取って返す。
まだ残っていた騎馬兵が近寄らないように、弓の射線は遮るようにと動き、ミーネ>>113との連携をはかりながら矢を放った**]
― 銀星平原・北部 ―
[ピクンと背筋を震わせたのは、敵を吹き飛ばす風の動きのタイミングを掴めてきた頃だったか。
馬首を巡らせながら瘴気の集う元に視線を向ければ、そこには黒衣の守護者>>120がいた]
……助かるけど、無茶なぁ。
[小声での呟きを拾うものはあったかどうか。
守護者の本質は知らず、故についその身を案じてしまった]
アッ、しまっ……て、ない。
[サラーナの身震いにハッとしたが、周囲の残兵も皆動きを止めていて。白焔に包まれ姿を失い流れていった。
その焔を迎え入れた守護者>>137と王>>139、声は聞こえず何がどうなったものか良くは分からないけれど]
…………。
[自然と片手を心臓の上に置き、沈黙の内に暫し瞑目していた*]
んーっ。
お疲れさま。
[目を開けて、一段落したことを実感する。
地面に降りると、まずは相棒の首を抱き労をねぎらい、軽く汗を拭いて角砂糖を一つ口元へ運んだ]
あたしはかすり傷だけなんで大丈夫ー。
ミーネさんも元気そうで何より!
[見た目よりずっと体力あるんだなぁと感心しつつ、ミーネ>>151に片手をあげて返して。
そちらに集まるべきかと、サラーナと並んでゆっくり歩く]
ご苦労様。
あんなの初めて見た。凄かった。
[頭を下げるジル>>161を見る目は強く光っていた。
このまま話し掛けたらい良く捲し立てて邪魔になってしまうだろうから、気持ちを抑えて手短にと努め。
役に立てて良かったと笑顔を浮かべた]
はい。
[この先は休めないかもという話>>153には目をパチクリさせながら、改めて相棒の世話を焼いていた。
守護者の様子>>156に少し不安を覚え、自分も水筒を取り出して喉を湿す]
[しみじみと言っていた>>166男>>168を見て]
体力はあたしもそれなりのつもりだけど。
[魔力も自信あると言っていた>>163ミーネの方に視線を転じ、肩を竦めた。
笑顔で、ありがたく頼らせてもらう約束はしたけれど。頼りすぎてはいけないとも思っている]
あ、でも。
[矢は消耗品。数もそれなりに用意してきたとはいえ、まだ使えるものがありそうだと拾いに行く。
休息を取り逸れるようなことはしないが、少し遅れてとなってしまうのは仕方のない所だった*]
― 銀星平原・北部 ―
そうだったんだ。
それにしても素晴らしかったよ。
ありがとう。あたしもまだまだ頑張るね。
[ジルの賛辞>>175は嬉しくも照れくさかった。
何せ最近はこの腕を誉めてくれるより、もう別の道へと言ってくる人が多い。結婚式の前後では特に。
もっと話したいとも思ったけれど、最大級の技を使ったのなら特に休んで貰わなければと理性が勝った。
ゆっくり話す機会もあったらいいなと思いながら、回収できた1(10x1)本の矢を点検して矢筒に収め。
サラーナに寄り添って身体を休めた**]
/*
すり抜けた残念矢以外は、使いものにならなくなっていた模様です(苦笑)
そういえば王様や守護者殿に援護のお礼言いそびれてしまいました。守護者殿へのトンチンカンもどこかで活かすことできたらいいのですが。機会と余裕があれば。
書きかけ落として今度こそおやすみなさい**
― 回想/銀星平原・北部 ―
うん、あたしもサラーナも大丈夫!
[様子を確かめに来てくれたメレディス>>201にも両腕を広げて見せた。
丈夫な籠手と機動力、勇敢で賢い相棒のおかげで、まだ怪我らしい怪我は負っていない]
すぐに対処法教えてもらえたし、なんか自然に動き出せたよ。
援護も貰えて楽だったし。一人だったらあぁはいかないよね。
うぅん、むしろ嬉しい。
女なんだからもういい加減家庭を、って話が多くて嫌になってたから。
[笑い声に肩を竦めて返せば、矢束が差し出されて目が丸くなる]
あっ、拾ってくれてたんだ!
ダメになったのが多いかと思ったから助かる。
ありがとう!
[屈託ない笑顔で受け取り、大事に仕舞ったが]
― 回想 ―
……メレディスさん、それはオズ兄っぽい。
頼もしいって思ってくれるなら、もっとおおらかに見てて欲しいなぁ。
[最後は家族の中で一番心配性な兄の様子と被り、少々歪んでしまったのだった*]
― 神域への門 ―
はいっ!
[王の忠告>>189に表情を引き締め出立し、徐々に増える障害物も気にしながら平原の奥へと進み。
それまで意識できなかった門が突如として現れると、背筋がピンと伸びた]
中てられて暴走、って!
[どうにか畏敬の念を鎮めて、黒衣の守護者のぼやき声>>192に首を傾げたのと被るように響いた遠吠えにあ、即座に弓を構え鋭く周囲を見渡したのだが]
……え、と。
[黒狼は信仰の対象であり、万一狩りで出会っても弓引くことなどしない存在。
檄の声>>194を頭は理解しても容易に切り替えることができず。
躊躇いを振り切るまでの間、騎手を守ろうとするサラーナも爪牙を避けるので精一杯だった**]
必要……キャッ。
[不意にサラーナが棹立ちとなり、振り落とされこそしなかったが、唇に鋭い痛みが走る。
どうにか体勢を戻し相棒の首を撫でていると、周囲を囲もうとしていた黒狼達が渦巻く風>>243に薙ぎ払われ、欠片が幾つか翡翠の光に包まれ運ばれてゆくのが見え]
あ……。
[優しく背中を押されたかのように、つかえていた何かが崩れ消えてゆくのを感じた]
ここは、境界。
これは、試練。
[睫を伏せ、深く息を吸って吐く。
視線を上げれば、瞳はもう揺れていなかった]
ならっ!
[得たりと走り出す月白馬に再び迫る黒狼は三頭。
しかし焦ることなく息を吸って狙いをつける]
よし。
[かなりの手応えがあったが、心逸らせることなく。
駆け戻るサラーナに片足だけを掛け、地面に手を伸ばして遺された黒曜石の如き石を拾い上げる]
ありがとうございますっ!
[先に纏めて薙ぎ払われてもいたからか、更にすぐ次と迫るものはなく。
幾重にも助けてくれたと思われる王に向け一先ずの礼の声を上げてから、周囲に注意を戻した]
[次に相手取った黒狼は、途中で足を緩めたかと思うと闇を吐き出してきた。壁のように立ちはだかった闇の塊にサラーナは足を踏み込むのを嫌がり、こちらも動きが鈍る]
いいよ、このまま。
[背後にはまだ気配がないのを確かめ、しばし止まって弓を構えた。視線を遮るだけではないのか、読みにくくなった気配を捉えようと息を止める]
[闇から飛び出してくる漆黒の影。
咄嗟に放った矢は距離感が狂っていて掠りもしなかった]
チッ…
[舌打ちが消えるよりも早く黒狼が飛び掛かってくる。
サラーナも身を捩って間合いを外そうとしてくれるが、突撃の勢いは消せない]
こんのっ!
[食らいつかせまではするかと、拳を握って叩きつける。
運よくカウンターヒットはしたが、鋭い牙が籠手に覆われていない肘近くを深く傷つけていった]
っくぅっ。
[痛みに唸りながら、サラーナに身を任せる]
[月白馬にも爪が掠めたが、そちらは浅く。
大丈夫だからと軽く背を叩けば、むしろ怒りを籠めて反撃に出てくれた]
ありがとね。
[目前の脅威が去ったあと、ため息をつきながら傷ついていない左手で相棒の首をそっと撫でる]
褒めてもらった途端にこれとか。
[メレディス>>267の声に手を上げ返した直後の結末に、しょんぼりと肩を落とした]
ツメが甘いよね。
情けない。
[このままでも余裕持って狙いをつけてならもう一射くらいは出来るかもしれないが。今のままでは足手纏いだろう]
/*
最低数値だったのでつい深い傷とか描写しちゃった馬鹿です。しかも弓使いが肘近くって我ながらもうorz
ふとリアル状況が気になってきて、首取り降りさせてもらおうと思ったせいでもあるのですが。鶏心。
気分害してる人いたらごめんなさいです。
しかも計算ミスまで。ジルさん指摘感謝です。
これでも最後大成功出てたら同点ではありましたけど、自意識過剰みたいで尚恥ずかしい…!
さて。ここからどうしたものか。
このあとサラーナもお留守番のターンだと思うのに。
治療甘えさせてもらえるかな…。
― 神域への門 ―
[痛みを堪えながら、とりあえず血止めの布を巻く。
ゆるやかに吹いてきた風>>277が息つく間を与えてくれて、周囲を見る余裕を取り戻せた。
ジル>>278がこちらに来てくれているのに気づいて馬を降りる]
あ、はい。
実は失敗しちゃって。
[勢いよくは持ち上げられない腕を見せて]
手当、お願いできますか…?
[罰悪そうにお願いした]
― 神域への門 ―
[ジルの笑み>>288に力づけられて表情が緩んだ。
癒しの水と光に肘の辺りを包みこまれて、ホゥと息を吐く]
うん、分かった。
ありがとう。
[戦闘にも一段落がついたところ。
ここは大人しくしておくのが今の自分がすべきことと、丁寧に頭を下げた*]
― 神域への門 ―
[それから通る声>>279に始まり、黒狼の変化、笑顔での仕切り直し宣言と。
怒濤の展開についてゆけず、ポカンとした顔で黒衣の守護者を見つめていた]
黒狼神様?
って、そんな、だって。
ずっと一緒にいて、全然そんな思わなくて。
えぇぇ。
[ジルの確認>>294で更に混乱しながら呟く声は、一歩進み出る姿>>295を見て止まる]
ミーネさん。
ご武運を。
[その覚悟に敬意を抱き、せめてしっかり見届けようと、手をキュッと握った**]
― 神域への門 ―
[固唾を飲んで、守護者に挑むミーネを見つめていた。
傷を負えば眉を寄せ、身を寄せるサラーナを撫でて互いに気を落ち着けようとしたり]
なんか。
思ってたんと違う。
[真剣勝負の合間に交わされる会話>>364>>369にポツリと呟く。神の化身への挑戦と試技というよりは、部族で行う力試しの競技の時のように感じられて、羨ましいとすら思えてきた]
でも、あたしなんかじゃ。
[負傷からくる弱気の虫が顔を出した時、ミーネが前へと動いた。その呟き>>372は聞こえないが、止まらぬ足も示す意思の強さ>>373にハッと息を飲む]
[華麗なる一撃とその結末に目が丸くなった。
色々と固まっている所に聞こえてきた傭兵の呟き>>386に虚をつかれ、ジルの方を確かめるように見れば。嬉しげに笑う>>385のが見えて]
……王宮の精霊師仕様?
[個ではなく、そんな風に考えてしまったり]
[精霊師でありながら武術にも長ける。一番強いのは素手。
芯の強さも共通項で、そこに覚えるのは敬意なのだが]
あ。お疲れ様です!
黒狼神様も。
[ジルがミーネに声をかけるのを聞いて、遅ればせながらの拍手を送った]
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