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二人ともおはよう。
ちょっと霧が出てきてるし急ぐか。
[森にはぼんやりとした霧がかかっていて、徐々に濃くなっていく気配を漂わせている。
今ならまだ飛べるだろうと二人を急かし自分もネージュの元へと。]
ネージュおはよう。
[優しくネージュを撫でるとネージュも身体を擦り寄せてくる。
その瞳は何か言いたげで、疑問を視線で投げ返してもネージュは何も言わない。
内緒、とアリーセに言われたから律儀に守るつもりらしい。]
………?
[首を傾げながらもネージュへと跨り、アリーセとマリエッタも準備が出来たのを確認して。
薄い霧のかかる空へと舞い上がった。]
―― 早朝:森の上空 ――
[マリエッタが術で辺りを探ってくれているおかげで楽出来ていい。
今の所肉眼でもなんとか飛べる程度の霧ではあるが、もし敵影が見えたとしたら相当近づいてからになる。
常に緊張しながらの飛行は消耗も大きいわけで。
そこを補佐してくれる精霊術は有難い。]
…と、ラートリー?
[通信具から声が聞こえてきて、それにマリエッタが答え。
こちらへと視線を投げられて少しだけ逡巡し、通信具へと。]
もう起きてたんだな、こっちはマリーが言った通り。
霧はこれから濃くなってきそうだからちと急いでる。
敵かどうかは分からんけど騎竜の気配はまだあるね。
この霧で引き返してくれりゃいいんだがなぁ…。
まあ取り敢えず俺らはこのままミリカ村に向かう。
そこで霧が晴れるまで待機になるかもな。
[伝えたい事を伝えると通信を切り。
傍で飛んでいるアリーセへと視線を向ける。]
大丈夫か? この霧の中だと飛ぶのも大変だろ。
[霧が濃く、視界が完全に覆われてしまう前にミリカ村へと辿り着きたい気持ちはあれども。
無茶をさせるわけにはいかない。
ネージュの力で霧を払う事は出来るがそれも短い時間だけだ。
一人なら兎も角、巻き起こる暴風に二人を巻き込むわけにもいかないだろうし。
アリーセの返事がどうであれ、途中で休憩を挟みつつ村へと向かう。
その間にも霧は濃くなっていき不安が増していった。]
残念ながらまだいるみたいだなぁ。
[マリエッタへとそう返し。
時折休憩を入れ、その度にマリエッタは術を解く。
自分は精霊術の事はほとんど知らないが、相当な負担がかかっているのだろうと察し。]
無理させてごめんな?
もうちょいで着くと思うから。
[霧さえなければと思った所でどうしようもない。
太陽は真上へと差し掛かっているはずだが、霧も大分濃くなってきていて太陽すらぼやけて見えないでいた。
睨むように上空を見上げ。]
……大丈夫、だよな。
[真っ直ぐに進めばミリカ村へと辿り着くはず。
しかし濃霧に覆われているせいで方向感覚が鈍っていて。
ネージュも感じる気配へと気を取られているのだろう、村から少しずつ逸れていっていた。
このまま進めばミリカ村を通り過ぎて氷竜軍側の偵察部隊とぶつかるだろう。]
/*
こっち時間先行してるし、回想でも回して誤魔化すか…。
アリーセの約束どうこうを回収したいんだけどなんも思いつかないという。
こっちは他愛もない言葉だったのにアリーセが本気に捉えた、とかそういうのがいいよな。
―― 回想:一年前 ――
[警備兵になって二年程経って、その頃にはアリーセとも現在のような遠慮のあるようなないよな、傍から見れば仲良しと言える仲になっていた。
扉越しの会話も慣れたもので。
最近は見つからないように辺りに注意を払いつつ、人のいない隙に話しかけている。
それでも話に夢中になれば見つかって怒られるのだが。]
…ふーん、こういうの女って好きだよなぁ。
[とある物語。
運命に引き裂かれた男女が苦難を乗り越えて結ばれる話。
よくある物語だが、あまり興味はなかった。
アリーセはどうだったか、面白いと言ったかつまらないと言ったか。]
白馬の王子様か…俺じゃ白竜だしな、てか王子様ってガラじゃねぇか。
[笑いながら言って、それでもふと笑みを止め。]
俺はさぁ、護ってやるとかそういうのより。
一緒に戦ったりとかそっちのがいいな。
[それはただの空想で、でも悪くないなと一人で頷く。]
あ、でもいざって時は絶対に俺が助けるから。
そんで俺がやばい時はアリーセに助けて貰うってのはどう?
俺ね、最終的に二人で生き残る方がいいと思うんだよな。
[物語だと女を庇って男が死ぬなんてよくあるけど。
どうせなら二人で一緒に生き残ってずっと一緒にいた方がいいだろう。
それは他愛のない会話だったけど、いざ戦場に来てみれば。
やっぱりその方がいいと思うなんて、その時には考えてもいなかった*]
/*
様子見しすぎてもって言われても、こっちはかなり動いてるんだけどなぁ。
流石にさ、確定で遭遇するにしても時間差がありすぎるとそっちの進路まで確定しないといかんし。
んー…急ぎすぎた?単純に発言数の差って気もするけど。
―― 夕暮れ時:クレイエラの森の上空 ――
[霧は益々濃くなっていき、もう手を伸ばした指先が見えるか見えないかくらいにまでなっていた。]
…いくらなんでもまだ着かないってのはねぇよな。
[長年過ごしてきた森とはいえ、この視界では今自分達がどこにいるのか把握する事は出来ず。
空を見上げても太陽の位置すら曖昧だ。
どうするか考えているとネージュが唸るように喉を鳴らし。
それとほぼ同時だろうか、マリエッタが敵の存在を察知した(>>218)]
アリーセ、マリー、一旦地上に降りよう。
ネージュは白いから霧に紛れられるけど、念の為な。
[敵がこちらを察知しているのかどうかは分からない。
だがマリエッタを乗せたまま戦うのは不利だし、何より彼女が危険だ。]
術の強度は…いけるか? なら頼む。
[負担をかけながらの行軍だったのに更に酷使させるのは忍びない。
とは言えそんな休ませる状況でもない。
きっとマリエッタなら任せても大丈夫、そう信じて言葉を吐き出した。]
―― クレイエラの森・地上 ――
[地上に降りてもネージュはある方向へと視線を固定したまま喉を鳴らしている。
風を手繰り、気配を辿れば確かに竜の気配。]
マリーあっちの方向に注意してくれ。
アリーセも気をつけて、あまり前に出過ぎんなよ。
[竜の気配がする方向へはマリエッタとネージュへと任せ。
自分は挟み撃ちされないように背後へと気を配る。
じりじりとした緊張感が場を支配し、例え小さな枝を踏みつけた音ですらも敏感に反応するだろう*]
―― 夕方 ――
こっち多分迷子になった。
そんで敵も近そう、ある意味丁度よかったのかもしれんが。
あんまこっちから仕掛けたくねぇけどこの霧じゃ逃げられる気しねぇ。
なるべく交戦したくねぇけど、そうなったらなんとかするわ。
[潜めた声で早口に告げれば一方的に通信を切った。
そろそろラートリーに怒られそうな気がするが緊急事態だ。
始末書は嫌だと思いながらも周囲へと警戒を向け、神経は張り詰めている。]
…ま、始末書で済めばいいけどな。
[ぽつり、と呟いた*]
― 回想:一年前 ―
ふたま…え…? なんでそうなる。
[びしっとツッコミを入れるが、相手の声は柔らかくどこか茶化しているような雰囲気で。
彼女の内心なんて分からないのでゆるりと首を傾げつつ。]
竜の血にかけてか、そりゃまた大層だな。
俺はなんもかけるもん持ってねぇからどうしようか。
そうだなぁ…。
じゃあ俺自身をかけて誓おう。
ネージュは俺のもんじゃねぇから、残りはこれしかないからな。
もし、約束を破ったら俺の事好きにしていいよ。
[笑いながら言う。
他愛のない言葉遊び、そんな風に思っていたが。
それでも約束を違えるつもりはなく、そんな状況になるとしたら。
何があっても彼女を護ると心の中でひっそりと決意したのだった*]
/*
ぶつかるなら二日目入ってからのがいいのかな。
バトルは縁故推奨だとマリエッタvsシュテルン、アリーセvsファミルあたりか。
―― クレイエラの森・地上 ――
[先頭をアリーセへと任せ、背後を気にしながら前へと進む。
ぴくり、とネージュが動き視線を飛ばすもその先に何があるのか見える事はなかった。]
…あっちにも精霊師が…そうか。
[神経を研ぎ澄まし、視界が効かない分せめて音だけは聞き逃すまいと耳を澄ませる。
槍を握り締めるが不安は尽きない。
元々騎乗用の武器、障害物の多い森の中では使いにくい。
もし戦うとしたら騎竜師だけを上空へと誘い一騎打ちへと持ち込むか。
いざとなれば無茶を承知でアリーセとマリエッタを攫い飛んで逃げる。
流石に砦まで戻るのは無理でも逃げるだけなら出来るだろうか。]
アリーセ落ち着いて、大丈夫俺もいるから。
[声が震えていて、落ち着かせようとそう声をかけ。]
もう気づかれてるなら方向転換して背後からぐさってのは避けたいな。
やるならこっちから突っ込むか、それともここで待ち構えるか、だな。
[このまま進むべきか、それともあちらから接触してくるのを待つか。
暫し考え、そして。]
よし、俺が上空から威嚇してくるか。
ちと相手が誰なのか見たいしなぁ。
[相手の騎竜師が
確かめるついでに少しばかり攪乱してくるのもいいだろう。]
ま、あっちもネージュの気配辿ってんだろうしな。
俺が離れた方が安全だろうし?
それじゃ行って来るから大人しく待ってろ。
[言うとネージュへと跨り空へと。]
―― クレイエラの森・上空 ――
[ネージュが示す方へと飛び、やがてネージュがとある地点で前へと進むのを止めた。]
…見えねぇなぁ。
[ネージュの様子から近いのは察するが、霧が濃すぎて見えない。
相手も騎竜師ならばあまり近づくのは得策ではない、となれば。]
―――風よ。
[呟くとネージュの周りを風が渦巻き、それを槍で絡め取って。]
さーて、姿を拝ませてもらおうか!
[勢いよく槍を薙ぎ払えば突風が前方へと向けて吹き荒び濃霧を吹き飛ばす。
濃霧が晴れた範囲も時間も僅かなものでも相手の姿を確認する事は出来ただろうか。]
―― クレイエラの森・上空 ――
[霧が晴れ、その中に佇む褐色の竜の姿とちらりと見えたそれに跨る男の姿。]
――――…。
[あの時見た騎竜師ではない。
キアラは女だしこんなごつくはないし、小さい頃から可愛かったしコイツは違う可愛くない。
どこかほっとしつつも少しだけ残念な気持ちになり。]
誰だお前。
[じっと相手を見ながら言葉を吐き出し。
長槍を相手へと突き出し何時でも迎える覚悟を決める。]
レナートゥス…知らねぇ、まあいいや。
俺は風刃の騎竜師、コンラート・コーレンベルグ。
別に忘れてくれていいけどな!
[こちらも笑みを浮かべ、それと同時にゴォ、と風がネージュを取り巻く。
牽制目的なんて弱い攻撃など風で弾き飛ばすとばかりに槍を横へと薙ぎ払えば。
風が前方へと押し出されレトの動きを阻む。
先程見せた攻撃と同じ、手の内は見せない。
あくまでこれは騎竜師を引き離し、攪乱する為の行動。]
あのさぁ、ちと聞きてぇ事があんだよね。
[油断なく槍を構えたままレトを真っ直ぐに見つめ。
服の下に隠していた紐の通ったコインを取り出して掲げ。]
これと同じ物持ってるヤツ知らねぇ?
[風が常時ネージュとコンラートを取り巻いている。
故にコンラートの周りの霧は払われ、コインを見る事は出来るだろう。]
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