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……。
[答える気があるなら答えてくれる。付き合いの中でそれを理解したので急かすことはなく言葉が返るのを待つ…不安げな様子に動きにくい自身の体を少し恨めしく思い――はたと気付く。動いたら、どうしたいのだろう、自分は]
吸血鬼じゃない僕は、タチアナが呼んでくれた僕じゃない……
[“彼女が僕をステファンにしてくれた”そう伝えたのが随分昔の事に感じられる。
……。
[バスタブの中から彼の顔を見上げる。普段は上から見下ろすことが多いのだけれど、今は下から見上げれば―俯いた彼の泣きそうな顔がよく見えた。
だいぶ楽になったとはいえ普段通りまではいかない腕をまっすぐ伸ばして、金の雫垂らす髪に触れ――次の瞬間、勢い良くすっかり湯のたまったバスタブに引っ張り込んだ]
[狭いバスタブに引っ張り込めば、抗議の声は聞こえるだろうか。それにへらっと笑って]
吸血鬼じゃないステファンがステファンじゃないなら
吸血鬼になった俺は、もうダーフィトじゃないってことにならないか?
[いつか彼が言った言葉>>283]
『吸血鬼のダーフィトじゃなくて“吸血鬼”である前に“ダーフィト”であるように』って…言ったの、お前だろ。
[バスタブに引き込むことで、自分よりも低くなった頭を撫でて]
それに、お前が吸血鬼じゃなくなったら今度は俺がお前をステファンって呼んでやるって。
――…?
[ぽつぽつと言葉を紡いでいると、ダーフィトの物言いたげな目と目があった。湯の中から差し出される温かい手が髪に触れる、その感触を、視線をそらさないままに感じていたら――…]
――わぶっ!!
[そちらの腕はフェイントだったのだろう、湯船に引きずり込まれる形となった。狭い湯船に二人も入れば、身動きをとるのも難しく、逃げようにも逃げられない。
部屋の持ち主の趣味で固められていた部屋は、浴室の作りも他の部屋とは違い手狭である。バスタブが狭いのはそういうデザインであって、部屋の持ち主の身長が小さいせいではない。]
これ出るときはどうするつもりなのさ!大体君は――…
[密着状態のまま、動きようもない状態……、文句の一つも言ってやろうと声をあげるが、目の前の青年のへらっと軽い笑顔を前に、すっかり気勢が削がれてしまった。]
……いいんだよ、ダーフィトが変わっても、ダーフィトを呼ぶのは僕なんだから。
どれだけ変わっても、君がダーフィトであり続けようとするなら、僕がダーフィトを更新し続けたらいい。
[拗ねるように言葉を紡ぐ。湯船に引き込まれたせいか、表情から悲しみが引き、代わりに不満を浮かべる。
顔を見て話すのが気恥ずかしくなって、目を合わさずに済むように、肩に顎を乗せるような体勢をとった。相手が全裸という意識は明後日の方向へ行っている]
だから、僕が君をダーフィトにするって言ったんだ。
僕は死なないから。
[昼を歩む者。境界なき者。
禁忌がないということは、死滅させる方法がないということだと――…彼が聞いたのなら、その時だけは答えるだろう]
[「俺が呼んでやる」と言われて撫でられれば、返事をする事はせず、ぎゅうっと抱きつく。
嬉しいのだ、嬉しくはあるのだ。
また、先に、居なくなってしまった時を思うと、言葉にできなくなるだけで]
/*
>アイリメモ
女の子だと思ってファミル襲ったら男だったという反省からとかじゃないかな(まがお>バランがご息女ご執心
[出る時と言われれば少し考える。この狭いバスタブ、確かに身動きが取り難くて出るのに苦労しそうだ。まだ自分は体の自由が利かない状態だし。けれど]
吸血鬼って寿命あるのか?ないならそんな簡単には…あー…うん。死なないように、気をつける。食事、とかも。
[拗ねて顔を見せないようにする、自分よりもはるかに年上な彼が可愛らしい。
死なない、というなら。そう説明されるなら。こちらももうそう簡単には死なない身だ]
俺がいる間は、お前の命、預かってやるよ。だからもうあんなのやめろ。こっちの心臓が持たない。
[そうして間近で抱きついてくる相手を見れば、着替えはしたとはいえ顔や髪には所々に血痕が見えた。手を伸ばして湯を掬い、乾いた血の痕を湯で洗い流してやった]
[髪を、顔を撫でられて、擽ったさに身を捩る。
「俺がいる間は」そんな条件付きであったとしても、共有してくれるという言葉は嬉しくて――…だからこそ]
――…無理だ。
[だからこそ、真実をしれば忌避するのだろうという事が予想できて、身動きが取れない状態ながらも、凭れかかっていた身を起こすことで、彼と距離を取る。顔を隠すことはできないけれど、背に腹はかえられない。]
……僕は、僕らはね、罪を犯した吸血鬼を殺すことを生業にしている。
死ねない者を死なせる方法を探すのが、僕らの仕事。
日光にあたっても、流水に飲まれても、飢えて倒れても死ねない者を殺す為。
例えば、僕みたいな…ね…
[今度は、死ねないのだとはっきりとわかるように、殺すのが仕事とわかるように]
[そこまで言い切ったなら]
――安心して、あれはもう、やらないから
ありがとう、それとごめん。
[だからこれで終わり、と言いたげに。
うまく笑えているといいのだけど。]
[直前までは触れる手や指を甘んじて受けていた彼が、急に拒絶の意を示す]
なんで
[受け入れられるものなら受け入れる。時間はかかるかもしれないが。血を飲むことにも最初を思えば随分慣れたのだ。ならば、時間をかければ
そう思うのに
「死ねない者を死なせる方法を探すのが仕事」というのを聞けば]
………。
[言葉を失う。彼のようにと。
これを、受け入れられるのか。言うだけなら言えるかもしれない、けれど。
安請け合いをすれば、余計に傷つけるのは、分かる]
[けれど、死ねないと言った彼が笑うから。笑おうとするから]
――っ、時間!時間が、ほしい!
……正直、自分でもどうなるか分からんけど…でも。努力は、しよう…
[そう。不安そうではあるが、なんとか決意らしきものを口に乗せた]
[神妙な顔で話を聞くものだから、沈黙し、考えこむものだから――、きっと予想通りの答えが返ってくるのだろうと思ったのに……]
……くっ……あはははっ!君は本当に面白いね。
無理だって、そう言ってしまえば楽なのにさ……
[希望を持ってしまいそうになる言葉に、つい]
そうだね。一つ、我儘を聞いてくれるなら
[本当は、時間だけならいくらでもあるのだけど――。
彼がいつも警戒するような笑顔を浮かべ、試すような事をしたくなった。]
[ある程度の耐性ができてるとわかるからこその我儘を]
今ここで、僕の血を喰らってくれるなら。
僕は元々は人だけど、牙を受けた事はないんだ。
[血を忌避してきた彼に、獲物に牙を突き立てることができないだろう彼に、試練ともいうべき我儘を。
どれほど焦がれていたからといっても、牙を受ける事が現実味をおびると、少し震えてしまうのだけど。]
もしも時間をかけて無理だった時には、冒涜者に遭ってしまったのだと思えばいい。
見るものによって、僕の在りようは変わるから。
[出会った日の言葉>>0:305を借りて、彼の信念に冒涜を。]
それさえ無理なら、これで終わり
[締めの言葉はおどけてみせて]
……。
[血を喰らえと。今ここで。
そんな言葉に彼の目を見るけれど、いつもの通り真意は図りかねて。けれどここで拒否をすれば、時間をくれと言ったそれすらも許されなくなるのは分かる]
…喰われたいものなのか、それ。俺にはよく分からんけど…
[彼は死ぬことがないのだと、その言葉を頼りに彼の体を片手で抱き寄せる。濡れて張り付いたシャツを剥がして白い襟足を出させると、傷つけるべきそこをもう片手でそろりと撫でる]
……。
[そ、と唇を近付けて…目標となる箇所に、痛みが起こりにくいよう小さく舌をつけてから、尖った犬歯を]
………。
[尖った歯を彼の白い肌に滑らせると、紅い線が浮かぶ。それを舌で舐め取り、何度か舌を這わせればじきに血は止まるだろう]
―…。
[そろり、と。これでは駄目?と確認するように彼の目を見れば、どんな反応を返されるだろう]
[「喰われたいものなのか」そう問われれば、自分の意思を確認するように復唱してみるのだけど]
喰われたい……いや
[口にしてしまえば違う気がして、しっくり来る表現を探す]
…………識りたいんだ、僕は。
[探り当てた言葉に納得してしまえば、やはり自分はこう在るのだなと――…苦笑する]
………ふっ…
[伸ばされた腕に任せるままに抱き寄せられ、濡れたシャツを開けさせられ、宝物を扱うかのように撫でられ、思わず息が漏れてしまう。
力尽くであったなら、すぐに牙を突き立てられたなら、ここまで意識しなかっただろう。
何かを畏れるようにゆっくりと、自分自身がしっかり意識できる状態で、そして両手の自由が許されているだけに、されるがままなのが気恥ずかしい。
今の顔は見られたくないと思うものの、手で顔を隠すにも、抱きついて顔を隠すにも、血を吸うのには邪魔になるのが目に見えて――……
思わず睨みつけてしまうのだが、状況が状況だけに、あまり意味はなかったかもしれない]
………
[首筋を彼の舌が這えば擽ったそうに肩をすくめ]
―――ぁ
[……一瞬だけの痛みが襲う。彼の牙を穢してやったのだと、冒涜者らしい充足感に身を委ねようとしたのだが……]
……ちょっ!ダーフィト、くすぐった……
[それを許さない心遣い…基、怪我を癒やそうとした舌の動きが擽ったくて、逃れようとしたら、バランスを崩してしまった。
不安げにこちらを伺っていた瞳が、この直後に起きるだろうことに気づいた時、その顔がどう塗り替えられたかまでは見届けることができずに――…]
[今の彼はどんな顔をしてるだろう?
――まあ、大体予想はつくのだけど。
ムードぶち壊しの自業自得をする前の問いに言葉だけで返すことはしない。
唇へと啄むように一度くちづけを落とし、ダーフィトを抱きしめたなら、贈る言葉はただ一言]
――君は、本当に面白い
[「時間をくれ」への返答なのだから、これで十分だろうと]
[擽ったそうに身を縮めるのを抱き寄せた腕で制して。耐性がついたとはいえ、くらりと目の前が揺れる。同時、逃げようと捻った体が後ろに倒れる]
あ!
[支えようとする間はなかった。
――ごん!
派手な音が浴室に響く]
ちょ、大丈夫か!
[慌てて支えなおす。眩暈は一瞬のことで、血の量も少なかったためかもうなんともない。
目の前の彼を見直せば、なんでもないように。こちらに視線を向けて]
??!!
[唇に触れる柔らかな感触。何度か触れてはいるが、餌を与える以外の目的で触れたことはなく――華奢な腕が背中に回った]
「――君は、本当に面白い」
[そんな言葉が聞こえれば。きっと、許しはもらえたのだと]
……。
[躊躇いながら、自分からも彼の小柄な体を抱きしめた]
――いつか、きっと遠くない未来に、彼は僕の前を去るだろう。
彼の在り様を見ていれば、それはしかたのない事だと思う。
それでも、彼が僕を厭う度、僕はこの日を思い出すだろう。
僕が彼の牙を穢した日
彼が僕の命を与りたいと言ってくれた日
こんな日が在ったという事実だけで、僕はきっと幸せだ――…
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