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[爆発の場所を見に行っていたらしい部下が戻ってくる。
どうやら爆発のあった現場は機関室だったようで。]
…機関室が?
[機関室は艦内でも重要な箇所の一つだ。
外からのたった一度の攻撃で簡単に破壊されるようでは困る。
そしてそんな箇所に被害が出るような攻撃ならば、艦の底に穴が開き、浸水が進んでいる筈だ。
――内部からなら話は別だが。
男にはやはり内部犯の犯行であるように思えて。]
[艦外での混乱は様子を見に行かせた部下から報告がある。
>>90短艇甲板で1機、小型艦がないという噂。
そして近くに落ちていたという艦長の記章。
艦長が一足先に逃げてしまったのではないか、という話にまで発展していると聞けば男は顔を顰める。]
――いくら何でも、艦長はそんな人物ではない筈だ。
[もしや、艦長は既に亡き者にされているのでは。
そんな嫌な考えが頭を過る。]
…ちょっと席を外す。
大丈夫だ。いなくなったりしない。
[不安げな部下達に背を向けて、男は見張り所を出た。]
[見張り所を出た男は、艦内の混乱を肌で感じる事が出来た。
右往左往する恐慌状態の兵を叱咤しつつ、進む先は自分の士官寝室。]
……。
[退艦の準備をする同僚の姿を見つけて、もう少し後にすれば良かったかと後悔する。
携帯する武器の予備弾倉を今の内に取っておこうと思ったのだ。]
「――君も退避するんだろう。」
[男は無言で答えない。
部屋の奥へと進むと自分の机の抽斗に手をかけて予備の弾倉を取り出す。
二つの予備弾倉を制服のポケットに入れ、支給されている自動拳銃の動作を確かめて、装備したホルスターに入れ直す男に同室者は顔色を変えた。]
「君、まさか…。」
フランツ・バーデン中尉。
君は何も見なかった事にしてくれ。
[同室者に向かってそれだけ。
彼が上司に何か言いつけたとしても、男はこの場に残る気でいた。
荷物は纏めるまでもなく。
ただ一つ、胸ポケットにロケット付のペンダントが入っている事だけを確かめると寝室から出ていった。]
―廊下―
[当て所なく歩くには、艦内の様子は騒々し過ぎた。
それでも避難艇に乗ろうと、甲板の方には多くの兵らが詰めかけていたので廊下の方はまだ人は手薄で。]
…カシムに会えないだろうか。
[情報を得たという彼に直接会って話がしたい。
顔は把握しているが、この状況で探し出せるだろうか。
けれど出来れば自分の耳で彼の話を聞いて判断したいと思った。
自分が密偵であれば、この混乱を機に艦を掌握しようとするだろう。
技術の極みであるこの艦は沈めるには惜しい。
艦内で妙な動きをする者がいれば、密偵である可能性は高い。]
[――後はこの混乱の最中に信頼出来る相手がいれば、尚いいのだが。]
……信頼、か。
[自分から線を引いておいて、よくもまぁ都合のいい事を。
男は自嘲ぎみに笑って顔を歪める。
あの人はどうするのだろう、と思い浮かべた顔は首を振ってすぐに打ち消した。*]
― 一般兵居住区画―
[カシムの姿を探して、一般兵らの居住区画に足を踏み入れる。
普段は士官が其処に足を踏み入れる事はない。
退艦の支度を整えている最中らしい彼らは怪訝そうな顔をしたが、それに頓着している余裕はない。]
カシムが何処にいるか、知っている者は?
[顔を見合わせる者。
不審そうに男を見る者。
あいつ、何かやったのか?と首を捻る者。
遠巻きに見られるのは正直居心地が悪かった。]
[航海科に所属する者を見つけて問うてみたが、申し訳なさそうに首を振る者が殆どだった。]
……そうか。
[甲板にいるならば発見するのは難しそうだ、と男は嘆息する。
そろそろ移動すべきか。時間は有限だ。
そこへ一人の兵が此方にやって来る。
男がカシムを探している事を聞きつけたらしい。
居住区画の倉庫にいるかも、という情報を耳にして、男は活力を得る。]
ありがとう。
退避の準備は手早く済ませてくれ。
[男は兵に礼を言うと、居住区画付近の倉庫へと足を向ける。]
[それから付近の倉庫を回り、3(3x2)箇所目を巡った頃に隅で膝を抱えて座り込んでいる新兵の姿を見つけた。
声を掛けるとびくりと肩を震わせたカシムは追い詰められた小動物のようだった。
怖がらせないようにそれ以上は踏みださず、男は声を掛ける。]
――シュタインメッツ中尉だ。
昨夜は部下に言伝をくれたようだな。情報提供感謝する。
直接話が聞きたくて此処に来た。
[真摯な視線を向けると、カシムはおどおどと視線を彷徨わせた後に重い口を開いた。**]
/*
…おふる時間近いのと、多角除けたらNPCのとこしかなかった…。
色々と邪魔していたらごめんなさいですよ…。
―倉庫―
[付近に>>399人が来たのには気付かず。
物音を立てるか、中に入らなければカシムと自分の会話は扉越しから漏れ聞こえるだろう。
内容は一度耳に入れているが、直接聞くカシムの話は臨場感に満ちていて、とても嘘を言っているようには思えない。
これが演技であるなら大したものだ。]
「信じて頂けますか。」
――勿論だ。
[大きく頷いてやると、不安げなカシムの表情が少しだけ明るくなる。
自分が見つけた不穏な紙の切れ端の内容が本物であるかのような今の状況が恐ろしくてならないのだという。
彼がそっと軍服の胸ポケットを摩るのを見て、男は首を傾げる。]
「砲術長から頂いたんです。」
[察したカシムが出して見せてきたのは、>>0:13数本のシガー。
自分は吸わないので、お守り代わりに持ち歩いているのだという。]
――そうか。
[少しだけ男の顔が綻ぶのに、本人は気付かないまま。
宜しければ一本、と勧めてくるカシムには首を振って丁重に辞退した。]
俺も煙草は吸わないんだ。
気持ちだけ受け取っておこう。
[いつの間にかカシムとの物理的距離は縮まっていた。
彼が心を開いてくれた事に少しだけほっとする。
自分にも、やろうと思えば出来るのか。少しだけ救われた思いになった。
爆発が起きてからずっと倉庫に引き籠っていた彼には、退艦指示は耳に入っていなかったらしく。
それを明かした上で問い掛ける。]
…カシム。これからどうしたい?
「情けないと思われるでしょうが、早く故郷に帰りたいです。」
[退艦指示が出ている以上、一般兵にはどうするもないのに。
自分の意思を知らずに裡に込めてしまっていたらしい。
幸いにもそれに気付いた様子はなく、懐かしい陸地を想い、カシムの金色の瞳が潤む。]
――そうだな。
[顎を引いて頷く。
自分よりもずっと若いこの新兵を無事に家に帰してやりたいと思った。
しかしカシムは密書と思われる紙片を見て、他の艦員に漏らしてしまった。
それに気づいた密偵達の口封じに遭わないとも限らない。
かといって、艦に乗らない自分がずっと護衛しているわけにはいかず。]
[結局、彼の身柄を甲板まで送り届ける事にした。
身支度を整えると言うカシムを取り敢えず部屋まで行こうと扉に近づいて]
…ブルーム曹長?
[扉を開ければ彼の姿を見とめ、男は褐色を瞬かせる。
話を聞かれていたとは気付かずに。]
命令は聞いていないのか?
早く退避の準備を済ませた方がいい。
[そう言いながらも廊下からの光が差し込めば、男は何の準備もしていないどころか武装しているのが分かるだろうか。]
/*
動き方を思案中。
カシムくん見送って、自分の職場確認したい。でもそうするとまた一人っぽくてですね…orz
一度指令室に顔見せた方がいいのか、うーむ。
―倉庫前―
[>>495瞠目する曹長に、どうして此処に、と聞かれれば、話の内容は明かさずにカシムに目配せをして。]
あぁ、少し話をしていた。
[誘導作業が始まっている、と聞けば、もうそんなに時間が立っているのかと思いつつ。]
そうか…。
何か持っていきたいものはないか。
[自分の腿に触れている曹長の手にちらりと視線を走らせた後、カシムに問い掛け。
殆ど身一つで来たので、特にないと答える―恐らくは彼にとって家に帰る事が最優先なのだろう―彼に頷けば、甲板へと向かおうとする。]
―倉庫→甲板―
[>>509頷きつつも、彼が何を話していたのか疑問に感じた事は気付いていた。
もし聞かれても、ホームシックの相談に乗っていただとか無難な事を答えただろう。
彼がそれを信じるかどうかは分からないが。]
そうだな。
[狭い廊下で一列に歩く際、カシムの前の後ろのどちらを行くべきかを一瞬考えたが、カシムは男の傍を歩きたがった。
結局、戦闘を歩くベリアンの後をカシム、殿を男が務める形で廊下を歩いていく。]
[>>527幸いにも納得して貰えたらしい。
からかうような言葉にカシムは慌てて「すみません」と謝って。]
――そうなのか?
[後ろを歩く男は一度聞いてみたいものだ、などと考えていた。
甲板に繋がる出入り口。
>>496罠があるとも知らず、曹長に続いて階段を上がるカシムの足は軽やかで。]
急いでこけるなよ。
…っ、おい。
[などと、カシムの様子を微笑ましく思いながらそう声を掛けたが。
不意に、何かに躓いた曹長の姿が甲板の方へ傾ぐ。
階段の下方にいた男は其方に意識がそれて、何かがカシムの方へ飛んでいくのに気付くのが遅れた。]
――…っ。
[――爆発音。
熱を孕んだ爆風と爆発による衝撃で入口は歪み、カシムの後ろにいた男の身体は爆風で傾ぎ、廊下の壁に肩を強かに打ち付ける。
近距離の爆発に晒されて耳がよく聞こえない。
痛みに顔を顰め、目を擦った男は状況を確認しようとして。]
…ぁ、
[床や天井、自分の軍服までに飛び散った紅。
”つい先刻までカシムだったもの”が床に無造作に転がっていた。]
[その間、声を出す事を忘れていた喉がひゅうと音を立てて、やがて。]
…、…っ、
う、ぁ
うああああああああっ!!
[男は両手で顔を覆い、自制を失ったような大声で叫ぶ。
声の出る限り続くその声は甲板にも届いたかもしれない。]
/*
…喜んで、割と派手にトラウマを刺激されてしまったけど。
これ、ライナー、使い物になるんでしょうか。
うっかり輸送する艦に乗せられてしまうんじゃないかな。ドナドナ…。
や、何とかリカバーするけども。
一応、自分でカシムが引っ掛かるバージョンも考えてました。
喜び勇んで階段を駆け上がって引っ掛かっちゃうので…アレです。
今のでよかった。(震え)
/*
もう一人はそこ?なのかな。
まだ全部把握し切れてないけど、何とか2/3ほど分かった。
死神どこなんでしょう。
どこに矢が飛ぶんでしょう。(わくわく)
/*
…www
違ったwドヤ顔恥ずかしいw
あの人があれで、カークさんはそれですね!!
そして最下段はライナー宛?(首こてん)
―甲板―
「何だ?爆発?」
「…叫び声が聞こえないか。」
「嫌だ、死にたくない…!」
[甲板で整然と並び、避難しようとしていた艦員達は動揺に揺れる。
一度落ち着いた所為で感情の波は大きく振れた。
その中には爆発した先の状況を把握しようとする者はおらず。
特に一般兵は一刻も早く艦に避難しようと列を乱し、避難艇の方へと押し寄せる。]
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