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[タイガ>>24の言葉には、くすり、と笑みを浮かべるに留める。
道化師の言動に触発され変容させた爪を魔王の言葉で収める様を、視線を流して見遣った。
相変わらずの忠実っぷりだ、と言う言葉は音にはしない]
[片や10年程前に魔王の領地へとやってきたダークエルフ>>28へと視線を流す。
エルフでありながらヒトの地では安住を得られず、魔王の領地にて安住を得た者。
定住当初、興味本位で声をかけに行ったのが最初の出逢いだったか。
役目柄、ヒトの街に潜り込むことは多々あったから、必要なものがあれば調達すると告げたのも、今となっては懐かしいもの]
― 回想 ―
[道化師がいつからそこに在ったかは知れない。
本人もどれ程の年を経たかなど忘れてしまっていた。
奔放なる存在は過去にも囚われない]
ワタクシは貴方の目であり耳。
お好きなようにお使いください。
[しかし、奔放なる存在は使われるを望んだ。
古の眠りから目覚めた偉大なる魔王。
全てを統べるその存在に]
[タイガ程の無垢なる忠誠を持っているわけではなく、イースのように安住の地を護りたいと強く願っているわけでもないけれど]
[己を上手く使ってくれるのは魔王しかいない、と感じ取ったから]
[道化師は魔王の傍に在り、それを今の存在意義としている*]
― 魔王城最深部 ―
フフフ、相変わらずのようで何よりです。
[クロートの言葉>>37に返すのは楽しげな声]
見違える成長ですね。
あの頃は勇者であることすら否定していたのに。
[その変化も具に見てきた。
会う度に顔つきや内に秘める意志が研鑽されていく。
今となっては『勇者』と名乗るに相応しい面持ち]
どうぞ。
……と言いたいところですが、ワタクシの許可など無意味でしかありませんでしょう。
我が同朋達も黙ってはおりませんしね。
[通してもらう、と言われて先を譲りはするものの。
道化師の後ろにいる者達が黙っていないことはクロートにも分かることだろう。
それ以上は口を挟まず、魔王が口を開く様子>>44に静かに控えた*]
― 回想:12年前 ―
[それは単なる気紛れだった]
──── おや?
[領土拡大のために侵攻したとある村。
道化師が訪れたのは既に侵攻が終わった後だったが、そこで珍しい拾いものをした]
ふむ……人間の赤子、ですか。
運良く生き残ったか、護られたのか……おやこれは。
[生まれたばかりの子だというのに、強い力を発している]
使いようによっては、ですかねぇ。
[小さな獣を掴み上げるように赤子を包んだ布を掴み上げ。
持ち上げられた赤子の顔をじーっと覗きこんだ後、道化師は指を鳴らしその場から消える。
その日から周囲を巻き込んだ子育てが始まったのだった*]
― 魔王城最深部 ―
[勇者であるクロートに随行する3人の内の1人。
道化師自身が拾い育てた人間の娘>>9。
戦地へと遣わせていた頃の無邪気さはなく、かつての仲間を敵と見なしこちらを見据えている]
……強くなりましたねぇ。
[カヤが真実を知り、魔王軍から逃げ出したあの日。
連れ戻せと命じた追っ手は戻って来なかった。
勇者一行に加わったと知ったのは、その後に勇者らにちょっかいをかけに行った時のこと。
戻らぬのなら、と何度か配下を嗾けたりもしたが、それも徒労に終わった]
かつての仲間を踏み越えてここに至りましたか。
[賛辞に皮肉を込め、笑みを向ける*]
― 回想:カヤを拾った頃 ―
「おま、どっから拾ってきた」
この間滅ぼした村に落ちてましたもので。
「いやいやいや、戦利品にしては、だろうよ」
「どーすんだそれ、食うのか?」
いえ、育てます。
我々の助けになる力を秘めているようですし。
「育てるって…お前が? 出来んの?」
「ぶわっはっはっ! 無理だろ子育て!」
ええ、なのでお願いしますね(にっこり
「え?」
「え?」
必要なものは用意します。
では(消える
「おいこらまて!!」
「丸投げかよ!!」
「待ちやがれ!!」
/*
てなことがあったかもしれないってか多分周りにやらせてる感(
― 回想 ―
[イースが魔王領に現れた時に声をかけた時、探られていると感じた>>64のは強ち間違ってはいないだろう。
万一、魔王に仇為すものであったなら、排除しなければいけなかったからだ。
尤も、道化師が手を出さずとも、魔王の傍にはタイガがいるため、案ずることなど何一つないのだが]
お願いですか? なんでしょう?
[いくらか話せるようになったある日、イースから地図と共に願いを告げられた>>65。
自生する花を一株、思っていた願いとはやや異なるそれに道化師は瞳を瞬く]
その国ならば今度行く予定ですので、構いませんが…。
フフ、まさか花を願われるとは思っていませんでした。
思い入れのある花なので?
[問いに答えはあったかどうか。
どんな答えであれ、「そうですか」と相槌を打つように返事をして、願う通りに花を調達した。
イースから願われたのはその一度だけ]
/*
アルフレッドに「力が欲しいか?」をやりたかったが、無い方が良いよねこれは、ってなったのでお蔵入り。
タイガにねこじゃらしを振りたい衝動に駆られている(
/*
うんうん、ワタクシの使い方を良く分かってらっしゃいますねw>>90
やっぱり「力が欲しいか」やりに行こうかなぁww
/*
いやぁ、何度見てもクロートとアルフレッドの殴り愛(敢えてこの字)は熱くて良いね。
今回この手のは出来ない仕様なので羨ましい。
― 回想:子育ての日々 ―
[赤子 ─── カヤを拾ったとは言え、常に留まり続けることは出来ないのが道化師の役目。
故にその子育ては周囲を大きく巻き込んでのものとなった]
流石に子連れで向かうわけにはいかないので、しばらく頼みますよ。
[被害に遭ったのは主に配下の者達。
お陰で子守りが上手くなった連中が少なからずいた]
[放ったらかしにしなかったのは、カヤは己が拾ったモノであると認識していたから。
赤子から少女に成長したカヤは刷り込みを受けた雛のように道化師に懐いた。
彼女が見せる無邪気な笑顔は周囲を明るくする。
それもあってか、カヤは配下の者達を始め、他の魔族達にも受け入れられていった]
よく出来ましたねぇ。
[初めて術を繰った時>>85や、新たな術を覚えた時はそんな風に褒めたこともある。
けれど道化師は、所詮はヒトの真似事、と割り切っていた。
カヤを育てたのは魔王のために力を揮わせるため]
[だから8年前、カヤが逃げ出したのにも大きなショックは受けなかった。
いずれ起きることだったろうと推測もしていた]
連れ戻しなさい。
[それでも始末を命じなかったのは、少なからず情がそこにあったから。
尤も、連れ戻して抵抗されたなら、洗脳する心積もりもあったけれど]
[少女は終ぞ戻っては来なかった*]
― 魔王城最深部 ―
それはそれは。
[魔族を”敵”と思うことが出来た。>>86
そう紡ぐカヤの瞳に温かさはない]
………『私は貴方だけには負けない』
でしたか。
[かつて刺客を差し向けた時、追い返された配下が伝えてきた言葉>>87。
聞いた時はつい、笑い声を上げてしまったものだ。
一人で立ち向かい続けたことも、誰に似たのだか、と喉奥で笑った]
ワタクシにだけは負けたくないと言うのなら、好きになさい。
それが可能ならば、の話ですけれどね。
[くつ、と道化師は冷えた笑みを浮かべる]
命を奪う覚悟のない貴女に負ける気は、ワタクシもありませんよ。
[言伝のためだったかもしれないけれど、見知った相手を殺さず追い返しただけに留めたことは、カヤの弱点と見ていた*]
― 回想:
[偶然といえば偶然、必然といえば必然の出来事。
道化師の仕事は世界情勢の収集、そして勇者らの動向把握が主なもの。
故にその現場>>97に居合わせたのは、意図的であり偶発的なものであった]
おやおや。
神樹の巫女ともあろう方が、他の方々に隠れておまんじゅうですか。
[ひょい、と物陰の上に現れて零したのは微かな笑い声。
面白いものを見た、と言うのは態度にありありと表れていた]
いけないヒトですねぇ。
勇者達にも教えて差し上げましょう。
[クスクスと可笑しげに笑い、ふわりと宙に浮いた道化師に対し抗議の声は上がっただろうか。
勇者らにこのことが伝わったかは、フランの頑張り次第かも知れない*]
― 魔王城最深部 ―
[魔王と勇者の対話の後、道化師の背後で気配が変わる>>69。
紡がれた宣は短く、けれども確かな意志と力を以ていた]
お任せを。
[宣を受け、真っ先に動いたのは魔王の傍に侍る漆黒の剣歯虎>>137。
遅れて道化師が右手を勇者一行へと掌を向けた]
さぁ、避けられますかね?
[掌に凝集する魔力はいくつもの球形を作り出し、不意にその形を消す。
次の瞬間、勇者一行の頭上や背後からランダムに魔力弾が襲い掛かった。
瞬間移動として使用するディメンションゲートを介した攻撃。
奇襲や不意打ちを目的としたものだ]
[道化師の攻撃と前後して、人類の希望を一身に背負う勇者が魔王目掛け駆け出す>>141。
道化師の視界から外れた勇者への追撃はない。
魔王は護るべき王であるが、護られるだけの存在ではない。
誰よりも気高く誇らしい、全ての頂点に立つ者への懸念など、欠片も抱くはずがなかった*]
― 魔王城最深部 ―
[魔力弾を受け、フランが守りへと転じる>>156。
一時的にでも攻撃を封じたなら、後はタイガが隙を突くだろう、と。
追撃は任せ、次手へと移ろうとした時だった]
なっ ───
[魔王からの警告>>155、そして聖魔剣の異変>>161。
未知なる黄金の輝きに魔力壁を展開したものの、耐えることは出来なくて]
───……ったた……
[玉座の間全体を揺らした衝撃により、道化師は玉座の間の壁まで吹き飛ばされていた。
強かに背を打ち、壁に凭れるような形で座り込む]
…なんです、今のは。
[視界は土埃に覆われてしまいはきとしない]
ヴァートル様、タイガ、イース。
ご無事ですか?
[声をかけながら、ディメンションゲートを開き玉座の傍まで移動する。
魔王が玉座から離れてしまっているなら、”目”を以て特定し、その場所へ]
[やがて土埃が収まった頃、姿なき声>>163が響いた]
…無への回帰、ですって?
何を傲慢な。
[それが何者なのかは分からない。
分かるのは、黄金の輝きは声が放ったらしいこと、それが無慈悲な力であることだけだった]
どこの愚物ですか、我らが王に手を上げたのは。
[ふと、天を仰ぐように見上げる。
あの輝きは上から落ちてきていたはず。
見上げた先に天井はなく、大空が広がっていた]
[その大空に走る、一筋の光>>163。
否、いくつもの光がある一点から放射状に放たれていた]
これは……!
[道化師は魔王城の上へと転移し、走る光の先を目で追う。
世界各地へと降り注ぐ黄金の槍。
破壊を齎す光は、広い大地を覆い尽くさんばかりの勢いで降り注いでいた]
ヴァートル様、一大事です。
先程の光が、各地に降り注いでおります。
このままでは……。
[あの声の通りになると。
全て言葉にせずとも、それは誰しもに伝わることだろう**]
[魔王が発する一時休戦の宣>>208。
異を唱える理由などあるはずもなく、道化師もまた標的を天空へと定めていた]
心得ております。
[名指しと共に紡がれた命>>210に頭を垂れ、道化師の身がふわりと浮く]
光の落ちた先を一度見て参ります。
覚えのある位置でありましたので…。
[魔王らにそう伝え、道化師は姿を消した。
天空の城へと向かう辺りには戻って来る心算だ*]
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