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風来坊 ダーフィト が見物人として参加しました。
風来坊 ダーフィトは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
―― 回想 / ペーターと ――
[“カミサマ”を名乗る少年との会話は、
自分で言っていて少し気恥ずかしそうにしているのが微笑ましくもあり、
“教えなくても”なんていう言葉からも、>>148
きっと此方側のセンパイなんだろうねえ、と察せられることもあり。
気持ちを暗めないよう、との気遣いまでは子細気付くことは出来なくとも、]
おー、言ってくれるな、
そりゃあ楽しむことにかけちゃあ、
そればっかり心がけて生きてきたようなものですから?
任せとけ、っていうくらいだ。
[なんて調子のいいことを言いながら、
返す表情は、暗くなることなどない笑顔のままだ。]
[この子がどのような存在であるかは――…
まァ、人間じゃなかろうな、というのは
声をかけてくれた時には、
なんとなく勘付くところもあったのだけれど、
カミサマとまではもちろん分からずにいた。
願われた姿を取ることも、知らずにいる。
けれど、“大事だったニンゲン”を語る口振りや、
時代を感じさせるその内容、当時のものであろう一人称――…
きっと随分と前のことなのだろうと、
懐かしそうに屋敷を見遣る眼差しを追う。]
[“トモダチ”ということばに憧れるような響きであるとか、
きっと、同じような存在は傍にいないのであろうと察せられる物言いに、
分かることは出来なくても、思うことはある。
ひとりであることが齎す感傷というのは、自分にとっては、
――誰もいないのは、ほら、退屈だからと。>>133
自分の心の中ですら、そのような言葉を使いたくなるような、
そういう代物だったから。]
そうか、もういないのか。
それじゃあ……
[その先にふっと続きかけた言葉を飲み込んだのは、
自分がこのように誰かと関われる場所に居られるのは、
今この時だけのことで、
誰と関わっても、寂しさを塗り重ねるだけの存在でしかないことを、
よく知っていたから。
ああもしかしたら、カミサマからは見えることもあるのかなと、
そういう風にも思ったけれど、
その先は今軽々しく紡げる言葉ではないように思えたから。]
ペーターか。
オレはダーフィト、よろしくな。
[名前を名乗るなんてどれだけ久しぶりだろう。
鳴らない鈴が投げ渡されれば、透けるその手は、
弧を描いて落ちてくるそれを、取り落とすことなく受け止める。
あァ、なんか心配かけちまったかな、と、
受け取った鈴とペーターの表情を見比べて、
浮かべた表情は、苦笑でも済まなさそうなものでもない、
ふっと温めるような、そんな笑みだ。]
そうか、願ってくれるか。
――ありがとな。
[さて、カミサマが人に
――いや、自分はもうそんな代物じゃないナニカなのだけれど、
誰かに幸運を願ってくれる存在であるなら、
そのカミサマの幸運や願いは、
その誰かが叶えることは出来るのだろうかと――…
そのようなことを思っていた。
喉から出かかった言葉を飲み込むような、繕うような笑顔には、
最後まで笑顔を返していたものだから、
物思うように目を伏せたのは、
浴衣姿の小さな背中が、人込みの向こうに消えていくのを見送ってからのこと。]
―― ニコラスと ――
[あの湖を見に行ったときのことは、本当によく覚えている。
持つべきものはトモダチ、という言葉には、
一瞬目を丸くして、その後晴れやかに笑ったものだ。
洗い物片づけてきたら早速行くかね、と計画していたら、
仕事の残りまで手伝ってくれたものだから、>>165
そのときに宿の親父さんに、仕事の紹介を頼んだりもして。
町を歩いてるときには、
あァ、旅を始めたばかりというのは確かにそうなのかも、と、
こっそり思った。
具体的には、どこかで転んだりしていそうな、そんな感じ。
かくいう自分も、道は知っていても気紛れに道を変えて迷うこと3(6x1)回、
見慣れない食べ物を無警戒に食べて腹を壊すこと5(6x1)回――と、
大体は、好奇心の引き起こすトラブルに巻き込まれる日々だったりもするのである。]
[連れだって歩くうち、
明るく気さくな物言いに、益々親近感を覚えもした。
話をしながら連れだって歩く道中を楽しみ、
日暮れの景色を存分に堪能した、そのあとで]
そうなァ、
世界は広いから、また会えるか分からない。
でも、広いから、こんなにイイものも見られる。
[自分もきっと、これから先、
夕日を見る度このときのことを思い出すのだろうと、そう思った。
景色だけではなく、話をしたこと、嬉しそうにしていた笑顔、
そんな一つ一つの瞬間ごと。]
ああ、また会ったら。
そうだな、土産話それまでに沢山集めて、
美味い酒でも飲みながら。
ああ、また会ったら。
そうだな、土産話それまでに沢山集めて、
美味い酒でも飲みながら。
[また会えたら、ではなくて、また会ったら。
行く先も知らない日々の中で、
そんな風に先の約束をすることが、なんだか無性に嬉しくて、
顔を見合わせて、笑みを返した。
それからしばらくの間は、旅を続けることも出来ていて、
行く先で綺麗な景色を見たり、不思議なことがあったなら、
今度会ったときアイツに話そうと、自然とそう考えていた。
――ああ、“持つべきものはトモダチ”だよな、と、
そんな風に、思っていたものだ。]
―― 現在 ――
[此方の姿をみとめれば、嬉しそうに手を振ってくれる様子に、
なんだかあの頃に戻ったような気持ちで、過ぎた時間を思う。
こうしていると、一瞬で溶けるような時間の隔たり。
けれど、確かに過ぎたもの]
……、
ま、これだけ賑やかなんだから、
見間違いもあるさ。
[ああ、見られていたのかと、
虚を突かれて、ほんの少し、反応が遅れた。
不思議なこともそのままに受け入れていたニコラスのことを覚えていても、
まだ打ち明けてしまうことは出来ずに、飲み込んだ。
――きっと、今はもう少し、心配などかけることなく、
再会の余韻に浸っていたかったのだと思う。]
埋蔵金伝説か、噂になってるみたいだなあ。
オレもさっき聞いたとこ。
どっかに飾ってあるようなものかは分からないけど。
オレは祭りの話を聞いて訪ねてきたんだけど、
お化け屋敷も見に行きたいと思ってた。
[ペーターの話からは、いまその“埋蔵金”がどのような状態であるのかは分からなかったし、
見にいって見られるものかも分からない。
ペーターの、大事だったひとの宝。
出来るなら平和裏に、おかしなことをもくろむ連中の目になど触れぬまま、
不思議や綺麗を探して訪れる誰かが、そっと垣間見てもそのままにしておくような、
そんな場所にあればいいと思う。]
そうか、元気だったなら何よりだ。
賊に――って、それは危ないなあ、
オレかい?
そうさなあ、色々面白いことがあったし、
面白い人たちにも会って、
とびきりの、いい旅だった。
綺麗なものを見るとな、
ニコラスに会った時に、話をしようって思ってたんだよ。
[いい旅“だった”――零れるようにその言葉を選んでしまったことに、自身でも気づかずに。
旅に危険は付き物。
それは身に染みて分かっているけれど、それ以上に見る価値があるものがあるということも、知っている。
だから、“それ以上に沢山の綺麗を見れた”という言葉に、口元は嬉し気に弧を描く。]
きっと、あの頃よりも旅慣れて、色々な経験を積んだのだろうと。
[聞こえてきた腹の虫の声に、思わずぷふっと吹き出した。
あの頃より大人びて見えても、笑顔はやっぱり昔を思わせるもので]
っはは、まずは腹ごしらえと行こうか。
疲れてるんなら、猶更美味いモノでも食べてからだ。
うん、酒でも飲んでゆっくり話をしたいけど、
先に屋台だのお化け屋敷だの、そっちかな。
[ここの屋台行けるぞー、と、手にしていた食べ物を掲げてみせて、
彼が元々この村に所縁があるということは知らずに、紹介する口ぶりで屋台を指す。
さて、もうしばらくすれば、お化け屋敷も入場の時間だろうか。
もしニコラスが其方に向かうようなら、食べ歩きがてら同行を申し出ただろうし、
何か他にすることや話す人があるなら、ひとまず別れて先に行くこともあったかもしれない。
人の流れの中を漫ろ歩きながら、話に花を咲かせていただろう。]**
―― ニコラスと ――
絡繰り屋敷な、
なかなか期待できそうだよな!
お化け屋敷の方も本格的だって言うしさ。
そりゃもう派手に、壁がひっくり返ったり、
あれこれ床からにゅっと出てきたりとか。
[変形とか合体とかそういうのは、間違いなく男のロマンです。
(男の子の浪漫、という気もしなくはないけれど)
子供のようなはしゃいだ声に、
返すこちらの声も、嬉し気に跳ね上がる。]
[帽子の下に垣間見えた嬉しそうな笑顔には、>>208
その表情を見ただけで、きっとたくさんの綺麗なものを見てきたのだろうと確信出来て、
彼が良い旅を送っていたことが、
あの懐かしい、嬉しそうな笑顔でそれを語っていることが、
無性に嬉しく感じられる。]
そうか、それは本当に良かった。
ああ、話したいし、聞きたいなァ。
[帽子やマントの下にある傷跡のことは、知らずにいるけれど、
旅で負った傷があるなら、
痛かったのではないかと勿論とても心配はするが、
治った傷はちゃんと生き延びた証であるし、
刻まれた経験の年輪のようなものだよなあと、
もし知ったとしたら、きっとそのように思うものだ。
自分の方は、うん。
治らないでそのままだから、ちょっと人に見せられた代物では。]
っはは、悪い悪い。
あまり元気よく聞こえたものだから?
[てしてしと小突かれて、大袈裟に頭を庇って見せるが、>>209
ニコラスの方も吹き出していたものだから、、
結局此方も笑顔のままだった。
そして、大丈夫。
綿あめ食べたいと言い出す方も子供っぽいなら、
諸手を挙げて賛成する方も、十分に大きい子供だ。
甘いものは正義なのである。]
綿飴いいな!
あっちの方で売ってたな。
そういや、飴って言えば、
こっから随分北の方の細工の街で、
凄いきれいな飴細工作る職人の店があって。
やー、ほんとあれは食べるのが勿体ないくらいの――
って、あの屋台の焼きそば名状しがたいな!?>>216
[などと早速、旅先の話も交えつつ、屋台の道を歩き出す。
人混みの中でも、危なげなく歩いてゆく足取りに、
以前の様子を思い出せば、>>204
ああ、色んな経験したんだろうな、と
じんわり温まるものを感じもする。
あれは美味そうだ、あっちの店は面白そうだと、
並んで歩く祭りの道に、
景色を見るために湖に向かったときのことを思い出しながら。
違うものを見たなら、伝え合えたら二倍楽しくなる。>>205
同じものを見たなら、一緒に楽しめば二倍楽しくなる。
人生が――と、自分の場合言ってしまっていいものかは、
分からないけれど、
そう、今はまだ、置いておこう。
久方ぶりに再会できたトモダチとの楽しい時間を十分に満喫しつつ、
もうじき入場が開始される、お化け屋敷の方へと歩いて行った。]**
/*
フルメンだ―!
そして謎がまた面白そうだなあ…!
見物でゆるっと参加するつもりだったのが、エピでガチ推理するやつですねわかります。
(いや、日程さえ合えば地上にも出たかった、けど! ちょっと丸一日ログインできない日とかあって無念…)
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