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おう、はよ。
[ジェフロイへと軽く挨拶をする。
どうやらトールとジェフロイは見るところ、
似すぎたライバルのようにディークには見える。
どちらも寮長であり、どちらも成績は似たようなものだ。
座学に大して力の入っていない男からすれば感心するほど、
良く似たような成績で競るものだった。
ちなみに、ディークは残念ながらこの競争に参加していない。
していないというより出来るような成績ではない。
無論、実技となれば話は別だが、それは別の話であろう]
ジャケットにウサギの毛、ついてんぞ。
[一応は士官学校であれば、身だしなみに煩い教官もある。
動物の毛がついているなど望ましくないというわけだが、
この場合は多分に彼へのからかいをも含んでいた。
わざわざと指をさして、柔らかな毛の存在を指摘してやる。
猫にウサギに、ここは動物好きの者らが多い。
級友へ、にやりと笑ってくるりと前に向き直った。
トールと争うこのクラスメイトを、ディークは嫌いではない。
面白い男だと眺めながらも、ただ、軽く腹を探り合うことも多いのは立場と都合というものだろう]
[やがて始まった筆記試験、ずらりと並ぶ難問に、
黙ってペンを走らせて行く。
毎度ながら、捨てると決めてかかった辺りの回答率は酷い。
代わりに、そこそこ点数のありそうな箇所をぼちぼちと埋めた。
例によって、読める程度のきたない字だ]
…ふうん。
[文章題を見れば、ひとつ鼻が鳴った。
しらねえよと内心毒づきながら、欄を埋めていく]
■1.崖崩れ
馬車の状況人数にもよるが、馬車優先。
最大人数の救出を優先とする。
けれど落石の下にいるのが大切な相手なら、そっちを優先してしまうかも知れない。その場でもっとも大事と思うものを助ける。
[何やら余計なことを書いた気もするが気にしない。
どのみち、これで落第などしたことはない]
■2.ノブレス・オブリージュについて
なすべきをなすこと。
■3.軍人とは
守る力。
[最後は甘い願いなのかも知れないが]
終わった終わった。
[やがて再び鐘鳴り響けば、伸びひとつ。
かさりと懐のメモが音を立てる。
さてこれは、対カサンドラのお守りになるやらどうか]
あとは最終試験か。
何を仕掛けてくるやらなあ…。
[呟いて、椅子の背もたれに背を預けたまま天井を仰ぐ。
大きなあくびが、ぷかと零れた*]
/*
ふひひ。カレル愛してる!
ノトカーとフレデリカも来てくれるかなー、ミヒャエルとも遊べるwktk!とかしている。
本当は放課後=練武場から始めて、遊び相手募る予定だったのwwメモでいきなり出してごめんね!!というのを、あまりメモに書くと悪いかもだから、ここに書こう。
みんな好きだー。そしてステファンとシェットラントには本当にごめんなさいと…!w
/*
ベリアンの嫌味www
くっそ楽しいなwwくっそwww
トールやベリアンと敵対したら楽しかろうなあ!
是非なれるといいn
/*
>>337
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwww
うあ、 やめて
やめてくれええええええええええええwwww
― 教室 ―
間に合ったんだし、いいってことで。
[友のため息>>340には、にこやかに返しておく。
ディークの懐には、古びたカード一式と共に、
ルームメイトの手によるありがたいメモ>>289がある。
これはトールといえども見せたことはなく、
いわば、他愛もない同居人との秘密ということになっていた]
[懐のカードはお守りのようなものだ。
同時に、このメモもある意味でお守りのようなものだろう。
呆れと嫌味と挑発に彩られた言葉とメモを、
ディークは今と同じ笑顔で受け取った。
この程度は、同室であれば最早慣れっこだ]
…おお。いいセンスしてるなあ。
[作成された地図を見て、ディークは素直に感嘆の声をあげた。
無駄を極限までカットし、思いがけない工夫で最短ルートを割り出したその地図は、他社から見れば他愛もないものであったかも知れないが、それでも充分大きな恩恵を齎してくれた。
同居人もどことなく面白そうに作っていたから、それで良い。
渡される時に添えられる皮肉には、やはり笑顔を返しておいた]
― カサンドラの試験 ―
[やがて、カサンドラの最終試験の時間になった。
伸びをやめて、小さな姿が教壇に立つを見守る>>154
相変わらずの小ささは、4年前より更に小さく思える。
広がったのは身長差だけであろうか。
──爺さんよりは見た目華やかもな。
カサンドラ効果かと口にする友人に、そんなことを言った。
軽口だが事実でもある。
もっとも、そんな甘い期待を入れる彼女でもなかったが…。
ぼんやりと彼女の姿を眺めながら、思考は遊んだ。
とはいえ、遊んでいられるのもここまでだ]
カンニング、なあ。
[手元のメモへと視線を落とす。
メモの枚数が多いとか手や腕にまで書き込むとかか。
そこまですれば覚えるんじゃないかなと思いながら、
視線を教壇>>157へと戻す]
こいつもですか。
[筆記用具と解答用紙を置いて来いとの教官>>160に、
メモをひらひらさせて一応の問いを投げる。
とはいえどのみち持って行く気があるわけでもなく、
軽く席を立って空手で教壇前へと向かった。
なお、寮長らに向けられた視線は華麗にスルーだ。
彼らと視線がかちあえば、にやりと唇の端は上がった]
…へえ。
[士官学校といえど、そして最上級生といえども、
本物の魔器に触れられる機会はそう多くない。
だからこそ、皆の反応はひどく興味深げなものになった。
自分もそのうちの一人である。
満足いくまで器具に触れて眺めて、
そうして持ち込んだメモを眺めて回答を認めた。
メモには魔器にまつわる、より細かな知識が書き留めてある。
資料に当たったと知れるそれは、常の”まあまあ”よりは少しばかり出来を良くするだろうか]
っつかれー。
[やがて試験終了を告げる鐘が鳴る。
解答用紙を提出し、ざわめくクラスメイトと笑みかわした。
教室は、明るい開放感に満ちている。
いそいそと教室をあとにするトールを視界の端で見送り、
ジェフロイにも目があえば、ひらと手を振っておいた]
あー、つかれた。肩凝った。
解しにいかないとなあ。
[肩をまわしながら、自らもいそいそと用具を片付ける。
早速練武場へと向かうつもりだ。
人がいても居なくてもあそこはいいところだし、
今日はミヒャエルもあとからきっと来るだろう]
ジェフロイ、お前さんも行く?
[そんな誘いの言葉を軽く掛けて歩み寄る。
手を伸ばせば触れるほどの距離まで歩み寄り、にやりと笑った。
ひょいと指先を、東寮長の肩へと伸ばす]
ちょっとは素直になれるかも知れないし?
[にんまりと笑って摘んで示したのは、もふの欠片だ。
先ほどのお返しとばかり満面の笑顔で、彼の所為ではないそれを彼の目に示した]
…ああ、いや。礼は結構。
[告げるのは当然、礼の前にだ]
― 試験後/教室 ―
[茶色い毛は、恐らくは風の悪戯か何かだったのだろう。
これだけウサギや猫を愛する者らがいるのだ。
毛など、そこかしこにあるといっても構わないだろう。
だから、それをつけたままいたからといって、
誰かが笑うわけでもない。
…が、己の不覚を知ればこうした反応になるだろうこと、
最初より分かっていてのからかいだった。
なんのかのと、八年間同級生をやっているのだ。
互いの性格も知れようもの。
見る間に変わるクラスメイトの顔色>>434を、
面白そうにディークは眺めた。
実際、赤くなる顔とは対照的に笑みがどんどん深くなる]
……っくくっ…、
[この可愛げが、この男の慕われる所以か。
言うと余計に怒られそうな感想は胸に秘めて、小さく笑う]
おう、
[ごく低い不穏な声>>438に、
こちらはまだ笑いの余韻を乗せたまま短く応える。
共に行く気もないが、ゆっくりとするつもりもない。
茶色い毛をゴミ箱に放って、同じく教室をあとにする。
この男、廊下をバタバタと走り回ることはない。
けれど妙に早く目的地にたどり着くのは、
歩幅と、ルームメイトのおかげというより他になかった]
― 練武場 ―
おう、やってるな。
[ベリアン・アリーの近道メモを活用して練武場に現れた時、
ディークの手にはしっかりちゃっかりパンがひとつ握られていた。
流石に歩きながら食べることはしなかったが、
この汗臭い道場でひと齧りしてから身体を動かそうというのである]
来てたか。
[既にミヒャエル・キルドルフの姿も見えている。
誘った後輩へと片手を挙げてみせ、
そのまま練武場の片隅で立ったままパンに齧りついた。
腹が減っていては何事も成せないのである]
/*
ここに至るまでに3度ほどシャットダウンしやがりましてね……
PC不調というと、中バレしそうだwww
なので言わぬッ!!!が、何故なんだひどい。くそう。
それにしても…、
[先ほどを思い返す、ディークの顔はごく上機嫌だ。
どうも今日はトールにジェフロイにと、双方からかって遊んだ気しかしてないが、返る反応が揃って面白いのだから仕方ない。
彼らのその気質を好ましく思う。
…もっとも、最大の好ましさは”面白さ”にあること、
現時点では疑いようもないわけだが]
涙目にならんでも。
[ぼそ。と、言えば完全に殴りかかられたであろう感想を落とす]
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