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8人目、闇炎虎 タイガ が参加しました。
闇炎虎 タイガは、狙撃手 を希望しました(他の人には見えません)。
― スラム街 ―
[ のそり、と、大きな黒い獣が廃墟となったビルから彷徨い出る ]
[ 漆黒の毛皮には、銀の縞模様。金色の瞳は、日の光の下では光彩を細くして、どこか眩しげに顔を顰めているようでもある ]
クア...
[ 大きく顎を開いて、欠伸を漏らしたのは、今の今まで、廃墟の中で眠りについていたからだ ]
(Biii Biii)
[ ふいに大気を揺らした電子音に、黒虎は、巨体をひとつ揺すって、大きく伸びをした。黒と銀の毛皮は同じ色合いのウェアに姿を変え、獣の姿も黒髪の男の姿へと変わる ]
煩い。
[ 電子音の源である携帯端末に、開口一番、そう文句を投げつけ、相手が二の句を告げる事が出来ずにいる間に、また口を開く ]
獲物は仕留めた。
[ 本当か?と、問う相手に歯を剥くように嗤う ]
戦闘記録を転送する、だが死骸は骨しか無いぞ、喰ったからな。
[ 再びの沈黙に、ふん、と鼻を鳴らすと、さっさと記録映像を転送して、一方的にアクセスを切った ]
ふわあ...
[ 男は、欠伸を再び漏らし、ポケットから取り出した煙草を銜える。ひゅ、とひとさし指を煙草の先で振ると小さな炎が灯って、紫煙がゆらめいた ]
退屈だ...
[ 小さくぼやくと、煙草を銜えたまま、大股に歩き出す。腹は満ち、眠りも大方足りていた。後は酒か女か、でなければ、いっそ、どこかでもうひと暴れするのも、悪く無い** ]
― スラム街 ―
[ 男の棲家は街の外だ。この街にも聖都市にも仕事を含めた暇つぶしで顔を出す事はあるが、基本、長居はしない。
今回も仕事のついでに、少しばかり遊んで、とっとと戻るつもりだったのだが ]
キナ臭いな。
[ 基本、男は一度通った道を忘れないし、間違えない。自身の匂いがついた縄張りならば尚の事。
そして、この街は男の縄張りの一部だった。
だから、その一部が歪められていると気付くに時間はかからなかった ]
ふうん...
[ 何者か、の干渉...それもかなり手の込んだ...の気配に目を細め嗤う。他の者なら不安や危険、或いは迷惑と感じる所だろうが、退屈を持て余す男にとっては、面白いという発想が先に立つ。
心当たりのある、干渉者に対する好悪の情とはまた別の話だが ]
ん?
[ さて、どう動こうか、と考えるより先、かけられた声に振り向く>>99 ]
ああ...お前、迷子なのか。
[ 道を問う相手の言葉に、ふう、と紫煙を吐き出しながら零した言葉は、単に道に迷っているから、というだけではない意味を含んでいた ]
どこかの馬鹿共が、結界術かなにかを使ったらしいな。当分、外には出られんだろう。
[ 経験則と、予感のまま、そう告げて、会った事が無いかという言葉には、喉を鳴らすようにして笑った ]
お前、そういう台詞は不用意に吐くな。俺が紳士的な男じゃなかったら、主に再会する前に喰われても文句の言えないとこだぞ。
[ 揶揄するような言葉の端に、正解を滲ませ、更に忠告めいた言葉を投げるのは、数年前、獣神の信徒に目をつけられて追われている最中、偶然出逢った彼女の主たる琥珀の狐と一時共闘して、その連中を撃退した事があるのは、男も覚えていたからだ。
尤も、別れ際まで、ずっと黒虎の姿でいたから、アイリが、今の見た目から判別つかずとも無理はない ]
恐らく、ここは、これから戦場になる。
巻き込まれたくないなら、隠れてじっとしてろ。
それで逃げ切れるかは知らんが。
[ くしゃり、と、火のついたままの煙草を握り潰して、男は金色の瞳で、探るように辺りの廃墟を見渡した ]
ああ...俺に喰われたいなら...
[ 廃墟の影から飛びかかってきた大蚯蚓のような姿のクリーチャーを、腰から抜いた刀で横薙ぎに両断する。
立て続けに数カ所を輪切りにされても、びちびちと暴れ続ける大蚯蚓を最後は地面に串刺しにして、踏みつぶした ]
それでもいいぞ?
[ 刃を手に、誘う声音は愉しげだ* ]
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