情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
9人目、黄玉の皇龍 オズワルド が参加しました。
黄玉の皇龍 オズワルドは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
『わか〜〜〜、いいかげんになさってください!』
いいかげんにすんのは、お前等の方だ。
[ふう、と、溜め息をついて、男は黄褐色の瞳を追って来た同族に向けた]
お前等の望み通りに長の座は継いだ。だが、俺は、里で寝て暮らす気は無い。最初からそう言っている。
『しかし若は、我ら一族の要たる皇龍ですぞ、地脈を守護する役目を放って、ふらふらと出歩くなぞ…』
地脈は世界中に繋がってる。里に籠もらなければ護れないわけじゃない。そもそも親父の龍脈はまだ尽きてない。俺が里に留まらなきゃならん理由はないだろう。
『ですがっ!』
親父の許しは貰った。この話はこれで終わりだ、お前等は里に帰れ。
『若っ!』
[追いすがるような声に背を向けて、男はもう一度、深い溜め息をついた]
皇龍のなんのと持ち上げるなら、まずその「若」呼びを止めろと言うんだ。
お前等に言われずとも、俺の未熟は俺自身が一番知ってる。だからこそ…
[黄褐色を伏せて、男は呟くように言葉を落とす]
俺は、探しに行くんだ.........*
/*
じつはまったくのーぷらん(どやっ!)
いつものことですが、こんばんはふかふかしたなまものです。どうぞよろしくお願いします。
さてさて、まずは相方さんとの出会いと再会を捏造しなければですよ(がさごそ)
/*
しかし安定の最年長やね。おっさん設定のトーマスより年上ですよw
でもまあ、龍族割と成長も遅かったりするんじゃないかと思うんです。仔龍時代は人型でもなかったんじゃねーかな?
[龍族の歴史は古く、その考え方や暮らしぶりもまた古い。険しい山奥の里に籠もって、他者との交わりを避け、地脈を守護するという古来からの役目を継ぎ伝えてきた。
しかし、長年の間一族のみで暮らして来たが故に、徐々に近親婚による血の衰えが産まれる仔の数の減少と、無事に育つ確率の低下となって現れ、数百年前の長は、一族の滅亡を避ける最後の道として、外よりの血を入れることを選ぶに至った。
以来、龍族の若者は、適齢となると、伴侶を捜すために里を出る事を許され、その若者達から産まれた混血の龍族が、今や里の9割を占めている]
[皇龍、と呼び習わされる龍族の長の直系は、それでも100年前までは純血を保っていた。だが、先代の皇龍は、伴侶として人間の娘を迎え、そこから産まれた長子がオズワルドだった]
[先代が長を退き、オズワルドがその座を継ぐにあたっては、特段の異論は起こらなかった。年経た者の中には、まだ「若すぎる」のでは、という声も有りはしたが、結局は先代の意志が優先された形だ。オズワルド自身に拒否権など、元よりありはしない]
[だが、オズワルドには、幼い頃から、別の望みがあった。外の世界を見て、知りたい。守るべき世界であるからこそ、自分の目で………その漠然とした願いは、ひとつの出会いによって、はっきりとした渇望に変わった]
[それは、一年前、長の座を継ぐ直前の事、龍族の守る地脈の要の一つ、火山と間欠泉が大地を間断なく揺らし、蒸気に包む、およそ人からは恐れられるだけの地に現れた1人の若い異邦人。
地に満ちる危険を、まるで楽しむかのような姿に呆れて声をかけたのは、最初は気紛れだった]
ここは、お前みたいな小さな生き物には危険だぞ。
[だから帰れと言外に滲ませた言葉に、さて、最初の反応はどうだったか…確かなのは、相手が結局、大人しく引き上げはせず、すったもんだの挙げ句に、火山地帯を案内する羽目になったことで]
お前は……とんでもなく自由だな。
[呆れてそう呟く頃には、その自由に、己自身が惹かれていた]
[やがて旅を続けると言った相手を見送った後は、何か大事なものを喪ったかのような空虚を感じ……長の座を継いだ直後に「世界を見るため」と、父親を説得して旅立った理由の半分は、その空虚の意味を知る為でもあった]
何処に、いるやら…
[彼方を見つめる黄褐色にはしかし、確信の色があった。自身の進む道は、必ずその相手と交わると]
[やがて、その予感は、現実となった]
クラリッサ。
[世界の中枢、世界軸へと繋がる街道の先、龍の目は、まだ遠く在るその姿を捉え>>36ほぼ同時に、風の運ぶ声をを聞く>>5]
新たなる『柱』…?
[クラリッサが絆石を持つことは聞いていたか…だがいずれにしても、それはこの瞬間まで、男には無縁の事だっった]
何……?
[遠く見えるクラリッサの姿に重なるように、ふいに眼前に煌めいた紫の輝き。無意識に伸ばした手の平に、当然のように収まったそれを、男は半ば呆然と見つめた]
これは、絆石……か?
(ああ、そうか……)
[まるでパズルのピースが揃ったかのように、その瞬間、男の中で全ての答えがひとつに重なった**]
……なんだろ、この感じ。
知ってるひとの気配がするよう、な……?
[ふ、と浮かんだ疑問は、浮かべたものの影響か石を介した響きとなって零れ落ちる]
いや、でも…………あれ?
[だとしたらなんで?
そんな疑問はどうにもつきなかった。**]
― 1年前 ―
ああ、もう坊主って年じゃないのか。悪いな、どうも外の者の年齢は判りにくい。
[ 坊主、という呼び方に>>71相手が機嫌を損ねたらしいのを、単に子供扱いされた事への不満と受け取って、男はそう言ったが、悪いと言いながらもその唇には抑えきれない笑みが浮かんでいた ]
確かに俺は、この地を護る一族の者だ。「人」じゃないがな。
ここは禁域ってわけじゃないが、見た通り危険な場所だ。余所者が安易にふらつくと怪我じゃ済まないぞ。
[ 咎めだてるように聞こえたであろう男の言葉に、物怖じする様子もなく、自らの望みを主張する小さな獣人に対して、抱いてしまった興味と、不思議に心を掴む好感は、どちらも、初めて感じるもの ]
嗚呼、鉱石が欲しいのか?まあ、山ごと掘り起こすってんでもなきゃ、別にそれは構わないが...あーもう、解った、俺が案内してやるよ。
その代わり、勝手には動くなよ。俺の傍を離れるのもダメだ。
[ いいな?と念押しして火山地帯を歩き回る...というよりは駆け回り、途中、出くわした魔獣と一戦交える羽目になった時には、クラリッサの銃の威力と腕前の一端も目にすることになった。
男の方は、祖先から伝わる龍牙と呼ばれる長槍を携えていたが、殆どその槍を振るう必要すらなく、魔獣は追い散らされていったのだ ]
銃、か。初めて見たが、随分面白い武器だな。それに、お前の腕も相当なもんだ。
[ 心底感心した顔で、素直に褒めた男に、クラリッサがどう感じたかは正確には知れなかったが、短い探検の間に、互いに心の距離が縮まった事は確かに感じていて ]
おババ様!済まん、こいつの治療を頼む!
[ だから、探検行の終わりに、クラリッサが発熱した時には、大慌てで里一番の治療師の元に駆け込んだ。
その治療に立ち会ったおかげで、クラリッサの義体のことと、その他にも知り得た事があったのだが...回復した相手にオズワルドが告げたのは、ただひとつ ]
お前の足、それだけの技術がこの世界にあると、俺は初めて知った。それはどんな魔術でも、精霊の力でも、真似できないものだろう。
[ 魔術や、精霊の力には多かれ少なかれ時間的な効果の限界がある。失った手足を恒常的に補うには、義体の性能と耐久性以上のものはないと ]
俺も、お前の国に一度出掛けてみたいもんだ。
[ クラリッサに聞いた国の様子、そしてその一族の気質、>>74それを直接見てみたい、と...また来る、と、言い残した相手に、思わず口にしたそれは、叶わぬはずの願いだった** ]
― 街道 ―
[ けれど運命...否、天命は、男の願いを別の形で現実とする ]
なーにやってんだ、クラリッサ。
[ 急く歩調ではなく、けれど、大股に足を進めて、立ち止まった相手に歩み寄る >>75]
神子からの呼び出しだろう?のんびりしてないで、行くぞ。
[ 言いながら、手にしたばかりの紫水晶を、指で弾いて宙に放り、また掌に受け止めて笑う ]
今度は、長い付き合いになりそうだな、相棒。
[ 届くのは、絆の相手が、誰であるかを微塵も疑わぬコエ ]
[ 追いつけば、大股に地を踏んでいた足は、その歩幅を縮め、肩より下にあるクラリッサの頭が、視界から外れぬ速度を保つ ]
世界軸ってのも、どんなとこだか、楽しみだな。
[ その場所に辿り着くまで、それは、変わることなく** ]
……どうやら、そうみたいだねぇ。
[思わず落としたコエに返るコエ。
間を開けて、落ちるのはどこか楽し気な響き帯びた笑う気配]
ま、悪い気はしないけどさ。
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新