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― 聖神神殿・儀式の間 ―
サンダーゴッド……?
[ステファン>>78の反応に瞬く。
ありふれた日本人名という認識だった自分の名が、どこかでは神様の名前だとは知らなくて。
しかし彼の楽し気な様子は、こちらの言葉に一変する>>80]
は!?
い、いやそりゃ、自分でどうにか出来る範囲ならな。
[いきなり世界がどうのと言われたら、日本人でも戸惑うと思うが。
テレビを余り見ない野球少年は彼のテンションに追いつけず面食らっていたが、笑顔に戻って持論を述べられれば>>81]
いやまあ……俺もチームメイトに同じようなこと言ってたから、そこは反論出来ねー。
[1年生の頃、顧問が出す一見理解不能な特訓メニューに、同学年の部員を駆り立てていたことを思い出し、若干遠い目をして]
ところで、お前と似たようなこと言う奴前に教室で見たけど、それ流行ってんの?
[流行に疎い男は、最後にそんな疑問を口にした]
まあな。
要は諦めるしかない訳か。
[元の世界に戻ることに関しては、と、ステファン>>85の言葉に溜息つきつつ。
九神>>86がさらりと返す言葉には目を円くして]
おお……そうなのか。すごいなお前。
[それなら選ばれるのも納得、なんてことを内心思う]
この状況で現実的も何もないと思うが。
何もしないよりゃ、その精霊とやらを探す方がマシか。
[簡単に出られないとなれば、時間を無為にするのは自分とて本意ではなく。
周囲見回す九神>>87に頷いて]
なんだ、詳しいなお前……。
本当に同じ世界から来たのか?
[ステファン>>88の説明に、ゲーマー知識とは思わず驚きの表情を見せた]
ゲイニン……芸人か。
俺、あんまりテレビは見なくてな。
あと、ゲームも。
[ステファン>>101>>103の言葉に瞬く。
触れる機会がなかった訳ではないが、興味を持ったり時間を割くほどではなかった]
ま、おんなじ国から来てて、そのゲームの知識とやらが通用しそうなら、ちょっとは心強いわ。
[微かな笑顔をステファンへ向け]
んじゃ、一旦ここで解散かね?
なんか部屋に案内してもらえるらしいけど。
[視線を向けるのは、案内役らしい神官の方]
なあ、その部屋って中で筋トレとかしていいの? 素振りは?
[世界がどうこうを抜きに、自身が日課としていることに関して、案内役に訊ねたりしつつ*]
― 聖神神殿・廊下 ―
[儀式の間に集められた4人は解散の流れとなり。
案内役に部屋について訊ねた男は、そのまま彼に連れられ個室へ向かい掛けていたのだが]
ん? あそこに誰か居る?
[指を差したのは中庭>>66。
そこにはお茶会か何かのようにテーブルと椅子が並べられ、紅茶までもが置かれていた。
そして椅子の一つに座り、菓子か何かを齧る人物が一人>>67]
つーかここってアリなの、ああいうの!?
[儀式の間もここまで通って来た廊下も、荘厳といった雰囲気が漂い、気軽に飲食出来る場とは思えなかったのだが。
案内役に視線を向ければ、あの人物は貴族の若当主であるため、特権的に許されているのだと教えられる]
へー。ここにも居るんだな、そういうの。
[世界の危機がどうのと深刻な話を聞かされたというのに、一方では貴族の特権とやらがまかり通るらしい。
半眼を向けた案内役は、縮こまりつつも更に告げる]
『それに、あのお方は――大地の守護者様でもありますから』
うん? てことは、残り4人の内の一人?
[その問いに返ってくるのは肯定。
ついでに、折角だからご挨拶をと促され]
お、おう……。
[あからさまに気が進まない顔をしつつも、出来ることから、との助言を思い出し、中庭へ足を向ける*]
― 聖神神殿・中庭 ―
[こちらに気付いた様子で立ち上がる人物>>142は、不機嫌そうな態度を隠そうともしない。
権高な態度は、貴族と聞いてイメージする姿そのもので、こちらも自然眉根が寄った。
傍らの神官が、おろおろした様子で二人の顔を見比べている]
は? 大地の、って言われてもわかんねーよ。
[自らの資質すら未だ気付いていない男は、相手の問い>>143にやや喧嘩腰になりながら答える]
あのなあ、俺は野球一筋で17年生きて来たんだ。
いきなり勇者だなんだ言われた所で、それらしいことなんざ出来る訳ねーだろ。
[一度は収めた神官長に対する鬱憤も込みで、不機嫌そうに言って]
つーかお前、何食いながら喋ってんだよ。
一応、礼儀ってもんがあるだろうが。
[根っからの体育会系は、身分がどうのというのは頭から抜けて、相手の菓子袋を取り上げようと手を伸ばす*]
うん?
[相手の言葉>>151に、怪訝そうな顔で疑問符を付けたのも一瞬]
お、俺だってなあ――
[ひとりで良いと口にした相手へ、売り言葉に買い言葉とばかり答えつつ。
右手は相手の菓子袋へ、勢いを止めることなく伸ばされていたのだが]
いてっ……!?
[相手が知らぬ響きの言葉を唱えると同時。
ガラスに似た何かが空中に突然現れ、盾の如くこちらの手を弾く>>154]
え、なんだこれ。
ま、魔法……なのか?
[こちらへ転移した際の力を除けば、初めて目にする不思議な力。
思わず菓子袋の事は忘れ、盾そのものに視線を引かれていたが]
はあ……?
[眉を逆立て、怒鳴るような口調で名乗りを上げるアイルリート>>157。
勇者の直系、と言われても、その偉大さは異世界人にはピンと来ない]
無礼はどっちだよ……ったく。
[目を回し今にも昏倒しそうな神官を横目に見つつ、名乗りを促されれば、不機嫌そうな眉はそのままながら居住まいを正す]
俺は徹。加地 徹だ。
私立法村学園野球部所属、覚えとけ。
[この世界では何ら意味のない肩書きだが、ごく普通の中流家庭育ちには他に名乗れるものもない。
名乗り終えた所で、軽く息を吐きつつ、小柄な相手へ僅かに体を屈めるようにして顔を近付け]
つーか、さっきから僕僕うるせーけど。
お前、男だったの?
[なんとなく、外見から女の子なのだろうと思っていたから、一人称を聞いた時から疑問として引っ掛かっていたのだ。
なお、僕っ娘という可能性は、男の中からは抜け落ちていた**]
― 聖神神殿・中庭 ―
キューブ?
[>>184相手はいきなり何を言い出したのかと思ったが。
どうやらこちらの単語が理解出来なかったらしい]
あー。今のは俺が悪かった。
[流石に相手の知らないであろう単語を4つ並べるのはないなと思い至り]
とりあえず、キューブじゃなくて野球部な――
[と、長くなりそうな説明に入りかけた所で]
んなっ……!?
[妙な仇名>>186を叫ばれると同時、何かがこちらへ飛んで来て額にぺとりと貼り付いた。
剥がしてみれば、それは団子か何かのようだったが、今はまじまじと観察する余裕はない]
いやっ、見えるだろ!
その髪型! どう見ても女子だろうが!!
[男の中での決め手は身長ではなくそこだったのだが、文化の違う世界のこと、言葉通りに受け取ってもらえるかはわからない]
つーかお前、食べ物粗末にしてんじゃねーよ!
[団子を片手につまんだまま叫び返して]
ん……他の勇者とやらの話か?
[独り言ちる彼の口から知らない名>>187が出て来る。
どうやらこの世界側の勇者も曲者揃いらしく――
それを示すかのように、衝撃音>>180が遠くない場所から響く]
[何とも言えず沈黙していると、アイルリート>>188から声が掛かる]
は? 行くって何処へだ?
[突然の誘いにそう答えれば、呆れた顔と共に返る答え。
ご丁寧にその目的までも説明してくれる>>190]
お、おう……案外親切なんだな、お前。
[訳のわからないことばかりで途方に暮れていたこちらからすれば、願ってもない申し出だったのだが。
続く言葉に、彼への心象はあっさりと翻る]
いや別に、観光とか贅沢したいとか、そんなことは考えてねー。
[この世界の暮らしを知る、くらいで止めてくれたなら、素直に頷けもするものの。
一歩引きつつ視線を向けた相手は、顔の位置は遥か下なのに、明らかに見下したかのような悪い笑みを浮かべる>>191]
お前、本当に勇者かよ……。
[どれだけ栄光あるヒーローだろうと、金の話を前面に出されれば幻滅するものだ。
などといちいち説教した所でまた喧嘩になりそうだから、そこは口を噤んで]
あーそうだ、俺、自分の部屋の後は訓練所に向かおうと思ってたんだけど……?
[儀式の間を出る直前の神官の声>>135は、一応耳に届いてはいた。
無論騎士の鍛錬所などとは思っておらず、日課であるトレーニングのために向かおうとしていたのだが*]
/*
中身発言で失礼します。
実は本編進行中、発言の難しい日が出来てしまう可能性があり、しかもそれがいつになるのかは全く見えない状況です。
全く発言出来ないということはないと思いますし、ある程度確定で動かして頂いたりダイスを早めに振る等の方法で極力対処するつもりではありますが、バトル当日に当たった際などはご迷惑を掛けてしまうかもしれません。
出来る限りで参加する意志はありつつも、一応村建て様にもご承知おき頂きたく、この場をお借りしました。
ん……ああ、そっか。
[アイルリート>>230の言葉に二、三度瞬く。
我儘でいけ好かない坊っちゃんではあるが、彼の言葉からはそれだけでない、根っこにあるものの片鱗を感じられて]
そういうのが普通に出来る奴って凄いんだぜ、俺の世界ではな。
[軽い自嘲も込めつつの呟きは、相手にどう受け止められたか。
こちらの表情はほんの少しだけ、相手を見直したものに変わって]
[鍛錬所に関して聞かされれば>>231]
そうだったのか。それは好都合――
[あくまで元の世界に戻る時まで訓練を欠かさぬために。
そう答えたのだが、アイルリートが口にしたのは予想外のこと>>232]
お、おう?
それで見付かるのか、精霊……?
[おぼろげながら、もっと霊的とか神秘的なものをイメージしていたのだが。
何にせよ、体力勝負を持ち掛けられて、断るような男ではない]
まあいい。
体が鈍るのだけは避けたかったから好都合だぜ。
[実際に神官長の課題を果たせるかはともかく。
アイルリートが自分の目的に乗ってくれたのは願ってもないことだ]
なら俺は、鍛錬所でノンストップ訓練を選ぶ!
[小柄ですばしっこそうな少年相手に、走る方は正直自信が、というのもないではなかったが。
この世界の鍛錬所や訓練というものに、純粋に興味もあった*]
/*
連絡ありがとうございます。
事情の方、了解いたしました。
リアル大事に、無理ないペースで進めてくださいね。
いや……。
無理だな、多分。
[アイルリートの問い>>250に、さして逡巡する様子もなく答える。
とりあえず、入部後真っ先に叩き込まれる上下関係も、遵守出来るとは到底思えない]
その自画自賛は挟まなきゃいけないものなのか?
[などと呆れている間に、鍛錬所らしきものが前方に見えて来る]
― 聖神神殿・鍛錬所 ―
ちょっと待った。
[その場に足を踏み入れた瞬間、男は固まった]
武器? 武器ってなんだよ、トレーニングじゃなかったのかよ。
[現代的なトレーニング器具はないにしても、それに類するものがあるのだろうと勝手に思い込んでいた男は。
ずらりと並ぶ種々の武器と、それを手にし"鍛錬"に励む者たちの様子に面食らう]
いや、俺は武器とか使ったことねーし。
つか、人に向けて振るうなんて出来ねーよ!
[バットはボールに向けてしか振るわないと。
野球一筋に決めた時から、固く心に誓っていた]
素振り! 素振り1000回とかにしようぜ!!
あと腹筋とか腕立て伏せとか!
[あくまで実戦は避ける方向の提案は、聞こえているのかいないのか。
アイルリートが神官へ申し付けた事柄には、物凄く嫌な予感がした*]
ははは、そうか。
でも当たると結構痛いんだろ?
[刃が削られていた所で、そこそこに重い金属の塊であることに変わりはない。
首傾げる彼に乾いた笑みを向け]
え、あれ?
[素振り1000回に付けられた制限時間]
冗談……だよな?
[一応訊ねて見るが、アイルリートの目は真剣だ]
ああ、うちの顧問でも流石にそこまでの無茶は言わなかったぜ。
[それでも、音を上げて部を辞めようとする新入生が続出していたのだから、それなりに厳しいメニューだったはずなのだが。
そして、その度に引き留めて来た側の一人が、自分だったのだ]
わかった、とことんまでやってやる。
あの地獄の夏特訓を生き延びたんだ、そんくらいなんてことはねえ……!
[棍棒の中からバットとほぼ同じ長さと重量のものを選び出し、それなりのスペースが空いた場所で、常と同様の構えを取る]
[しかし、現代人の地獄は異世界人の天国であったと。
思い知るまでに掛かるは3(6x1)2(9x1)分ほど]
[素振り1000回に掛かる時間は、大学生レベルで2時間ほど。
つまりそれを10分に短縮するなど、出来るはずもないのだが]
401……402……。
あれ、今何分だ……?
[通常より相当速いペースで、素振りをし続けて32分。
ペースを乱した代償に、既にふらついてフォームも乱れがちになりながら、ちらとアイルリートの居る辺りを目で伺う。
とはいえ途中で止めるつもりもなく、限界が見えてもなお棍棒を振り続ける。
周囲に集う地精霊を、自覚するにはまだ至らなかったが*]
― 聖神神殿・鍛錬所 ―
[こちらが必死で、地道に素振りの鍛錬を続けている横で。
アイルリートはと言えば、徒手空拳とはいえ涼しい顔で素振りを終え>>299。
どう見ても自分よりは細い腕で片腕立て>>300をやり終え、更に組手までも開始していた>>301。
その間こちらへ向けられた言葉も、一切乱れる様子はない]
……いや待て。
[1時間も目前という頃合い。
600回目の素振りを終えた男は、地面に菓子を広げるアイルリート>>303へ、とうとう突っ込みを入れる。
これは流石におかしいだろ。
幾ら異世界人が普段から鍛えてるとしてもだな。
一応同じ人間なら、筋肉だって――
[そこまで言って、言葉を切る。
疲労で朦朧としたせいか、アイルリートの体が、膜がかかったようにぶれて見えたのだ。
おまけに、地面にも何か、もやもやしたものが見えるような――]
くっそ!
よくわかんねーけど、お前に出来て俺に出来ねーことがあるもんか!
[ファンタジーに精通していると言い難い男が、魔法と聞いて思い浮かべるのは派手なもので。
よもや、肉体に作用して筋力を上げるようなものがあるとは思いもよらず。
単純にこの差は鍛錬の賜物だろうと結論付けて、止まっていた素振りを再開する]
998……999……
[途中から幾分出鱈目な振り方になりつつも、根性だけは誰にも負けぬと自負する男は、それでも自身で宣言した回数まで素振りを止めることはしなかった。
その時間はゆうに1時間を過ぎ、2時間も超えようという頃で、眺める側も飽きてしまっているかもしれないが]
せん……!
[どうだやり切ったぞという顔をアイルリートへ向けたのも一瞬。
1000回目を振り切るより早くバットがあらぬ方へ飛んで、男はそのまま地面へ大の字にぶっ倒れた*]
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