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8人目、ユウレン王国王宮付女官 ヴェルザンディ が参加しました。
ユウレン王国王宮付女官 ヴェルザンディは、落胤 を希望しました(他の人には見えません)。
― 王宮内・廊下 ―
[女は異変が起きた場所から離れていた為に、まだ喧騒に気付いてはいなかった。
近くにいる女官達と声を掛け合いながら、式典が始まるまでに終わらせようと掃除に励んでいたせいもある、が]
よっし、これで掃除してない所は無いわよね?
さ、それじゃ皆お道具片付けて式典の護…
[手が回らないと泣きついてきた女官に掃除のし忘れがないか確認した後、式典の護衛の準備に入ろうと言いかけて。
何やら廊下の向こう側からざわめきが聞こえてきたように思えて、眉を寄せた]
― 王宮内・廊下 ―
…私の気のせいなら良いんだけれど。
何か聞こえてこない?
[一緒に掃除をしていた女官達に問いかけると、やはりあちら側が騒がしそうだと返される。
考えられる理由は式典の妨害でも起きたか、はたまた何かのトラブルか。
普通なら前者の可能性の方が高いのだろうけれど、ここユウレンの王宮では後者の可能性の方が大きく感じられるもので]
…ちょっと気をつけた方がいいみたい、ね?
私はあっちを見てくるから、お道具の片付けお願い。
何かあったら各自の判断で対処しましょう。
[長箒を同僚に渡し、後は任せてから自分は騒がしさを感じる方へと足を進めた*]
─ 王宮内・廊下 ─
…さて、騒いでるのは一体どなたなのかしら?
[同僚達と別れ、ざわめきの聞こえたと思われる方向へと歩く。
メイドに似た服装に身を包んでいる上、得物らしい得物を持っていない女は知らぬものが見れば非戦闘員と思われる可能性が高いだろう。
何より、女の腰に提げてあるものは戦いとは普通無縁のもの。
それに手をかけながら、歩く速度を徐々に早めて目的の場所に辿り着いた女が目にしたものは]
…………何てこと。
[>>115いたずら書きだらけの壁と、点々と墨が落ちている床、だった]
─ 王宮内・廊下 ─
…………………
[呆然と壁を見つめていたら、どこからかカタカタわきゃわきゃ音が近付いてくるのが耳に届いた。
ぎこちなくそちらへと視線を向ければ、筆の一団が固まって動いている。
動く筆、ご丁寧に墨付きとなれば、おのずとこの壁と床の原因なのだろうと導き出せて]
─ 王宮内・廊下 ─
………あ ん た 達 ……覚悟なさい!
[すちゃ、と腰に提げたもの──ハタキを手に取り筆の群れを指し示した]
─ 王宮内・廊下 ─
[女の得物はハタキ──にしか見えないが一応鞭である。
父方の実家の先祖が他国の者から譲り受けた何たらと由来のある逸品らしいが詳しく知る人はもう居ないらしい。
父が母と駆け落ちする際持ち出し、王宮内のハウスメイドだった母がハタキの柄に丁度良いからとハタキに改造して以来このままの状態で用いている。
と、まぁ話は逸れたが人間相手なら見た目のインパクトで油断させた所を強打、確保という流れが大体上手く行く。
のだが、無機物にはどうも通用しなかった]
──しまっ、…!
[ハタキで纏めてなぎ払おうとした所を、筆達がジャンプでかわす。
失敗したと気付き、上に向けてハタキを翻すも時既に遅し。
一斉に四方へとばらばら散らばって逃げられてしまった]
─ 王宮内・廊下 ─
[王宮付女官を務めてまだ長くはないが、つい半年前にも騒ぎがあった為付喪神に驚く事は無い。
自由にさせてる時間の分だけ面倒なのもわかっているから、失敗した悔しさ焦りはかなりのもの。
しかも、取り逃がした筆の一本が最後にしてくれた事が更に悔しさを煽ってくれた]
ばらばら散らばる一瞬の間、顔の高さまでジャンプしたかと思うと]
きゃわ!?
[大きくバッテンを書かれてしまったのだった]
─ 王宮内・廊下 ─
ん、っもう!
何するのよぉ!!!
[墨が目に入らないよう反射的に目を閉じた為に、わちゃっと逃げ出した筆達を完全に見失ってしまった。
流石にまた此処に戻ってくることは無いだろう。
鏡を見なくても大きな×がついてると解る顔を顰めて、大きく溜息を吐き出して]
…また各務さん、かしら。
[事態が収束したらまずここの壁紙の交換と床掃除手配しなくちゃ、と考えつつ。
自分は顔を洗ってこなくっちゃ、と水場を目指し歩き始めた**]
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