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[そして今日も元気に騒いでるシュライを置いて優雅な朝ご飯
キャーキャーと騒いでるがそんなことは気にしない]
「ボクと〜ケイヤク〜タノシイな〜♪」
[もう、気にしたら負けだろう*]
[朝ご飯を食べ終わる頃でも、契約者は止まらなかった
あっちへばさばさ、こっちへばさばさ 正直うるさい
だが、そういちいち突っ込む時間も無く、ただ黙々と箸を進めるだけだった]
『ネェネェ、もういかなくていいノ?』
あぁ、こんな時間か 行こう、シュライ
『ハイハーイ』
[戸締りをし、家を出た
広い家に一人暮らしをしている
家を出てすぐに、庭に入った 物置の隣に置かれた如雨露に水を入れて、咲き誇る薔薇へと]
『キョウもキレイだねー!!』
……そうだな
[純白に輝く薔薇を愛おしげに見つめ、踵を返した]
[図書館司書、といっても学校の図書室の司書をしている
東京に住むのもよかったのだが、父親の葬儀のために村へ戻って以来、また東京に出るのが億劫になってしまった
水筒を持ってくるのを忘れたのに気づき、近くのコンビニへ立ち寄る
この時間はやはり登校する生徒達が多いな……
そう思いつつ、烏龍茶を買う]
…………
[財布を取り出す時に見えた真っ白なノートを見て、またすぐに目線を戻した]
[学校に着くと、まずは職員室へ向かった
普通に昇降口から入るので、もしかしたら誰かに会ったかも知れないが]
おはようございます
[挨拶をして職員室に入り、図書室の鍵を取ってすぐに職員室を出た
誰かに話しかけられたら、止まって振り向くことはするだろう]
[今日は土曜日だが、普通に午前授業があるので、図書室も昼過ぎまでは開放している
花瓶の水を取り替えようと、窓際に寄ると、ガラスに自分の顔がうっすらと映る
額には青い石が埋まっていた
そっと撫でると、固く冷たい感触]
……本物なんだなぁ
『ナニがー?』
いや、なんでもない
[図書室にいるのが自分だけでよかったと心底思った
周りからはただ独り言を言っている人にしか見えないだろう
適当に本を取り、カウンターの奥へ入る
小さな学校なので司書室は無く、荷物はカウンターの下に置いている
それなりに良い椅子へ腰掛けると、そっと本を開いた**]
[図書室を利用する生徒が集中するのは大抵昼休みだ
つまり、それまではとても暇なわけで……]
『エッ、ショウ?ねちゃうノ?いくらキノウねるのオソかったからって…………チョットー!?………ダイジョウブかなぁ、シレン、キョウなのに…………』
[気持ちよさそうに眠る晶の上をばさばさばさばさ
しかし、起きる気配は見られなかった
誰も起こさなければ、次に起きるのは昼過ぎになるだろう**]
[―――夢を、見ていた
幼い頃の夢を
純白の薔薇の下、母と並んで座っていた
母は小説家だった 実はこの学校の図書室にも、何冊か彼女の本が置いてある
有名とまではいかないものの、自分にとっては世界一の小説家]
そんな彼女の手には、一冊の白いノート]
「晶、これはね、“何にでもなれる本”なのよ」
何にでも……なれる本?
[手渡された白いノート 母が愛した薔薇のように純白のページは、未だ、埋まっていない]
「お前は俺の言う通りにすればいいんだ」
[父の口癖だった 自分を縛り付ける言葉だった
父の言う通りに、公務員になるために勉強した
飛行機事故で母が帰って来なくなった頃から、父の鎖は益々きつくなった
司書の資格を取ったのは、父への小さな抗いだった
………そういえば、母は歌も好きだったっけ
よく、自分の隣で歌っているのを聞いていた
確かこの曲は、この本の…………]
[ぐるり、と世界が廻り、目に映るは薔薇を切ろうとする真っ黒な影
大きな鋏を構え、その緑の体を断たんと迫り寄る
イヤだ、やめてくれ
この薔薇は、僕の……………]
『オキテーーーーーーーーーーッ!!!!!』
うわわっ……!!し、シュライ………どうしたんだ?
『モーーーーこんなジカンだよ?』
…………えっ
[時計を見るとすっかり1時過ぎ 日課である掃除すらしていなかったのを思い出し、慌てて掃除用具入れから箒を奪い取った
みんなは掃除用具入れには優しくしてあげようね]
『オソウジたのしいナ〜♪』
はいはい
『トコロデ、キョウのシレンなんだけどさ、ニチボツになったらはじまるよ!!』
ごめん、それは初耳
『オシエルのわすれてたネ、テヘペロッ』
[この鳥は一体どこからそんな言葉を教わったのだろうか
前にも契約していた魔女は居たらしいが……前の魔女にそっと同情を寄せた]
[棚と棚の間の通路を軽く箒ではいていく
ふと、目に留まるのは“庭部瑠紗”という作者名
母の名前 苗字こそ結婚前のものだが、紛れもなく母だ
箒を棚に立て掛け、そっとその本を手に取った
“模倣者”というタイトルの小説 内容は、人形が人間になりすまして人間と恋をする――というものだ
ぱらり、とページを捲る
あぁそうだ、この物語の主人公―――人形は、人間になるために自分の声を捨てたんだっけ
懐かしくなり、最初から読み始めてしまった
それなりに厚い本なので、時間はかかるだろう
……もちろん、作った弁当を食べた後に読むが**]
[箒をそのままに、再び定位置(と、いう名のカウンター奥)へ戻る
もちろんシュライもついて回っている]
『ソウイエバね、ショウがねてるアイダにオキャクサンきてたよ!!』
そうだったのか、起こしてくれればよかったのに
『だってショウおきなかった!!』
………起こしてくれたのか
[来客があった >>232 ということはシュライはずっと起きていたのか
そして僕はそれに気付かず爆睡していたのか
………今になって恥ずかしくなってきた]
『ナンデはずかしいのサ!!ネガオのひとつやふたつ、ヘルものじゃナイヨ!!』
いや、司書が寝ていたら図書室として成り立たないし……
『ピャー!!リチギ!!』
[普通のことを言ったまでです]
『ちなみにねー、コクゴのセンセイだったよ!!』
国語……?
[ここに来てもう6(6x1)年にはなるが、先生と関わること自体は多くはない
新任でなければ、顔くらいは見たことがあったかもしれない**]
/*
でも司書なんて顔くらいしか知らんやろな
今思ったけど20歳から司書って無理くね?削除間に合わなかったやつかな???????
/(^o^)\
『ネーネー、ショウはネガイゴト、きまったの?』
あぁ………そういえばそんなのもあったな
[読んでいた小説から視線をシュライに向けると、困ったようにまゆを下げた
願い、だなんて………そんなもの………]
……わからないよ 願いって、何?
[願いが叶う、それを聞いて契約した はずだった
いざ、契約してみると、なかなか思い浮かばないものだった
そんな時に、ふと夢を思い出した
迫る黒い影、壊される薔薇
母が愛した薔薇 僕が愛する
[そんな独り善がりな願い事 許されるのか?
しかし、そんな考えなどお見通しのようにシュライが羽ばたいた]
『イージャンイージャン!!そういうマジョもいっぱいいるヨ!!』
……そうなんだ?
『ネガイゴトのカタチはなんでもいいんだヨ!!ま、それがジブンのマホウにエイキョウすることもあるんだけどネ』
魔法って、どんな?
『まだワカラナイな マホウのカタチはみんなチガウんだ つまり、ジブンだけのマホウ!!』
自分だけの………
[自分だけしか持っていないもの 僕にしか作れないもの
そんなものが、ずっと欲しかった]
……そっか、試練、合格できるといいね
『ショウならダイジョウブー!!ところで、オソウジはしないの?』
あっ
[忘れてたわけじゃないんだからねっ
時計を見ればすっかり時間が経っていた
急いで放置していた箒を救助し、残りの場所を掃除する
………といっても、あまり人が来る機会がないのでほとんど掃除をする場所はないが]
『はらしたまつりはいよいよコンヤだね!!』
あれ、明日じゃなかったっけ?
『ナニいってるのー コンヤだよー?』
あぁ、そうなのか
[まぁ、ロウカのポスターみたんだけどネ という言葉を聞き流しつつ、図書室の施錠はいつにしようかを考えていた
大体の人は準備に行くし、図書室は早目に閉めても問題は無いだろう
箒を片して、いつものように日誌をつけようと引き出しを開けようとして気がついた
カウンターの引き出し その鍵を取ってくるのを忘れていた
やはり寝不足というのは良くない]
職員室まで取りに行くか
『カギ!!ヘヤのカギどうするの!?』
うーん……すぐそこだし、大丈夫じゃないか?
『エー、もしものコトがあったらどうするのサ』
心配症だな………
[契約者とはいえ、鳥に心配されるとは……複雑な心境だ
来客があったのはその頃だったろうか]
[その後もシュライがピーピーと騒いでいたが、鍵を持って職員室に行くという結果に落ち着いた
すっかり日の暮れそうな外を見て、すっと目を細めるも、すぐに視線を逸らして歩き出した**]
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