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8人目、司祭 ルートヴィヒ が参加しました。
司祭 ルートヴィヒは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
−森の中−
んー…どこや…困ったなあ、
[頭の上についた白い長耳が揺れた。
クッキーの入ったバスケットを抱えて、困り顔で周りをキョロキョロ。
ポケットから招待状を取り出して、ため息。]
ひきこもりには厳しいのー…本ばっか読んでんと、たまには外歩けってことかのー…
[もぐもぐとゆっくりクッキーを食べる相手>>81をじっと見つめ、
(ああ、不味くはなかったんやな、とちょっと安心して)
それから、彼の行く先に驚く。]
え、そっち? …うそやん、うそやん…。
[ささと歩いていく彼の隣を、小走りで行く。]
(このにーちゃん、俺がちっさい時に会うたかなぁ…?
あれ、でもそれにしちゃあんま変わらんよーな。気のせい?)
[ルートヴィヒは人懐っこく、しかし照れくさそうな笑みを相手に向けて]
俺はルートヴィヒ。えと…おおきにな。
あんたさん、お名前は?
[そう、尋ねてみる。]
[ふと、空を見上げる。ひやりと冷たい感触が耳に伝わって、あかん、雨や、とひとりごちた。**]
そっか、マレっさん、おおきに。
[その名前に、若草のにおいがする記憶がふわり。
自分が迷子のとき、助けを求めた蒼色の兎。彼は昔も変わらず、多くを語らないで自分の先を歩いていったような、そんな気がする。
それは今となっては、遠い記憶だけれど。]
[森の木々が歌う声が好きで、
夜に灯火のそばで静かに本を読む時間が好きで、
ついつい誰かとのかかわりを疎かにしてしまう。
だから、折に触れて皆と関わるように言ってくれる幼馴染のタクマには、ありがたいような、申し訳ないような、そんな気持ちを抱いていた。]
(タッくんとこのリンゴの木ぃ元気かのー、
そいや、ローゼンさんちの傍の薔薇はちょっと弱っとるかな。後で診させてもらおーっと)
[あんまり雨が降りすぎるとよくないのだが、と心配そうに窓の外を見つめた。]
[微笑んで返された言葉が腹立たしくて、ちょっとむくれた。]
くっ…くそ…っ
この歳で「オニイチャン」とか逆に恥ずかしいわい!
せめてオトナって言うてーや。
[自分の拳を受けるたくましい胸を見て、落ち着いた意地悪な笑顔を見上げて、うめく。]
あぁ…その余裕とか、大人っぽいとことか、…あと身長とか!
タッくんズルいわ…かなんなぁ、ホンマ。
何食べたらタッくんみたいになれるん?
[と、悔しさ半分、冗談半分で聞き返した。]
[タクマの兄貴分になろうと、色々と背伸びした時期もあったが、そのときの周囲からのまなざしと微笑みの意味に気づいた今、それは少し、恥ずかしい記憶で。
自分が何をしでかしても、いつも落ち着いていたタクマは、青年期にさしかかって自分より、何倍も、大きくなったように思う。]
[微笑んで返された言葉が腹立たしくて、ちょっとむくれた。]
くっ…くそ…っ
この歳で「オニイチャン」とか逆に恥ずかしいわい!
せめてオトナって言うてーや。
[自分の拳を受けるたくましい胸を見て、落ち着いた意地悪な笑顔を見上げて、うめく。]
あぁ…その余裕とか、大人っぽいとことか、…あと身長とか!
タッくんズルいわ…かなんなぁ、ホンマ。
何食べたらタッくんみたいになれるん?
[と、悔しさ半分、冗談半分で聞き返した。]
[タクマの兄貴分になろうと、色々と背伸びした時期もあったが、そのときの周囲からのまなざしと微笑みの意味に気づいた今、それは少し、恥ずかしい記憶で。
自分が何をしでかしても、いつも落ち着いていたタクマは、青年期にさしかかって自分より、何倍も、大きくなったように思う。]
[さらさらと横笛から流れる音楽は、聞いていると、
朝、木漏れ日さす森の中を歩いていくような
そんな心地がして、心がふわふわと温まる。]
ええなぁ…うん、素敵や。
なんや、うまく言えんけど。
[そうして、しばらく曲に耳を傾けている。**]
俺がもう一人おったら…って、それ、タッくんがそうなったんは俺のせいやって言いたいんかいのー?
[タクマの言わんとするところを勝手に解釈して、むーと、子供っぽく拗ねると、
大きな手が白耳と髪が迫ってきて、びくりと一瞬硬直。ふわふわと撫でられる感触に、更にばつが悪そうに顔をしかめた。]
[そうして幾ばくかの会話をして笑って、演奏が終わる時。
タクマが心配そうにカスパルに声をかけた>>138>>139のを見て、こいつはやはり優しいな、と思う。
[あたりを見回すと、音楽から離れるように座っている青年>>71を見かけて、顔を覗き込んだ。
彼は、甘い音色の奏者の、兄弟だっただろうか。
青年とその兄弟がまだ幼い時に、何度か会話を交わしたような気がする。]
…レト、どないした? 気分悪い?
よかったら食ってや。
[そうして、兄弟の確執などは知らずに、かぼちゃクッキーを差し出す。拒否されれば、レトの手の届く位置にそれを置いただろう。]
―少し前―
[>>146よくいきてたもんだ、その言葉に、一瞬考え込む風を見せてから、苦笑いする彼を上目遣いで見つめ返す。
…これまで生きてきた約30年、確かに、我にも彼にも、色々とあった。]
[ふいに、頭上から降ってきたささやき声に顔を赤らめて、怒声をあげかけると、先手を打って謝られたので、返す言葉がなくなる。
ルートヴィヒは今も昔もこうして、「オトナ」っぽい幼馴染に黙らされて、もごもごと出かけた言葉を飲み込むのだった。]
(まあ、そんなんも悪くはないけど、
……やっぱお前はずっこいなぁ、タッくん…)
[心の中でそう、つぶやいて、彼を見送った。>>138>>142]
[元気に挨拶をしてくれる金髪の彼>>153を見つめ返し、微笑む。]
よー、ゲル君。
シェイ坊は寝とるんかいな?
ええで、好きなだけお食べー。
[楽天的で、自分と歳近くでも少年のような雰囲気を纏ったゲルトは、元気者であり、人気者だと、ルートヴィヒは思っている。
自由に動く、そんな彼はルートにとっては例えばきらきら輝く太陽のようにも見えて、ちょっとばかり、まぶしい。]
>>159ローゼンさんおやすみなさい。
風呂か…俺も後でお借りします。
[唐突に風呂に行く、と言い出したゲルトを、あっけにとられながら見送って、ルートはやっぱり自由やのう、とひとりごちた。]
[もう、みんな眠りに落ちてしまっただろうか、周囲を見渡して、先ほど挨拶を交わしたローが何かを食べているのを見つけ、微笑んだ。
静寂の中。
――おいで、こっちへ、おいで。
ざわざわと揺れる木の葉の音が、心を撫でてくるのにふらふらとつられて、ルートは小屋の外へ出た。
嵐はだいぶおさまり、今は雨がぽつぽつと降るばかり。
もう少しすれば、月さえも見えるだろう。
ルートヴィヒは小屋のそばのブナの木に歩み寄って、しばらくの間、目を閉じて、幹に耳を当てていた。
しばらくして、満足げにうなづいた後、小屋に戻って風呂を借り、空いたスペースで丸くなって眠ったことだろう]
[ゲルトとシェイが使った後の風呂場を借り、軽く体を湯で温めてから、小屋に戻る。皆もう、子供のような顔をうかべて眠ってしまっているのが、微笑ましかった。]
とりあえず、招かれたとはいえ…片付けはいるやんな?
[宴会の主がいないので、一人手早く残ったパンやおかずの皿に蓋をして、空になった皿は洗った。
小腹が減ったので、マレンマが作ったというキャベツを、ゲルト作のディップにつけてぱくり。その甘さに思わず笑みがこぼれる。]
これでええか、よう働いたわー。寝ましょ…
[ここで寝ろ、ということなのだろうか。しかし、何故だろう?とルートは小首をかしげていたが、やがて]
…ここでええか。
[くらり、と睡魔に襲われて、ルートは導かれたその場所で、フィンチ型の眼鏡をはずし、机の上に置いた。ぼやけた視界の先の、安らかに眠っているだろう褐色の兎の髪を一度だけ撫でて、眠りの世界に落ちていった。**]
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