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―ソマリアードが倒れた後―
[砦を強襲したのは、邪神の使いの如き魔物。>>20
壁画に描かれてもいたそれは、まるで伝承の中から抜け出てきたかのようで。
邪悪の限りを尽くし、絶命時には対峙者を呪って果てた。
魔軍の術師との相討ちで倒れたソマリアードをペンホールズへと送り届ける名目で、イングリッドは首尾よく城を抜け出す。
そうして北の大都市へと向かう一団に魔物の小隊をわざとぶつけ、はぐれた振りをして暗躍を続けるのだ。
放っておけば。何れソマリアードの命は尽きるだろう。
…それよりも、今は。]
…アラン。
[遥か南の地、門の見える丘でソマリアランを囲ったのは誰であったか。
そう一筋縄にはいかない男であるから、その結果が少し心配で。
――そっと、呼び掛けてみる。]
テオドール様、そちらは…
…砦と、ソマリアランは、どうなったかご存知ですか?
ソマリアードに関しては、順調です。
…そろそろペンホールズには辿り着くでしょうが、
あの呪を解ける術師も、そうそういないでしょうから。
騎士団長も病気で臥せっているということですし、
――ソマリアランさえ倒せば、もう後は。
[主との情報のやり取りに使われるのは、声なき声。]
[音もなく、瞬時に伝わる"聲"。
敬愛する主へと、報告を一つ。
そうして、ソマリアランが未だ生きていると知れば、何らかの策を講じようと一考。
自分の剣の腕では、彼には到底及ばない。
ならば、]
…行っておいで。
[空へと放たれたのは数匹の鷹。
その足元には手紙を携えて。
一羽は、ソマリアランを呼びだすために。
他の幾つかは、彼との合流地点に、腕の立つ味方を向かわせるために。
――上手く行くかは、わからないけれど。]
[意識の無い者を庇いながらの行軍であったから、
砦を出てからは随分と時間が経っている。
ソマリアランがペンホールズに着く頃には、
ちょうどイングリッドの伝書鷹も彼に追いつくだろうと踏んで。]
[手紙の内容は簡潔だ。
ソマリアードにかけられた呪を解くことができそうな人物を見つけたということ。
すぐにそちらへと向かわせたいが、足が確保できずにいること。
可能なら、指定の場所へ迎えに来て欲しいということ…。]
[果たして、ソマリアランはその手紙を読んで何を思うだろうか。
あまり良い別れ方をしなかったかつての恋人を思い出して、小さく溜息を吐く。]
[他、数羽の鷹が携えた手紙には、
ソマリアランを誘き寄せる作戦を立てているという内容が。
合流地点と、目安になる日程を記載して、彼との手合わせを望むならそこへと誘いをかけ。
…尤も、全員集合となっては困るのだけれども。
そういうことにはならないと、彼らに対しても一応信頼はしている。
誘き寄せる作戦が失敗に終わるようなら、もちろんその旨も伝えるとは書き置いて。]
/*
今日は外回りだから日中も覗ける!w
わー、昨日は急いでたから灰に挨拶一つすら落とさなかったダメ人間。
改めて!
皆様よろしくお願いします!
参加者さん、RP熟練者ばかりと思われ…暴走しないように頑張ろう、うん(もう既にとかそんな
/*
とりあえず、みんなが格好よかったり可愛かったりしてもう、今後がすごく楽しみ…!
寧ろ自分はロルしないでずっと見ていたい(
イングリッドは恐らく、なかなか上手く動かせない部類のPCだからなぁ…しかしあえて挑戦。一抹の不安と共に←
ちゃんとこの物語に馴染める子になれよ…w
[ イングリッドと話したり、その顔を見たりすると、
すでに凍りついて何も感じなくなっていたはずのテオドールの心が、
じわりと疼くことがある。
例えばベリアンやウェルシュは、まともな社会からこぼれ落ちた人間の屑だ。魔軍の他に行く場所もない。
だが、イングリッドは違う。テオドールと会わなければ、まともに生きていけた女だ。
そうすれば彼女は未来において……。
だがそれでも、魔軍には必要な女だった。
そして、騎士団に置いておくには危険な女だった。
テオドールの目的達成の為、彼女をこちらのものにすることは不可欠だった。
感情を排し、テオドールはごく事務的なやり取りをのみする。 ]
―ティレル北部―
[ホートン砦が落ちて数日。
殿の部隊の北上に合わせて、小規模の魔物部隊がいくらかその後を追っていた。>>135
さて他の魔物はというと――その付近、住人の大方が避難を終えた村、ティレルへと、本能のままに足を向けていて>>164。
途中、新しい獲物を求めてか、群れを離れて彷徨いだすゴブリンやコボルトがいるものだから、
そういった魔物を一度束ね直して、もう一度”軍”として作り直す。
…ソマリアランからの伝書が戻るまでの2,3日、イングリッドが行っていたのは、そういった地道な仕事。
もちろん、ただふらふらと遊んでいたわけではない。
こうして平野を、森を駆けながら、騎士団の前線部隊の構成と配置といった情報を集めては、主に報告していた。]
…おかえり、首尾はどう?
[遠い地から帰ってきた割には元気な様子を見せる一羽の鷹に、ソマリアランが餌をやってくれたことを察する。>>70
さて、肝心の手紙、その内容はというと――]
――えっ?…アラン?
[驚きのあまり、思わず声をあげてしまう。
[『ソマリアランは大丈夫。今朝方起きた。』>>70
砦で指揮を取っていたのは、倒れたのはソマリアードであったはずだ。
…それとも。あれはアランだったというのだろうか。
そうであれば、流石に気付くと思いたい。
仮にも元恋人である。が、しかし]
そうやって騙されたことも、あったわね。たしか…。
[アラン曰く、ドッキリ大作戦☆だったそうだが。
アードのフリをしてイングリッドをからかったあの日の光景が、脳裡を過る。
…あの時はものすごく腹を立てて、3(3x1)週間は口を利かなかったっけ。]
どうなっているの?
もしかして、本当に…?
[それにしても、ペンホールズに解除の術を知る者が都合良くいたのだろうか。
手紙に記されているのは、確かにソマリアランのサインだ。
あぁ、何が事実で、何が嘘なのだろうか。
ぐるぐると頭の中で思考は廻るばかり、今は明らかに情報が足りていない。]
うーん、情報屋失格ね……確かめに行かなきゃ。
[仮にこの手紙の内容が全て事実であるのなら、
これはあまり良い報せとは言えないのであって。
ソマリ兄弟が生きているとなれば、早急に手を打たないとこちらが危ない。
どちらにせよ向かうのだから、と一先ず北上を決める。]
―セッペルトの中心で叫ぶものは…―
…にしてもっ!
[受け取った伝書を握る手に、思わず力が籠る。]
何が!
『君が一番大事なものを失うことがないことを願う>>70』よ!!
[近くに立っていたゴブリンの背中を思い切り蹴り飛ばす。憐れ。]
[そう、手紙の最下段、
優しさの籠められているはずのその言葉に、怒り心頭なのであった。]
……今さら。どの口が言うのよ。
えぇ、えぇ。遠慮なく。
あなたの言うとおりにさせてもらうわ。
大切なものは、必ず護りきってみせる。
アラン、私はあなたとは違う…
……決して、決して裏切らないわ。
[グシャグシャとアランからの手紙を丸めて捨てて。
憤然とその場を後にする。
…その様子に震えるゴブリンらは右往左往するばかり。*]
―回想・半島の中心で怒りを叫ぶ数日前―
ありがとうございます。
では、この辺りの魔物をいくらか、お預かりさせていただきますね。
降伏勧告についても、承知いたしました。
広く、知らしめてやりましょう。
…この地を、全てを統べる者が誰かということを、愚かな人間共に。
[空間を越えて聞こえる主の声>>81に、そう返事を返して。
任された仕事をこなすために、準備を進めた。>>187]
[テオドールの心中(>>81下)など、イングリッドは知る由もない。
たとえ、かけられる言葉が事務的なものであろうとも。
こちらへと向けられる目が、無機質なものに見えようとも。
この女には、全くもって関係がなかった。
テオドールが、イングリッドを必要としていること。
それは非常に明確なもの。それだけでも十分であるのに、
自分が慕い、こうして傍に仕えることを許してくれる。
これが喜びで無くて何であろう。]
[あの日、彼に出会わなければ、また違った人生が――絶望に囚われ、世界を呪う言葉を吐くだけの虚しい日々が待っていたのかと思うと。
彼が示してくれた道は…イングリッドにとってテオドールは、闇を祓う光であった。
たとえ利用されているのだとしても、構いはしない。
過去に得た全てを捨ててでも、彼に尽くそうと思えるほど、その存在は大きかった。
――傾倒していく、その真の理由に、本人は未だ気付かぬまま。]
[魔物をまとめて軍とするも、そこには秩序も何もあったものではない。
今、この群れに――そう、”群れ”と呼ぶのがふさわしかろう――ここにあるのは、弱肉強食。明確な「力の差」、ただそれだけだ。
こうしてイングリッドの指示の下、大人しく言うことを聞いているのもそれがあるからであって。
――腹を立てるとおっかないこの女の背後には、テオドールの影が見え隠れしているから。
魔物らを支配するのは、生存本能か、恐怖の感情か。
そうでもなければ欲望のままに行動し始める亜人を相手に、イングリッドもほとほと手を焼いていた。]
大量の餌を見せつけて、そこへ集合させるのは楽なのよね…
…問題はその後、かしら。
[「ソマリ兄弟は依然ペンホールズに留まっている。」
と、作戦失敗の報を鷹に託したのち、集めた魔物らを前に暫し逡巡。]
まぁ人間達が降伏勧告…に素直に従うとは思えないから、
無用な心配とは、思うのだけど。
[まずは道中にあるアニーズへと、小隊を放って。
そこに人がいるか、そもそも魔物らが命令通りに動くかもわかりはしないが。
ただ、事実があればいい。
言葉などなくとも、人間らには伝わるはずだ。
…既にここは魔物の跋扈する地であると。]
[その残り、ある程度の規模を持った魔軍は、配下の人間に託してペンホールズを目指すよう指示をする。
格が下がるとはいえ、人間の指揮下にありさえすれば、ある程度の統率は取れようか。
必要以上に留まるべき場所もない。
この魔物の行進こそが、来るべき未来を示唆する広告塔となるだろう。]
私は早馬で先に行くわ。
きちんと仕事なさい。失敗したら…わかってるわね?
[もしテオドールやべリアン、ウェルシュから命が下れば、それに従うように言い置いて。
―― 一路、北の都市を目指して、駆ける。]*
―ペンホールズ―
[途中、馬を乗り継ぎながら2日ほど駆け続け。
ペンホールズに着いた時には、砦陥落からそれなりの日が経っており。
既に騎士団出撃の準備は整っていただろうか、
単身、大胆にも本拠地へと乗りこんで行く。
自分の内通はまだ、騎士団に知られていないだろうと踏んでのこと。
声をかける者があれば挨拶を返しながら、ソマリアランを探す。]**
[ 3年前、魔軍立ち上げ当初にイングリッドを誘ったのは自分で、
それは他の人材への勧誘よりも少しだけ強引だったかもしれない。
自惚れではなく、慕われている自覚はある。
無私に尽くしてくれていることも、
その気持ちにつけこんで利用していることも、
そして、裏切りの二重生活を強いていることも充分に理解している。
だが、どうして彼女がそこまでしてくれるのかは、明確には理解していない。
この歳まで生きていても、ただの人間にはありえないような経験をしていても、女心はやはり難しい。 ]
[ イングリッドがもっと無害でどうでもいい村娘であったら良かったのに。
彼女は優秀すぎる。
しかし、どんなに慕われても、
その身を抱き寄せるほどまでは、卑劣になりきれなかった。
例え、テオドールの知る別な未来のひとつで、
彼女に初心なプロポーズをしたことがあったのだとしても。
……今、テオドールが進むこの時間軸からは、そんな未来は発生しないのだ。 ]
―ペンホールズ・騎士団本部―
[街についた足でそのまま騎士団本部へと赴く。]
急ぎの用件よ。クロイスの双子はいるかしら?
[門番とは顔馴染み、軽く手を挙げるだけの挨拶をしたのち、単刀直入に訊ねる。
…どちらが、とはあえて指定しない。
今はここにいない、と告げられれば、「イングリッドが到着した、魔物に対抗するため騎士団に協力する意思がある」という伝言を託して、街中へと戻って行く。
彼がどこにいるのかある程度見当はつくが、探しまわるのは些か骨が折れる。
なんせ一所にじっとしていないのだ、ソマリアランという男は。
ならば、その空いた時間は他に充てるとしよう。]
[宿を取るついでに、市場の店を巡って情報を仕入れる。
ティレルやアニーズからの避難民の数、様子。
魔物の北上が、ペンホールズの住人たちにどのように伝わっているのか。
街の雰囲気、軍の動き、物流の流れ。
近々予定されている降伏勧告は、どのようにするのが効果的であろう。
より恐怖心を煽るために、世論を探る。
ここにいる多くの人は戦闘に加わるでもないが―― 一時的にでも混乱に陥ってくれれば、騎士団へのサポートは後手に回るだろうから。
水・食糧・武器や馬といった物資の供給が遅れるのは致命的だ。
戦いに於いて、兵站の確保は非常に重要な位置を占める。
騎士団がどこで魔物を迎え撃とうとするかによるが、一般的に拠点が近い方が有利に事が運ぶ。
魔物の軍隊は、その点に少々難があるのだった。]
[補給の有無は戦況を左右する。
…そう考えると、街の有力な商人や貴族は、のちのち邪魔になってくるだろう。
日中は目立つので流石に避けるが、夜陰に乗じて始末してやろうと。]
ねぇ、ジル?
今晩空いてるかしら…?
[魔物の侵攻に怯える者も、笑顔を向ける女に対しては警戒心など抱かない。
不用心な男を捕まえては、甘い言葉で誘い出して。
――そうして密やかに、男はこの世から姿を消すだろう。]
[これまでも、ある程度名のある者が消えても大きな騒ぎにならなかったのは、
無論、イングリッドの情報操作があったからこそ。]
それじゃ、ちょっとこの後用事があるから――
[そろそろ頃合いだろうと、誘いをかけた相手に別れを告げて。
再び騎士団本部へと戻るのだった]*
/*
あぁぁぁソマリごめん!
メモで、のんびりしてていいよって投下できていたら!
きっとその方がよかったよね!
時間軸的にきっとそう。
"アラン"は半島の外に旅に出たんや…w
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