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貴殿が答えるべきではないと言うなら、これ以上問いはしない。
俺だって問うに相応しいかと言えばそんな事は無いしな。
[何せ己は異国の女の血が混ざった庶子だ、生粋の王国民でもない。
持たぬ者である己と違い、ゼファーの将である彼は個人を語る事も難しいのかもしれないから]
問うも問われるも、相応しい場で相応しい同士に任せるとしよう。
貴殿の総意も伝わっているなら、尚更だ。
[友から伝え聞いたは、目の前の将と船で対峙したというだけ。
神前試合をしたなどとは聞いてもいないし、どんな言葉を交わしたかも詳しくは知らない。
だが、友がそれを無下にすることは無いとの信は確かに在って]
再度繰り返すが、俺が言った全ては俺個人の思う所だ。
だが、いずれ総意に変えたいとも思っている。
俺と友と、王国の民、カーマルグの民達の意志を示したその上で。
己の主は己だと、皆が胸を張って言える世にする為に。
[自分が友と目指すのはそんな世界だと、まっすぐに告げた*]
[そして、ふと。
ゼファーの将たる彼に向ける瞳を和らげて]
出来得るならば。
ゼファーの民も、そう在れる世にしたいと思っている。
[彼がどう受け取るかは分からないが。
偽らざる思いを告げた*]
そうか。
[>>=12明かされた事に返すのは短い答え。
怪我についてはこちらも人の事は言えないので、それ以上突くのは避けておく。
>>=13続いて、ギィも合流に向けて動いていると聞けば、こちらもそろそろ動くべきだなと察し]
悪いが多めに採ってきてくれないか。
少し、血を流し過ぎていてな。
[薬草については、そんな事も頼んでおいた*]
─ 平原 ─
[>>22バルタからの返答に、やはり彼が個人を語ることの難しさを知る。
友が何を彼に告げたとしても、受け取るのは難しかったのだろうなとも悟り。
代わりのように己が語った望む未来。
それがバルタに何を思わせたか、>>23瞠ったその瞳からは読めるものも少ないが。
>>25撤退の号を出して、向けられた言葉に今度はこちらが目を瞠る事となり]
…あぁ。
ありがとう。
[黙礼を残し、陣を率いて踵を返すその背に礼を返し]
[そして、顔を上げ。
ゼファーの将たる彼の背に向ける瞳を和らげて]
出来得るならば。
ゼファーの民も、そう在れる世にしたいと思っている。
[この声が届くかどうか、届いたとして彼がどう受け取るかは分からないが。
偽らざる思いを告げた後、自身も隊に臨時拠点への移動を指揮し。
50の騎馬兵に、こちらを目指しているはずのギィの元へ向かうように指示をした*]
[それはどれ程進んだ頃合いか。
ギィの下に送った騎馬兵が合流したとの声に、そうか、と声を返して]
見目以上に真面目な男だな。
それと、俺達が思っている以上にゼファーは不自由だ。
個人が国を語る自由すら無いらしい。
元首であっても、縛られているかもしれないな。
[バルタと交わした言葉で、おもった事を告げた後]
野営地か。 わかった。
[臨時拠点へと向かうつもりだったが、まだ方向転換は利く。
隊に指示を出して、マチス隊が護衛している本拠へと向かった*]
─ 野営地 ─
[当初、臨時拠点に向かおうとしたのは現状再戦の意志がある兵がどれ程か把握したかった為。
だが、ギィとの合流の方を優先すべきと思い直せば、すぐに方向を転換して野営地へと舞い戻る。
ただし、その際臨時拠点へと馬を走らせ、臨時拠点の状況を確かめ野営地まで報告を運ぶようにとの指示は飛ばしておいた。
王弟よりも先に野営地に戻ってきた己にマチスは訝しみつつも指揮権を返そうとしてきたのだが]
それは今暫く貴殿の下に。
ギデオン様も間もなく戻られる。
貴殿からあの方へとお渡し頂きたい。
[どの道すぐに正式な指揮官が戻ってくると断り、己は自身の傷の手当を受けることとした]
[
指は動くから斧はまだ振るえる。馬の手綱も操れる。
だが、次に強者と対峙した暁には、これを捨てる覚悟をして挑まねばならないだろう。
ともかく、傷を少しでも塞ぎ血が流れるを抑える為、巻き付けた包帯を固く縛って固定を図る。
そうしている間に、臨時拠点の状況報告が届き]
…義勇兵の隊長が、元首と一騎打ち、だと?
[先ず伝えられた報告は、思いもよらぬものだった。
元首と縁があったからとは知らぬ故、予想できるはずもないのだが。
出立前、己の前に通された三名の内の最も年若い者と聞けば、そこまで豪胆だったかと内心にのみ呟いて]
生きてはいるんですね?……そうですか。
あぁ、構いません。
もとより義勇兵は死なぬことを優先して良いと伝えてあります。
リーダーがそんな状態で、なお戦おうとは思えないのも当然でしょう。
で、他は。
[更に詳しく聞いていけば、一騎打ちを申し出た青年は命までは奪われていないとのこと。
その代わりというか数日は起き上がれぬだろう重傷を受け、彼の下にいた義勇兵達も彼を置いて戦場には戻れぬと言っているそうで。
それは構わないと返した後、残りの報告を促していく]
……分かりました。
報告ご苦労様でした、貴殿は休んで下さい。
あちらにはまた別の者を送ります。
ゼファーと対峙して、戦う意志を損なわぬ者はこちらに戻ってくるようにと。
…いや、最低限の護衛を残すだけで良い。
ゼファーは戦わぬ者に向ける刃は持ち合わせておりません。
仮にあちらに攻め入られたとして、無体を働かれる事は無い。
えぇ、ではそのように。
[臨時拠点に今居る戦力をこちらにと指示をしたのは、これ以上の消耗は互いに望まぬと察したからと。
ほんのわずかだが、ゼファーの将二人と交わした言葉から信を置けると判じた事から。
此処まで休み無しで走ってきた者に労いをかけると、別の者を再度臨時拠点へと奔らせた。
今から報せたならば、日中には此方に戦力が集うことも叶うだろう*]
─ 野営地 ─
[指示を受けた者がそれぞれに散った後。
己はその場に残り、持ってこさせた羊皮紙に綴るのは一騎打ちした将からの言伝。
書き終えて程無く、>>68友の姿を見止めて立ち上がる]
御足労をおかけしました、ギデオン様。
[他の目があるから、向けるのは臣下の礼。
抱擁を受ければ、流石に己から漂う血の臭いに気付いたのだろう友に促されて部屋を移る。
まずは改めての血止めをと、腕を差し出して。
濃い塩水に傷を洗われるのは流石に堪えたが、呻き声程度に抑えた]
おかしなことを言うな。
俺の身体は元々お前のものだろう。
[後で刺青を施そうという友に返すは軽口めいた本音。
互いにそれぞれ別個の人間ではあるが、己と友は同一だと思っていると。
そんな風に笑った後、左腕に開いた虚ろが包帯に隠されていき、その上に置かれた手を見やって]
あぁ、だろうな。
[>>69続いた言葉に、返すのは簡素な頷き。
ゼファーの将と交わした言葉は、彼らの思いも少なからず伝わるものだった。
けして退く事は無い、そして彼らには時間をかける利も無い。
襲撃を受けるに早いはあっても、遅いは無い]
言われずとも、俺が率いるつもりだった。
あちらもそのつもりで来るだろうしな。
[指揮を託されるにも異論は無いと返したのは、やはり言葉を交わしたゼファーの将を浮かべてのもの。
相応しい同士に問いを任せるなら、戦いを引き受けるのは己と彼の役目だろうと。
そんな風に思う胸中を見透かしてか、額を合わせてきた友からの禁止という言葉には一つ瞬きを見せた後]
分かっているさ。
決着は俺ではなく、お前がつけてくれるのだろう?
[柔らかな笑みを浮かべて、友に全幅の信頼を見せた]
[後は少しでも失った血と力を補う為の食事を、と思ったのだが。
そうだ、と気付いたそれにギィを呼び止め]
負傷者の中には、動けはするが戦いには戻れない者が少なからず居るだろう。
そうした者を今の内に王都に送り返しておきたい。
で、だ。
一足早く王都に戻る彼らに、これを託してほしいんだ。
頼まれてくれるか。
[そう言って渡したのは、先ほど書き終えたセドリック・アルニム宛の手紙。
少しでも早く、彼の下に弟の言葉を届けておきたかった。
そうして心置きなく戦いの場に赴く下地を整えて、ゼファーの軍勢を迎えることとなる*]
─ 野営地 ─
[>>74友が応じたその言葉は、彼の決意の重さの証。
己が信は誤り無い、そう返された様でこちらも嬉しさを笑みに乗せる。
武器を使わずに済ませたいというその言葉も、己の映し身たる剣への信頼も]
そうだな。
それが抜かれぬことを、俺も願っている。
[ゼファーの将も己のように元首へと信を置いているだろう。
あちらに置いての彼らが不仲という評は知らぬから、見たまま抱いた印象を思い。
だからこそ、己が戦場において無事でいられる保証も無いからと望んだ頼みは、友から異が出る事は無かったが]
セドリック殿とは、面識は無い。
だが、彼の弟君とは社交の場で何度か顔を合わせた事がある。
その弟君からの、言伝だ。
セルウィン・アルニムからセドリック・アルニムへ。
[>>75友からの問いかけに、まずは言葉通りの答えを返し]
俺が討ち取ったゼファーの将より言付かった、
最期の言葉だ。
[友の様子を見るに、彼は兄と──もしかすれば、兄弟ともに面識があるのだろう。
だからこそ、誤魔化しは入れず率直な言葉で事実を告げた*]
/*
ふ、と。
>>64ちょっと表現まちがえたなーと今気付いた。
傷と言うには生温いだと、擦り傷程度に思えてくる。
傷と言うのも生温い、のほうが凄惨さを表せた気がするな。
焦るとあかんな、ただでさえ無い語彙力が更に無くなる(´・ω・`)
[>>78友の様子を見れば、やはり面識があったのだろう。
どういった間柄かは聞かず、彼が事実を受け止められるまでを黙して待って。
>>79自分も、との願いに頷きで応じた後]
敵将に単身で挑み、信念と矜持をかけて戦ったと聞いた。
『弟は、望むままに生きた』
それが彼の遺した、最期の言葉だ。
セドリック・アルニムに、違わず伝えてもらいたいと。
[淡々と、聞いたままを答えた*]
[>>82友から伝わるのは、やはり知る者へと向ける悼み。
どのような交流があったかはいずれ偲ぶ話に聞かせてくれるか、そんな思いを胸にのみ抱いて]
感謝は俺ではなく、フェリクス殿にすべきだ。
彼が違わず伝えてくれなければ、俺はこの言葉を知ることも無く此処にいた。
[そんな言葉を返した後、友にならい目を閉じて黙し。
これ以上は、全ての決着がついた後でと、来るべき時に備えることと*]
いや。
彼がこれを託してくれたのは、刃を交える前の話だ。
礼を返すのに、国も生死も隔たりは要らない。
俺とお前が目指す
[>>86再度の友の抱擁に、首をかしげて笑いかけ。
見送りを受ければ、「女神の加護があらんことを」と手を上げて部屋を出た*]
[ギィと別れ、手早く取れる食事を摂って少しでも血肉を補う。
少しは休息を取る時間もあったか、流石に睡眠までの余裕は無かったが左腕の痛みで眠気など来る気配もない。
そうしている内、ゼファーの軍が前線を押し上げてきたとの報にその時が来た事を知らされて]
総員配置につくよう知らせて下さい。
皆命を投げ打つではなく、けれど全力で挑まれるよう。
それと騎馬を一騎用意してください。
この先の指揮は私が執ります。
[立ち上がり、己が戦場に赴くことを告げて。
出陣の時がくれば、王国の兵達の指針とならんと馬を繰り出そう*]
ティノス。
[出立の時。
ふと、神殿に居た頃の名で友に呼びかける]
俺は、今でも俺の主は俺だけだ。
そして、それは俺だけではなく、皆もそうだと思っている。
だがなティノス。
皆が皆、己の心のみに従って生きればそれはただの身勝手だ。
だからこそ、指針となる者は要る。
王というものはそういう存在であって欲しいし、あるべきだと俺は思う。
[訥々と語るのは、己の思い。
初めて会ったあの時から、己が抱いている信念]
俺の主は、俺だけだ。
だがな、ティノス。
俺の翼と認めたあの時から、俺の王はお前だ。
だからこそ、俺はお前を信じている。
俺の心の淀みを吹き飛ばしたように、その翼でゼファーに新たな風を吹かせてくれる事を。
そしてこの戦いを、希望の第一歩と為してくれ。
その為の戦いに我が身を捧げることを、俺は誓おう。
[心の中ずっと秘めていた思いと、今もっとも強く求む願いを友へと明かし告げた*]
─ 開戦 ─
[ゼファーの軍勢が押し上げる前線の勢いは速く、前もっての予測が無ければ碌に対峙すらできなかった事だろう。
幸いにして戦備は整っていたから、その報せが届いても焦る事はなく布陣を指揮することが叶った]
歩兵は両翼に広がる形で、盾兵を正面に据えて下さい。
ゼファーに休む間は取れていないでしょうが、彼らの勢いは劣る事は無い。
できる限り多対一の態勢を作り戦うように。
けして一対一、まして一対多数にはならぬようにして下さい。
それと、あちらの騎兵は特に熟練の者が揃っている様だ。
騎兵に対してはこちらも騎兵で迎え討つように、馬から落ちた相手がいればその時は歩兵も加勢に入って下さい。
[本拠の防衛には500程を残すのみとして。
歩兵を主とした部隊を先鋒に、盾・槍・騎兵の部隊に指示を飛ばす。
>>98一兵卒すらも一騎当千のゼファーの軍勢、一合切り結べばそれが開戦の合図となろう*]
礼を言われると、なんだか面映ゆいな。
[>>=20友から返された声に、柔く微笑う。
続けて伝えられた友の思いに、笑みは湛えたまま頷いて]
あぁ。
往こう。
[持たぬ者である己と、持つ者である友。
何から何まで表裏であり、けれど同一でもあるからこそ]
─ 前線 ─
[>>103ゼファーの軍勢を、ベリアンの指揮通り盾兵を正面に据え鳥が翼を広げた形の布陣を敷いた王国兵が迎え撃つ。
総勢5000を越える軍勢は、けれど数に驕る愚はとうに捨て多対一の陣形を心掛けた動きでゼファーの兵士と対峙して。
走る騎兵に気付けば、その手の槍を警戒した動きで盾を掲げはするが盾兵がその騎兵を追う事はない。
それにゼファーが気付かぬ訳は無かろうが、こちらが意図を明かすよりも部隊の動きで伝わろう]
『敵騎兵確認、前方を開けこちらに誘導せよ!
近付くまでは後方から弓の支援を乞う、接敵の後は騎兵のみで応じる!
落馬した際は速やかに後退、敵の落馬者は歩兵に任せるように!』
[騎兵隊を纏める長の指揮する声がこちらにまで届く。
騎馬を落とすことが出来れば戦況は一気にこちらに傾くことだろう。
だが、それはあちらも同じことだ。
言葉を交わしたあの将とてそれを狙ってくるだろうが、彼は何処で剣を振るっているだろうか。
そんな思いと共に視線を向けた戦場、あえて衆目を引くような戦車に目を細めた*]
[あからさまに開けた空間は、ゼファーにも誘いが分かるものだろう。
そして、その利も不利も互いに分かっていることも。
その上でゼファーが乗らぬという手は選ばないのも、最初から分かり切っていた]
『盾兵、槍は斜めに受け流せ!
正面で構えればそのまま貫かれるぞ!』
『歩兵は味方の弓にも注意を払え!』
『騎馬兵構え、何時でも駆け出せる態勢を整えよ!』
[それぞれの長が配下に号を飛ばす、その中にゼファーの兵の檄も交ざりあって鉄と青銅がかち合う音、木が砕け人の倒れる音、様々な声が戦場の空気を作り出す。
そんな中、>>113一際大きな熱を発するその声は後方指揮を執るベリアンの元までも届く程の鋭さをもっていて]
…あぁ。
[こちらの耳まで届いたのは一人の声。
だが、その嘴はきっとまだ何羽もいるはずだ。
少なくとも、あの時彼の後ろに控えていた彼らの分は]
…悩ましいな。
[指揮を離れその前に出ることを許せない我が身の歯がゆさに、目を伏せた**]
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