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ダン...
[ 矢の放たれた先を見れば、髪の色は少し変わって見えるが、見間違い様のない解放軍盟主の姿が在る。
それを確かめる間にも、二の矢は飛んできたかもしれないが ]
はっ!
[ ぴしりと、馬の尻に鞭を入れ、そのまま彼は橋の上から跳躍する、ダンクラードと同じように水の中へ...ではなく、一息に南岸までの距離を、鍛えられた人馬は一体となって飛び越えた ]
[ 後続の騎兵達も、次々と後に倣い、跳躍が足りず川に落ちた者は一騎だけ、その一騎を待たずして、騎馬隊は目前の盟主を目がけて奔る ]
ダンクラード!!
[ 先頭で吠えるように名を呼ぶ声は、どこかその出迎えを歓迎するような響きを帯びていた// ]
― 酒楼での夢 ―
[ その奇妙な夜 ]
俺には、弟が...三人、居るんだ。
[ 幻の女に向かって、酔っぱらいはそんな戯言を漏らしたかもしれない ]
一人は、春の陽光みたいに優しくて...でも負けず嫌いで、努力家で、ほんとは誰よりも根性がある。
一人は、意地っ張りで、無鉄砲で...でも誰よりもまっすぐで、宝石みたいに綺麗な気持ちを持ってる。
もう一人は......
[ 少しの間、そして僅かに沈む声 ]
炎みたいな誇りと、強い意志と、大きな心を持った...でもほんとは少し寂しがりやの...
[ そこで、声は途切れて ]
......護ってやりたかった、ずっと、みんな......
だけど、俺が、俺達が、あいつらを引き離した。
[ 声は、泣きそうに響いたろうか ]
もしも...もう一度、あいつらが、お互い笑い合える道が創れるなら...
俺は、命だって......
[ その後は言葉となることはなく** ]
/*
不用意に切なさ倍増させてますが、カークのせいということにしとこうね。
ま、死ぬ時はさっくりあっさり死ぬよー
[ 腕まくり ]
― 修道院跡付近 ―
[ 間髪入れず放たれた二の矢は>>250彼の左の首と肩の隙間を見事に刺し貫いていた。
丁度、エドルファスの剣が食い込んだ傷の上だ。
巻いていた包帯が裂けて、新しい血が流れ出したのが判ったが、それに構いはせず、刺さった矢の鏃をへし折り、ダンクラードの言葉に叫び返す>>251 ]
改めるべき心を、俺は持ってないからな!
[ 散開しながら盟主の一団を追った騎馬隊は、馬上から放たれる精度の高い矢の軌道を避けるに苦心している>>250 ]
『うわっ!』
『うわあっ!!』
[ 砂利に馬脚を取られた一人が避けそこなって射落とされ、それに巻き込まれるように、後続の一人も、落馬する。残る騎馬は九騎 ]
......ここはいいから、行け!オクタヴィアス様の元へ!!
『しかし、隊長...!』
俺もすぐに行く。あいつとはもう少し話したいからな。
[ 笑み浮かべて言ってのければ、相手は言葉を喪った様子で ]
命令だ、行けっ!!
[ 命令、の一言で、漸く馬首を返し、オクタヴィアスが陣を敷く方角へと、九騎は駆け出した// ]
― 昨夜/修道院跡 ―
[ 護る、と告げた言葉に、オクタヴィアスから決意と願いをこめた言葉が返る>>255 ]
ルクス・フォン・ヴェデット…それが、俺の本当の名だ。いや…昔の名、だな。
[ その願いに答えは返さぬまま、オクタヴィアスの目を真っすぐに見て、その名を教えた。
ただ一人の人しか、知らなかった名を ]
もう、俺には必要無い名だから、捨てると言ったら、ノイアー伯...叔父上に、これまでの生を捨てるようなことはしちゃいけないって諭された。
どんなに辛くても、後悔だらけだったとしても...その生があったから、今の俺があるんだって。
だから、この名は叔父上に預かってもらっていた。
[ けれど、その人は、もう居ない ]
.........これから先は、お前に預ける。
タヴィ、でも、忘れて構わないからな。
お前にとって、俺は「ダフィ兄様」だ。
これまでも、これからも、ずっと。
[ 矛盾だらけの言葉を、けれど楽しげに笑って、それが答えの代わりだと、言うように** ]
― 12年前 ―
クレスが意地っ張りなのは、知ってますけど。
[ 覚えている限り、寡黙な部類に入るクレステッドの父親に、そんな風に話しかけられた記憶はそれまでなかった>>102 ]
母君に、ですか?でも...
[ 貴方もたいがい、と、言いそうになってやめた ]
...俺は、あいつの意地っ張りなとこが、割と好きですよ。
ああ見えて、無闇やたらに意地を張ってるわけじゃない。
どうしても譲れない、譲っちゃいけないとこが、あいつにはちゃんと見えてる。
だから、大丈夫です。
俺が叱らなくても、クレスは道を間違えたりしない。信じてやってください。
[ 微笑んで告げると、息子同様真っすぐすぎるほど真っすぐな武人は、どこか安堵したように見えた ]
[ その父親が亡くなって、クレステッドが行方をくらました時は、本当に焦ったものだった ]
この、馬鹿野郎っ!!
[ 剣の訓練に付き合う時でも、滅多に出さない大声を、見つかったクレステッドに投げつけたのは、今でも不覚だったと思っている ]
みんなっ、どれだけ心配したと思ってる?!
俺は......お前に、何かあったら、お前の父上に顔向けが出来ないだろうがっ!
[ 何がどうしてそうなるのか?と、クレスにしてみれば疑問だったろう。
ともあれ、それ以来、信頼はできるが、信用はできない、いざという時は無茶するに決まってる。
という評価が、彼の中で固まったのは、確かな事だった** ]
― 修道院跡/南岸 ―
[ ダンクラードの馬の速度が落ちれば>>273、彼はその馬にほとんど並走するほどに馬を寄せる。だが、槍が届く距離になってもその槍を上げる事は無く ]
俺の産まれた国は、20年前、ウエストマール王国に抗って滅ぼされた。
[ 低く、零すのは、これまで、辺境伯以外、誰にも語った事のない真実 ]
叔父上は...ノイアー伯は、俺が見た炎に呑まれ、滅び去る国を、ラモーラルに再現したくない、と、そう願って15年前...兵を起こした。
だから許せ、と言うんじゃない。
[ ふ、と、自嘲するような笑みが浮かぶ ]
この戦が終われば、ウエストマールは、またこの地を押さえにかかるだろう。
ダン...
一つだけ、お前に尋ねたい。
お前は、この先、ラモーラルに滅びの炎ではなく、未来を創る炎を呼べるか?
[ その自信があるか?と、視線は射抜くように、見つめる// ]
― 修道院跡/南岸 ―
そうか...
[ 未来を掴むために立ったというダンクロードの言葉に、その炎のような誇りと信念に>>287眩し気に目を細めたのは、一瞬 ]
ならば...証明してみせろっ!!
[ 次の瞬間、手にしていた槍を捨て、馬上からダンクラードに向かって飛びついていく。
諸共に、地面へと落とすつもりだ// ]
― 南岸・修道院跡付近 ―
[ ダンクラードは器用に身を躱し、自ら地面に飛び降りる>>293王は、落とされることなどない、ということか、と、僅かに浮かんだのは愉しむが如き笑み ]
さあ、どうかな...どちらにせよ、お前を落とせばこの戦は終わる......
[ 勢い余って落ちたこちらは、傷ついた肩をしたたかに地面で打った。もうバックラーを持つ力も左手には無い。
左腕はだらりと下げたまま、右手で剣を引き抜き、身を開くようにして、構える。
それは、隙を作った構えで相手を誘い込む型だと、チャールズに教えを受けているであろうダンクラードなら判るだろうか// ]
― 南岸・修道院跡付近 ―
[ 自分が死ねば戦いは終わる、と感情を交えぬ声で肯定したダンクラードが、まっすぐに飛び込んでくる>>298 ]
相変わらず...火みたいな剣だな!
[ それも神速の剣だ。突いてくる剣を迎え入れるかのように、片足を踏み込めば、鎧の隙でもある脇が、ざっくりと切り裂かれる ]
っ...!
[ しかし、痛みに、そのまま止まることもなく、その持ち手を狙って、叩くように剣を揮う// ]
/*
クレスとチャールズのとこは、なして一般兵の口喧嘩にそんなに気合いが入ってるのwww
お互い理屈抜きのキャラだからかな?
― 南岸・修道院跡付近 ―
[ 剣先を手首に受けて、食い込む刃の衝撃に、山刀を取り落としても、ダンクラードは怯まない、むしろ、裂帛の気合いを増して、左の剣を携えて、更に飛び込んでくる>>314 ]
は...
[ 無意識、身を庇おうと、左手をあげようとするが、脇と肩に深い傷を受けた腕はぴくりとも動かず ]
...それでも、人は、間違いを悔やむものなんだ、ダン。
[ 右手の剣を、上に掲げる、空を...太陽を指すように。
しかし、そのまま、その剣を振り下ろすことはなく、背中に刃を受けた// ]
― 乱の始まる前 ―
[ 悪夢の朝帰りから、ずっと、彼は件の酒楼を避けていた。
けれど、時が過ぎて、思い返してみると、いくつか腑に落ちない事に気付く ]
財布も何も、盗られてなかったしなあ...
[ 美人局の類なら、そんなことは有り得ない。マダムの言ったとおり「密猟者を捕まえる為の」変装だったというのが本当だったとしても、わざわざ酔っぱらった自分の相手をする必要は無かった筈だ ]
...つーか...
[ 情けない思いが募るのは、ほとんど消えた記憶の、それでも僅かに残っていた断片には「優しくされた」という感覚しか残っていないということで ]
.........ほんと有り得ねえ。
[ そうして、数年ぶりにその酒楼を尋ねた彼は、マダムに一つの伝言を託した ]
もしも、あの時のあいつがまた顔を出したら...今度は「男同士」で呑もうって、伝えてくれ。
[ 勿論、つけられた印のせいで、当分同僚達から揶揄われまくったことの落とし前だけは、会えたら拳できっちりつけてやるつもりだったけれど** ]
[ 背負わずともいい、というダンクラードの声が、どこか優しく響く。
剣を振り下ろす力がなかったのか、振り下ろす事が出来なかったのかは、彼自身にもわからず... ]
これで、15年前の乱は......本当に、終わる。
........お前達は...、きっと......新しい
[ 必ず見せてあげる、という、オクタヴィアスの声は耳に今も残る ]
(...願わくば...)
/*
まじで、自薦しといて、これはない!と思いつつ...ディークかっこよすぎたんですごめんなさい。
みんな、最終日がんばってね!
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