情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
はい、そうです。
月光さんと、凌さんですね。
[名乗られれば>>4:+10にこりと笑み。
僅かな時間ですが宜しく、と彼は頭を下げ。
探すような素振りに、右腕についた腕時計は騒ぎ。]
はは、頼って貰って構わないんですよ。
戦うのは不得意ですが、衛るのは得意なんです。
[そう言いながら封筒から取り出すは、他の魔法とは色も形も違う、ヒトガタに切り取られた黒い便箋。
彼は月光と呼ばれている契約者さんに、それを手渡す。]
[渡したヒトガタは致命傷を受ければ
真っ二つに割け、一撃だけ肩代わりするという優れ物。
『 黄昏ノ君 』と頭部分に書かれた黒いヒトガタ。
くるくる楽しそうに二人の周りを回った。]
僕の恩恵、ですね。
此方側の世界なら、それで十分でしょう。
要らなくなっちゃったら、
空に向かって思いっ切り投げてください。
[桜色の彼が持つ恩恵は、人を衛る能力。
対象と共に夢を、幸を、護り切る能力。
そんな彼の魔女名が"幸福の守り手"、
Edward、なんて安直過ぎるだろうか。
辺りが暗転しても、暴風が吹き荒れても。
自身の恩恵には絶対的の信頼があり、不安も何も無い。*]
― 惚気『試練の話』 ―
[心機一転、彼が買ってみようと思った腕時計は契約者だった。
あれよあれよの内に言い包められ、断れず、見習い魔女に。
またその彼が受けた試練も、この試練と似た内容だった。
第一に上級を倒し、第二は合格を賭けたバトルロイヤル。]
幸福の守護者って言われてもなぁ。
……、っはー、 どうすればいいって言うの。
[幸福至上主義者は試練内容に対し、悩んでいた。
彼のお花畑脳はいつも通り、脱落者ゼロを望んでいたのだから。
皮肉なことに、彼へ与えられた力は人"1人"を守れる能力。
大人数を守れやしない無力さに、頭を抱えるしかなかった。]
[第一試練で友好関係を築いた魔女は多数居た。
その中で1人を選び、護ること自体に反感を持っていたが、持ってる以上、使わない方が損なのは分かりきっていた。
けれども、誰が人狼か分からないその世界。
彼に1人を護るなんて、荷が重すぎた。]
うわぁあぁああぁあっっ!!!!!!
[共に行動していた子が、目の前で脱落させられたのだ。
別の子にヒトガタは渡したまま、護ることすら出来なかった。
多数を守りたいと欲張り過ぎて、目の前の敵を見落としていた。
最後に、此方へ投げられたのは水属性の――――、]
[その瞬間に幸福至上主義者は、居なくなった。]
[受け取ったジェムを、首筋に宛てがい。]
っは、おまえ、 おまえだけは……、お前だけは僕が、
[幸せは自らの手で衛りきれないと知ったから。]
[便箋を宙に投げれば、舞う桜吹雪。]
ぜったいに、 絶対に僕が仕留めてやるからな……。
[幸せは犠牲を払い、築くものと気付いてしまったから。]
[多数の雨を一つへと束ね、人狼を、貫いた。]
……、守れなくて、ごめんなさい。
カタキ、って。
取ったところで君は笑ってくれるのでしょーか。
[彼は最初の肩書である"幸福の守護者"を名乗らない。
全てを幸せにしてやることは、出来ないと気付いてしまったから。
些細で自分勝手な幸せしか、与えることが出来ないから。
彼は肩書を、"幸福の差出人"に改めたのだった。**]
/*
りあるばったんばったんでなかなか顔出せないけど惚気シリーズ間に合いそう。
墓下来た皆さんと話せなくてとても申し訳ない……!
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新