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― オプティモ西砦前 ―
[クロードが手にした鞘つきの剣が彼の頭に落ちる>>208。
唐突な行動にはシメオンも驚いた。
目を丸くした後、理解して欲しいと言うクロード>>209に思わず笑う]
ああそうか、俺が何しに来たのか、伝わってなかったんだな。
俺はお前の考えていることを知りたくてここに来たって言うのに。
理解したいから、危険を冒してまでここに来たんだぜ?
…俺達はこの国を壊しに来たんじゃないと言うのは、分かって欲しいな。
[ようやく、彼の本心が見えたような気がした*]
追加。
「おまえたちは信じられても、おまえたちの国は未だ信じられない」だとよ。
[苦笑に似た笑いが零れる]
ああ……少人数でもそれを可能にすることが出来るものがある。
確かに恐怖だろうな。
そうだな、何としてでも終わらせよう。
― 戦い前/オプティモ西砦前 ―
[投げられた声>>224を聞いて、シメオンは一度瞳を瞬いた。
それから苦笑じみた笑みを浮かべ、対談の場から身を引く]
(マチュザレムは俺達の祖国ではねーんだが……まぁいいや。
俺達のことは信じてくれるなら、
俺達がマチュザレムに働きかける努力もしねぇとだな)
[ナミュールを壊すことはしないと言う保証を。
侵略を望むような心変わりをさせない努力を。
何もせずして信は得られまい]
[クレメンスとクロードのやり取りが始まれば、シメオンは耳を傾けるだけとなる。
菓子の話>>219が出ると、ここじゃちょっと無理だなぁ、とだけ零した]
[差し出された茶>>226には礼を言い、両手で持ち上げて茶器を先ず眺める。
マチュザレムで使うものとは異なる独特のカップ、取っ手が無いので底を掌で支え、茶器の上の方、茶が満たされていない部分を持たないと熱かった]
───…… ごほっ!!
[口にした途端、その苦さに思わず咽る。
甘党でなくともこの苦さは堪えられぬ*]
[その感想の後、語られるクレメンスの言葉を掻い摘んでカナンへと送る]
おっさん達は10年前から予見して、準備してたんだな。
[長かったのだろうか、短かったのだろうか。
その苦労は話からは垣間見えない]
[『国と国とで交わされた約束を違えはしない』───
その点については即座に是とは返せなかった。
昨今は比較的安定しているが、古い歴史では反故にする場合もあったと聞く。
それ故に、こうして使者に立った自分達がそうならないように働きかける必要性>>236をシメオンは考えた]
…ん。
だから、国ごと信じてもらえるように俺達も努力しねぇと。
[他国との付き合い方を知らないことに対して是を示し、ささやかに必要性を呈す]
俺には破壊神にしか見えなかったよ。
破壊することで再生を生む、異国の神を思い出した。
でもこれで諦めちゃあ目指す未来は掴めない。
俺が歩み寄りを主張したら、彼は自分達のことを理解して欲しいと言った。
主張したことを実行出来ないんじゃあ、信も得られない。
話す機会が今後得られるか分かんねぇが、やるだけのことはやってみる。
ああくそ、やっぱおっさんすげぇな。
[元より繋がりがあったからでもあるのだろうが、シメオンが突き崩そうとしたクロードの壁をいとも簡単に擦り抜けた。
晒されるクロードの本心がシメオンにも届く]
― 戦いの前・オプティモ西砦前 ―
[クレメンスの言葉を聞くたび、クロードの仮面が剥がれていく。
先程のシメオンには為し得なかったこと。
二人が持つ繋がりと、大局を良く見ている老獪なクレメンスだからこそ出来たことなのだろう。
シメオンはほんの少しだけ、悔しく思う。
クロードの心に届かなかったことに、自身の力が足りていないことに]
(えらそーなこと言えねぇや)
[シュビトの集会でクロードの立ち去り際に自分が投げた言葉を思い出す。
足りていないのは自分だったのだ。
自嘲めいた笑みが唇を形作る。
少しずつ口に含む茶が、更に苦く感じた*]
げ、この苦行が続くのかよ。
勘弁してくれ。
[事前知識が無いために、カナンの悪戯に気付くことは無く。
おかわりが無ければ良いとさえ思った]
[革命家の抱く夢には、そうだな、と溜息一つ。
やや沈みがちだった心が前向きになると、カナンの心が寄り添うのを感じた]
ああ、俺もだ。
助けてくれたのもあって、無条件で懐いちまってるよ。
おっさんと一緒に居て、話をするのはすげー楽しい。
ん……おっさんには感謝しねぇとな。
色んな手助けしてもらったし、色んなことを教えてもらった。
技術とかは俺らが教える側だったけど、そう言うのじゃない、大切なことを学べたと思う。
― オプティモ西砦前 ―
[クレメンスとクロードのやり取りは終始無言で見守っていた。
茶の苦さに苦戦していた、とも言う。
その中で聞こえる、クレメンスの言葉>>307。
終ぞ呼ばなかった呼び名だが、思わず笑みが零れてしまった]
ん、ああ。
もちっとクロードに歩み寄ってみたいところだったけど…。
[ちら、とクロードに視線をやる。
けれど、立ち上がったクレメンスに倣うようにシメオンも立ち上がった。
クレメンスについて一つ、気になることがあったため]
名指しの要請なら行くしかないな。
[飲み干した茶器を静かに置く]
苦ぇけど味わいある茶だった。
…次こそはちゃんと歩み寄る話が出来ることを願うぜ。
[クロードにそう告げて、クレメンスの後を追った*]
そっか、お疲れ。
アレイゼル卿が同盟相手になったのも了解だ。
アレイゼル卿は交渉術に長けてるな。
外交官に向いてそうだ。
彼が責任を引き受けてくれるなら、この国は外交の心配は無ぇだろな。
はは、確かにおっさんにはそれが似合う。
漸くただの隠居になれた、って言ってたぞ。
[そう付け加えて、こちらでの話し合いも終えたことを告げる。
シメオン自身はまだクロードと話したいところだったが、飛行船の絡みもあり一度辞すことにしたとも伝えた]
/*
…あれ、飛行船飛ぶん?wwwwww
これは俺も乗るのか?wwww
馬wwwwwww
護衛に預けるしかwww
[クロードの天幕からクレメンスが死角になるようにシメオンは歩く。
途中、外で待機していた護衛も合流し、飛行船の場所まで添った。
ニールと顔を合わせれば、ハイタッチで意思疎通をし、自身も飛行船に乗るために、これまで護衛をしてくれた者達に乗ってきた馬を頼む。
細かい指示が無くともクレメンスの私兵だ、この先の行動はそれぞれで上手くやってくれるだろう]
[飛行船へと乗り込み、ニールに上昇を指示する。
ゆらりと浮遊する感覚を覚えたその時、クレメンスに異変>>312が生じた]
おっさん!
[声を上げ慌てて傍に寄る。
クレメンスが抑える脇腹を見れば、衣服に赤い色が広がっていた]
やっぱ怪我してたんかよ!
[匂いの元はこれだったかと、応急処置を試みる。
荷に詰めていた服を当て布代わりにして傷口を抑え、引き裂き繋げたものを包帯代わりに巻き付けんと]
[作業をする手が止まったのは、クレメンスが名を呼んだ>>315がため]
カナンに?
[探るように動くクレメンスの手を取る。
その中には紋章入りの指輪。
拾い上げ、握り込み、クレメンスの顔を見る]
放蕩息子……ああ、うん。
リリエンタール・バスタード・クレメンスに、渡せばいいんだ、な。
[形見、その言葉がクレメンスの行きつく先を示す。
治療具の無い空の上では、これ以上の延命は難しかった。
諾を返す声は、震えている*]
― 飛行船 ―
おっさん…。
[息子のようだったと、その言葉>>327に思わず涙ぐむ。
立たせてくれと言われて、袖で目元を拭ってからクレメンスの腕を取り、自分の首の後ろに回して身体を支えてやった]
ほら、おっさん。
一望出来んぜ。
[上昇した飛行船から望むナミュールの地。
美しい大地が眼下に広がる]
……すっげ、世話になったな、おっさん。
ありがとう。
俺、いや、俺達、おっさんのこと大好きだぜ。
[それを示すため、抱き締めるように支える腕に力を込めた**]
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