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酔いどれ聖職者 ゲオルグは、剣を背負った少年 フィオン を能力(復活)の対象に選びました。
― 地下1F ―
ああ、愛してるぜ、バカ息子。
[拳を掴まれたまま、ニヤリと笑う。
聖なる気は魔族の身体を灼くが、与えられるダメージは少なく、致命傷になど程遠い。
やはり"勇者"の力が必要なのだ。と悟る。]
バーーーーーーーーーーーーーーーカ
何でわざわざお前を喜ばせなきゃならんのだ。
苦しむ顔なんか見せてたまるか。
[拳を離した掌を叩き、誂うように舌を出した。]
[二人が消えた地面を睨みつけ、それから懐からスキットルを取り出して一気に煽った。]
……カーク。
死ぬなって言ったろ、バカ野郎。
[最後に言葉を交わした時、薄々感づいていた。
彼はおそらくエレオノーレと刺し違えるつもりだったのだろう。
セルウィンの言葉に、その予感が正しかった事を悟った。
飲み干すと、空になったそれを地面に投げつける。
鈍い音がフロアに反響する。]
さて――エマ。
ご主人様を迎えてやってくれよ。
[フィオンの額で鼻をひくひくさせる小さなねずみの頭を指で撫で、それからゾフィヤの遺体に呟いた。]
せっかく護ってくれたのに悪いな、ゾフィヤ。
だが……オレは、オレにしかできないことをする。
[フィオンの傍に跪くと、生まれて初めて――神へと正式な祈りを捧げた。]
―― 神さんよ。
オレは絶対にあんたに屈しないと決めてた。
あんたの決めた運命はオレにとって本当にクソだったよ。
だからオレがあんたに祈るのは最初で最後だ。
これで満足か?
満足したか?
なら――
――……このクソみてぇな命と引き換えに、勇者と生きてる奴らにあんたの加護を与えてやってくれ。
そういうお約束ってやつだろう?
[その呼びかけに応じるかのように、聖なる光がゲオルグに降り注ぐ。
光の届かない地下に、眩い光が満ちた。
その強い強い光の波動は階下――地下2Fにも届くだろう。]
[――パキィ……ン――
やがて、澄んだ音が響き渡った。
エマが咥えて、フィオンの胸の傷へと滑り込ませた金貨が砕け、金色の淡い光を放つ。
それはフィオンの身体を包み込み、傷を癒し、そして。
ドクン――
止まっていた彼の心臓が、ゆっくり鼓動を刻み始めた。]
[金色の光の大半がフィオンの身体へと吸い込まれていき、地下1Fが薄暗さを取り戻しつつあった事。
彼に付き添っていたエマが何かが笑うような気配を感じて顔を上げた。]
『へっ…その顔が見たかったんだ。
ざまーみろ、セルウィン。』
[息子の嫌そうな顔に大変満足したように呟いて。
光の最後の一滴は、フィオンの胸の中へと吸い込まれていった。
ねずみは所在なさげに胸の周りをちょろちょろと歩き周り、きぃ、と一声鳴いた。]
[金色の光の大半がフィオンの身体へと吸い込まれていき、地下1Fが薄暗さを取り戻しつつあった事。
彼に付き添っていたエマが何かが笑うような気配を感じて顔を上げた。]
『へっ…その顔が見たかったんだ。
ざまーみろ、セルウィン。』
[息子の嫌そうな顔に大変満足したように呟いて。
光の最後の一滴は、フィオンの胸の中へと吸い込まれていく。
ねずみは所在なさげに胸の周りをちょろちょろと歩き周り、きぃ、と一声鳴いた**]
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