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―― 『世界軸』下層・心の広間 ――
[上空広がる雲がキアラの叫びに応えてまばゆく光る。>>3:+37
降り注ぐ幾本もの雷鳴が心の龍の身を打ち、苦痛の叫びを響かせる。
やがては雷鳴と咆哮が止んだ頃に心の龍は地に伏した。
姿が消えていくのも時間の問題だろう]
はああああ…… って、キアラだいじょうぶっ!?
[正直今までにない無茶をした自覚はある。
流れを操るのではなく流れを生みだしたうえで操る、
それもこのような広範囲に及ぶ魔法を使ったのは初めてなわけで。
倒れ込みたいのをどうにかこらえて相棒の無事を確認に向かう]
ああっ大変!
[龍とともにキアラも落ち始めているのが見える。>>+6
おまけに着地できるだけの力は――残されていなさそうだった]
………間に合って〜〜〜っ!
[残る力を振り絞って、キアラが落下してくると予測される地点に向け、
人一人分の大きさの輝きをまとった水球を放つ。
それがキアラの身を受け止めれば、
安堵の表情を浮かべてその場にへたり込んでしまうのだった**]
…………、よかった。
[もう声を出す余力はないのか、声なき声ばかりが聞こえる。>>+8
それでも無事に受け止められたことに変わりはない。
やがて届いた神子の声>>3:151>>3:152にはっと瞳を瞬かせた後、
すぐに表情は引き締まる]
やっぱり、八竜の後にまだ待ち構えているモノがあるようねえ……。
動ける?
無理そうなら……そうねえ、このまま水を担架代わりにして運ぶわ。
[何せ抱き上げて運べるほどの腕力はないわけで。
癒しの風のおかげで戻るまで魔法を展開し続けるに不足はない。
ともあれ一度中層に戻れば十分な休息の後、
『虚無』の討伐へと動きだすことになる*]
いいのよこのくらい。
キアラこそ……ありがとう。
今はゆっくり休んで次に備えようねえ。
―― 『世界軸』・下層 ――
[『虚無』は上層と下層の双方に存在し、二手に分かれて対処する。
自分達と同じ下層に行く役目を帯びた、
メレディスとユーリエと合流すればひらりと手を振って、>>+26]
そっちもお疲れさま。
準備? いつでもいけるわよー。
[そう言って今度は杖を振った方の手を一振りして見せる。
ちゃんと休んだか、というユーリエの問いには頷いてみせる。>>+41]
ここに至るまでけっこう無茶しちゃったからねえ……。
[それから、起き上がるのも辛そうだった片鱗も見せず、>>+34
衣装に関するやりとりを繰り広げるキアラとユーリエ>>+35>>+42を微笑ましく眺め、一言]
ふふ、似合ってるわねえ。
[やがて、門を開くべく絆石の力を用いる。
胸元、闇夜の色合いを持つそれを手の中に握りしめて、]
……行きましょう。
ええ。私達の手で……、
これからの百年がより良くなるための流れを生みださないとね。
―― 『世界軸』下層・門の向こう ――
[『虚無』はこれまで相対した八竜のうちの二体とは違い、
生き物の姿をとってはいなかった。
積もりに積もった重い感情がそのまま形を為したかのような。
仔竜の面影残す薄碧の竜が響かせる歌うような声をバックに、
まずはキアラに、続いて自分に強化の魔法をかける]
百年どころじゃない……それもそうねえ。
[自分達は――先祖だけじゃない。>>+37
かつてこの世界を維持してきた過去の『柱』の意志も、
まとめて受け継いで背負ってここにいる。
そうしていつかは未来の誰かに引き継がせていくんだろう]
[しんみりしている時間はあまりない。
メレディスとキアラが前に出て『虚無』の一部と追いかけっこを繰り広げるのを見やる]
鬼が追われる鬼ごっことはこれいかにってねえ……
[さてどう出るか。
前衛陣が攻撃を引きつけている間に弱点を探るにしても、
あまりに未知数の存在すぎてうまく探査ができるかわかったものではない。
そうこうしているうちに二つの動きを見る。
ひとつは初撃から立ち直った『虚無』が触手をキアラへと迫らせたこと、
もうひとつは、メレディスがキアラの名を呼び、
空中へ固定したカードを指し示したこと。>>+49]
飛び乗って!
[後押しするように叫んでから、杖をキアラに迫る触手どもへと向ける。
足元から漣が現れ、やがて湧きあがる大波となり、
触手をまとめて押し流そうと前進を始める]
[キアラに迫っていた触手どもはおおかたが飲み込まれたようだった]
これで当面の危機は去ったよねえ、……ね?
[といっても全体を見ればまだ一部を削っただけにすぎない。
喜ぶにはまだ早いと戦場を鋭いまなざしで見つめる*]
[ユーリエがメレディスの名を呼ぶのも聞こえていた。>>+55
そちらは大丈夫かと視線を移せばちょうどメレディスと視線が合った。どうやら無事な模様。>>+69
拍手が聞こえれば照れくさそうに相好を崩す。
何せ治癒魔法に比べればまだ扱い慣れていない方の力であるがために]
[大波が通り過ぎた後の『虚無』は輝きを帯びながらも水浸しだ]
! 今なら……
[キアラも同じことに気付いたようで、>>+68
足場を駆け、触手の攻撃を堪えながら、根本に近いところまで接近して雷を叩きこむ。
その姿に頼もしさを感じつつも、
キアラに触手が接近しかけてヒヤっとした一瞬もあった。
直後にメレディスのトランプが撃破していったが>>+71]
すごいすごい! ありがたいよ。
[弾んだ声があがる、が、
雷を浴びて弱っていない部分――つまりは己の足元付近からも触手が現れる。
それをどうにか避けつつ溜め息]
どうにもキリがない……ねえ。
[効いてないわけではないようには見えるのだが。
未だ決め手には欠ける状況]
…ユーリエ!?
[そうこうしているうちにユーリエが触手に巻きつかれてしまうが。>>+72
それでもなお接近し、右手を『虚無』へと近付けさせる。>>+75
二つの石の輝きがほのかに見える。
徐々に表面を凍りつかせていく『虚無』へ向け、]
私も……負けてなんかられないっ、
だから―――!
[力を貸してほしいと願うのは、やはり二つの石に向けて]
―――力をここに。
我が意に応えて、 降り注げ!!
[杖の先から水球が生み出される。
探査のためのそれに比べればずっと大きい。
水球は一振りで杖の先から離れ、
『虚無』の中心辺りをめがけて漂い、
到達した次の瞬間、瀑布のごとき勢いで真下へと降り注いだ]
/*
こう、寝落ちてはないんだけど、ないんだけど、ロールが降ってくるのが格段に遅い
水の加護付き杖で殴るって案が浮かんでもそれ採用ってわけにはいかないし
うーーーーーん
[相棒の危機に気付いたのは、>>+77
魔法を、今できうる限りの『虚無』を抑える術を打ち切った直後のこと。
心の龍を相手にした時のように水で受け止めるのは間に合わない。
とっさに走りだす。だがユーリエ>>+83の声を受け、
足場を使って巧みに移動するメレディスの方が対処は早かった。>>+87
あわや壁に激突するところだったキアラの身体は、
メレディスが投げたカードの力で減速していった。>>+88
ミリアムが辿り着いた頃にはどうにか床に足をつけていたものの、
見るからに動きはおぼつかない>>+97]
ありがとう……!
[あとは自分の役目である。
お礼の言葉をメレディスに告げればキアラへ向き直り手早く治癒の魔法をかける]
[その間にもメレディスは『虚無』を打つために再度動きだす。
一方当の『虚無』は、先程よりもさらに氷漬けになっているのが見えた。>>+84]
よく凍ってる……すごいわねえ。
[おかげで立て直す時間も作戦を立てる時間もとれたというもの。
ユーリエがメレディスに伝えた作戦は一言で言えば無謀、と言い表せるものだったが。>>+86
『虚無』の触手に巻きつかれたばかりでなおそう提案するのだ。
意志は固いだろう。それはメレディスもよく分かっているようだった。>>+92]
多少はらはらさせちゃうのは、……戦いだもの、しょうがないとして。
ちゃんとみんなで戻ってこないとダメだからねー?
そうなれるようちゃんと手助けはするけれど。
[と、決意と作戦を固めたメレディスとユーリエに告げ。
それからちらりとキアラを見やる。
きっと、二人をいたずらに心配させないように、
ああいう言い方>>+98をしたのだろうと思いつつ。一息]
じゃあ、もうひと仕事といこうか。私達も。
[準備は整った。
全身を氷で覆いつくしたユーリエが、>>+105
天聖の光をまとったタロットカードの陣によって高速で飛ばされ、>>+101>>+102
『虚無』のただ中へと飛び込んでいく。>>+106
身を覆っていた氷を打ち割って。
よくよく見れば氷はあちこちひび割れ、その隙間から触手がまたうごめきだしている。
激しい動きを見せるそれを、キアラが投げ放つ苦無が弾いて、>>+114
ミリアムが放つ規模の狭まった波がわずかでも動きを抑え込んで。
やがて、]
『虚無』が……崩れてくよ!
[崩れていくとともに暗黒色はかき消え、やがて、
中に飛び込んだユーリエの姿も見えるようになってきた。>>+110
最初は氷に覆われたままだったが、それも剥がれ落ち]
終わった……かしらね。
よーく頑張ったよ。
[一息。メレディスがユーリエに駆け寄るのを見れば、>>+113
後は任せておけば大丈夫だろうかと小さく笑う。
先程までは膝をつき『虚無』の只中にいたユーリエを見守っていたメレディスだったが、
響く歌声に導かれるようにして巡る風が、>>*7
いくらか動きを軽くしてくれたようだ。>>+118
風はミリアム達の周囲をも巡る。
吹き流される虚無の残滓から、へたり込む傍の相棒へと視線を移し、>>+115]
/*
わかっているな…… >相棒メモ
ミリアム「くっなんていい雰囲気……治癒魔法をも超える癒しのパワーが放出されてる気がするわ」
・∀・「人それをニヨ空間という」
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