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─ 戦場 ─
…できるなら、もう一度話したい、けど。
[捕虜として自軍に保護されているマリィと、もう一人]
………今更、か。
[冷たい言葉を投げつけた人を思い出して、呟く。
考えごとに意識を取られていたせいで、周囲への警戒は緩くなっていた*]
─ 捕虜回収後 ─
ファミルが?
わかった。
[戻り、休息を取っていたところに召集>>88があり。
天幕の中、打ち明けられた話>>89>>90は、思いも寄らないものだった。
彼─彼女の言葉が途切れるのを、待って]
じゃあ。
これからは、ファミルじゃなくファミーユって呼んでいいのかしら。
[まず呼び方の訂正が必要か聞いてから]
─ 捕虜回収後 ─
別に、こんなことで謝らなくてもいいわよ。
少なくとも、あたしには要らない。
嘘ついてたって言うなら、あたしだって同じなんだし。
[むしろ自分が責められても不思議じゃないと苦笑を浮かべて]
それにね。
あたしはファミル…じゃなかった、ファミーユか。
あなたが指揮官で良かった、って言ったのよ。
あなた自身が変わらない限り、あたしはあなたの指揮を信じるわ。
[彼女の問い>>91に、笑顔を返して頷いた*]
─ 戦場 ─
[話をしたいと言っても、本当のことは今でも話すべきではないと思っている。
けれど。
自分を偽り頑なに拒絶するだけは、ただの逃げと気付いたから。
今の自分の言葉で、彼女と話せたら。
そう思っていたところで、ようやくその音>>117に気付いた]
っ、しまっ…
[周囲の警戒を怠っていたと気付き、相手の姿を確認しようと顔を上げれば目に入ったのは鮮やかな緋色で。
呆然と、その姿を見つめ]
…ユーディットさま。
[その背にいるだろう人の名を、小さく紡いだ**]
─ 戦場 ─
……ううん。
あたしは、リーゼロッテよ。
あなたの知っているエリーザベトは、10年前に、死んだの。
[こちらも見つめる瞳>>146を真っ直ぐに受け止めて、緩く頭を振る。
あの時のように冷たい拒絶に逃げるのではなく、淡々と言葉を落として]
だって。
リッター家は、騎竜師しか排出しない家柄でしょう。
騎竜師になれない娘なんて、居るはずがない。
[どうして、と問うその人に。
そのままには口に出せない理由を、否定に変えて答えた*]
─ 戦場 ─
[自分の言葉にラートリーは理由を察してくれたかどうか。
何か問われたなら、それに答えを返してから]
…だから。
エリーザベトは、もう居ない。
もう、会えない。
けど。
………忘れないでいてくれて。
ありがとう。
[マリィにも言いたかった言葉を、又従姉に向けた*]
[マリィを連れて軍営に戻る時。
シュテルン>>=28に、微かな苦笑が浮かんだ]
言わないわよそんなこと。
…あたしも諦めたくない、なら言うけど。
[もう一度。
マリィと、今度はちゃんと話がしたいから、と。
わざと傷つけた自分と話してくれるか、怖いけれど。
だから、自分にも言い聞かせるような声を返した]
ね、レト。
ちょっと、時間もらって良い?
[帰還後、霧の為に休戦することが決まって。
時間が空いた所で彼を捕まえ、人目を避けられる所まで引っ張って行って]
レトが、暁紅…ユーディット様と姉弟だって話。
ユーディット様から、聞かされたって言ってたでしょ。
…他にも何か、言われた?
[こう問いかけたのは、レトが話を切り出した時の瞳の揺らぎが、気になったから。
自分の知る又従姉は弟思いだったから、もしかしたらリッターに来いといわれたんじゃないかと思ってだけど。
レトにはどう思われただろうか]
[瞬く紅が、へにゃりと揺らぐのを見つめ。
聞かされた話>>169>>170を聞けば、こちらも表情は自然曇った。
もう十年も会っていない又従姉の本心など解るはずもない。
けれど、自分の知る彼女は腹違いであっても弟を受け入れこそすれ拒むなんて考えられなかったから]
…そ、っか。
[禍根は断ち切るという言葉に、目を伏せる。
どうすればいいのか、正しい答えは自分にも解らないけれど]
…、…うん。
[向けられた苦笑>>176に、自分がどんな顔をしてるのか解って頷いた。
言い切られた言葉>>177には、無意識ほっとした笑みが浮かんだけれど。
続いた言葉には、ぱちりと瞬いて]
べ、別に心配なんか、
してなくも、…ない、けど!
そ、そもそも悩むなんてレトらしくないわよ。
はいそーですかって受け入れられないこと、断るしかないじゃない。
それに。
[否定しようとしたけれど、事実なだけに否定しきれず。
流石に気恥ずかしくて、いつものようにまくしたて]
…あたしは、レトにはこれからも、ずっと。
自由に空を飛んで欲しいし。
約束だって、まだ叶えてもらってないんだから。
[一緒に、と願った事はちゃんと大切に覚えてるのだ、と。
それだけ口にして、哨戒へと向かった*]
─ 戦場 ─
[驚きのままに見開く瞳>>178を、真っ直ぐ見つめる。
伝わったと解れば、ふ、と表情は色を失いかけた──けれど]
…私も。
忘れたこと、無かった。
[忘れるわけがない>>179という言葉に、泣き笑いのまま、応えたところで蹄の音が聞こえてきて]
[休戦中とはいえ、ここは戦場。
いくら又従姉相手とはいえ、気を抜きすぎていた。
近付く音に、咄嗟馬を走らせようとしたが]
ぇ…
[又従姉が飛ばした指示>>180に、それも止まった。
彼女が何を思うかは、知らず]
………っ
Windes!! (風よ!)
[飛ばされた火球>>181を、咄嗟の判断で呼んだ風で向きを逸らした]
…そうね。
頑張るしか、ないわよね。
[口ごもるシュテルン>>=33に、こちらも同じような表情で声を返す。
お互いにという言葉で、彼も不安なのだと解って、頷き]
……うん。
あたし、自分が死んだことにされてるとまでは知らなかったから。
余計に頭がまわらなくなってて。
…あの時。
ちゃんと話せたら、少なくとも傷つけなくて済んだんだろうなって思うと。
…ね。
[打ち明け話を聞いたシュテルンの言葉>>=34に、目を伏せて。
続いた言葉に、少しの瞬きの後弱く微笑んだ]
…ありがと、シュテルン。
─ 戦場 ─
どうして…!!
[又従姉は自分に会って戸惑ったが。
今度はこちらが又従姉の行動に戸惑う番だった。
その言葉>>197に、何故、と問いたくても問い質す暇は無く。
聞こえた声>>198に、ぎゅ、と拳を握り]
─ 戦場 ─
…あたしは、氷竜軍の精霊師、リーゼロッテ。
相手になるわ、暁紅の騎竜師。
[敵として、立ち向かおうと心に決めた。
又従姉の胸の内、想いは知らず]
Tornados! (巻き込んで!)
[上がる轟炎に躊躇うことなく。
起こした竜巻に炎を巻き込み、そのまま相手へと返そうと]
─ 戦場 ─
[こちらの名乗りに又従姉が何を思った>>210かは気づく余裕も無く。
炎を巻き込んだ風をそのまま緋色に向けた。
距離を取れるようなら、とは思ったが下手に逃げる素振りを見せれば背後の兵も黙ってはいないだろうと堪え]
……っ
[避けられた>>211のを、安堵と悔しさの入り混じった瞳で見つめる。
傷つけたくない、倒さなければいけない、胸を占める二律背反が判断を鈍らせて]
─ 戦場 ─
な……っ!!!
[飛び降りてきた彼女の剣>>212を、咄嗟に避けようとしたが間に合わなかった。
鋭い刃に、ケープとその下の皮膚もわずかではあるが切り裂かれ]
…、Inflame! (煽れ!)
[肩から流れる血と痛みを堪えながら、距離を取ろうと下から強風を起こし。
フランベルジュを抜きながら、横に薙いだ]
─ 戦場 ─
[生家に在った頃は剣術も習ってはいたが、もう10年も前の話。
剣の腕は知らぬ者よりはマシというところで、距離を取れれば僥倖といったところだったが]
きゃあっ!?
[騎乗したままだったことが災いだったか幸いか。
自分の起こした風に怯えた馬が、急に駆け出した]
─ 戦場 ─
[風を起こす刹那、首筋に感じた冷たさ>>222に息を飲んだ。
けれど、それより振り切った腕から伝わってきた手ごたえに怯えは勝った。
それを表に出すことはなかったけれど、動揺は隠せなくて]
っあ、
[剣を握る手に受けた衝撃>>223は、然程強くは無かったが。
波刃は容易く地に落ちた上、怯えた馬が身勝手に走るに己の動きは制されて]
しまっ…!!!
[緋色の起こした風が起こした、擬似的な雨。
更に激しく暴れる馬の背にいられるはずもなく、振り落とされて]
………く…っ!
[強く、背中を地に打ち付けた]
─ 戦場 ─
(……ユーディット…様…)
[駆け寄るその姿>>226に、名を紡ごうとしたけれど声が出なくて。
痛みの中、遠ざかる意識の内に聞こえた宣に眉が寄った。
今の私は、もうリーゼロッテ、なのに]
(今の私は、いらないの?)
[問う声は、胸の中だけにしか響かせられず。
身動きも取れぬまま、瞳の端から雫だけが静かに零れ落ちた*]
…ユーディット様。
[声を発せるようになったのは、緋色の背の上空高く舞ってから。
又従姉以外には、竜しか聞くものの無いその場で彼女を呼んで]
……私を、どうするの。
…ううん。
私は、どうなっても良い。
[静かに問うのは、自分の処遇についてではなく。]
ユーディット様。
レトを、どうするつもり、なの。
[又従姉はどのような顔をしたか。
言葉を静かに、続けて]
お願い、ユーディット様。
…レナートゥス・アイヒェは、アイヒェのままに。
レトのままで、いさせて。
[願う声は、切なる思いを秘めたそれ]
今までも、これからも、ずっと。
レトには自由にこの空を、飛んでいて欲しいから。
…平気。
[気遣われる>>245のには、ふるりと頭を振って答えた。
捕虜にされるのだろうとは予想していたから、続く言葉にも動揺は無く。
けれど、自分の問いかけに返された答え>>250には、目を見張った。
頑なな言葉は、ただ悲しく響いて]
…ユーディット様。
私も、認められない存在だよ。
だから、エリーザベトは死んだの。
でも。
レトが、あたしに。
リーゼロッテに、出来ることをくれた。
[8年前。
手を引いて外へと連れて行ってくれた。
帽子を取ってくれて、次の『約束』をしてくれた。
あの時から、レトはずっと変わっていない。
変わってしまったのは、こちらの方だったけど、それでも]
今のあたしで良かったって。
言ってくれた。
いっつも無茶ばっかりだけど、何もかも真っ直ぐで。
空を飛んでる時、本当に楽しそうにしてて。
それが、レトなの。
あたしは、そんなレトが、好きなの。
だから。お願い。
レトに、何もしないで。
レトを………ころさないで。
[この願いが又従姉を苦しめるだけと、解ってはいても。
願わずには、いられなかった*]
…レトは、わるくないのに?
[又従姉>>265に返す言葉は小さくとも、はっきりとしたもの。
残された馬は、軍営へと自力で戻っただろうか。
それを確認する術もなく、地に強く打ち付けた身体では身動ぎすら難しく]
…………ごめん。
[かろうじて、小さく落とした声を通信に乗せた*]
[目を閉じて、思い返す。
ありがとう、と笑って。
皆と共にと言ってくれたファミル>>209。
ジークムントだってもうすぐ戻ってくるのに。
キアラもシュテルンも、きっと心配するだろう。
何より、出発前に声を交わした相手。
いつも通り、素直にはなれないままだったけれど]
…約、束。
[覚えてると言ってくれたのに。
叶えられないかもしれないことが、苦しかった**]
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