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やっぱりまずはこれだよねー。
骨付き肉!
[少年は、
ずっと羨ましかったソレをいそいそと握る。]
『じゃあワタシはこれにしようかしら』
[少女は、
刑場風マフィンをしげしげ眺めた後
手に取ってみる。
すこし刺激的な異国の香り。]
あはっ。乾杯といいつつ、みんなごはんだね!
『だっておなかがへってるんだもの』
[それに食べたいものもたくさんあるし。
おじいちゃん世界のお餅も、そわそわ気になっている。]
おじーちゃんのところも、ごはんきた?
『だいじょーぶ?』
あと声だけのひと!
そっちも飲み物かごはん手に持って。はやく!
『せっかくだから一緒に楽しみましょ』
[どこの誰だか、どんな状態だか知らない相手も
ついでとばかりに巻き込んで。]
じゃあいっくよーー!!
『かんぱーーーーーーい!!』
[双子は笑顔で料理を掲げた。*]
/*
オルヴァル、懐かしいな。
『村が終わった後に飲んだのよ』
そして陛下のお手製のお菓子がとってもかわいい!
おふたりが相変わらず仲良くお元気そうで
何処かの部下がにこりとしております。
ふわー。このお肉おいっしーーーー!
『マフィンもなんだか癖になる味だわ』
[乾杯で掲げた料理を
お互いに食べあいっこして新たなる味覚を堪能し、]
この、もちってやつも… む、 はむ、
[うにょん]
『はむ、 のび、のびるわ…!』
[うにょにょん]
[目をぱちくりさせながら異次元の食感を満喫する。]
[お菓子のおともは、お子さまだから紅茶でね!
さくさくパイを口いっぱいに頬張ると、
なんだか2匹のリスみたいになった。]
ふあ〜〜さくさくとろける〜〜〜
『いくらでもたべられちゃう。きけんだわ。』
[もう一切れ、もう一切れ…。
手が止まらない。]
こんなにたくさんの名物を食べられて
ボクたち幸せものだねローズマリー。
『ほんとうねローレル。
この出会いに感謝だわ』
[お腹も心も満たされて双子は幸せいっぱいだ。*]
( 未練なんて今更何も無いんですけど、ね )
( だから、きっと少し迷い込んだだけです )
( ほら。光子ワームホールの生成に成功したでしょう? )
( それが混線して墓下のドアもノックしたようです )
[モニターのひとつがチカチカと明滅して、悪戯に
不安定な人影にピントを合わせたりぼかしたりする。]
( ああ僕のこと忘れたなんて )
( 寂しいこと言わないでくださいね? )
( …… )
( いいえ嘘です )
( さっさと忘れてくださって結構ですよ )
[あの時のまま…
もう時を重ねることのない顔が、モニター越しに
かつて先輩と呼んだひとの寝顔を穏やかに見つめている。]
( 新しい時代を忙しく歩んで味わって )
( “今”や、“これから”が )
( 先輩の中で数多く重なってくれる方が良いですから )
( ああ、でもこれだけは言っておきます )
( 朝と昼と夜の全部は寝すぎです )
( サボリ厳禁 )
[働き方改革だ何だと甘い顔ばかりしていたら
調子に乗るんだからこのひとは。]
( 寝すぎて見過ごさないでくださいねいろいろと )
( 見守ってますから。ときどきくらいは )
[勝手ばかりの内容の──…
これがゆうれいのみるゆめ、
*みせるゆめ*]
/*
〜〜〜〜〜〜っ!!!!!
はーーーー…
幸せですね。新年から最高過ぎますね。
だからつい見守ってしまうのでしょうね。
/*
お徳用チョコレートとかね、
拾ってきてるなああああってあたりとか、もうね。
はあ… すき。
久し振りの村だけど、
この感触はやっぱり堪らないね。
/*
ほんと元村ログの残っている有難さをしみじみ。
国主様に感謝!!
そしてあと1時間ちょいなのか…!
わあ。まったり長いようであっという間だったなあ。
[彼の飛び起きた姿が、可笑しくて。
彼の紡ぐ自分の名が、懐かしくて。]
( おや。いつも寝覚めが悪いのに )
( 今日はあの台詞がないんですね )
[自然に綻んでゆく口元を、ゆうれいは隠さなかった。]
( …────はい、 )
( … …… は い、 )
[積み重なる言葉のひとつひとつが、
曖昧な存在の影の中に、
──── 確かに染みる。]
( ……… )
( まったく、先輩はほんとうに )
( ひとが欲しいと思う言葉を紡ぐのがお得意ですね )
[これ以上近づくことの出来ない、
画面の隔たりが恨めしい。]
( …、 厄介なひとたらしだ )
[今でもそう思わせる、
この有能な先輩が恨めしい。]
[用意された、懐かしい安物の珈琲とチョコレートに、]
( “これから”も傍で支えることの出来る
( やっぱり、少し羨ましいですよ )
[チリリとする胸の痛みは溶かしてしまおう…。]
( では、目覚まし時計のベル代わりにでも )
( 時々思い出してやってください )
[珈琲の湯気がモニターに映る影を揺らす。
温度差で生まれた水滴が、すこしだけ目元に滲んだ。]
( いつもの、ですね )
( 有難うございます。いただきます )
[カップに手は伸ばせない。
物理的に傍にはゆけない。
でも先輩と一緒に飲む安物の珈琲は
美味かったし、
お徳用のチョコレートは極上の味がした。
────思い出が、味の記憶を再生してくれる。]
( 僕はしあわせものですね )
( …ああ、安心してください )
( 僕は、手を繋いだひとと
自由をはばたいていますから )
[この宇宙に、
宇宙を越えた先に、
繋がる数多の世界に、
そして先輩、あなたに。]
( 今年もさいわいがありますように )
[明滅するモニターが完全にOFFになる寸前。
ゆうれいは静かに… *祈った*]
/*
おじいちゃんは、まだお仕事お忙しかったのかな…
お疲れさまだよう!!!(遠隔もふもふ)
あ っと、ごあいさつ!
大変お久し振りでした。
新年早々のお気楽ごはんパーティや刺し合い、とても楽しかったです。
ありがとうございました!!!
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