情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
― 帰還 ―
[崩壊する天空の建造物より、仲間に助けられて地上に戻った後、しばし出かけてくると告げて、植物たちの間に小さな帰還門を開いた。
門を潜れば、そこは既に神樹の森である。
神樹の巫女の帰還を察して集まってきた里の者たちは、すぐにも巫女に本来の居場所に戻って欲しそうであり、ともすれば少しばかり強引な手段を取ってでもという剣幕だったが、巫女は言うべきことを言い、するべきことをした。]
世界は救われたのじゃ。
もはや滅びの予言は遠のいた。
だが今一つ、吾には為すべきことが残っておる。
世界の行く末を、この目で見届けてくるのじゃ。
[里の者たちに告げて、神樹の元へ向かう。]
神樹よ。
吾に力を貸してほしいのじゃ。
[巨大な幹の根本に抱き着いて、神樹に意識添わせる。
言葉によらないいくつもの想いが往還して、やがて梢が震え、ふたつの物を落とした。
ひとつは、天空で無くしたヤドリギの枝の代わりとなる新たな焦点具。
もうひとつは、片手で握れるほどの、金色の種。
それはまさに、神樹自身の種だった。]
助かるのじゃ。
[新しい枝を首にかけ、種を大切にしまってから、再び赴くための門を開く。]
殿御は、やはり殴り合わねば納得せぬようじゃ。
触れる事でしか伝わらぬものもあるのじゃろうな。
きちりと見届けてくるのが吾の責務なのじゃ。
あやつらが全力でぶつかって出来上がる世界の形は、
きっと面白いに決まっておるのじゃ。
[明るく笑って、門を潜る。
こうして神樹の巫女は、またも出奔した。*]
/*
もそもそ書いている間に人が増えたり減ったりしたような?
明日は早いから早く寝ようとも思うが、そうな。明日で終わりなのじゃな。
― 決戦の場 ―
空での戦いより、よほど心地よいのじゃ。
[駆け出すクロートと、追い抜いて先駆けるアルフレッドの背を見ながら、もうもうと立ち込める砂煙の向こうに魔王と、魔王に忠誠尽くす者たちの姿を透かし見ながら、誰にともなく言う。]
血の通った相手がおる。
主張をぶつけ、受け止める相手がおる。
結果的に相容れぬとなっても、なにかしら残せると思える。
どのような形で決着がつこうと、
吾はそれを、良かった、と言える気がするのじゃ。
[誰も聞いていなくていい。そんな独白は笑顔へと変わる。]
でも、見ているだけは面白くないし、
こちらも全力出し切らねば、ひとかけらも魔王に届きはせぬのじゃ。
目覚めよ。吾らの同胞よ。
時は来たれり。その手を伸ばせ。
吾は歌い言祝がん。長きを耐えた者達よ。
今や大地は汝らのもの。増えよ満ちよ咲き誇れ。
[声に応えたのは、土の下で眠り続けていた者たちだった。
土に埋もれ、芽吹きの時を待っていた種たちが一斉に葉を広げ、茎を伸ばし、花を咲かせる。
不意に現れた花畑はさらに伸び、密に絡み合って壁を作り始めた。
魔王と勇者を囲むように立ち上がった壁は、攻撃も出入りも阻害しようとする。]
/*
外野でわいわいするだけのお仕事なのじゃ。
とりあえず現在軸に乗っかったところで、さすがに今日は寝るのじゃ。
明日はがんばる(ぐっ
おやすみなさいー**
神樹の巫女 フランは、イースをもっふもふにするのじゃ。もふもふ。
/*
いいよね。人間が勝ったら魔族はどうなる、はイースだから言える台詞。普通の物語だと人間が勝ってめでたしで終わるけれど、この村ではそうはいかないから。
王子はおつかれさまなのじゃ?
バタバタがなんとかなるといいのう。
じゃあ、イースからの預かりものは受け取っておこうかな。
― 戦いの前に ―
イースが吾に?
[魔王との戦いに再び赴く前、王子から伝言付きで手渡されたものがあった。
ころりと掌で受け止めた赤い宝玉は、皹の入った姿もどこか誇らしげだ。]
ちゃんと守ってくれたのじゃな。
ありがとう。
[宝玉に感謝の言葉を掛けて、大切にしまい込む。]
これがなにか知りたいという顔じゃな?
[そんな顔をしていても、していなくても、メッセンジャーの役割を果たした王子に、朗らかな笑みを見せる。]
ふふん。
おなごの ひ み つ なのじゃ。
[なんて胸を張って、結局教えなかった。*]
/*
ゆあがりほかほかなのじゃー。(ただいま
詠唱なぞ吾は常にてきとうなのじゃ。
今回はてきとうなのをアイルランド語変換してそれっぽくしてみたのだけど、最後めんどくさくなってやめたという。
長くてかっこいい呪文作れる人は尊敬するのじゃ。
/*
王子が王子の仕事をしてる!
戦争を終わらせる道筋が見えているのは良いのう。
これでますます勇者と魔王と背負った想い次第となったのじゃ。
/*
お疲れ様なのじゃ。魔王も勇者も見事な〆なのじゃ。
ところでここにきてリアル猫が片手を封印してきてやばい。
神樹に相談したらの。
これをくれたのじゃ。
魔王と勇者が作る新しい世界に、ひとつ種を植えておきたいのじゃ。
吾の里の神樹は魔の気に弱い。
だが初めから魔の気に親しいところで芽生えれば、人も魔も集えるような大樹に成長するのではないかとな。
その種を蒔くのに、イースほど相応しいものはいないと思うのじゃ。
吾からのお願いなのじゃ。
[頼み事をしてから、にこり笑う。]
それにしても、イースが無事でよかったのじゃ。
天での最後の戦いは、ひやひやしたぞ。
ちゃんとおまもりが役に立ってよかったのじゃ。
またあの時のように遊びたいの。
いつでも来てくれてよいぞ。
吾は、いつだって歓迎するのじゃ。
[途中にある困難など全く目に入っていない顔で、とても気軽に誘うのだった。*]
/*
勇者にげんこつする前に、ぽいと投げる@15分
新しい世界の象徴的な何かを作ってみたかったのじゃ。
/*
クロートはちゃんと長生きするのじゃ!
エルフの霊薬とかざぶざぶ掛けるから!
誰かの命を削って成就する想いなどくそくらえなのじゃ。
― 戦い見届けて ―
見事なのじゃ。
[ぽつり、と独り言零すように言う。
世界が変わるその瞬間に立ち会えたのが嬉しい。]
これから忙しくなるのじゃ。
のんびりしている場合ではないのじゃ。
[それからひょいと立ちあがってクロートに近づいていく。]
クロート!まずはげんこつなのじゃ。
おなごを心配させた罰をおとなしく受けるのじゃー
[なんて、振り回す拳を本当に落とすつもりはないけれど、たぶん苦い薬は王子から出て来るんだろう。
こんなことを言えるのも、今と未来があるからこそ**]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新