情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
………ファミルもか。
[唐突な眠り。
目覚めぬ花精。
結び付けられるのは、今起こっている出来事]
なんてこった……。
隣に運んだ方が良いんかな。
[眠ってしまった以上、男に出来ることは運ぶことだけ。
このままの体勢で眠らせるよりは良いだろうと、ファミルを椅子から抱え上げた。
扉はまぁ、何とか開けられはするだろう]
リア、おいで。
[ファミルを抱えたまま図書館の扉を開け、床を歩く黒仔猫を呼んで通りへと出す。
図書館の隣にあるファミルの自宅へと向かい、玄関を開けると甘い匂いが鼻へと届いた。
匂いの元を辿れば、細い花弁を重ねた雪色の花が見える。
それを目端に収めながら、奥へと進みファミルをベッドへと横たえた]
…いつまで続くんだろうな。
[いずれは自分もこうなってしまうのではないか。
そんな考えが頭を過ぎる。
「みゃー」と言う鳴き声が聞こえて、男はハッと思考を戻した]
……もう少し図書館で休ませてもらってから行くか。
[鳴き声の主である黒仔猫に語りかけた後、男はファミルの家を出て図書館へと戻った。
管理者が眠ってしまった以上、図書館を開けたまま、というわけにもいかないだろう。
臨時休館の札でも無いか、とカウンターを探すことになるのは、十分休息を得てからの話**]
運び屋 ヴェルナーは、占い師 リヒャルト を投票先に選びました。
― 図書館 ―
[常から図書館は静かだが、今は特に静かに思えた。
いるはずの者がいない。
それだけでまるで景色が違う]
………
[当たり前が変わっていく光景。
花精達が不安に思うのは、この当たり前が崩れていくように見えるからかもしれない。
それは男も例外ではなくて]
……1人でいると余計に考えてしまうな。
[静寂の中で独り言つ]
「みゃー」
[その思考を途切れさせたのは、間近で聞こえた声。
視線を向ければ、黒仔猫が不満げに男を見上げ鳴いていた]
分かった分かった。
蔑ろにしたわけじゃない。
[膝の上で丸くなっていた黒仔猫を撫で、小さく笑う。
自分もいる、と抗議されたように思えた]
そろそろ行くか。
[黒仔猫を肩へと拾い上げ、使用したカップを片付けた後、図書館を後にする。
図書館の扉には『閉館』のプレート。
その下には『しばらく休館します』と書かれた紙が貼られている。
勘の良い者はファミルが眠ってしまったと察するかも知れない。
施錠は出来なかったため、中に入ることは可能だろう]
……探さないとな。
[休息を挟んだためにだいぶ時間は経っていた。
目的の花精は今どこにいるだろうか。
男は当てもなく歩き始める*]
― 街中 ―
[街中へと出ても、今度は囲まれるようなことはなかった。
諦めたか、先程の件で近付かないようにしているのかもしれない。
行く手を阻まれないのは好都合。
人少ない通りを進み、時折クララの所在を問いながら探し歩いた]
路地へ向かった後は分からないか…。
[例の騒ぎを見ていた人はいるが、その後の行方は分からず終い]
だいぶ時間が経ってるし、まだいるとは思いにくいが。
[唯一の手がかりであるため、路地の方へと足を進める]
[向かった先はやはり空振りで]
探すのも大変だなこりゃあ。
[あまり人が出歩いていないことも探しにくさの一因となっているよう。
目撃証言が少ないのだ]
「おいヴェルナー、あまりうろつかん方が良いぞ。
今度はお前かもしんねぇんだから」
分かってはいるんだがな…。
[移動の最中、知り合いにそう声をかけられること多々。
皆やはり、次は自分かも知れない、アイツかも知れない、と不安なようだ]
いつ寝るか分からない以上、やっときたいこともあるんだ。
[今を逃せばいつになるか分からない。
そこまで急ぐものでもないのかもしれないが、後悔を残すのは嫌だから]
その辺で転がってたら拾っといてくれ。
[まるで落し物を見つけたら拾ってくれと言うような雰囲気で知人に言い、クララを探しに行くのだった*]
― 街中 ―
[さて、探すといっても手がかりがない状態。
それならば、と人が集まりそうな場所へと顔を出し訪ね歩くことにする]
「なんだ、何か食ってくか?」
人探しの最中なんでな、また後で。
[集まる者の顔を見ればいるかどうかは一目瞭然。
捜し人の名前は出さずに捜索を続けた。
寄っていけと言う黄色い声だったり野太い声だったりがあったが、断って次の場所へ。
人が集まりそうな場所を優先した結果、人の気配が少なそうなカフェへと辿り着いたのはだいぶ後のこと*]
俺を追いかけてた奴らに絡まれたと聞いた。
巻き込んですまない。
[クララを見て告げた後、男は頭を下げる。
その動きに合わせ肩からやや背の方へと移動した黒仔猫が、「みゃー」と鳴いてクララを見た]
あいつらには、頭を冷やせ、と言ってある。
多分、もう絡まれることは無いと思う。
[緩やかに頭を上げながら、収束させてきたことも伝えた*]
こう言ってはなんだが……彼女らの君への態度は勝手な邪推によるものだ。
君に責はない。
それにこれは自分が撒いた種のようなものだからな…。
遅かれ早かれ、同じことが起きていただろうから。
嫌な役目というよりは、俺が収拾つけなければならないことだ。
だから、そう気負わないで欲しい。
[街に発生した現象による不安と他の感情が複雑に絡み合って起きたことだと男は思っている。
クララに矛先が向かってしまったのは、偶然手伝いをしたが故。
様々重なってのものであるため、不運や災難に類するものと考えていた]
お互い、災難だったと言うことで。
[頭を下げるクララ>>47に対して、ファミルが言っていた言葉を紡いで、苦笑を浮かべた*]
…あー、そうだ。
[歩きながら、思い出したように言葉を紡ぐ]
図書館の司書のファミルって、分かるか?
アイツも眠っちまってさ。
しばらくは図書館も機能しないかもしれねぇ。
まぁ、鍵は開いてっから入れないこともねぇが。
ルトに伝えそびれたな。
[休館の報せは貼り付けてきたが、他の連中にも伝えておくんだった、と後頭部を掻いた*]
/*
このやろう、さくっと持ち上げよる…w
花言葉に出た「献身」を主体にして動いてるので、この評価はとてもありがたかったりする。
ただ、人気者扱いは、お前wwwwってなってるからな!!w
「あなたを信じきれない」の部分は恋愛下手なところで出ている感。
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新