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― 夜の森 ―
[奇妙な風の流れが森に渦巻く。
奇妙に歪んだ風景の中心に、世界のほころびが現れていた。
かつて、自分の前には結局開かなかった扉。
今この時になって開くとは。
運命の妙におかしみを感じる。]
覚えているか。
昔この場所に、暴風の奴と駆けつけたこと。
[傍らの狼に語りかける。
その顔は、とても楽しげに笑っている。]
あれの弟子と初めて会っただろ。
むちゃくちゃやった後の、いい顔をしてた。
[今なら、この扉を通れるだろう。
この先には、戦いが待っているに違いない。
けれども結局、扉を通ることは無かった。]
あいつの話の中に、おれが出てこなかったからな。
この向こうは俺達の戦場じゃあないんだろうさ。
[次第に小さくなり、消えていく扉を見送る。
その顔には、やはり笑みがある。]
明日になったら、俺達だけの戦場を探しに行こうぜ。
[おやすみ、と声を掛け、毛布の中に潜り込む。
ほんの数秒後には、寝息が聞こえていた。*]
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おつかれさま、と。
とりあえず出した全員分ケリ付けておいたぜ。
例によってこの時間読めないが、後でじっくり読もう。
みんな、ありがとなー。
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