情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[感傷の彩を振り切り、向けられた言葉に居住まいを正す。>>6]
……は。
俺も、全てを見知っているわけではありませんが。
[言いながら、思いかえすは一連の流れ]
……文字通り。
多様に形を変える作り物を駆る者……と言えばよろしいか。
力のほどについては、直に見えた黙示殿の方が詳しいかと思いますが。
……我らが授けし祝福、その護りをも越えるほどの力を持ち合わせていたのは、確かな事。
放置するのは、あらゆる意味で危険でしょうね。
[護りとして授けた月白の羽。
それを越えていとし子を傷つけたその力は、侮れぬ、との認識は強いもの。*]
/*
ここで無理しても長考するだけで残念なものしか出ない気がしてならないわけで。
ちゃんと休んで、活性化しよう、そうしよう(
[投げられた問い。>>*6
彼の漢に思う所はあれど、己が追うを望む者は他にあり]
……天は黙示殿の領域。
故に、護り手殿が望むままに。
[己が意は介さず、黙示天使の望むままに、とだけ告げて沈黙する]
……アレは……まだ、いたのか。
[潜む者、という言葉>>17に真紅を向けた先。
とうに引いたと思っていた姿に、上がるのは呆れた声。
一味か、という短い問い>>18には短く是の答えを返し。
放たれた]
本当に、何やら憑いているとしか思えんな……。
[光の槍がすり抜けるを目の当たりにして、落ちたのはこんな呟き]
……は。
俺の告死の宣をすり抜けた、ある意味では稀有なるものです。
[問い>>24に返す声音は、どこか楽し気な響きを帯びたもの。
この状況下でどう立ち回るのか──対するのが主たる大天使である事を思えば、抗う事もできずに消え失せるのみ、とも思うのだが]
……こいつはまた。
いや、驚きだな。
[その後の出来事に、最初に口をついたのはそんな一言]
いやはや、最初に見た時から思ってはいたが。
中々、驚かせてくれる。
[ある意味惚けた呟きを漏らしつつ。
捨て置く、という主の言葉>>62に、ちらり、視線を空へと向ける]
……主命であるならば、已む無し、か。
[個としては堕としたい存在だが、今がその期でないのならば、と、そちらは鎮めて。*]
[零れた声>>49は、影には届かぬ。
故に、主たる者の思索の意は知れぬまま]
……御意。
なれば影たる者の本領発揮といきましょうか。
[下される命を、居住まい正して受け取る。
飛び去った翼への言には微か口の端上げて]
……は。
再び見えるならば、その際は告死の一華、その宣を果たして参りましょう。
…………。
[付け加えられた短い言葉>>76に、数度瞬く]
確かに。
只人の群れと侮るは危険と見てよいでしょう。
……心します。
[これまで起きた事を思えば、力なきものと侮る事はできぬから。
いつになく真面目な声音でそう告げた後、翼広げる姿に礼の姿勢を取った。*]
……ああ。
[宣する白翼の背後に集う、天の軍勢。>>91
その輝きに、僅か、目を細める]
では、俺は天の"光"がより輝けるよう。
務めを全うしてくるとしよう。
[朗々たる宣を受け取り、飛び去る翼を見送る。
その輝きの最後の一片までもが空へ向かうと、影はは、と息を吐き。
ずっと開いていた月白色を閉じた]
……さて。
んじゃ、追うか。
[周囲に薄墨色を揺らめかせつつ、呟く声音は楽し気なもの]
……あんな面白い驚きを与えられて、礼をしない訳にもいかんしな。
[く、と零れる笑みもまた、楽し気な響きを帯びて。
それから、影は音もなく地を駆け出す。
ひとの子が集う場所、力の集まる場所。
彼らが次に何を為さんとするかを見定めるために。*]
[しばし、駆けた所で足を止める。
それから、ぐるりと周囲を見回した]
……ありそうな場所を虱潰しにするのは、手間か。
[ここに至るまでの間、幾つかの拠点を強襲してきた。
が、その大半はさしたる攻勢もないまま放棄されている。
そう言った場所に戻る、というのは、余り考えられないだろう]
……そーなると、今まで見過ごして来た辺りに絞って……と。
[呟きと共に、影の内から短刀を引き抜く。
同時、背側に右手を回して何かを掴むような仕種をひとつ。
戻した手の上には、月白色の羽がふわりと浮かんでいる]
地に在りて、光に依りて描かれしもの。
あまねくものに宿りもの。
我が本質たる影の力よ、気配を追え。
我らに抗うもの、その気配を手繰りて我に届けよ。
[小さく紡ぐのは、探査の術。
ふわり、投げ上げた月白色を、足元から伸びた影がしゅるりと取り込む。
羽を取り込んだ影はしゅるり。しゅるしゅると音を立てて四方へと伸びて行く。
ひとの子の多く集う場所、鋼の気配を探るために。*]
……お?
[放った影の一つが、気配を捉える]
あそこは気配がなかったから、放置した場所のはずだが……賑やかしいな。
[以前、強襲任務に勤しんでいた時は、見過ごしていた砦。
そこに、人の集う気配があった]
後は、北の山の方……だが。
こっちは、遠いな。
上手く読めん。
[なれば、向かうべきは近い方だろう、との割り切りは早く。
影は放ったものたちを引き戻し、捉えた気配の方へと駆ける。
抗う者たちの中枢となっている場所──臨時元帥府へと。**]
/*
強襲かけて暴れて、そこからの流れで次の日落ちれたらいいなー、と思いつつ、寝る。
明日ってか、今日の午前中はちゃんと起きられるといい……。
[昨日、午前中起き上がれんかったいきものの数→1]
[常であれば、目的地へは最短を駆ける。
だが、今回はいつもよりも慎重を期していた]
……何がおきても不思議ない以上、可能な限り潜んでいかんとなぁ。
[そんな意図から、文字通り影から影へと渡り行き、辿りついた先で見たものは]
……おお?
これは、また……。
[目的の砦近辺まで辿りついた影が目にしたのは、どこかへ移動していく船の姿。>>159]
他にもあった……と言う事か?
いや……それにしては……。
[この状況で、どこへ向かおうというのか。
そんな疑問もあるし、何より、それだけの数を作り出せるものなのか、というのもある。
とはいえ、見過ごせるものではなかろう、という事もあり]
……報は、上げておくか。
……何やら、ひとの子らは天犯す船を増やしている様子。
妙な違和感も感じますが、放置するわけにも行きますまい。
[一先ず、投げかけるのはこんな報せと]
一先ず、ひとの子の砦に潜んで参ります。
先には人気が無かった場所が賑わっている……というのは、何かあると思われますので。
[これから己が無さんとする事]
― 臨時元帥府 ―
……さて、それじゃあ、いくか。
[天の響きにて大雑把な報告をした後。
その辺りに散歩にでも行くかのような口調で呟いて、ふわりと周囲に影を纏う。
よほど感覚が鋭いか、強力な探知の魔法でも使わない限り、その気配を捉えるのは容易くはない。
その事と、部隊の大半が出払っている事。
それらの要素は影を奥へと容易く誘う]
……ふむ。
一転、静かだな。
最低限だけ残して出払いでもした……か。
[小さく紡ぎ、内部を移動する。
途中、幾度か警備の者とすれ違うが、その悉くを影に捉えて意識を失わせた。
命までは奪っていないため、いずれは目を覚ますだろうが]
……ん……。
[ふと、目に留まった扉。
その先に、人の気配を感じとる]
……留守番要員……というわけでもなさそうだが。
こうも静かでは、得られるものもないしなあ。
[そんな呟きと共に、そちらに近づいて。
何の前触れもなく、執務室の扉を開けた。*]
― 執務室 ―
[影に潜む隠形は、未だ解いてはいない。
にもかかわらず、こちらの存在を言い当てるような声>>199に、く、と低い笑みが漏れた]
礼儀とかいうのは、華々しく表立つ面々に求めてもらいたいねぇ。
[笑い帯びた声が大気を震わせる。
薄墨色の影が揺れ、そこから、黒衣を纏った姿が浮き上がる。*]
そも、俺の務めはそんなものとは縁遠いのでな。
期待されても、応える義理はない。
死神と一緒にされるのは、心外だな。
あちらとは領分が全く違う。
[死神かという疑問に、ほんの少し声音が冷えた。
己が一般的な天使の在り様と大きくかけ離れているのは承知の上だが]
壊し屋、というのも一体どこからでてきたんだか……ったく。
[己が行いからそんな通称が出来ていたとは思いも寄らぬまま。
影はは、とひとつ息を吐き]
ま、ここまで来て名乗らんというのもなんだしな。
俺は影。
光の下に在りてその輝きを支えるもの。
告死の影翼シメオン・シュネーグレックヒェン。
[一転、静かな口調で淡々と己が在り方を告げた後、名を告げて]
……強き意志持つひとの子。
きみの名を請おうか。
[対する男は、裁きの日に見て記憶した一人。
強き意を持つと判じた者。
故に、名を名乗る事に躊躇いはない。*]
……元帥……か。
なるほど、道理で落ちついている。
[相手の名乗りに零れ落ちたのは素の感想]
ま、要件は、な。
きみたちが何を為そうとしているのかを眺めにきたのがひとつ。
後は、お察しを、という所だ。
[何のために潜入してきたかを隠す心算もないから、さらりと返して。
向けられた問いに、僅か、真紅を細めた]
…………中々、難しい質問だな。
完全な無駄、というのは、俺という個は好まん。
そして、思考を止めぬのは、ひとの子の持つ力だろう。
[ひとの子の間に潜み、近しく見るが故の思考。
それは天界の異端の影だからこそ零れるものか]
とはいえ、明確な是非を言霊とするのは、俺の在り方に反する。
……俺は、主の光の下にて彼の方を支える影。
此度の降臨の行く先に、個の思考を挟むわけにはいかん。
……ま、そんなわけで、俺が言えるのは。
無駄と思わんなら相応足掻け。
ってだけだな。
[一転、軽い口調であっけらかん、と紡ぐ。
その周囲ではゆらり、と影が揺らめいて。*]
そこは、否定できんねぇ。
ま、俺はそんなモンとは関わりなく、主の望みを叶えるために動くのみだがな。
[綴る声音に刹那宿るは真摯な響き。
ただ、無機的に命を果たしているのではない、と。
そんな思いが微かに滲む]
まあ、基本的には無理だがな。
天使を滅ぼし尽くす前に、きみらの物量が途切れるだろうよ。
[軽口めいて言い放ちつつ、けれど、影は忙しなく周囲に蠢いて]
……おやおや。
俺が、それを素直に伝えると思うかい?
[場違いな依頼にさらりと返し。
対の短刀を手にしようとして──身を沈める動きが刹那、それを遅らせた]
……っと!
[踏み込みから放たれる逆袈裟懸けの閃。
避けられなくはない、が、それでは向こうに態勢を立て直す時を与える、と判ずるのは早い。
故に、影が選ぶのは左の腕を刃の軌道に翳し、一撃を受け止める事。
そうする事で、逆に相手を捉えんがために]
……告死の影の名において。
[言葉と共に、刃受け止めた手の上に、月白色の華──待雪草が現れる]
クレメンス・デューラー。
きみの死を、ここに、宣する。
[紡ぐ宣と共に右の手に握られるのは、月白色の短刀。
影の刃は、傷を受ける事で捉えた相手の胸へと向けて、無造作に繰り出された。*]
[目の前の男に意識の大半を向けつつ、けれど、零れ聞こえる天上の響きは僅かに気を逸らせる。
しかし、ここで急いて仕損じる訳にはいかぬ、と。
そんな思いもあるから、今は何も声には乗せずに。*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新