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確かに派手にやられちゃったし、
これ、けっこう、……辛い……けど。
きっと……“先”に進むためには必要なことだと思うのよねえ。
そうかい。
……ミリアムがそう感じてくれているなら、全力を出して良かった、と思うよ。
[ミリアムと違い、壊すことしか出来ない力に歯痒さはあれど。
傷を負ってなお前向きなミリアムに安堵する*]
とはいえ、まだ竜との戦いが残ってる。
しっかり治しておかないとね。
……ありがとう。
動けないままだったら、その、運んでもらう……の、お願いするかもしれないわねえ。
[できることを探してこなそうとする、その気持ちだけでもじゅうぶん嬉しかったから。>>+4
笑みを見せて応えた。
そうこうしているうちに仔竜からの伝言とともに癒しの風が届き。>>2:215
自力で起き上がれるようになったミリアムは、
自分とキアラ、双方の負傷を治癒しにかかった]
ううん……。
[――が、派手に大技とも言える魔法を行使した後だったためか、
治癒魔法の効果は万全には及ばなかった。手は動かせるようになったものの。
休息は必要だろう。どのみち戻らなければならないし]
そうねえ、さすがに疲れちゃったみたいだし。
戻って……… って、え?
[戻ることを了承した直後。
かけられた言葉にやや首を傾げている間に、
キアラに抱きあげられていた、横抱きに。>>+7
運ばれる体勢としてそれは予想の範囲外だったわけで]
わ、ねえっだいじょうぶ? 重くない?
[鬼族だから腕力に不足はないだろうということを忘れ思わずびっくり顔で問いながらも、
その体勢のまま中層まで降りていった*]
―― ちょっと前 ――
も、もちろんしっかり治すわ。
だから心配しないで、キアラはその全力を今度は竜にぶつければいいと思うわ。
私も全力で手助けするから。
[声なき声にも驚きの余韻と、
ついつい好意に甘えることを選んでしまった歯痒さが滲むものの。
先を見据えた思いに切り替えはっきり告げていた*]
―― 『世界軸』・中層 ――
[このくらい軽い、と笑みとともに言われ、>>+10
キアラの凄さを再確認などしつつ戻ってきた中層。
気疲れもあったため、今回ばかりは神殿の者に治癒を任せることにした後]
腹が減っては戦はできない……、お?
[美味しそうな匂いを嗅ぎつけ再びミリアムの身はトーマスの部屋にあった。>>2:246
色合いも材料も様々なメニューが並ぶ中、
シーフードカレーに懐かしさを感じて思わずおかわりまでしてしまった。
なにせ故郷においてはめったにたべられないごちそうであったために]
ああっ、そのお料理私も是非試食してみたい!
なんというか人間代表として?
[と、トーマスとキアラのやりとりに横から乗っかったりもした。>>36>>+11
なお辛いのはあまり得意ではない]
[トーマスとニアミスしたかどうかについては、>>2:4
お店の名前を聞くことができていれば思い出せただろう。
とある街に滞在した時に話を聞いて、
珍しい食材を用いた食堂兼酒場というものに興味を抱いたものの、
なんとなく漢くさいイメージを抱いて入店に踏み切れなかった、記憶。
それが今こうして食事にありつき言葉も交わしているのだから、
縁とは奇なるものである。
やがては休息の時は過ぎ、中層に新たに現れた光の輪>>2:216を通って向かうは『奥の院』]
―― 『世界軸』中層・奥の院 ――
[そこにいた神子は、どこか疲れたような笑みを向けて二人を迎え入れた。>>*0]
良き形……ええ、そうねえ。
[結果は上々だ。
とはいえどのような心積もりであの試練を課したのか気になりはしたが、
のんびり話している場合ではないのも確か。>>*1>>+14]
下層ねえ……素直に上に行けって言われなかったからもしや、とは思っていたけど。
ともかく安定まであともう少しってワケね。
[神子の口ぶりからするとまだ安心できない要因がありそうだが。>>*1
まずは目前に迫る敵をどうにかすることを優先しよう、と思いつつ]
掃除? 私達が戻ってきた時いなかったのってそのせい?
[何というか至れり尽くせりだが。>>*2
それで神子が疲弊してしまっては本末転倒なのではないか。
相棒が向ける力強い視線に頷きを返した後、>>+15
こちらを案ずるいろを眼差しに浮かべる神子にまっすぐなまなざしを向け、]
キアラの言う通りよ、確かに状況はまだよろしくないけれど。
今の『柱』である私達の代わりは誰にもできないように、
貴方にだって代えはいないはずよ、だから……、
[無理するな、と言いかけたのをそのまま飲み込んで、]
―― 『世界軸』下層・心の広間 ――
これが……?
[広間で待ち受けていた八竜が一体、その姿を見てミリアムは驚きに目を見開いていた。
闇の竜とは明らかに違う。巨大な蛇に翼が生えた姿、と表現するのが近い]
へえ、つまりは東の方の“龍”ってワケね……。
[傍らのキアラに万全の状態での強化の魔法をかけつつ、>>+20]
そうねえ、ちゃっちゃとやっつけてあの神子様に、
元気な姿をお見せしてあげないと。
[初撃――翼の付け根辺りを狙って投擲された苦無は、しかし、
心の龍の翼に打ち落された。>>+21]
えっ、……ええっ!?
[いくらなんでも速すぎる。そう思った]
……もしかしたらこの龍、最初からこういう攻撃が来るって分かってたんじゃ。
[その可能性を確かめるために、『深淵』の時も用いた探査の水球を放ってみたが、
これもまた放たれたのとほぼ同時に対応が完了していた。
つまりは尾の一振りによって弾かれてしまったのだ**]
ふう、……今回は正面突破とは行きづらい相手のようねえ。
[考える。相対する心の龍の能力はいかほどか、と。
狙われている箇所や攻撃の軌道が最初から分かる――言い換えるなら“読める”なら、
“読みにくい”攻撃を放てばどうなるか]
キアラ、……真っ直ぐじゃなくてジグザグ軌道で苦無を投げつけるの行けるかしらねえ。試練の時みたいに。
アレをたくさん放てば少しは効き目があるかもしれない。
[全く効き目がなかった場合もはやお手上げかもしれないが、
まずは思いついた手をとにかく打って見るに限ると思いキアラに提案を。
相棒の方にも考えがあって、そちらの方がよさそうなら乗り換えるつもり**]
――苦無は手から離れているから、動きそのものを読まれているわけではないはずだ。
[苦無を飛ばして竜を牽制しつつ、心の中で独り言めいた思案をする]
見てからかわせる距離でもない……。
心の龍……読まれているのは――
[やはりキアラもやり難さを感じている模様。>>+26
だからと言って引き下がる、なんて選択肢は初めからないのだけれど。
4本の苦無がジグザグ軌道で心の龍へと迫る。
一瞬で叩き落されはしないものの、急所を狙ったと取れる一撃はことごとく最小限のダメージに抑えられてしまう。>>+27
息を呑んだ]
[思索にふける声が流れ込んでくる。
声は状況を分析し、一つの結論を導きだそうとしていた]
そっか、心の龍ってことが最初から答えに―――
! キアラ!
[ふいに心の龍が咆哮あげて両翼をはばたかせたのを見てとっさに名を呼んだ。>>+28
その声も、しかし、
彼女らしからぬ深い思索――その声は絆の石を通じて聞こえてきていた――から一瞬で引き戻すには至らず。
視界の先でキアラが動きだした心の龍から逃げきれず身をかっさらわれるのを見る]
キアラっ! そいつは―――
[言いかけた声を途中で飲み込んで胸元に手を当てる。
せめてもの対抗策にと声なき声に切り替える]
そいつは私達の心を読んでる!
簡単な話だったみたいだねえ、何せ心の龍だし。
だったらいっそ読めようと関係ないすっごく近い距離から一撃喰らわせた方が……
[だが、危険にさらされている状態のキアラにそれが可能なのか]
そ、うだ……心が……
心の、龍、だから……
[ミリアムの声にどうにか答えようとするけれど、明滅する意識によりその思考は散り散りになる]
[体が訴える苦痛から切り離されたように、一瞬思考がクリアになる。
それは月闇の絆石――感情と静けさを司る石の恩恵か。
何者にも干渉されない、心の龍すら入り込めない会話が、その一瞬の内に交わされる]
その通りだ。
でもこのデカブツの鱗を通すには、アタシ一人の力じゃ足りない。
――雷が何処で生まれるかは知っているね?
[龍の胴体に巻きつかれもがくキアラに手は届かない。>>+31
ただ、途切れそうな意識を保とうとしているのが声なき声によってわかるばかり。
祈るような気持ちでこの状況を抜け出す手立てについて思いをめぐらせる最中、
キアラの左耳で揺れる絆石が、その昏さを増したのを見た。>>+32
目を落とせばミリアムの胸元でも同じ現象が起こっていた]
……!
[急に淀みないものとして聞こえ始めたキアラの声。
絆石――黒曜石の色合いを思わせるように静かに、静かに、
二人の心の裡だけに響いていく]
そりゃあもちろん知ってるけれど……、
[できるんだろうか、という心の葛藤は、
続く言葉によってあっさりと吹き飛んだ]
[絆石が力を発揮した、その一瞬に手立ては決まった]
―――力をここに。
[杖を振っていくたびに広間の天井辺り、龍の頭上付近をほぼ中心として、
ミリアムが水を元に生みだそうとしているものが形を為していく。
それは雲。雨を降らせる灰色の雲。
時に雷をも降らせることのできる代物。
いくら心が読めたところで、広間全部を雲に覆ってしまえば、
逃げ場なんてどこにもあるまい]
[これだけの――大波よりもさらに大規模な魔法を可能にしたのも絆石のおかげだろうか。
感情の乱れをしずめて、その結果集中力を高めてくれたか。
ともあれ、十分な雲の展開を見た直後、
杖を真っ直ぐに心の龍に向けて、叫ぶ]
―――今よ、やっちゃってっ!!
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雨降らすは村中だっけちらっと考えてたけど
その前提の雲湧かすまでには至らねえ私の馬鹿ー!
(相棒の発言見てめっちゃ納得したやつ)
しかしあかつきさん的認識では反動来るほど無茶い
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