情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
― サクソー川/橋の北側 ―
[ 数を減らしながらも、尚諦めず歩兵達はじりじりと南へと進もうとする。
騎兵の中にも、取り囲まれて馬から落とされ、或いは、勇気を振り絞って槍を突き上げた歩兵の一撃に絶命する者も居た ]
「押し返せ!オクタヴィアス様を迎えるまで、ここを突破されるわけにはいかん!!」
[ オクタヴィアスの名を聞けば、同時にツェーザルの最後の叫びが本陣を護る歩兵や弓兵の胸にも蘇り『おおっ!』と雄叫び上げ、騎兵と共に南へ動く敵兵の、壁のような群れを押し戻そうとする。
混戦を抜けだして橋へ取りつこうとするものがあれば、身を呈して組み付き、組み合ったまま土手を転がって川へと雪崩落ちる者も在る、弓兵は、友軍の騎兵を取り囲む動きを見つければ、その囲みを破らんと矢を集中させた。
押し戻し切るには至らない。けれど敵が進んだと同じだけは、如何にしても押し返す、拮抗するのは丁度、ツェーザルが、立ちふさがったその一線だ* ]
正規軍兵士 ダーフィトは、平原の民 エディ を投票先に選びました。
/*
えーと...早めに落ち描写の方向なのかな?メモで聞くべき?
トドメは避けてサシャとかカークと再会させてあげたい気もするんだが。
― サクソー川/橋の北西付近 ―
………!
[ 手加減したつもりは微塵も無い、だが、エドルファスなら見切るだろうと、無意識のうちに思っていた。故に、返った確かな手応えに、僅か内心で動揺が走る>>153 ]
エ………!
[ 溢れ迸る命の色に、思わず名を呼びかかって、ぐ、と、声を飲み込んだ ]
……はっ!
[ 予定の通り、一度剣を引き、飛び下がって、盾を上げ、脇下に剣を構え直す。周囲で見守る弓騎兵たちはどうしていたか// ]
/*
ディークが森に退いてくれれば、一緒に帰っていいよ、が言えるんだけどねえ...まああくまで戦って散る、も有りだからなあ。
/*
退いてくれるのね...湿原の草刈り隊はどうするんだろうね?
気付いてないことにするかどうかだなあ...
あそこを越えてこられて、今度は修道院回りで攻城戦もありっちゃありか...て、まあ、ここまで俺がごちゃごちゃ考えなくてもいっかなー
あ、ガン見されt(俺じゃない
― サクソー川/橋の北西付近 ―
『隊長』
[ 援護に集まってきた弓騎兵達の姿を見ると、それまで黙って一騎打ちを見守っていた部下の一人が声を上げる。彼は構えをを取ったまま、動かずただ首を振った。
思った通り、エドルファスは、援軍が来ても、その力を借りてこの場を制しようとはせず、あくまで盟主の為に働け、と、決然と声をあげる>>209 ]
(先生……あんたの息子は、本当に、たいしたもんだ……)
[ 心に、そう呟きを落とす間にも、若者の胸を染める血は、とめどなく流れて、その紅を広げ、地に零れる。
まるで草原に己が命を捧げるようだと、どこかで思った ]
そうだな、まだだ……
[ このまま帰れ、と言いたかった。エドルファスが倒れたなら、地に膝をついたなら、これで終わりにしようと、口にしたかった。そのために、ただ剣を構えたまま、斬り掛からずに待ち続けていたのだ。けれど…… ]
エディ………それが、君の願いなら。
[ 守るために強くなりたい、と、彼は言った。まさに今、その願いに命の全てをかけて、ここに在るのだと、理屈ではなく、そう感じた ]
(俺が......受け止める!)
[ 気合いの雄叫びと共に、紅い命を散らしながら、平原の疾風が宙に舞う ]
うおおおおっ!!
[ 頭上高く、真っ向振り下ろされるその剣を、差し上げた盾で受け止めながら、渾身の力で自らの剣を、エドルファスの左胸.........心臓に向けて、突き上げ ]
バキ!!
[ そして、次の瞬間、剣の一撃では壊れるはずもない、丸盾が、真っ二つに割れた ]
くあっ!
[ 咄嗟に頭を横に捻れば、刃はそのまま、首筋と肩の間に落ちる。
ざくり...!
最初の打突では鎧をへこませただけだった剣が、今度は過たず、首に近い肩の肉に食い込んで.........そこで………止まった //]
― サクソー川/橋の北西付近 ―
[ 肩に食い込んだ刃の痛み顔を顰めながらも、彼は目を閉じはしなかった。
エドルファスの心臓を貫いた剣に重みがかかるのを感じながら腕を引けば、溢れる血潮が肩までも濡らす ]
は......
[ いつの間にか詰めていた息が肺から吐き出される。
肩に食い込んだ剣から力を失ったエドルファスの手が離れ、剣と共に墜ちようとする身体に、血塗れた手を伸ばしたが、支えることは叶わない ]
エディ...!
[ 後追うように、地にがくりと膝をつき、届かなかった手を拳の形に握りしめた ]
光は...決して消えない...
[ 無意識に零れた小さな声が、命消えゆくエドルファスの耳に届いたかは判らない ]
[ やがて、地に伏した若者の傍らに、立ち上がり、その心臓を貫いた剣を騎士の礼に従って捧げ持つ ]
平原の勇者の、誇り高き魂に敬意を...!
[ 男の声に合わせて、最後まで見守っていた騎兵達が一斉に剣を抜き、無言でその礼に倣った** ]
― サクソー川/橋の北西付近 ―
[ 誇り高き好敵手に捧げられた剣の、刃を震わせるかの如き絶叫が響く>>232 ]
動くな。
[ 疾駆してくる馬上の人影が何者であるかに気付いた騎兵達に刹那走った動揺を、一言で押さえ、彼はその場に立ち尽くして待つ ]
― 16年前 ―
[ 彼は街を歩くのが好きだった。特にラモーラル州都の活気有る街並は、いくら歩いても飽きないほどで、商人や、職人、下町の住人達と話をするのも、楽しかった ]
[ 良く出入りする場所のひとつに鍛冶屋があった。
火と鉄が混じり合い響き合って一つの形が出来上がっていく様子が興味深く、飽きもせず眺めているものだから、いつも親父には呆れられた ]
......だって、親父さんの扱う火は怖くないからさ。
[ 火を、炎を怖い、と、感じるようになったのは、故国を追われたあの日からだ。全てを焼き尽くし、滅ぼしもする炎。
けれど、この鍛冶場の炎を知ってから、火は滅ぼすばかりのものではなく、何かを産み出す力でもあるのだと思えるようになった ]
[ そんなに面白いならいっそお前も鍛冶屋になれ、だの、時々本気だか冗談だか微妙な誘いをかけられたりもしたが、それもまた楽しかった ]
いいなあ、それ。
.........でも俺にはやらなきゃならないことがあるからさ。
[ 笑ってそう答えると、そうか、とどこか案じるように視線を向けられたのを覚えている ]
― 15年前 ―
[ ラモーラルを滅ぼさぬために選んだ道は、しかし結局民の間にも犠牲を産む道だった。
馴染みの鍛冶屋の親父も、その内乱の最中に命を落としたと、後で聞いた ]
娘さんが、居たはずだけど......
[ 娘の話をする時の親父は、ひどく嬉しげで、深い愛情があるのだと感じていた。だが、その娘の行方も失われたままだという ]
[ 争いは弱い者を犠牲として炎を広げ、人の命を、生活を焼き尽くす。
その滅びの炎を、この国に、この街に呼んだのは、自分だろうか?
浮かんだ苦い想いは、今も、胸の奥深く刻まれたまま消えない**]
― サクソー川/橋の北西付近 ―
[ 纏っていた王者の気も、盟主としての責も、全てを払い捨てて来たかの如く、
[ やがて、亡骸を抱え、立ち上がった青年の目に宿るのは、揺らぐ炎のいろ ]
(嗚呼...)
[ そのいろは、彼自身の良く知る炎だ。
怒りのいろ、憎しみのいろ、けれどその奥に潜むのは、深い悲しみと、取り返しのつかぬ後悔の涙。
他ならぬ彼自身が、15年前に抱いたのと似た ]
(だが、同じじゃない)
[ 同じにはさせぬ、と、そう決めていた。
自らが奪った命………真っすぐな刃に全てを込めて、立ち向かってきたエドルファスの汚れ無き魂を無為にせぬためにも ]
ダンクラード・ハーゲン・ディ=カルスト・ヴァン・ラモーラル殿
[ 炎を受け止め、静かに淀みなく、その名を呼ぶ。
15年間、片時も忘れなかった名、忘れてはならぬと誓った名だ ]
平原の勇者、エドルファス・ハーウェン殿の遺言をお伝えする。
[ 表情は微塵も動かない、ただ声だけが、強く深い意志を宿して ]
『我が主の征く道を王城に繋げる』と。
[ その先の言葉は告げない。彼の命が安いなどとは、仮初めにも口に出来はしないから** ]
/*
今気付いたのかww<名前違い@ディークメモ
わざとやってるのかと思ってたよ!
[ でも、メモでは構わずディークって呼んでたよね? ]
[ 基本混乱避けに、別名使ってても、メモではチップ名で呼ぶ主義です ]
― サクソー川/橋の北西付近 ―
[ エドルファスの遺した言葉、ダンクロードが迷わず前へと進む事を願う、その真情は、彼の心に、元より宿る、揺らがぬ芯を思い出させたようだった ]
『横たわっているのが、おまえであればよかった』
[ そう正直に告げる声>>283に、感じるのは痛みではなく安堵 ]
(そうだ、それで、いい)
[ 王として生きようとする彼が、それでも人としての心をもまた偽らずにあることが出来るなら.........それが憎しみであろうと恨みであろうと受け止める。最初から、その覚悟は出来ていた。
本当は、人としての幸福をこそ願いたい気持ちはあれど.........それは、もう、彼には叶わぬ事だ。
15年前、ダンクラードの身から安寧の日々を奪い、再び、取り戻しかけた幸福のかけがえなき一翼であったろうエドルファスを手にかけた今となっては、尚の事 ]
[ そんな相手に、尚公平な言葉をかけるダンクラードに>>284思わず笑みが浮かんだ ]
俺は逃げも隠れもしない。
いつでも討ちに来るといい。
[ その笑みを消さぬまま次は王城でというダンクラードに、素の口調に戻って、別の言葉を渡す。
もしも彼が王となっても、自分はそこには居ないだろうから。
そして、地に落ちたままだった、エドルファスのブロードソードを拾い上げ、柄を向けて、ダンクラードの馬を引いてきた近習へと差し出した。形見の一つとなるように ]
......今は、貴殿の果たすべきを果たされよ。
[ 怒りと悲しみを抑え、エドルファスの最期を看取った弓騎兵達も、盟主を守って引いていく。
それを見送ってから、己もまた馬上へと戻り、地に突き立ったままだった長槍を抜いて、騎兵達を率いて本陣へと駆け戻る ]
は……いってえ、な……。
[ エドルファスの剣によって受けた最後の肩への一撃は浅からぬ傷となって、鎧の下の半身を朱に塗らしていた。しばらくは、馬の手綱を取るにも支障が出るだろう。
けれど、その痛みも、すぐ先に知る事になる、ツェーザルの死という事実の前では、瞬時に掻き消える事となる** ]
/*
ひっそり戻りつつ。お、湿原の草刈り隊は回収されたね、さすが。
うーん、葦そのものを利用すんだろうなあ、あれ。縄張ってレンジャー式に川渡るとか?
...に、しても対岸に先に誰か渡っとく必要あるか。
まあ、頭脳労働は他に任せてもいっかな。俺の予想って大概外れるし。
― いつか ―
[ 傭兵となり、オクタヴィアスの友として助力をしてくれるようになったクロイツには、時折、他には出来ないような話題を振る事があった ]
ウェストマールの国力は、落ちて来てると思わないか?
[ それはもう、大概が唐突にではあったけれど ]
手当たり次第に版図を広げて、力任せに逆らう国を押しつぶす、そんなやり方も、長く続けば逆に、国の力を疲弊させ、貧富の格差を広げる元になってる。
俺には、そう見える。
[ クロイツはどう答えたか。答えなかったとしても構わなかった。その話そのものが主題ではなかったから ]
もしも、いつか、ラモーラルが...ウェストマールの支配を離れることがあったら、お前さんは、それでも、友でいてくれるか?
[ オクタヴィアスと、そして、自分と ]
[ それは多分、問いではなくて、彼への願いだった** ]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新