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─ 戦場 ─
[マリィからの声>>118に、答える気はなかった。
いや、答えられなかった。
走ってでもこの場を逃げ出したかったのに]
……な、ん…で…
[騎竜の背にいるその人>>132の声に、足が止まったまま動かない。
どういう事と、問うその顔>>133に浮かぶ表情が徐々に変わるのを見ても、まだ]
[でも]
…あたしは。
あたしの名前は、リーゼロッテ。
エリーザベトなんて名前じゃ、ない。
[振り切る。
大好きな友達だけでなく、又従姉が此処に居るのなら、尚のこと]
死んだ人間が、生きてる訳ないでしょう?
[笑う。
冷たく笑って、嘲って。喧騒の中に、今度こそ溶け込んだ*]
[ファミルの声>>=16は耳に届いていたけれど、答える余裕はなかった。
通信を切ることすら出来ていなかったから、もしかしたら自分の声>>137>>140は拾われていたかもしれない。
喧騒に紛れあの場から逃げ出して、一時撤退する味方の中に紛れたところでようやく落ち着きを取り戻し]
こちらリーゼロッテ。
さっきはごめん、今戻ってるところ。
[と、端的に報告をしてから、通信をファミルのみにつなげて]
…ファミル。
悪いんだけど、後で少し、時間作ってもらってもいい?
[承諾>>=19に、内心に安堵が広がる。
状況を考えたらこんなことで安心している場合ではないけれど]
ありがとう。
ファミル。
それじゃ、合流するから。
一旦通信は切るわね。
[感謝を返した後、撤退の波からはぐれぬように通信を切った]
─ 戦場→後退位置 ─
[聴こえた声>>147に、返す言葉は無かった。
返せるはずがなかった。
口を開いてしまったら、きっと余計なことを言ってしまう。
マリィ同様、何も知らぬはずの又従姉に知られてはいけない。
本家にとっては有ってはならないこと、だから]
……─── っ
[紛れ込んだ喧騒の中、踵を返し。
あの場から少しでも早く離れようと、それだけで頭はいっぱいで。
後退する小隊の中に入って、ようやく気持ちは落ち着いた。
預かった羽と印とを追ってキアラとレトも無事後退しているのを確認してから自分も後退する旨を通信で送り直し。
そのまま、小隊とともに後退位置まで移動した]
─ 後退位置 ─
[後退して、態勢を立て直す為の休息に入る。
通信の様子からして、シュテルンはまだ戻っている最中だろうとは解っていたから心配だったけれど。
通信を通じて、レトとキアラの様子も気にかかっていたから、まずは二人を探した。
二人とは話せたか、それより先か。
ファミルに時間を作ってもらい、彼と二人だけで話をしたいと願った。]
ごめんね、ファミル。
色々やらなきゃいけないのに、時間とっちゃって。
でも、ちょっと話さなきゃいけないことが出来たから。
[設けてもらった場で、口を開くも少し、淀んで]
あたし。
ずっと、隠してたことがあるの。
あたしの名前、本当はリーゼロッテじゃないの。
あたしの…私の名は。
エリーザベト・シャルロッテ・フォン・リッター。
今は海精軍に属する、リッター家現当主の長子であり。
十年前、公式の場に出ること無く病死した、娘。
…騎竜師の血を持たない者は不要だって。
追い出されたから、今こうして此処にいる。
追い出すだけで殺さないでくれたのは、せめての温情だったんだろうと思うけど。
私が死んだことにされた、本当の理由を知られることはきっと許されない。
だから。
家を出された後はずっと、リーゼロッテとして、生きてきた。
……けど。
今日。
私を、エリーザベトだと知る人と、会った。
それも二人も。
会ってしまった、から。
もしかしたら、あたしが此処にいることで、迷惑かけることになるかもしれない。
だから。
ファミルには、言っておかなきゃって、思ったの。
もしも何かあったら、あたしのことは切り捨ててって。
…大丈夫。
敵対すること自体は、珍しくないもの。
それに。
次はちゃんと、リーゼロッテとして向き合うから。
[柔らかく笑って、頭を振る。
そしてファミルへと、真っ直ぐな瞳を向けて]
ありがとう、ファミル。
指揮官が貴方でよかった。
[心からの感謝を、言葉にした**]
─ 後退位置 ─
えぇ、そうする。
[余計な心配は不要というファミル>>196に頷く。
実際に迷惑をかけることになったらという不安が消えた訳ではないが、それは今案じるものではない。
何より、向けられた微笑み>>197を裏切りたくないと思えるから]
ファミル。あなたも。
人に任せられることなら任せて、休んでよね。
[微笑みを返して、促されるままこの場を後にした]
[ファミルとの面談後。
聞こえてきた通信>>=23に、最初浮かんだのは安堵。
けれど、どこか言いよどむのにどうしたのか、と訝しんで]
レトも?
あ、と…じゃなくて、別に話くらい。
いくらでも聞くけど。
[続いた言葉に、思わず口に出たのはファミルに話したことをレト達にもと思っていたからだが。
了承の言葉を言い直した]
─ 後退位置 ─
キアラ。
キアラこそ、無事でよかった。
ごめんね、通信聞こえてたのに。
[ファミルと話をする前。
キアラ>>190と顔を合わせられたところで、安堵に顔が綻んだ。
謝られる>>191と、ううん、と頭を振って]
キアラ達は空を自由に翔けるのが仕事だもの。
あたしのことは気にしないでいいの。
あたしこそ、ろくに援護できなくてごめんね。
─ 後退位置 ─
[こちらからも謝り返し。
まだ戻らぬ二人のことを聞けば、うんと頷いてから]
シュテルンの船、結構進ませてたから。
戻るのが遅くなるのは、仕方ないと思うけど…
レトは…うん。
大丈夫。戻ってくるよ。
と…ごめん、ちょっとあたしファミルのとこ行ってくるね。
[不安はある。
通信から聞こえた声が、気にかかって。
それでも、大丈夫と言い切った後ファミルの元へと向かった*]
[ファミルへと話終え、レトの通信に返答して。
暫くは休息の為に身体を休めていたが、まだ戻らない二人のことは心配で]
…良かった、レト戻ってきたんだ。
今から行く。
[ファミル>>=30の声に、ほっと息を吐いて返事をしてから]
シュテルンは?
連絡、きてない?
[ファミルにだけでも通信がいっていないか、と問いかけた]
…そう。
なら、偵察はあたしに行かせてくれない?
移動は竜の方が早いけど、精霊の目はこの霧でも問題ないし。
迷ってるなら、精霊師同士の方が道案内もしやすいもの。
[あえて他の可能性は出さず、ファミル>>=32に返す。
ただでさえジークムントを捕われているのに、不安を増すことは言えず。
明るく、何事でも無いように笑って申し出を投げた]
─ 後退位置 ─
[呼び出しを受け、ファミルの元>>213に向かう。
椅子に座って待っていれば、程無くレト>>208もやってきて]
…おかえり。
[通信から聞こえた声も、今の表情も。
普段とは違うそれに、流石にいつもの憎まれ口は出なかった。]
[そして紡がれる言葉>>216を聞いていたのだが。
緋色の炎竜使い>>217と聞いて、大きく目を見開いた]
…それ、って。
[彼女の二つ名は知らない。
ラートリーと名乗っていることも知らない。
ただ、戦場で再会した時の姿を思い浮かべ]
ユーディット・ラトリエッテ・フォン・リッター?
そうね、竜に乗せてもらえるなら移動も早く済むし。
手の空いてる方に頼んでみるわ。
[ファミルからの承諾>>=35に自分も頷いた後]
了解。
でも心配いらないわよ。
あたしレト達みたいに無茶じゃないもの。
それじゃ、今からそっち行くわね。
[冗談めかして答えてから、呼び出しに応じた*]
そ、っか。
[レトの返答>>221に、微かに目を伏せた。
キアラ>>222と顔を見合わせるのを見ると、こく、と軽く息を飲んで]
そりゃ、知ってるわよ。
又従姉だもの。
[出来る限り、何でも無いように口にした]
ファミル。
さっき、あたしのこと知ってる人二人に会ったって話したでしょ。
レトの言ってる暁紅の騎竜師が、その一人よ。
[動揺は表に出さないようにと気をつけても、声が震える。
レト>>224とキアラ>>229に、向き直って]
又従姉って言っても、もう10年会ってなかったけどね。
何せあたし、死んだことになってるから。
向こうもあたしが生きてるのは、知らなかったみたいだし。
うん。
あと一人はね、精霊師になってたわ。
[ファミル>>232に頷き、言葉を続ける。
まさか今彼女がシュテルンと対峙しているなどと思いもしていないが]
ファミルの言うとおりよ。
レトはレトでしょ。
あたしだって、今はただのリーゼロッテだもん。
[笑って首を傾げる様子は、続いた問い>>235にぎこちなさを伴った]
どう、って。言葉通り。
騎竜師になれない子供は要らなかったから。
10年前に病死したことになってるの。
まぁ、あたしも3年前まで知らなかったことだけどね。
実際は、こうして生きてるし。
あたしの先生が、リーゼロッテって名前も、くれたから。
[少し震えるのは、ずっと黙っていたことだったから]
…今まで話せなくて、ごめんね。
うん。
多分水精と相性が良いんだと思う。
[ファミル>>250に頷きつつ、対峙した時に思ったことを伝え。
続けた言葉は、10年の間に感じる痛みも薄れてきたものだったけど]
キアラ。
[立ち上がった彼女>>253に、思わず目を向けたものの。
すぐに謝られれば、緩く笑って]
…ううん、ありがと。
……キアラ?
[礼を返した後、俯いた彼女>>254にどうしたのかと声をかけた]
[レトが言いかけた言葉>>257には、緩く握った手に少し力が入った。
けれど。]
……ん。
レトも、ありがと。
[素っ気ない言い方>>258でも、その想いは伝わるから。
礼を言って、久しぶりに素直な笑みを向けた]
[レトに向けた笑顔は、今まで言えなかったことが言えたからもあるけれど]
そうかもね。
でも、嬉しかったから。
[8年前と同じように。
真っ直ぐな言葉をくれる彼>>269に対して、自然に出たものだった。
こちらの問いかけに返されたキアラの言葉>>271には、ぱちりと瞬き]
何言ってるのよ。
キアラ、しっかりしてるじゃない。
トルメンタだって、キアラだから一緒にいるんでしょう。
[め、と言うように指でキアラの鼻を軽くつついた]
でしょ?
あたしは騎竜師じゃないけど、騎竜がどれだけ騎竜師を信頼してるか位は解るつもりよ。
トルメンタが信頼してるキアラのこと、キアラ自身が信じなくてどうするの。
[可愛い声をあげたキアラ>>289ににこっと笑って首を傾げ]
どういたしまして。
キアラも。
さっき、いらないって言った時怒ってくれてありがとね。
嬉しかったわ。
シュテルン探しに行くなら、あたしも一緒に連れていって。
元々ファミルに偵察頼まれてるし。
[レト>>272に手を軽くあげて言うと、ファミル>>279からも同様の説明があり。
了承>>287の後、確認の問いには少し考え]
そうね。
船から下りたとしても、多分河から遠くは離れないと思う。
[シュテルンの術は水と馴染みが深いから、と推測を混ぜて答えてからキアラの話>>291を聞いて]
…レト。
あたし、すぐに出られるけど。
[不安を煽るだけの推測は口にせず、ただ早く出発しようと声をかけた**]
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