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「ツヴァイフリューゲル」
合体完了!
[ かつてはなかった名乗りをする。
そのまま翼を広げ、フリューゲルに可能な限りの速度で、来た道を戻り始めた。 ]
ファルケン、さっき貰ったデータ、3倍速で読んで!
[ ファルケンが少し高い早口で、
「天使群」の種類や攻撃方法、被害状況や出現の歴史を読み上げるのを、
僕は頭に叩き込む。 ]
あらゆる攻撃を無効化……、ファルケンのレーザー砲が通じないと言われるわけだ。
瞬時に大火力を叩きこむか、切断を中心とした攻撃。
[ いくつかの戦略を、僕は脳内で組み立てては分解した。 ]
[ 非難する人々を足元に見ながら、僕は機体を飛ばす。 迷惑だろうけど、構うものか!
やがて、光る人型が見えてきた。
こちら……支部がある方へ移動してきている! ]
お前の相手は僕だ!!
[ 確実にダメージが入るとお墨付きの重力粒子砲は、
しかし周囲の人々の非難が完了するまで使えない。、
僕はレーザーブレードの双剣を左右の手に持って、小さめの人型……大天使へ向けて飛びかかった。 ]
おおおおおおぉぉぉ!!
**
>生前の人格を模倣したまま兄にも悟らせないAIとかもはや天才中の天才にしか作れない、と評価しましたw
評価されたwww
おかしいとは思ってる>>0:1んだけどね。
現実を直視したくないお兄ちゃんが、自分で色々と理屈をつけてるわけです。
>>1:39なんか顕著だよね。
― 市街戦 ―
[ レーザーブレードは、拍子抜けするほど簡単に、大天使を両断した。
ふたつの光の塊になって左右にゆらりと分れ、 ]
やったか?!
『 兄貴、それフラグだから!>>3:140 』
[ が、左右に分かれた塊は……、
とぷんと寄り添い、即座にくっついた。 ]
うわっ!
[ 天使の腹部辺りから、剣が飛び出してきて、
僕らは後退しながら切り落とす。 ]
[ 人型だからつい、
「人型なら駆動部がここにあって、こちらには曲がらない」
……などと前提してしまう。
この思い込みは危険だ、と僕は自戒した。 ]
ファルケン!
何m……何cm程度に切れば消滅するか、
データ取ってて!
[ 端から切り落とす作戦に変更。
これは相手の攻撃を落とせば、攻守一体になると気づいた。
最も、レーザーブレードの燃料が切れるまでが限度だが。 ]
[ ふと、天使群の向こうに、ちょこちょこと動く者が見えた。>>+52
小さい方の天使と似たようなサイズの機体……ギアだ。 ]
民間機じゃない……連合軍か!
もう来てくれたんだ!
[ しかし、ファルケンが読み上げた歴史では、ギア部隊で天使と戦う場合のキルレシオは、
とんでもない偏りになっていたはずだ。
僕の機体がどれだけ天使に通用するかはわからないが……、
それでもサイズ的には多少ましのはずだ。 ]
……僕がやらないと!!
[ この目の前の天使をまずは細切れにしよと奮起する僕は、
大きいほうの天使の動き>>+53に気付かず、 ]
[ その時。
女性の声が緊急を告げた。>>+54 ]
……どこからの通信?!
[ 僕が何かを言うより、移動を担当するファルケンが、急激な後方移動をかける。
がつんとヘルメットをぶつけ、僕は声をあげた。 ]
ファルケン!
『 大丈夫。あれは姉さんよ。 』
姉さんって……誰?!
[ 疑問は尽きなかったが、権天使の動きを見て、
僕はその程度ですんだことを幸運だと思わねばならないと知った。 ]
ふーむしかし、
このファルケンAIは、なんでこんなに賢いのか?
最初に作ったのは、専門プログラマーだったはずで、
アプデしたのは僕。
アプデの方向を決めたのと、育てたのはシュテラ。
もしかして: 欧州一なのは兄貴
[ ジンロボサイズの大きな天使は、高く遠く翼を広げると、
シャアアアアアアアアアアアアアン!
ガラスを砕くような音を立てながら、熱線を放った。
まさしく断罪の炎の剣……。それが地上を一直線に焼いた。 ]
あ……あ……!!!
人が!
……町が!!
[ 煮えたぎった道が、ジンロボが通れそうな幅で、
家も道路も無視して貫通した。
カタカタカタ、と手が震えた。
喉がひどく乾いてひりつく。飲み込む唾は堅かった。 ]
『 大バカ兄貴!
余所見しないで! 』
[ 視界が横へ薙いだ。
追うようにして、光の剣が通り過ぎていく。
感情の存在しないAIは、今の一撃で失われた人命に竦むことはない。
ただ、脅威度のランクを付け、事前動作を記録し、
そして、僕らへ繰り出される大天使の攻撃を機械的に避けた。 ]
……!!
ごめ、ん……!
>>+60
ファルケンは語彙が多いから賢く見えるけど、
たとえばここなら、
「アラート: 余所見状態を検出。
パイロットは戦闘に復帰してください。」
を、シュテラの話し方で言ってるだけ。
[ 頭部が溶けたギア、中に人影を残したままひしゃげた車から目を逸らしながら、
僕は大天使の攻撃を逃れ、権天使が開けた通り穴へ飛び込んだ。
足裏が熱損傷の表示を出すが、構わずに。
軍隊のチャンネルに合わせていなかったので、
オープンチャンネルで叫んだ。 ]
聞こえますか?!
これから、重力粒子砲を使います!
ギア部隊は……、
[ 重力粒子砲、というキーワードで、
ファルケンが取るべき選択を3倍速で話す。
……ベストはギア部隊を囮に、もろともに撃つこと。成功率9割と出ている。
あり得ない! 意図して人を撃ったら、僕の心が、信念が折れる。 ]
ギア部隊は、可及的速やかに退避してください!
[ ギア部隊を退避させると、今、彼らが押さえてくれている大天使の攻撃が、こっちに来るだろう。
成功率は3割以下に大幅減だ。 ]
倒せなくても、退散させられたらそれでいい……!!
[ 脚部の収納から、折りたたまれた砲身を取りだした。
人間から見ると、それこそ土管のような大砲である。
手首のスナップで展開。
右肩へ担ぐようにして固定。
これで、僕らの移動・回避能力は激減する。
もし、攻撃を外したら……?
あるいは、効かなかったら?
……そんなことは考えたくない。 ]
[ 大砲との接続が完了し、照準が僕のツヴァイフリューゲルのメイン画面に表示される。
サブ画面に表示されるのは、エネルギー充填率。
83%……84%……。 ]
……早く……!
[ 焦りながら視界を戻して、僕は驚愕する。 ]
……なんで逃げてくれないんですか?!
下がってください、巻き込まれる!
[ キュゥゥゥン……と大砲が高く鳴き始める。
振動が僕らの機体にも伝わって、慣性吸収するはずのコクピットさえ、カタカタと音をたてた。
89%……90%…… ]
だめです!
このままでは撃てません!
早く逃げて!
に、逃げ……
もう、間に合わない!!
[ 照準を外すか、と考える。
空に向けて撃てば、弾は無駄になるが、人を殺さずにすむ。
……と。
再び、あの声だ。>>+65 ]
[ 97%…… ]
ばかやろおおおおおおおおおおお!!!!
[ 僕は、罵声をオープンチャンネルに叩きつけた。 ]
第二案だ!
等価交換を要求する!!!
[ 98%…… ]
僕は、あなたたちの想いを無駄にしないから、
あなたたちは……、
[ 99%…… ]
あなたたちの命を無駄にするなああああああああああああ!!!
[ 100%! ]
『 重力粒子砲、充填完了!
照準計算終了!
……兄貴! 』
3秒後に権天使を撃つ!!
全機、3秒で全速後退せよ!!
これは……、、、
要請じゃない、
命令だ!! 従えクソ軍人どもおおおお!!!!
[ ああ、全く、
こんな汚い言葉を使うなんて、
本当に、僕は悪い人間だ!! ]
──eins!!!!!
[ 砲の鳴き声は、すでにコオオオオオ!と固く深いものになっている。
こちらの機体の共鳴がひどい。
……ふと、僕の脳裏を、「もみじ産業のボルトとナットは、絶対に緩まない」と褒めたときのサシャの顔がよぎった。 ]
[ 音が消える。
照準の向こうで、炎の鉄槌を準備する権天使だけが、
クリアに見える。 ]
──Feuer!!!!!!!!
[ 思ったほどスイッチは重くなかった。
押す前に、当たったと僕は判った。 ]
[ 音が戻った。
赤い翼のエンジンまで使っても、砲撃の衝動を相殺しきれず、
僕らの足元は何mも滑り、地面に跡を残した。 ]
……っつあ……!
[ 超小型のブラックホールは大天使を何匹か巻き込みながら、
権天使にぶち当たり、吸いこみ折りたたみ乱雑に押し込めて……、
びっくりするほどあっけなく、プツリと消えた。 ]
はあっ……はあっ……!
>>+75
そういえば、これを「ファイエル」って読むのは、銀英伝の創作らしい。
いやん! 完全にドイツ語だと思ってた!
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