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[>>65、待てと告げるジムゾンには小さく苦笑を返し歩こうとしたその時、オットーが来訪した。
暫しこの状況に困惑を見せ、やがて友人の亡骸に涙を見せたオットー>>62には、溜め息をひとつこぼして、持っていたハンカチでその涙を拭ってやる事にする]
私は至って冷静ですよ、神父様。死者への弔いを忘れていたのは事実ですが。
取り合えず、村が孤立している事と、ゲルトさんの事を他の方にも告げにいきまょう。
[とこの村の常であるシスターとしての言葉を取り戻し、ゲルトの亡骸に十字を切り、そうしてもう一度ゲルトの身体をシーツにくるみ直した。
過去の糾弾を思い出させるせいか、その指はわずかに震えて]
[そうして女は部屋を出たオットーにも声をかけ、パメラの家へと向かっただろう。
ちょうどそこにはカタリナもいるわけで、村が孤立した事、ゲルトが人狼という時折風の噂で聞く……女にとっては過去に自分がそれだと疑いをかけられた化物に喰い殺された事も彼女達の耳に入る事と*なる*]
─パメラ宅─
[>>75午前中の来訪者としては大人数な自分達を迎えたパメラ達に、今の村の状態を告げる。
主な説明はジムゾンが行ってくれた>>91
都での彼の役割を知っているからこそ、適任だと思い黙って話に耳を傾けていた。
ドライさを滲ませたその態度>>93には、ひっそりと苦笑をして]
教会全体というよりは、彼が特別ですね。彼は、若い頃から悪魔祓いを請け負う様な所に属していましたし、有名でしたから。
彼は、余所者といえど安全ですよ。人狼がいるこの村の中では、なくてはならない人かと。
[パメラが教会と人狼退治の結びつきに対して疑問を持った言葉を発せば>>97、やんわりとそう口を開いた。
情で見れば、余所者である自分と神父は村の者達からすれば人外も同然に思えるだろう。
自分は兎も角、少なくともジムゾンの立ち位置は確率すべきだと思っての言。
パメラの家にいる村の者達一人一人の顔を見て、はっきりと告げる]
純粋すぎて反吐が出そう。
[暫し黙ってパメラの言葉>>98>>99>>100を聞き、ついに視線が自分に向けば、女はこの村の者には聞かせた事のない様な鋭く、それでいてどこかに艶の混じる声で吐き捨てた]
家族同然の人間が、家族同然に暮らしていた人間を喰い殺すなんて、定義は違えどどこにだって転がってる話じゃないの。
食い扶持減らす為に、実の子供を奴隷として売りに出すとか、そういうのと一緒じゃない。
家族すら家族を売るご時世に、たかだか『家族同然』の『赤の他人』をそこまで信じられるなんて、ぬるいんじゃないのぉ?
[問われる様なパメラの視線には、シスター然とした微笑のままに、親に売られ、人生を預けようとした人間に裏切られた女としての言葉を吐いた。
彼女とは与えられた温もりが違い、それが育ちと思考に出ていると理解しながらも。
女に人生一番の地獄を見せた事を思い出させるアルビンの疑心の視線>>105に耐えられなかったのだ]
まぁ、でもアレですよね。貴方達、そういうの甘いみたいですから。
すぐにこの中の誰かを人狼だと思って処刑するなりしろなんて言っても、無駄だと思うんです。
[未だに自分を疑う視線を向けてくるアルビン>>106にはにこりと、尼僧の笑みではなく娼婦の笑みを一度向け、そうして周りにいた人々を見回して言葉を続ける]
だから、余所者一人殺してみればいいんじゃないかしら。
それでまた、誰かが喰い殺されれば──
神父様は駄目ですよ。助かりたいなら、殺すべき人じゃありません。さっき(>>107)説明したでしょう?
だから、私が逝きますよ。
それに、無駄に疑う人もいますし。
[ちらりとアルビンを見て、そうして小さく苦笑した。
違うと喉から血が出る程叫び、信じて貰えなかったあの日々と別れ。
ようやく得た安穏とした日々に慣れた女には、これ以上の疑惑の眼差しは耐える事が難しかった。
それに、一人余所者が消えれば村の者達にも、自分達が直面している現実が理解出来るだろう。
きっとその時には、また新たな犠牲者が出ているだろうが]
[さて、女の言葉にパメラの家にいる者達はどんな反応を示しただろうか]
[女はそれに気にする事なく、首に下げたロザリオに触れた]
(あんまり信じてないし、自殺も同然な事言ってるあたしがやる事じゃないけどね……)
[昔馴染みの神父様は、守ってやってね。
と、密かに*祈った*]
シスター フリーデルは、シスター フリーデル を投票先に選びました。
[形式だけではなく心から。全ての父と呼ばれる存在に祈りを捧げたのは、>>112これで三度目くらいか。
一度目は、牛舎で自らの命を絶った大好きだった母の、宗教的には有り得ない安らかな旅路を願った時。
二度目は、今は祭りの準備の為に村を出ている自分を拾ってくれた、もうお婆ちゃんという歳のシスターに出会えた時。生きていたら、母はきっとこれくらいの歳だったなんて思い、寄る辺を失くした女に、お帰りと言って笑ってくれた。
それに続く三度目の祈りを終えた時、村娘が口を開いた>>113]
[女は黙って続く言葉>>114>>115を聞き、そうしてまた一つ、笑った]
確かに、平気で女や男を買い漁る聖職者もいるわね。彼が違うかどうかは、私には判らないですね。
だって私、この人の事知りませんもの。
[知っている事なんて名前と、聖職者にあるまじき破天荒な所があるくらい。
それは、パメラが言う『知る』という事よりはきっと圧倒的に情報不足だっただろう。
だからあっさりと、彼女の言葉を否定出来た]
……子供を売り飛ばす親でも、優しい事だってあったのよ。
……知らない事だって、時には必要以上の不幸を回避出来る事だってあるし。
[目を閉じる。母が亡くなる前までは、本当に普通の父親だった男を思い出す。
初恋も知らずに売られた事を、女は周りの娼婦達を見て、それが仕事に対しては割り切りが出来る不幸中の幸いだと思えた。
そんな思いを抱えて生きていたせいか、女はあっさりと、パメラの言葉を否定出来た]
知らない、にしても。今貴方達に残された最善が、他にあるのかしら。
あれば教えてくださる?
[まるで子供が母に物を訊ねる様にして、女は首を傾げた]
[それは、パメラの言葉が女に降りかかる前だろうか。
>>134神父としてのジムゾンの言葉は、馴染みある彼の言葉『お前正気か』という言葉で脳内であっさりと変換された]
正気ですよ。だって、物事を理解させる事が神父様のお仕事の手助けになると思いますから。
神が許さなくても、この命はわたくし自身のものです。
わたくしの意思で、神への冒涜を為そうと思います。
後は……。
[敬虔な修道女の様に緩く微笑みながら呟き、ジムゾンに近づいていく。
そうして背伸びをして、まるで昔に戻った様にイタズラを仕掛ける気持ちで背伸びをした]
アンタの仕事として、託してもいいでしょ?
どうせ、さんざ神様を裏切る様な生き方をしていたワケだし、そもそもあたしは──……
神様なんて、信じてないし。
[なんて言ったら怒られる?
少女めいた笑みで顔をくしゃりと歪め、そうしてジムゾンから離れた]
神父様、私が正気な事、確認して頂けたでしょうか?
[>>138>>139アルビンが己の過去を場に落とせば、とうとう来たかと女は喉を鳴らして笑う。それは、人によっては下卑た笑みに見えるだろうか]
別にあたしは贖罪なんて安いモノ、求めちゃいないけどねぇ。
[シスター・フリーデルとしての言葉の繕いをやめ、そうして素の口調で歌う様に声を落とす]
そんなに疑うならって何度も言っているでしょ。後がどうなるかは知らないけどね。
[ジムゾンがいればどうにかなる、という言葉は今言わない方がいいかと思い飲み込んだ。
これ以上庇う様な事を言えば、更に彼が矢面に立たされる]
それに存外、あたしが本当に人狼かもしれないしねぇ。
[クスクスと、人を惑わす色を持った笑いをその場に落とした]
[そうして笑った後に、アルビンが何かに触れる動きが見て取れる>>143
行商人という職業柄、そこに護身用に忍ばせている何かがあるのは明白で]
別に苦労だなんて思ってないわ。
たまたま、そういう生き方になっただけだし。
[そう呟き、女はふと押し黙る。
ずっと誰かに追いやられた道を歩いたのだ。
なら、最期の時くらい自分で選んでもいいのではないかと。
ますます、神様が自分の願いなんて聞いてくれなさそうだけども]
最期くらい、自分の好きな様にしてやるわ。
[晴れやかに女は笑った]
ふふ、有難う神父様。
[>>152、自分を正気だと言ったジムゾンに、どんな客にも見せた事のない素の笑顔を向ける。
都にいた頃はよく、ジムゾンにだけはそう笑いかけたものだ。
少しばかり、夢を見た事がある。
普通に暮らせていたら、自分はこういう風に笑って生活していたのかなんて]
[それからアルビンの言葉も有り、一度ゆるくなったオットーの視線がまた不信へと色を変えるのも理解する。
娼婦だと告げられれば、まだ幾分純粋な目で自分を見ていた少女達の視線も変わるだろうか。
交わる事のない筈だった普通の女の子達は、見ていて眩しかった。そうして、眺めるのが好きだった。
そんな事を思い出しながら、女は言葉を落とす]
教会の裏手に、井戸があるんです。今はもう使われていない、古い井戸が。
何で使われてないか判ります? 枯れちゃったんですよね。
深く掘ったそこなら……。
[誰も死体なんて発見しなくて済むでしょう。
と暗に告げ、そうして女はパメラの家を出た]
─→教会裏手の古井戸─
[自殺した死体は二度見た事がある。
一人は母。首を括っていた。それは死を理解しきれない少女には、怖いとも何とも映らなかった。
ただ、優しく笑う顔が……そこになかった事だけ脳裏にずっと刻まれている。
二度目は馴染みにしていた酒場の店員。
そこそこ見目が良くて、娼婦なんて入れあげているのが可哀想で、彼の為にその想いを丁重にお断りした。
確か、自分がプレゼントしてやった護身用のナイフで手首を]
死体は、見ていいもんじゃないからね。
[枯れ果てた井戸の底は暗い。
誰の目にも触れさせないには、ぴったりな場所。そこに微笑んで、女は暗い井戸の中に飛び込んだ。
女は知らない。
人狼として追い立てられるきっかけを作った、とある貴族夫人の死体。
それもまた、自殺であったという事に]
せめて、あの人が無事にこの騒動を終わらせてくれる様に。
[聞き入れては貰えないだろう祈りを口にして。
女は深い枯れ井戸の中に身を投げ込んだ*]
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