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王国軍指揮官 ベリアンは、王国軍部隊長 セルウィン を投票先に選びました。
─ プラメージ王国野営地 ─
[届く報、交戦の状況は正直芳しいとは言えないもの。
平原南に向かわせた隊の伝令からは続報があったか、少なくとも逃走を示唆する程の数を相手取っているのは把握している。
彼らの後に続く部隊の出立を早めはしたが、義勇兵たちと敵部隊との接触までには間に合うまい。
それから北西、手持ちの盾兵を援護に回した部隊は次陣と交代は出来たようだが先陣を務めた隊は半数程残っていれば良い方だろう。
元より実力、経験共に凌駕している兵を相手どるのだ。
多少の痛手を食らうのは覚悟していたけれど]
……敵討ちなんてことは、考えてくれるなよ。
[あの隊はまだ兵役から明けてもいない者が多く居た。
連携の取りやすさに重きを置いた編成は、その分情に流されやすくもある。
脳裏に浮かぶ、まだ若く清廉さを感じさせる隊長の顔に、無意識紡いだ呟きを掬い上げてくれる者は今、側にいなかった*]
[>>=3陸の状況、懸念が陰を生む思考を友の声が塗り替える。
意識はすぐに現状へと切り替えられて、応じ]
あぁ、確かに。
南下するにも待機するにも、お誂え向きではあるか。
鞍の好みは問わなかったな?
[そんな風に返し、手持ちからか、もしくは交代のために待機してる面から回すかとかんがえたのだが]
[友が前言を覆すのは珍しいことだ。
伝えずとも陸の苦境は、友にも読めていて不思議でもないけれど]
…女神の加護を、当てにしすぎるなよ。
いつ軍神に靡かれんとも限らんのだからな。
[自力で調達する先なんて一つしかないだろう、と眉をひそめた*]
─ プラメージ王国野営地 ─
[机上で戦況を見つめる中。
届く報は、芳しくないものばかり、ではない。
少なくとも海からは少なからず戦果が届いているし、今丁度届いた伝達。
呼び戻したマチス隊がまもなく着くと届いた事で、拠点の守りを固める猶予は出来たと知れる。
仮にゼファーの猛威がここまで届いたとしても、先陣を切った彼らが与えた打撃をそのままに猛攻を続けることは出来まい]
…マチス殿が着き次第、こちらに通して下さい。
仮に防衛戦となる場合の相談を、先にしておきたい。
[最悪の事態は、どんな状況でも常に考える要はある。
現状その可能性が低くない事も加味した上で、伝達役に指示を出した*]
─ プラメージ王国野営地 ─
[マチス隊を呼び戻したのは、彼が防衛戦に長けているだけではない。
彼は誰に対しても態度が変わらない。
こちらの指示を、偏見に曲げず職務を全うしてくれる者だからだ。
『グラウコスの庶子』『王弟殿下に媚を売って出世した』などと口さがない噂が絶えぬ己に、そうした態度を向ける者は殊の外少ない]
…思えば、あの隊の隊長もその一人、か。
[今の不安の一つでもある、平原北を請け負っている隊の長を務める青年。
彼との邂逅は戦の剣劇ではなく、他人の噂話が飛び交う場。
見るからに他者と違う肌色、父の身分にそぐわぬ生まれ。
こちらの耳に届くのもお構いなし、というよりむしろ耳に入れようとするような周りの声。
そんな中、挨拶に引き合わされた子供の一人が彼の青年だった]
[あの時の彼は、ただこちらの顔を見つめただけで挨拶以外は何も言いはしなかった。
ただそれだけのことではあったけれど、散々に口さがない事を言われ続けた自身にとっては、それだけのことが随分嬉しくて。
だから、兵役中ではあれ、彼が隊長を務めあげるまで成長を遂げていたことも。
実に頼もしく、きっと兵役を上がった暁には相応の場に立つこととなるだろう。
そう思っていたし、この戦いが終わればそれは現実となるはずだ。
だから。先に浮かんだ不安が的中しなければ良いと、再度願うように目を伏せた**]
─ 過去 ─
[>>=1春雷のような出会いの後。
ティノスと名付けた相手が尊い身分であることを教えられて。
その世話係を任された理由は、はっきりとは言われた事は無かったが。
彼に対して物怖じしていないこと、仮に何かあったとしても捨て子の自分なら切り捨てやすいことが大きかったのだろう。
最もティノス──ギィは、世話が必要だったのは最初だけ。
一月を過ぎてからは、むしろ己の方が彼に教示を賜ることもあった位で。
それでもギィは変わらず、己を側に置き、共に在った]
長剣を使うつもりだ。
折角の奉納だからな、舞もついでに納めたら得だろう?
[>>=2その日も、回廊を歩く己の隣、当然のように共に居るギィへとそんな答えを返した**]
─ プラメージ王国野営地 ─
[平原で交戦している部隊がそれぞれどのような状況になっているか、即座にそれを知る術が無い己には伝令が伝える状況を待つほかない。
正直焦れる思いに苛まれながら、全体の指揮を執る者が居なくなるなど考えられぬと、この場を離れる事無く在って。
待ち人が己の前に姿を現したのは、どれ程の時間が過ぎた後か]
……お待ちしておりました、マチス殿。
貴方を呼んだことである程度は読めているでしょうが、この拠点の防衛を固めて頂きたい。
…それと。
万一、此処まで敵の勢いが届くことがあれば、貴方にこの指揮の座を委ねさせて頂きたい。
ゼファーは戦に長けている、手柄を誰が取るかも重視されていよう。
こちらの要に手をかけようとする者が、無位である訳も無い。
そんな輩を相手取るのに相応しい方が居ない今、私が代理で出るべきでしょう。
[友から向けられた忠告も踏まえた上で、己が出陣することも視野に入れている、と。
マチスに向け、この後に予測できる可能性からの頼みを託した*]
─ プラメージ王国野営地 ─
[平原で交戦している部隊がそれぞれどのような状況になっているか、即座にそれを知る術が無い己には伝令が伝える状況を待つほかない。
正直焦れる思いに苛まれながら、全体の指揮を執る者が居なくなるなど考えられぬと、この場を離れる事無く在って。
待ち人が己の前に姿を現したのは、どれ程の時間が過ぎた後か]
……お待ちしておりました、マチス殿。
貴方を呼んだことである程度は読めているでしょうが、この拠点の防衛を固めて頂きたい。
…それと。
万一、此処まで敵の勢いが届くことがあれば、貴方にこの指揮の座を委ねさせて頂きたい。
ゼファーは戦に長けている、手柄を誰が取るかも重視されていよう。
こちらの要に手をかけようとする者が、無位である訳も無い。
そんな輩を相手取るのに相応しい方が居ない今、私が代理で出るべきでしょう。
[友から向けられた忠告も踏まえた上で、己が出陣することも視野に入れている、と。
マチスに向け、この後に予測できる可能性からの頼みを託した*]
─ 過去 ─
まぁ、俺は良く目立つからな。
たまには更に人目を集めるも一興だろう。
[>>=8ギィの言葉に笑い返す言葉に含む意は、己の立場を自覚したもの。
好奇の視線は慣れたもの、こちらが応じれば面白がらせるだけだと無視していたからその中に侮蔑以外の色があることなど気付きもしなかったけれど。
>>=9揶揄してきた者達が軒並み顔を歪めている様を見れば、傍らの友が報復したのだろうとは流石に気付けた。
それに対して問うたとして、この友のことだ。
はぐらかされるだけだろうと、明確な礼や制止など言わないのはいつものことだけど]
そうだな。
無味な練習より、お前の音がある方が華やぐというものだし。
何よりお前の笛の音は、剣の奏でる音に合う。
[>>=10友からの申し出に、素直に応じることもまた、いつもの事だった*]
― 平原南/次隊隊長 ―
[円滑な出陣のため新たに築かれた臨時拠点に届いた本拠からの指示を受け。
当初の予定よりは早くの出立となった部隊は、平原南、義勇兵の割合の多い隊との交代が予定であった。
正面きっての戦闘は避けているはずだから、森の中で待避している可能性も考えてはいたのだが。
目に入った光景は、予想の外にあるものだった。
>>37こちらは完璧にとは言えないが、互いに向き合い形を成して組まれた隊列。
その中央、見守られるように在る二人の姿。
一体何が起きてこうなっているのか、と。
笛の音を耳にしながら、思わず進行の足を止めていた*]
― 過去 ―
賛辞ではないぞ、ただの事実だ。
[喜ぶ言葉に、内心安上がりなやつだなと思いはするが、声にはしない。
友の奏でる楽の音が美しいのは事実だし、己が好むのもまた事実だ。
出会いの場で歌われたあの時も、冷静であったならきっと聞き惚れていたことだろう。
あの激昂は、今はもうギィに向くことはない]
お前と舞うか。
…楽しいだろうな。
[こんな言葉が出る程に、近しく思っているのだから*]
[マチスと拠点の防衛について意見を交わす中。
届いた声に、微か眉をしかめたのは許される所業と信じたい。
表に溜め息を吐き出さなかっただけ上々だ]
…既に成り立っている状況に、口を挟む愚はしないと分かってて言ってるだろう。
良い。
本分を忘れぬ程度の逢い引きで収めてくれるならな。
─ 平原南/次発隊side ─
[互いの陣営に見守られるかのように対峙する二人が交わす言葉までは届かぬ距離。
けれど、確かに何言かを交わしている様子への困惑に、進軍の足は一度止まった。
それを再度動かせという催促のような響き、>>110指笛の音は徐々に薄桃、橙へと代わる空の下高く奏でられて]
『…っ、隊列、進め!』
[一早く我に返った隊長の号令が、1000の軍勢にも染み渡る。
盾兵を先頭、そのすぐ後方から歩兵が続き、弓兵を挟んで殿にまた歩兵が続く。
整った隊列の合流は、>>111既に戦闘を経て尚気迫衰えぬ先行隊のそれに更なる戦意を与えられるか**]
お前以外に見せる気も無い。
[>>=18感謝の言葉に返したのは、短い言の葉。
それを本分というのはどうかなんてツッコミは、今更だ]
[こんな時であっても余裕の乗った応酬は、ある意味落ち着きを取り戻すもの。
続いて告げられた>>=19それに、微かな瞬きを見せたのは一度きり]
分かった。
[こちらもまた、短い声で応じ答えた**]
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