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― 個別領域 ―
[異空の中へと入ると、そこは草原が広がる場所だった。
その中央に、枝葉を伸ばした立派な大木が聳え立っている]
へぇ……これならゆっくり休めそう。
[本質が獣であるメルヒオルにとって、大自然と言えるこの場所こそが落ち着ける場所だった*]
/*
出目が奇数→ヴィンセントに投票
出目が偶数→メルヒオルに投票
ていっ → 6(6x1)
なお、投票デフォはアデルでした。
変幻騎士 メルヒオルは、変幻騎士 メルヒオル を投票先に選びました。
変幻騎士 メルヒオルは、珊瑚の海蛇竜 ベルティルデ を能力(襲う)の対象に選びました。
癖にされても、怪我した時しかあげないよ。
[効果があったらしいことを認めつつ、ツェーザルの言葉>>11にはそんなことを返す]
ぼく、怪我が治るのが早いんだ。
小さな切り傷くらいなら直ぐ治る。
[ほら、と見せるのは、先程紅い雫を膨れさせた指先。
刺した穴は既に見えなくなっていた]
血に治癒の効果があるって知ったのは、この間なんだけどね。
[手負いの獣に咬まれて知るという、何ともな知り方だった]
ぼくの色?
[鱗の説明を聞けば、そうなの?と言うように首を傾ぐ。
二彩の中に宿る色。
その理由を知れば、その色がなんだか誇らしく思えた]
前にも……なに?
[肩を竦める様子に問いを投げるが、休むことの同意を得て、早々に異空間へと移動したのだった]
― 個別領域 ―
ツェーザルもおちつく?
[それなら良かった、と笑みを浮かべる]
こういうとこ、すき。
走りたくなるし、飛びたくなるし、寝転がりたくなる。
[言うが早いか、大木の根元へと近付き、広がる枝葉の下で仰向けに寝転がった**]
― 個別領域 ―
[個別領域で休息する間に、受けた傷も粗方癒えてしまう。
傷の治癒が早いとは言え、戦いの最中に急速再生するわけではなく、落ち着いたところでの休息が必要。
用意された個別領域は回復に適した場所と言えた]
そろそろ、かな。
[獣のように伸びをして、ふかふかと生え揃う草原の上に立つ。
ずっとここで転がっていたい気持ちはあるが、そうもいかない]
行こう、ツェーザル。
[ツェーザルを促して、目指すものを掴み取るべく舞台へと向かった*]
― 月の舞台 ―
[対戦相手であるヴィンセント>>27の目の前に立つ。
優美な一礼の仕草を真っ直ぐな天色の瞳で見詰め、すらりと述べられる口上を聞く。
残念なのは、それらを受けて礼を返す、と言う知識と経験がメルヒオルにはないこと]
いくよ。
[魔力を繰り、ランスを原寸大へと戻し柄を握る。
ごく短い言葉だけを向けて、メルヒオルは水晶の床を蹴った*]
[駆けるにつれて、メルヒオルの下半身が変化して行く。
水晶の床を蹴る足音は力強く。
その音は数を増し。
駆ける速度をどんどん上げて行く]
はぁっ!!
[床を蹴るのは8つの蹄。
下半身を怪馬のものへと変化させて、メルヒオルは騎兵の如くヴィンセントへ突撃を敢行した。
ヴィンセントの右側を駆け抜け様に、ランスの切先でヴィンセントの肩を貫かんとする*]
[ランスが風を切る音に重なる羽ばたきの音>>*4。
狙った肩は寸でのところで空へと舞い上がった]
ち、
[空を切ったランスの動きはそのままに、相手の素早い反応に舌打ちをして駆ける速度を僅かに落とす。
旋回して体勢を整えるためだったが、そこに弓弦の音が響いた。
旋回して向きを変えた直後、絡み合いながら迫る三つの風の刃が目に飛び込んでくる]
おおおおおおっ!!
[8つの蹄は音を止めなかった。
加速し、迫り来る風刃の軌道をひた走る。
右手に握るランスを目の前で真一文字に掲げ、風刃に対する盾とした。
致命となる首だけは守る態。
幅広のランスの側面を滑り流れてきた刃の一つは右頬を掠め、もう一つは左脇腹を切りつけていった。
鋭く裂かれた傷から紅い飛沫が後方へと流れていく]
これなら……どうだ!
[地響きを奏でる蹄が力強く床を蹴り、人馬と化したメルヒオルの身体が翼もなく宙を舞う。
大きな跳躍の先、宙にあるヴィンセントに対し、真一文字に掲げたランスを剣のように振るい、ランスの側面を相手に叩き付ようとした*]
― 対戦前/個別領域 ―
ふぅん?
[問いかけたことに対し、良く思い出せない>>28と言われ、そうなの?と言うように首を傾ぐ。
思い出せないならばそれ以上は聞いても詮無いことだろう。
ツェーザルの表情にも深刻さはなかったため、メルヒオルもそれ以上は問わずにいた]
だってぼく、いろんなイキモノ混ざってるから。
そいつらの本能っていうのかな、飛んだり走ったりは楽しい。
そう言うこと出来る場所はすき。
こうやって寝転べる場所もすき、きもちいい。
[普段言わない身の上を口にしたのは、相手に無意識の信用があるが故。
己の望みを受け止め、返してくれたツェーザルに対し、獣的な警戒心などは既に溶けてしまっていた。
そうした警戒心のなさがツェーザルにどんな印象を与えたか>>30は知らぬまま**]
[跳躍しての薙ぎは相手を空から落とすに至る。
だがメルヒオル自身も相手>>*9のように自由落下により着地せざるを得ず、追撃は叶わなかった]
飛べなくても跳べる。
[むしろ飛べるが跳んだ、と言った方が正しいか。
ランスの威力を活かせるのがこのスタイルであるために変化したが、相手は宙を舞う者。
こちらも飛ぶべきか、との逡巡は短い。
何も無き弓から光の矢>>*10が放たれたためだ]
100年…は、若くない?
[余談めいた疑問は自問に近い。
その自問も直ぐに意識から遠退き、放たれた光の矢を迂回するように駆け出す]
[視界の先では天に向け矢を放つヴィンセントの姿。
次は上からか、と予測は出来たものの、その数までは予測の範囲外だった]
───── !
[一矢だったはずの光が上空で枝分かれし、無数の小さな矢となって降り注いでくる。
避け切れない数多の矢に対し、咄嗟に行ったのは体表の変化。
メキメキと音を立て、怪馬の肌も含め、メルヒオルの肌が鱗状に変化して行く。
風に靡いていた尾も太く長い、肉付きのいいものへと変化し、ぶん、と一度空を切った]
ぐぅっ……!
[まるでワニのようなその体表はある程度の硬度を持っていたが、降り注ぐ矢を防ぎきることは出来ない。
ランスで天を突きいくらかは掻き消したものの、多くの矢がメルヒオルの身体に突き立った]
まけ……るかぁっ!
[駆ける足は一時弱まったものの、止めることは無く。
手にしたランスの切先をヴィンセントへ向けて、槍投げのように投げつけた。
ドリルのように回転のかかったランスは風を切るようにしてヴィンセントへと迫るが、途中で失速し床に突き刺さることだろう。
そのランスの後方、減速せずに迫るメルヒオル自身にヴィンセントは気付いただろうか。
いつしか蹄の音は消え、怪馬の足の代わりに皮膜翼を生やしたメルヒオルは、ヴィンセントの眼前で急旋回し、尾部に生やした太く長いワニの尾でヴィンセントの左側面を襲った*]
[数多の矢を受けるに至った胴と足に痛みが走る。
生命力に優れた身、これしきのことで倒れるには至らないが、動きが鈍るのは否めない。
翼での飛行へ切り替えたのも、足の不利を緩和するため]
とおい……厄介……。
[虚を突くことで接近に成功しているが、そう何度も使える手では無い。
相手とて、何度も引っ掛かってはくれないだろう。
速さと、攻撃を受けて尚進む突破力。
それらを維持する必要がある]
[尾の一撃は届いたものの、直接身体がぶつかる感覚はない。
ヴィンセントを取り巻く風が彼を守っているよう。
光の矢と風の壁、風の刃を組み合わせての攻防に無駄は無い]
────?
[その無駄なき攻撃に、不可解なものが混じった。
放たれた矢はメルヒオルを逸れ、周囲への床面へと突き刺さる>>*23。
それに意識を留め続けることは出来なかった。
相次いで放たれた風の刃の気配に、メルヒオルもまた翼を羽ばたかせ宙を舞う。
放たれた風の刃をスレスレに躱し、床に突き刺さっていたランスを飛翔しながら掴みあげた。
追い縋るように飛翔する先には、先刻宙へと舞ったヴィンセント]
にがさない。
[ヴィンセントを見上げる天色の瞳の瞳孔が急激に細まる。
背の翼が畳まれ、メルヒオルの身体が再び変化し始める。
体表は元に戻り、太く長い尾は細くしなやかなものへ。
足は脚力に優れた山猫のものへと変化した]
<我が身支えよ、薄氷>
[呪を紡げば、山猫の足の下にキラリと光る板状のものが現れる。
力を込めて蹴り出すと、パキンと甲高い音を響かせて砕け散った。
それを幾度か繰り返し、跳躍によりヴィンセントへと迫らんとする。
しなやかな尾をくねらせ、跳躍のバランスを取り、ランスを繰り出すべく後方へと右腕を引いた*]
[闘い続けるうち、徐々に自分が高揚していることに気付く]
たたかう
つかまえる
ううん、たおす?
だれを、あいてを、
えもの、
[纏まらない思考が漏れ出ていることには気付かない。
思考というよりは、本能と言った方が正しいか]
違う、えもの、じゃない
対戦相手
戦って、勝って、見つける
ぼくの生きる意味
[理性と本能が交互に押し寄せるかのよう。
軸の無さからくる不安定さが滲み出ていた*]
[ヴィンセントから放たれた矢は、またもやメルヒオルを擦り抜けて舞台へと降り下りる>>*32。
何を狙っての行動かは読めぬものの、本能的な警戒だけは抱いた。
とは言え、意識は舞台に突き刺さる矢よりも、中空に在るヴィンセントへと向く]
はあああっ!!
[後方へと引いた右腕を、跳躍の頂点、ヴィンセントの目の前で腰を捻る要領で突き出した。
足での踏み締めが無いために威力は減じるものの、速さは乗る。
ランスの間合いであれば弓も使えまい、と思ったのだが]
──── !?
[がきん、と。
風ではない何かでランスの軌道が逸らされた>>*33。
円くした天色が捉えたのは、ツェーザルと闘った時にも見た鋭い爪]
……おなじ……?
[竜と同じ爪。
己と同じ変化。
二つの意味を込めて呟いた]
[弾かれたランスの切先は上方へと逸れる。
弾かれた力が強く、引き戻すには時間がかかりそうだった]
はぁっ!
[ランスは弾かれる動きのまま右腕ごと上方へと流して、もう一度、足元で甲高い音を奏でる。
跳躍は前方、山猫の足のままの左足を突き出し、ヴィンセントの腹部を蹴り飛ばさんとした*]
[ある意味では竜と同じ>>*37。
それを意味するところを理解する前に、弓がメルヒオルの腹部を捉えた]
っつ……!
[相手の腹部を蹴る感覚はあった。
呻くような声も聞こえていた。
それを代償とするように、振り下ろされた相手の弓は確かにメルヒオルを捉え、その身体を舞台上へと誘う。
落下の先には矢により作られた五芒の陣]
まだ、だ……!
[落ちきる前に足掻こうと畳んでいた皮膜翼を広げようとした*]
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