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― マルール王国軍野営地 ―
[向けられる笑み>>1:127に返すのは、揺らぎない自信を込めた笑み。
続けて出された作戦案>>1:128には、あー、と短く声を上げていた]
……確かに。
この状況でそっちに餌撒かれたら、ほっとく、ってのはできないよなぁ……。
[大なり小なり、寄せられるものは出るだろう。
そうなれば更なる分断を促せるはずで。
発案者の気質を思えば、加減をしくじる事もあるまい、と思うから、そこに異を唱える事はなく]
は? コードネーム?
[最終的な総括の際、出された提案>>4に最初に上がったのは、惚けた声]
あー……でも、悪くないですねぇ。
聞いただけじゃ何がどう動くかわからない、ってのは、混乱させ易いですし。
[こちらも徹底周知が必要となるが、それはそれ。
遊び心も交えたネーミングは悪くないものと思えた]
そういう事ならば、当方は
我がリンザールの小さき女神の祝祭の月ですので。
[に、と笑って選んだ月が姪の誕生月であるのは旧知にはすぐに知れるか。
無用な諍いを起こさぬために、という建前で独り身を貫くリンザール領主が姪を可愛がっている事は有名だから、納得もされやすいだろうが。*]
王国軍弓騎士 ノーラは、元農家の王様 メレディス を投票先に選びました。
― 軍議の後 ―
よっ、と。
ちょっといいかー?
[軍議が終わった後、出陣準備の合間を縫って訪れたのはナイジェルの所]
いや、大した用事じゃないんだけど。
忙しいだろうにわざわざウチの連中の様子見に来てくれた、って聞いたんでね。
[お礼参りに来た、と笑う様子は屈託ない]
てわけで、ほい。
[軽い口調で言いながら、ぽん、と小さな革袋を投げ渡す]
[革袋の中に入っているのは、蜂蜜を練った飴玉。
少年の頃の鍛練に後にも出てきたものだから、すぐにそれと知れるだろう]
そっち、動きに神経使いそうだからな。
気ぃ解したい時にでも食べてくれ。
ま、大丈夫だと思うけど、喉に詰まらせるとかはするなよ?
[冗談めかした口調で言った後。
ふ、と小さく息を吐く]
にしても、まあ。
状況的に已む無し、とはいえ。
……無駄に規模のでかい『兄弟喧嘩』だよなぁ、これって。
[ぽつ、と落としたのは今回の出征の話を聞いてからずっと感じていたもの]
ま、色々が悪い方に重なっちまったせいだから、そこに突っ込み入れる気はねぇんだけど。
[そこは軍人として、割り切りをつけているから。
自分は、自分の為すべきをやりきるだけ、なのだけれど]
ま、なんにしても。
ふつーの兄弟喧嘩ができる状況にするには、全力で当たるしかねーわな。
[苦いものが浮かぶのは一瞬、口調も表情もすぐにいつものあかるいものへと変化する]
んじゃ、あんまりだらだらしてる訳にも行かねーし、俺、戻る。
色々落ち着いたら、一緒に飲もーぜ。
[どこまでも軽い口調で告げて、踵を返す。
一本に括った尻尾髪──少年の頃から変わらぬそれがふわ、と揺れた。**]
[ナイジェルの所を辞した後、次に向かったのはこの場に残って《猿》を待つ《骨牌》の隊長の所]
悪いんだけど、ちょっと頼まれてくれん?
あんたらが合流する《猿》のお頭様に、これ、渡してほしいんだ。
[言いながら差し出したのは、可愛らしい刺繍のされた小さな袋と、色とりどりの糸を編んだ腕輪。
小さな袋は香袋になっており、ほんのりと甘い香りを漂わせている]
ああ、ウチの……リンザールの小女神から、頼まれてね。
直接手渡ししたかったんだけど、会えそうにないから、渡しといてほしい。
[小女神ってなんですか、と問われるなら、俺の可愛い姪っ子、と全開の笑顔で説明して。
相手にあー、と言わんばかりの顔をされるのはよくある事だった。**]
― 大街道 ―
いやあ、なんだ。
先頭ってのは、いいもんだなぁ。
[月と波の意匠の旗を掲げ、大街道を進むその先頭は。
ある意味、呑気と言えば呑気だった]
あ? そんな能天気でいいのか、って?
心配すんなってー、ちゃんとわかってるから。
[突っ込む副官に軽く返せば、ほんとですか、と言わんばかりの視線が向けられる。
それに、やれやれ、と言いつつ小さく肩を竦めた]
……だーいじょうぶだって。
己が成すべき事、果たすべき務めは、見失わんさ。
それが、ウチのやり方なのは、お前さんだってわかってんだろ、ハーヴ。
[かつては兄の副官を務めていた彼であれば、リンザールと言う家が通し続けてきた信念は理解しているはず。
それを見越しての問いに返ったのは大げさなため息]
それより前方、気を付けろよ。
……タイミング外したら、俺たちがここを取った意味がない。
後ろの連中とのタイミング合わせ、注意だぜ?
[一転、真面目な口調で告げれば、わかっていますよ、との即答が返る。
文字通りの始まりの一矢。
それを射る機を外す事はできぬ、というのは、先鋒進む者たちに共通の認識として行き渡らせていた。*]
……ぉ。
[進む先、戦場となるであろう場所。
そこに近づいて間もなく、視界に入った姿>>37に目を細める]
ぉー……やるきだねー。
[上がる声はやや棒読み調だが、細めた目に宿るのは鋭い光]
……本隊に通達。
前方に、連邦軍を視認。
先陣はこちらと同じく弓騎の模様。
[なんかこう、圧のようなものは感じているものの、それに圧されるほど軟じゃない。
いや、そんな悠長な事をできる位置じゃないのはわかっているから]
ってぇ、とぉ。
全騎、構え、弓。
狙って当てようと気負う必要はねぇ。
届けば当たったと同じ、だ。
斬り払われようが避けられようが止められようが、そうしなかったら致命だった、って事実は残る。
[外れたから、或いは凌がれたからと言って、焦りや気負いは持つ必要はない、と。
軽い口調で伝えた後、呼吸を整えて]
それ、じゃ、いくぜ。
初撃後は散会!
遠く近く響くせせらぎが如く、波を作って引っ掻き回す!
深追いと孤立はするな、寄せ返し、引き寄せろ!
[吟ずるように指示を出した後、愛馬を走らせる。
それに続いて駆け出す騎兵は水の流れの如く。
最初の掃射、その結果を確かめる事はせず、部隊は100前後の隊に分かれて散会する。
固まって動く事はせず、個々に矢を射かけては離れる様は、遠く近く、響く細流の音が如く。**]
/*
ぐぬぅ、思いの外、止まらない咳がつれぇ。
熱とかない分マシなんだろけど、けっこーきついわ……。
早目墓下目指して頑張ろう(
― 開戦前・大街道 ―
[名を呼ぶ声に、お? と思いながら振り返る。
目に入ったのは、大きく手を振る姿。>>66]
おう、お久しぶり。
あいっ変わらず、良く跳ねてんなぁ。
[返す口調はこちらも軽いもの]
ああ、良かった。
ちゃんと渡せなかった、なんて事になったら、何言われるかわからんからなぁ。
[姪からの贈り物がちゃんと届いてた事に、ほっと安堵の息を漏らして]
ああ、礼とかは気にしなさんな。
その伝言と、後はそれを実行してくれるだけで十分だよ。
[外に出る機会のない姪にとって、彼の訪れは外の風に触れる良い機会だから。
それだけでも十分、というのは言わずとも伝わるか]
お、そーか。
んじゃ、楽しみにしとくよ。
[馬との仲も悪くないらしい、と知れば自然、口の端に笑みが滲む。>>67
この戦いが一段落すれば、一緒に駆ける時間も得られるだろう、と思うから、軽くこう返して]
おう、んじゃ、またな。
[南へと馬首を巡らせるのを見送った後、自身は進む先を見据え]
やる事、増えるなぁ。
[ぽつり、と零したのは、軍議後のナイジェルとのやり取りを思い出したから]
― 軍議の後 ―
[投げ渡した蜂蜜飴から思いだした話>>80に、く、と笑みが落ちたのは不可抗力]
ならいいけど。
……あれはさすがに、驚いたからなぁ。
[冗談めかした物言いはそれまで。
ふと漏らした内心に対するナイジェルの言葉>>82に、僅かに目を細めた]
……確かにな。
第二王子と王妃殿下の意思がもうちょっとでも反映されてれば、或いはここまでの騒ぎにゃならんかったかも知れん。
そも、兄弟喧嘩ってのは、互いの言いたい事がちゃんとぶつかりあって初めて成立するもんだし。
[兄とも弟とも、本気の兄弟喧嘩は何度となくやって来たから、そこに異を唱える事はない。
王妃の立ち位置についても、思う所がないわけではないから、否定する必要もなく。
王妃について触れる際に滲んだもの>>82には気づいていたが、殊更にそこに触れる事はしなかった]
お? なんだよ、そんな心配してたの?
[案じていた、と告げられた言葉>>83に、表情は一転、楽し気なものを帯びる]
立つ場所が変わったって、そう簡単に中身まで変わるわけねぇし、俺は俺の在り方を変えるつもりもないさ。
今は、好きでここにいるんだしな。
[必要に駆られて、というのが理由の大半だが、今の立場は決して望まぬ在り方ではない、と伝えて]
おう、楽しみにしてる。
[蜂蜜酒を奢る、という言葉に本当に嬉し気に笑んだのだった。*]
― 中央平原 ―
って、そう動くかよ!
[こちらの掃射に対する動き>>77に対し、上がる声には呆れ半分感嘆半分。
距離の詰まったすれ違いざま、直射の動作>>78が視界に入れば出す指示は単純明快]
無理に避けようとすんなよ!
[距離が近い上に速度伴う直線射撃、完全に避けるのは難しい。
ならば、ダメージが少なくなるように努める方が被害は少ない。
馬首を下げ身を伏せる事でやり過ごすもの、あくまで駆け抜けるもの、やり方は様々に場を切り抜けるものの、少なからぬ損害が出るのは避けられない]
……なっかなか、楽しー事になってんな、これ。
『楽しむところですか』
[ふ、と落ちた呟きを拾った副官が即座の突っ込みを飛ばしてくる]
そーでもなきゃ、やってらんねぇだろ?
[なんて軽口を返しつつ、南から北へと馬首巡らす敵騎兵>>81を見やり]
続けよ!
[短い号の後、北へ向かう隊へ向けて駆けつつ、矢を射かける。
一度に全員が、ではなく、タイミングをずらして畳みかけるように。
直射と曲射を交えた変則的な矢雨を見舞った後、素早い反転で距離を取る。
同じ相手に固執する事はなく、次に射程に捉えるのは中央歩兵。>>85
矢数には限りがある。
その限界の中で最大限を叩き出すにはどうするか。
そんな思考巡らせつつ、細流の音は駆け巡る。**]
― 中央平原 ―
[単なる追撃の一矢ではなく、緩急つけた波状射撃は相手の虚をつけたか、採られる術は反撃ではなく回避。>>106]
てか、とんでもねーな……。
[それにしてやったり、と思う反面、視界の隅を掠めたもの──ハルバードで豪快に矢を払う態に思わずこんな呟きが漏れたりもしたが。
ともあれ、
こちらは、北の騎兵隊の援護を狙った通り雨]
て、お?
あの陣取り方……。
[標的と見なした中央の歩兵は、斜の陣を敷いて前進してくる。
後ろを遮らぬようなその位置取りから連想されるものは]
……下手に突っ込むと痛そーだな……射界ぎりから、直曲取り交ぜ!
撃ったら即、反転すんぞ!
[予想が当たっていれば、彼方の方が直線の射程は長い。
ちょいとイチかバチかだな、なんて思いつつ。
仕掛けるのは射程ぎりぎりからの直射と曲射交えた乱れ撃ち、そしてそこからの反転離脱。*]
― 中央平原 ―
[北へ、王都の方へと動く部隊は視界に留めつつそちらに馬首向ける事はない。
それを動かしたであろう友が務めを果たしきると信じているから、廻る細流に揺らぎはない。
向かったのがいつかの再会を約した恩人と知ったとしても──戦場の習と思えば、揺らぎを齎す要素にはなり得なかったろうが]
……ち、ぶっ飛んでるようで、堅実だな。
[反撃はせず、守りを固める重歩兵の様子>>140に、距離を開けながら小さく呟く。
期せずして、後方の《氷雨》との連携も取れたよう>>141なので、一先ずはよし、として]
[残り矢数を大雑把に確かめつつ、周囲を見回す。
中央の厚みを維持するためか、突撃体勢に入った騎兵の一隊が見えた。>>142
それに対して、
総力戦の中にゲリラ戦、という評>>137は、リンザール弓騎兵の特色を最も端的に表していると言えるだろう。
支援と撹乱に徹し、派手さはないが、流れに楔を打ち込む動き。
先代に比べれば多少荒っぽくはなっているが、基本は変わる事無く]
……って、そろそろ無駄矢は控えろよ。
[本隊の動き>>146、敵騎兵の機動。>>152
大きな変化が起きた時に打つ手がないのは情けないから、と。
隊に飛ばすのは、そんな指示。**]
/*
むー、咳き込みからくる腹筋へのダメージが結構累積しとる。
それ以外は平常運行だから、余計にきついわ、これ。
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